ドレンパンとは?
エアコンは冷房・除湿運転の時に「熱交換器」に結露水が付着します。この結露水による水漏れを防ぐための受け皿が「ドレンパン」。ドレンパンに溜まった不純物を含んだ結露水は、ドレンホースの中を通って室外に排水されています。
ドレンパンの汚れ
エアコンはドレンパン内の結露水を排水するため、ドレンホースに向かって勾配して設置されています。しかし、すべての結露水がドレンパンから流れ出るわけではありません。ドレンパンの形状にもよりますが、ある程度の結露水はドレンパン内に残ってしまうのです。エアコンの水漏れを防ぐためのドレンパンなので、機種やメーカーによっては「水が溜まりやすい」許容量の広いタイプもあります。
塩素が含まれている殺菌処理された水道水でも、数週間も外気にさらして放置していれば異臭を放ちますよね。それこそ外気に触れながら溜まった結露水なんて「不純物」だらけ・・・、カビなどの絶好の餌場となってしまいます。過度に汚れたエアコンのドレンパン内を覗くと、蓄積した汚れがスライム状のヘドロのようになっていることも・・・、そんな状態のドレンパンは「水漏れ」の原因にもなってしまうのでご注意を。
ドレンパンの洗浄方法
ドレンパンの洗浄には、洗浄力・殺菌力・漂白力の強い「次亜塩素酸ナトリウム」を積極的に使用しています。いわゆるカビ取り洗剤ですね。塩素臭がするため嫌う方もいますが「カビの除去・除菌・抑制」には、これ以上の洗剤はありません。エコ洗剤単体使用では、このようなドレンパン内部の汚れ除去は不可能です。
ドレンパンをつけたままでの洗浄
ドレンパンの露出部分には、カビ取り洗剤を直接噴霧して浸け置き洗浄。たっぷりとエアコン内部に噴霧するメイン洗剤にも、次亜塩素酸ナトリウムを追加配合しています。ドレンパン内の汚れが原因で水漏れを起こしていたり、汚れや詰まりが原因でドレンホースへの流れが悪い時などは、ドレンホースの出口を塞いで次亜塩素酸ナトリウムを直接流すことも・・・。当店では耳あたりのよい言葉を並べるだけではなく、洗浄力のある最適な洗剤を使用しています。応急的な処理(ドレンつまり取りポンプ)だけではなく、エアコン内部の汚れ(つまりの原因)も除去していますので、汚れ起因による水漏れなら確実に解消可能。安心しておまかせください。
ドレンパンの形状・タイプによっては、上記の洗浄方法では汚れの除去が難しい場合もあります。ただ臭いの原因除去に関しては何ら問題ありません。次亜塩素酸ナトリウム+大量の洗剤+大量のお湯+専門の技術で徹底洗浄することで、臭いの除去は十分可能。ドレンパン内に蓄積された汚れの大半は、大量の洗浄水(お湯)とともにドレンホースを通って、汚水として室外に排水されています。「水漏れ」の原因となる「スライム」などの固形汚れの塊がドレンパン内に残ることはありませんのでご安心を。
ドレンパンをつけままのエアコンクリーニングだと、ドレンパン内に細かいカス汚れは確実に残ってしまいます。ただご安心ください。ドレンパン内に軽度な汚れが残っていたとしても「全く問題ありません」。エアコンが風を送り出す仕組みは、そのような汚れ(軽度)で臭うような構造にはなっていないのです。それこそそんな仕組みなら「新品のエアコン」だって数週間で臭うようになってしまいますからね。
ドレンパンを分解して洗浄
メーカーや機種によっては、ドレンパンの脱着が容易なエアコンもあります。古いエアコン・基盤部の形状・汚れ具合などを考慮して、ドレンパンをずらしたり・エアコン本体から外して洗浄することもありますが、他業者のように追加料金はかかりませんのでご安心ください。
分解したドレンパンは、他のパーツと同様にお風呂場などをお借りして洗浄しています。上記画像のように、カビ取り洗剤を噴霧して浸け置き洗浄。当店のエアコンクリーニングは二人で訪問するスタイルです。内部洗浄とパーツ洗浄は分業しているため、ドレンパンを分解したとしても作業時間の超過は殆どありません。
※古いエアコンや構造が複雑なエアコンの場合は、作業時間が超過することもありますので予めご了承ください。
エアコンクリーニング時のドレンパンの脱着は、作業効率を考えた上で、現場でスタッフが判断いたします。お客様のご要望があっても対応はできませんので予めご了承ください。
- ドレンパン分解業者の言い訳
- 最近は、ドレンパンの分解をオプションで行う業者が増えていますね。確かに分解した方がエアコンはキレイになるでしょう。しかし前述しているように、ドレンパン内の軽度な汚れであればエアコンが臭うことはありません。しかしエアコンクリーニングする業者によっては、洗浄前よりもドレンパン内部が汚れることがあるのです。また「エコ洗剤」などの洗浄力の弱い洗剤では、ドレンパン内部の汚れには効果がないでしょうね。そこで「ドレンパンの分解意義」が発生するのです。当店のように徹底洗浄することができれば、ドレンパンの分解にはそれほどの意味はありません。
ドレンパンを簡易分解して洗浄
ドレンパンを簡単に分離できるタイプのエアコンは、ドレンパンをずらしてから洗浄することも多くあります。ドレンパン内部にカビ取り洗剤を噴霧したら、ドレンパンをエアコンにセットして洗浄。ドレンパンをつけた状態でのエアコンクリーニングなので、ドレンホース内にも大量の洗剤・洗浄水(お湯)を流せます。
ドレンパンの内部・裏側に直接カビ剤を噴霧できるので、ドレンパンを分解したのと同程度に汚れを除去することが可能です。目視できるため余計にカビ取り洗剤を使用する必要はありません。これならコストカットもできますからね。
先にも説明いたしましたが、どんなに完璧にドレンパンを掃除しても、冷房や除湿運転の結露水が溜まることにより、ドレンパン内部は比較的早めに汚れてしまいます。ただ軽度な汚れでは、エアコンから吹く風が臭うようなことはありませんので、ご安心ください。エアコンの悪臭の原因は、熱交換器やクロスフローファンに付着している汚れがメインです。
- ドレンパン分解業者の注意点
- 標準サービスとしてドレンパンを分解している業者は問題ないと思いますが、「ドレンパン分解」をオプション設定している業者には注意が必要です。オプション設定している業者の心情は「ドレンパンを分解しないとエアコンはキレイにならないが、標準サービスにすると割高なので敬遠されてしまう」ということ。裏を返せば「オプション料金を払ってもらえなければ、エアコンはキレイにしない」とも言えます。これがオプション設定業者の言い訳。エアコンがキレイにならないのは、オプション料金を支払わない客側に問題があるというスタンスなのです。
- このような業者にエアコンクリーニングを依頼する際には、初めからオプションを追加しておましょう。「ドレンパンを分解できるからこそ、ドレンパンの分解なしでもきれいできる」なんて謳っている業者もいますが、それならオプション設定する必要はありませんよね。自信を持って、「ドレンパンの分解なしでもキレイにできる!」と言えばいいのですから。そう言い切らないということは、自信がないということの表れ。「汚れが残ってもしょうがない」と思われながら洗浄されるエアコンは、キレイに洗浄されることはないでしょう。
臭いの原因は「ドレンパン」だけにあらず
「エアコンが汚れているから」「エアコンが臭いから」とネット検索してプロの業者に依頼したのに・・・、「エアコンは臭いまま!」こんなことも起こり得ます。洗浄した「ドレンパン」がキレイになったとしても「臭いの原因が全て解消された」わけではありません。エアコン洗浄後の「臭い戻り」にもご注意を。
ドレンパンの分解あり・なしの洗浄例が「お掃除屋さんのおそうじ日記」内にも記載してあります。「ドレンパンの洗浄例」をご参照ください。
※上記営業エリア外でも、サービス内容や出張料金などによってはお伺い可能な場合もあります。気軽にご相談くださいませ。
► 出張費の算出方法