
新宿区余丁町で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコン1台です。
学習教室でエアコンクリーニング
(訪問日:2021年3月13日)
本日は、新宿区余丁町でエアコンクリーニングしてきました。mailにてご予約いただき、2008年製のダイキンエアコンが設置されているとのこと。古いエアコンの注意点をご説明・ご了承いただいてから訪問することになりました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|F40JTPP-W|2008年製
mailにて「入口前に小型車ならとめられるスペースがあります。」と連絡いただいています。ただ私の車は軽自動車ではないのですよね。駐車スペースとしては完全にアウトです。ただ目の前なので、邪魔になればいつでも車は動かせる距離。教室内の洗い場は狭かったため、パーツ洗浄も入り口ですることにしました。これならすぐに車もチェックできますね。予定通り入り口に車を停めて、エアコンクリーニングすることにしました。
▼ダイキンルームエアコン|F40JTPP-W

こちらが本日のエアコンです。プロによるエアコンクリーニングは今回が初めて。市販のエアコン洗浄スプレーを使用して、定期的にエアコン掃除していたようです。さてさて、洗浄スプレーの弊害と闘うしかありませんか・・・。
前面パネル・フィルター・上下風向ルーバー・端子台カバー・本体カバーを外したら(右画像)ご覧の通り。熱交換器のアルミフィンは汚れていますね。コツコツとスプレーしてきた洗剤成分やゴミたちが、アルミフィンの隙間にもこびりついています。それでは、もう少し分解していきましょう。
▼エアコン側面|ファンモーター

お客様には古いエアコンの注意点は説明済み。だからと言って、エアコンを壊していい理由はありません。エアコンを壊さないために、エアコンの洗浄を抑える・・・こんなことも致しません。どんなエアコンであれ、徹底洗浄はお約束。エアコン内部に臭いの原因は残しませんよ。
そこで、こんな見慣れない風景をお見せすることも・・・。上の画像はエアコンの側面。中央部に見え隠れしている黒い円状のものがファンモーターです。このファンモーターが浸水してしまうと、エアコン故障に繋がることも。古いエアコンの場合なら、部品供給期間も終わっています。故障するということは、もう直せないということになるのですよね。
当店のエアコンクリーニングは、たっぷりの洗剤と大量の洗浄水(お湯)を使用します。エアコン内部もバシャバシャと高圧噴射で丸洗い洗浄。一般的なエアコンクリーニングでは問題ない箇所にだって、洗剤や洗浄水は勢いよく飛び散ります・・・しかも大量に・・・。それを防ぐためには・・・徹底分解・徹底養生しか方法がありません。当店のエアコンクリーニングは、他のエアコンクリーニング業者とは「一線を画す」エアコンクリーニングなのです。
▼カビ取り洗剤噴霧

使用する洗剤も一線を画していますね。今流行の「エコ洗剤」を、自ら率先して使用することなど絶対にありません。「エコ洗浄」の優位性を、むりくり唱えることもありません。「洗浄力の強いエコ洗剤を使用している」などと、意味不明な嘘をつく必要もありません。誰かから見聞きしたことを口にするのではなく、自分の実体験に基づいたことを嘘偽りなく行うのみ。
汚れを落とすための一番のツールは「洗剤」です。他の高度な道具類だって、ただの補助ツールでしかありません。高圧洗浄機しかり、洗浄ノズルしかり・・・。洗浄力の強い洗剤を使用して、洗浄前にしっかりと汚れを浮かし落としておく・・・この作業を怠ると、エアコン内部には汚れが残ったままに・・・。見た目がキレイになったのと、本当にキレイになったことは全然違うのですよ。
・・・と力説したところで、カビ取り洗剤の噴霧。エアコンの養生前に、ドレンパンにはカビ取り洗剤を・・・、養生後にも追い噴霧。エアコン上部の「背面パネル」、エアコン下部の「ドレンパン裏」「ファン裏」「フェルト部」も浸け置き洗浄しておきました。次はメイン洗剤ですね。
▼厨房用アルカリ洗剤噴霧

この古いエアコンに使用するメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム配合のMAX仕様。「エコ洗剤」ウン十倍の洗浄力です。このメイン洗剤をエアコン上部・下部に3ℓ使用。そして「厨房用アルカリ洗剤」も追加噴霧しました。クロスフローファンやフェルト部の汚れに「苛性ソーダ」のお力も拝借。あんなにもメイン洗剤を噴霧した後なのに、まだまだ汚れが浮き出てきましたね。
▼洗浄後の汚水(1回目)

ここで一段階「高圧洗浄」。エアコン上部の「背面パネル」「熱交換器背面・天面・前面」「ドレンパン」、エアコン下部の「ドレンパン裏」「ファン裏」「クロスフローファン」の順に洗い流しておきます。ご覧のように真っ黒な汚水が室内のバケツに残りました。
▼クロスフローファン|カビ取り洗剤噴霧

ここで、先日の出来事「洗浄しても洗浄しても汚れ落ちが止まらまい・・・」が頭をよぎります。もう一度、洗剤の噴霧を始めましょうか・・・。メイン洗剤を追加で2ℓ、今度は「リンダ シルバーNファースト」をベースにしました。当店がメインで使用している強力タイプの洗剤は「ゴールドZ(強化版)」。洗剤メーカーの社長さん曰く、洗浄力は「リンダ シルバーNファースト」と全く同じと言われています。ただこの言葉・・・鵜呑みにはできません。使用感では同程度、もしくは若干洗浄力が弱い感じ。そこで「リンダ シルバーNファースト」も常備することに。
そしてクロスフローファンには、ご覧のように「カビ取り洗剤」も追加噴霧しておきました。エアコンは洗剤塗れですね。
▼吹き出し口|洗浄前・後

洗浄後の吹き出し口はご覧の通り。見事に殺菌洗浄されていますよ。何度も何度も洗浄していますので、細かい細部にだって汚れカスは残っていません。
▼エアコン全景|洗浄前・後

メイン洗剤を2ℓ追加したのには、他にも理由がありました。このエアコンのアルミフィン。メーカーは違いますが先日のエアコンと同じような構造です。一面だけアルミフィンが2層になっていたのですよね。ただ先日とは全く違う結果となりましたが・・・。
▼洗浄後の汚水(2回目)

上記の画像が洗浄後の室内に残った汚水たちです。右側のバケツが、洗剤追加投入後の汚水。左側のバケツ(1回目)と比較して量が少ないのは、使用している洗浄水の量が少ないからではありません。洗浄している箇所に理由があります。洗浄水のトータル使用料は30ℓ位。そして1回目の洗浄で使用したのは10ℓ位です。エアコン下部の洗浄比重が高くなればバケツの汚水量は多くなり、エアコン上部の洗浄比重が高くなると、バケツに残る汚水量は少なくなるのです。
このエアコンは、年式も古く見た目も汚れていました。パッと見では先日のエアコンと違いはありません。ただ一つだけ違うことが・・・それは、このエアコンは初めてのエアコンクリーニングだったこと。下手な業者が洗浄した形跡がなかったので、この程度の洗浄内容だったのでしょう。洗浄スプレーの弊害はありましたが、簡易清掃業者の弊害と比べたら雲泥の差。可愛いものですね。
そのような「簡易清掃」しかできない業者が、一生懸命に「洗浄スプレー」の弊害を訴えたりしています。誰かに見聞きしたことを・・・。何だか笑っちゃいますよね。自分のことすら全く見えていないのに・・・。おいおい、あなたのエアコンクリーニング(簡易清掃)が一番の弊害なんですけど・・・。
▼洗浄後の乾燥作業

13年前のエアコンも、こんなにキレイに生まれ変わりました。熱交換器のアルミフィンも元のアルミ色に復活しています。
ただこのエアコン内に、汚れが全く残っていないわけではありません。壁掛け状態のエアコンクリーニングなので、エアコン内部に汚れが残ってしまうことも事実。そうだとしても、このエアコンが悪臭を放つことはないのです。エアコンの構造を理解した上で、臭いの原因箇所は洗浄済み。エアコンの臭いの原因は「熱交換器のアルミフィン」と吹き出し口の「クロスフローファン」。この2点を徹底洗浄して、ドレンパン内部などにゴミが溜まらないように処理しておけば、エアコンの臭いは解消できるのですよ。
エアコンクリーニング後に臭い戻りを起こしたり、エアコンクリーニングで臭いが取れないのは、ただの洗浄不足。エアコンの構造を理解して、最適な洗剤をチョイス・徹底したすすぎ洗浄をすれば、上記のような問題が起こることはありません。
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