
世田谷区奥沢で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコン1台です。
「エコ洗浄」が原因で、体調不良
(訪問日:2020年4月6日)
本日は、世田谷区奥沢でエアコンクリーニングをしてきました。他の業者にて2週間前に「エコ洗浄」したエアコンが原因で、咳や痰がでるようになってしまったそうです。日中は車の移動のない駐車スペースに車を停めてから、お客様宅に訪問しました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|F28STES-W|2015年製
本日のお客様は、mailにてお申し込みいただきました。下記が予約時に頂いたお客様からのメッセージです。
エアコンクリーニングの徹底洗浄をお願いしたくメール致しました。
2週間前にエコ洗剤でクリーニングしておりまして、前面パネルやフィルターはきれいです。本体もとてもきれいになったのですが、どこかによごれが残っているみたいで、暖房をつけると風の中にそれが混ざり、のどがゴロゴロして咳や痰が少し出るようになってしまいました。キッチンのエアコンですが、クリーニングする前より風が汚れる…、そんなことあるのかなあとネットで調べて御社のHPを見つけました。強力な洗剤のにおいが残るのが嫌でエコ洗剤にしたのですが残念です。どうぞよろしくお願いします。
とんだ災難ですよね。お客様のお話では「生協系」のハウスクリーニング業者が来たそうです。何と当店と同じく「男女ペア訪問」だったとのこと。社名でホームページを検索すると「エアコン内のカビや汚れを無添加石けんでキレイに洗い流します。薬剤や合成洗剤を使用しないため、クリーニング後には爽やかな風を感じていただけます。」と、自慢げに記載されていました。
おいおい「爽やかな風」ではなく、のどがゴロゴロして咳や痰が少し出るようになったのですが・・・。
「エコ洗浄」の不具合をチェック
お客様には申し訳ありませんが、今日のエアコンクリーニングはとっても楽しみです。「エコ洗浄」から2週間しか経っていないエアコンが、どのような状態になっているのか・・・本当に楽しみ。それではエアコンをチェックしてみましょう。
▼ダイキンスタンダードエアコン|F28STES-W

外観はこんな感じです。全く問題はなさそうですね。フィルターには「エコ洗剤」では落としきれなかった油が薄らと残っていましたが、これなら許容範囲・合格ラインでしょう。
画像はないのですが、リモコン受光部基盤やメイン基盤周辺にはホコリが付着したままでした。2週間前のエアコンの汚れ具合が何となく想像できますね。熱交換器天面のプラスチックパーツも同様に分解していないため汚れたまま。ただ、ここまで分解・チェックする業者は稀です。ここまでなら標準点をあげてもいいでしょうね。
それでは細部をチェックしていきましょう。まずはドレンパンです。
▼ドレンパン|洗浄前・中

これはいただけませんね。ドレンパン内部はこんな感じに汚れていました。浮いた汚れが残っている訳ではなく、明らかにずっとそこにあった汚れ。しっかりと固着したままの状態です。これは「エコ洗剤」では絶対に落ちない汚れ・取れない汚れですね。当店では、右画像のように「カビ取り剤」で浸け置き洗浄しています。
▼洗浄後のドレンパン

洗浄後のドレンパン内部はこんな感じになりました。若干残っている汚れは固着しているものではありません。これは、熱交換器のアルミフィンからこぼれ落ちた汚れカス。「次亜塩素酸ナトリウム」で殺菌洗浄していますので、現時点では無機・無害ですね。この汚れカスが原因で、エアコンが臭ったり体調が悪くなることはありませんので、ご安心を。
▼熱交換器|洗浄前・後

左右の画像の違いが判りますでしょうか? 洗浄前の熱交換器アルミフィンの隙間には、「エコ洗剤」では落とせなかった油汚れが薄らと残っていました。しかし、2週間前の熱交換器はかなり汚れていたと想像ができます。「エコ洗浄」後に見てしまうと、この熱交換器はキレイになったと錯覚してしまうお客様の方が多いでしょうね。
▼吹き出し口|洗浄前・中

お客様が目視できる「吹き出し口」は、汚れていないように見えました。掃除屋は見えるところはキレイにしますからね。吹き出し口の汚れはタオルで拭き取ったのだろう・・・と思ってフラッシュをたくビックリ。「クロスフローファン」の羽の裏側には汚れが固着したままで、表層の汚れがとれていただけなのです。お部屋の照明では全く気付きませんでしたね。これなら「エコ洗浄業者」も、汚れを見落としてしまったのでしょう。黒いクロスフローファンは、汚れの隠蓑ですから・・・。
▼洗浄後の吹き出し口

厨房用アルカリ洗剤を追加噴霧・浸け置き洗浄したら、こんなにキレイな「クロスフローファン」に生まれ変わりました。羽の一片一片・裏側も、ファンの軸までもスッキリと殺菌洗浄されています。
▼背面パネル|洗浄前・後

こちらは背面パネルの汚れです。熱交換器に油の付着はありますが、ホコリなどはそれほど付着していません。若干の汚れが残ってはいますが、掃除をした形跡はありますね。「背面パネル」「熱交換器・背面」まで洗浄している業者のエアコンに出会うのは久しぶり。洗浄の甘さ(ゴミ残り)は否めませんが、これなら標準点をあげてもいいでしょう。
▼洗浄後の汚水

そしてこれが本日の汚水です。2週間前に「エコ洗浄」しているのに、こんなにも室内のバケツには汚れが残りました。当店では、このように他業者の後始末でエアコンクリーニングをする機会も多くあります。ただ、こんなにもゴミが取れるのは珍しいですね。通常は茶色い水が残る感じで、細かいカスなどは取れますが、ホコリがしっかりと取れることは本当に珍しいパターン。高圧洗浄機の圧力不足にも要因があるのかもしれません。それに「エコ洗剤」の洗浄力の弱さがプラスされ・・・こんなにも汚れが残ったままだったのでしょう。
本日のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に「次亜塩素酸ナトリウム」を追加配合。当店でエアコンクリーニングに使用するメイン洗剤のMAX仕様にしました。これならしっかりとエアコン内部は殺菌洗浄可能。高圧洗浄機で3.0〜3.5MPaの圧力で、エアコン内部をバシャバシャと丸洗い洗浄し、洗剤成分と浮いた汚れはしっかりとすすぎ落としています。このバケツの3倍以上の汚水が、室外にも排水されているのですよ。
エアコンクリーニング中は洗剤臭や塩素臭などが漂ってしまいますが、洗浄水(お湯)は20ℓ使用して、徹底したすすぎ作業をしています。当店で洗浄したエアコンに洗剤成分が残っていることはありませんので、ご安心ください。
これで、咳や痰に悩まさせることもありませんね。「エコ洗浄」でアレルギーを起こすなんて本末転倒。エアコンは適正な洗剤を使用して、しっかりと徹底洗浄しましょう。それが一番のアレルギー対策です。
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