どんな洗剤を使用するの?
「耳あたり」のよい「洗浄力の弱い」誰にでも扱える優しい洗剤ではなく、「耳あたり」の悪い「洗浄力の強い」プロ仕様の洗剤を、信念を持って使用しています。

- 洗剤についての注意点
- 「エアコン内部に侵食している汚れや臭いだけに反応し、エアコンには全くダメージを与えない・・・」、とっても耳あたりのよい言葉ですが、残念ながらこんな「魔法」のような洗剤はこの世に存在しておりません。
- 掃除全般に言えることですが、どんな洗剤を使用するにせよ、どんな素材にだって多少のダメージはかかります。「汚れや臭いをしっかりと落とす・落とせる」洗剤には、それなりのリスクがあることもご認識くださいませ。また洗剤を使用する洗浄によって、エアコンが新品のように元通り・蘇ることだってありません。
- ただそのダメージによって、エアコン性能が著しく低下することはありませんのでご安心を。「汚れや臭いのない」爽やかな風が吹くエアコンになることをお約束いたします。ただごく稀に、このような通例をご理解いただけない方もいるようでしたので、念押しのために追加記載することにしました。(2023年5月20日現在)
- 上記のことを理解・承諾できない方には、当店での「徹底洗浄」を施工することはできません。「徹底洗浄」には「洗浄力の強い洗剤」は必須項目です。残念ではありますが、汚れや臭いを取り切れない「エコ洗浄」や、汚れや臭いが発生するたび「新品エアコン」に買い替えることをおすすめします。
エアコン用の洗剤
エアコンクリーニング価格には「洗剤代」も含まれていますが、洗浄に使用する洗剤は「当店からお客様に購入いただいている」という形式をとっております。当店のエアコンクリーニングは、そのご購入いただいた「お客様宅の洗剤」と「お客様宅の水道・電気・ガス」をお借りして、「お客様に代わってエアコンを洗浄する」サービスとなります。予めご了承くださいませ。

※エアコンの汚れ具合によって使用する洗剤量・種類は異なりますが、料金に変動はありませんのでご安心ください。
※当店のエアコンクリーニング料金に「汚水の持ち帰り・引き取り」は含まれておりません。ご用命があっても対応できませんので予めご了承ください。
メイン洗剤の選択
エアコン洗浄用のメイン洗剤は、2019年4月から「より洗浄力を強化・追求するために」変更することになりました。今まで使用していた「エコ洗剤」から、より洗浄力の強い「ホワイトクリーナー」へ変更しています(エアコン内の汚れの洗浄力は約20倍パワーアップ)。また殺菌力強化のため「次亜塩素酸ナトリウム」も追加配合。洗浄力の強いメイン洗剤を使用することで、「エコ洗浄」時代では落とせなかった「臭い・汚れ」にも対応可能となり「諦めていた・見て見ぬ振りしていた」エアコン内部の汚れも徹底洗浄できるようになりました。

「エコ洗浄」をご希望の際は、事前にお教えください。天然素材系「天使の松」と環境対応型「エコクリーナー(Kirei)」を常備しています。しかし「エコ洗浄」では、臭い・汚れの完全除去はできません。申し訳ありませんが、臭い戻りの補償はできませんので、あらかじめご了承ください。
※エコ洗浄の場合は、臭い残りを一時的にカバー(誤魔化す)するために、抗菌剤配合のエアコン専用消臭・除菌剤(イレーサー・プロ)を、エアコン内部にスプレーしています。
◎2023年1月より「エコ洗剤」の扱いは終了しました。
※徹底洗浄を掲げている当店では「エコ洗剤」の使用機会はほとんどなく、常備している「エコ洗剤」が容器内で腐食してしまうため。

洗剤はベストチョイス
「エアコン内部にヤニや油汚れがギッシリと付着している」「熱交換器に動物臭や生活臭がこびりついている」「多くの人が出入りする店舗などに設置されている」「使用期間の長い古いエアコン」「空室時や入居時のエアコンクリーニング」などの場合は、メイン洗剤を洗浄力の強い「ゴールドZ」に変更しています。また汚れ具合によっては、強力アルミフィン洗浄剤「リンダ シルバーN ファースト」も追加噴霧。エアコン内部に臭い汚れを残さないように、最適な洗浄剤を使用しています。

洗剤の使い分け例
洗浄箇所 | 用途 | 使用洗剤 |
---|---|---|
熱交換器 | 油・ヤニなどの除去 | リンダ シルバーN ファースト |
背面パネル・ ドレンパン・ 吹き出し口 |
カビ・スライムの除去 | リンダ Newカビクリーナー |
吹き出し口 | 油・ヤニなのど除去 | ニイタカ ニューケミクール |
※クロスフローファンは、カビ取り洗剤「リンダ Newカビクリーナー」や厨房用アルカリ洗剤「ニイタカ ニューケミクール」で、繭玉のような状態で浸け置き洗浄することもあります。

当店では、高圧洗浄機を使用した濯ぎ作業後の“汚れの拭き取り”作業は行っておりません。「汚れを拭き取る必要がある」ということは「手の届かない箇所の汚れは落ちていない」ということ。それではエアコンクリーニングした意味がありませんよね。エアコンをすすいだ後は、エアコン内部はキレイであることが絶対条件です。
※汚れ具合にもよりますが、洗浄力の弱い「エコ洗剤」では吹き出し口に汚れ残りがあり、洗浄後の拭き取り作業でタオルが真っ黒になることもありました。
エアコンの嫌な臭いの原因は、手の届かない“目視できない”内部の汚れがメイン。表面の見える部分がキレイになっても、洗浄後のバケツの汚水が真っ黒でも、洗浄不足で内部に汚れが残っていればエアコンの臭いは取れていません。エアコンクリーニングで臭いがなくなったと安心していても、数日後にはエアコンが悪臭を放つこともあります。簡易清掃業者による臭い戻りには注意しましょうね。
- エコ洗剤単体使用の頃は・・・
- 当店でも以前は、エアコン用のエコ洗剤のみで「エコ洗浄」して、落とし切れなかった汚れファン裏・(ドレンパン裏・吹き出し口など)は届く範囲で、タオルで拭き取る作業もしていました。
また、過度に汚れているエアコンは臭いが取り切れないこともあるため、お客様に了承を得てからエアコンクリーニングしていたこともあります。汚れや臭いが取れないのは、お互い気持ちの良いものではありませんよね。
洗剤成分の洗い流し
当店では、洗剤噴霧後の「中和剤(酸性のリンス剤)は使用しておりません。その理由は2点・・・
①次亜塩素酸ナトリウムも使用しているから
エアコンクリーニング用の中和剤は、酸性のリンス剤です。当店では「次亜塩素酸ナトリウム」も使用しているため「混ぜるな危険」状態。「有毒ガス」が発生する可能性もあるため、「酸性」の中和剤は使用できません。
②大量の洗浄水(お湯)を高圧噴射できるから
中和剤の主な目的は「アルミフィンの腐食・白化防止」です。アルカリ洗剤を噴霧したエアコン内部を「中性」にするためには「大量の洗浄水が必要」。ただそれには作業時間もかかりますし、徹底的に洗い流すための技術も必要となります。また大量の洗浄水を高圧噴射するのには故障のリスクも・・・。
そこで「中和剤」の出番。業者向けの利点としては「作業時間の短縮」「洗浄水使用量の削減」「アルミフィンの腐食防止」「除菌効果」など。大量の洗浄水でエアコン内部を広範囲にバシャバシャと丸洗い(高圧洗浄)できない業者にとっては、中和剤は必死アイテムとも言えます。ただ前述している通り、当店の徹底洗浄であれば全く問題ありません。「中和剤」なんて使用しなくても、エアコン内部に洗剤成分が残ることはないのです。また「除菌効果」も殺菌洗浄していれば必要ありませんよね。
- 高圧洗浄機で洗剤噴霧すると・・・
- 「高圧洗浄機で3度(アルカリ・酸性・洗浄水)洗い」とか「アルミフィンの腐食や劣化を防ぐ」などと謳いながら「中和剤(酸性のリンス剤)」を使用する業者も多いと思います。決して間違いではありませんが、本来の目的は違うんですよね。エアコン本体を洗う(腐食を防ぐ)のであれば、大量の洗浄水だけで問題ありません。ただそれだけでは、アルカリによる「高圧洗浄機」の劣化は防げないんですよね。その劣化(高圧洗浄機内の腐食)を予防するために「中和剤」が必要となってくるのです。お客様向けのトークに感じますが、実際は業者向けのもの。作業時間内に「高圧洗浄機」のアフターケアをしているだけだっりします。
大量の洗浄水といっても、エアコン内部の洗剤成分を洗い流すだけなら5Lもあれば十分。否、もっと少なくても大丈夫かも知れません。検証では、1ターン(当店では何ターンも洗浄を繰り返します。)洗浄水を高圧噴射するだけでも洗剤成分は吹き飛び「アルミフィン」の表面は中性となります。たまに希釈と勘違いする方も多いですが、洗濯物のすすぎに使う水の量とお皿や鍋を手洗いするときの水(すすぎ)の量は全く異なりますよね。洗剤をエアコンに何L使ったとしても、洗剤成分を洗い流すために必要な洗浄水の量に違いはないのです。
- 酸化皮膜(不動態皮膜)
- 金属類は空気(酸素)に触れることで、その表面に「酸化皮膜」が形成されます。極めて微細なサビではありますが、この皮膜によって金属の内部は腐食から保護されることに・・・。エアコンクリーニング後に一度でもアルミフィンが乾燥してしまえば、空気に触れた(酸化)アルミフィン(不動態化)が、どんどん腐食していくなんてことは起こりませんのでご安心を。
アレルギーがあるから・・・
「エコ洗浄」業者の啓蒙活動からか「アレルギーがあるから」「赤ちゃんがいるから」「ペットがいるから」といって、「エコ洗剤」を希望されるかたも増えてきました。エアコンクリーニング業界は「エコ洗浄」ブーム真っ只中です。「赤ちゃんの哺乳瓶も洗える」「触っても問題ない」と宣伝活動にも力が入っていますよね。ただ良く考えてみてください。お客様が洗剤に直接触れる機会はありません。エアコン洗浄している業者がお客様に向かって洗剤を吹き付けることだってありません。洗剤が噴霧されるのは、エアコン内部だけ。作業している業者には「飛沫」を吸い込むリスクがありますが、お客様のいる場所まで飛沫が届くこともないでしょう。
当店が使用する洗剤には「苛性ソーダ」も含まれています。この「苛性ソーダ」は洗浄力が強い反面、エアコン内部に悪さを起こすことも・・・。ただ使用方法を間違えていなければ、「苛性ソーダ」が必要以上に悪さを起こすこともありません。正確な希釈・完璧なすすぎをすれば、エアコン内部に不具合が残ることは殆どないのです。
ただ、全ての業者が「洗浄力の強い洗剤」を使いこなすことはできません。正確な希釈・完璧なすすぎ作業ができなければ、エアコン熱交換器のアルミフィンは、白化してしまったり、アルミ焼けをしてしまったり、銅管の腐食によるガス漏れや故障なども考えられます。洗浄不足による「残留洗剤が原因」でエアコンが悪臭を放つことも・・・。そんな技術不足を補うため・スキルのない業者を増産させるため・素人業者でも参入しやいように「エコ洗剤」は活用されてもいるのです。
※「苛性ソーダ」を悪く言う業者も多くいますが、前述している通り「正しい情報を持ち合わせていない」「上手に扱うことのできない」輩の言い訳にすぎません。
当店は、自信を持ってお答えします。「アレルギーがあるなら、そのアレルゲンを徹底洗浄しましょう」。アレルギー対策のために「人や環境に優しい、しかもエアコンの汚れにも優しい」エコ洗剤を選択。その結果、エアコン内部に汚れ(アレルゲン)を残してしまう。こんなことではエアコンクリーニングした意味すらありませんよね。エアコン内部の汚れは、昨日今日ついた軽度な汚れではありません。数年かけて蓄積した汚れは「エコ洗剤」では歯が立たないことも多々。見た目はキレイになったとしても、優しい洗剤ではエアコン内部の汚れは取りきれていません。せっかくお金を払って業者に依頼するのであれば、エアコンの徹底洗浄ができるプロに依頼しましょう。
「エコ洗浄」業者が洗浄したエアコンを、1週間後に徹底洗浄したことがあります。いわゆる「臭い戻り」をしたエアコン。当店のホームページに辿り着き、徹底洗浄を希望されました。結果は・・・熱交換器のアルミフィンからも、クロスフローファンからも、まだまだ汚れが浮き出てきます。表面上の汚れやホコリなどは見当たりませんでしたが、下層の汚れは残ったままだったのでしょうね。「エコ洗剤」の洗浄力などこの程度。何にでも限界がありますからね。
《エコ洗浄が原因で、体調不良》こんな事例もあるのでご注意を。
※上記営業エリア外でも、サービス内容や出張料金などによってはお伺い可能な場合もあります。気軽にご相談くださいませ。
► 出張費の算出方法