
江戸川区松島で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、三菱重工ルームエアコン1台です。
入居前のエアコンクリーニング
(訪問日:2021年3月11日)
本日は、江戸川区松島でエアコンクリーニングしてきました。このお部屋に引っ越される娘さんは、アレルギー体質とのこと。しかし、内覧でお部屋をチェックした時は、浴室乾燥機とエアコンはカビだらけ・・・。娘さんのことを心配したお父様は、キレイに洗浄できる業者を探していたそうです。どうやら、不動産会社や管理会社はクリーニング対応してくれないようですね。ただ、お父様の話にも不可解な点がありました・・・。
実は、当店よりも先に依頼していたハウスクリーニング会社があったとのこと。事前に写真や型番なども送っており、洗浄できると言われたのに「駐車スペース」がないので作業できないと言われたそうです。えっ? 正直意味が分かりません。道具を降してから、車を駐車場に止めればいいだけのこと。引っ越しの車が入れないほど狭い路地ではないと聞いています。
訪問しての事前見積もりは可能かとも聞かれましたが、それはお断りいたしました。当店のスタンスは、事前訪問なしの一律料金。汚れ具合や設置状況による価格差などはありません。見積もりで訪問するのであれば、出張費や駐車場代・それにかかる時給など、見えない料金も発生してしまいます。その料金をサービスしてまで、見積訪問すると言うのは正直キツイですかね。その料金を見込んだ価格設定にするというのもピンときません。せっかく訪問しても、仕事が発生しないことだってあるでしょう。当店では時間や手間を省くことで、全てのお客様に対して明瞭会計ができるようにしています。予めご了承ください。
お客様の話では、娘さんのお引っ越しは3月15日。それまでにお願いできれば問題ないとのことです。エアコンや浴室乾燥機の確認はしなくても本当に大丈夫ですか? と聞かれましたが、他のハウスクリーニング業者ができると言うのであれば、当店でも問題なく作業できますとお答えすると、後日依頼の連絡が入りました。住所などの詳細はmailで頂くことになっていましたが、友達登録後にLineにてメッセージが届くことに。お支払いは後日の振り込み。不動産会社から鍵を引き取りがてら、3月4日に訪問することになりました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|三菱重工ルームエアコン|SRK25ZGV-W|2005年製
不動産会社の営業開始時間である午前10時に鍵を引き取り、マンションへ移動。そうそう不動産会社の担当者さんは、完全に上から目線の人でしたね。正直、朝からテンションダウンです。その横柄な人の話では、浴室乾燥機もエアコンも掃除しているとのことでしたが・・・。
そうなんです。実は1週間位前に一度訪問済み・・・。まさかの再訪問です。それは何故かといいますと、電気がお部屋にきていなかった・・・ただそれだけのこと。ブレーカーをあげても電源は入りません。慌ててお客様に電話しても連絡は取れません。Lineでメッセージを送っても既読はされません。不動産会社に連絡しても、電気の契約は居住者さまの問題とあしらわれる始末。おいおいマジか・・・高度な悪戯なのか? 正直こんな気分です。協力的な不動産会社であれば、清掃時のための一時電気開通なんて簡単なこと。電力会社に電話一本してくれれば解決ですよね。ただ、前述の通り横柄な人です。こっちの知ったことじゃない、やるなら勝手にやれ感満載でしたね。
想定作業時間は約3時間。電力会社に確認すると、開通までの平均時間は電話してから1時間。ハウスクリーニング会社からの依頼では、電気の開通は不可とのこと。閑散期ではありますが後の予定も入っています。う〜ん、困りましたね。とりあえず連絡待ちを・・・。その間にエアコンのチェックはしておきました。古いエアコンが設置されていますね。しかも三菱重工。これは、エアコンクリーニングにも時間がかかりそうです。などど思いながらも時間は過ぎていくばかり・・・気づいたら正午近くになっていました。このタイミングで電力会社に電話してもらっても、開通は早くて午後1時過ぎ。作業時間を考慮すると、もう時間は足りません。後ろ髪を引かれながらも撤退することに・・・、無愛想な担当者に鍵の引き渡しです。(お部屋の壁紙とフローリングは張り替え済み。おいおい、その時は電気あったんだよね・・・と心の中で呟きながら・・・)。ふ〜、なんて日だ!。
お客様とは連絡取れず、不動産会社の担当者はオレオレ系・・・正直、すっごく気分は悪いですね。もうこんな人たちとは関わりたくない気持ちも強くなり、お客様にLineを「本当にクリーニングを依頼する予定があるのなら、キャンセル・出張料を含めて請求させていただきますので、予めご了承ください。」と、厳しいメッセージを送信。こんなメッセージを送っておけば、もう依頼なんてこないでしょ・・・と思っていましたが、またまた再度の依頼が・・・。
▼三菱重工ルームエアコン|SRK25ZGV-W

前振りが長くなってしまいましたが、作業日当日のお話に戻ります。不動産会社で鍵を引き取り、午後12時頃にマンション到着。ブレーカーを上げたら無事に電源は入りました。まずは一安心。それではチェックしようと浴室へ移動。いやー、浴室は全体的に汚れていますね。これ掃除していないでしょ。浴室乾燥機にもホコリやカビが目立っていました。ただ、動作している様子がありません。入り口の操作プレートをチェックするとエラーランプが点滅しています。エラー情報を確認しようとパネルをチェックしても、メーカー名などの記載はありません。暫し途方にくれていると女性スタッフが取扱説明書を見つけてくれました。
それではと、マニュアル通りにエラー時の対応を。ブレーカーを落としてもう一度上げてみます。直りませんね。爪楊枝でリセットボタンも押してみます。やっぱり直りません。色々なパターン、電源の上げ下げ、色々試してみましたが、私では直すことができないようです。ここでメーカーに電話を・・・。結果、故障していることが判明しました。こんな無駄な作業に約1時間。おいおい、最初から壊れていたのかよ!って感じです。今日もスタートから嫌な予感。
ここで急いで不動残会社に連絡。私が壊したなんて言われたら最悪ですからね。言いかねない雰囲気ですし・・・。「浴室乾燥機を確認したら、エラーコードが出ていました。メーカーに電話で確認すると、故障していると言われました。こちらでは一切触ってはいません。壊したなどと思われたくないので、クリーニング前に電話しています。」と報告。正直、私の言葉にはトゲしかありません。
そもそも、このエラーコード。いつからついていたのでしょうか? 退去時についていたのなら、前の居住者から説明を受けているはず。もしくは故障の有無を確認するはずですよね。不動産会社や管理会社なら・・・それが仕事のはずです。では、何故初めて対応なの? 本当に不信感だらけです。壊れていたのを知っていて、知らない掃除屋が壊したことにしたかったのかでしょうか? 結局、浴室乾燥機は取り換えることに・・・エアコンだけ掃除することになりました。
▼エアコンの分解

さてさて、16年前の古いエアコン。三菱重工のビーバーエアコンです。これ、どうやって掃除します? 吹き出し口の左右風向ルーバーなどは、既に数カ所欠損済み。古いエアコンなので、プラスチックは劣化しまくりですね。このまま高圧洗浄などしたら、全てのルーバーが欠損するかもしれません。こんな状態のエアコンでは、上下風向ルーバーを取り外すのだってリスクありすぎです。
またこのエアコンは、基盤が風当たりの良い丸裸状態。正面からだけでなく、基盤のサイド面や背面などの見えない所も穴だらけです。こんなエアコンの上部を洗浄したら、一瞬で基盤は浸水。確実にエアコンは故障しますね。これ・・・前の業者やりたくなかっただけじゃないの? ひょっとしたら、浴室乾燥機も手を出して壊していたとか? だって、このエアコン凄く汚れているし・・・。手を出したくない気持ちも理解できたりします。
▼徹底養生の下準備

それでも、手を出しちゃうんですよね。今回は、この後の予定を入れていません。浴室乾燥機の掃除もなくなっちゃいましたからね。もう、分解・分解・分解しちゃいましょう。ドレンパンを取り外したら、基盤もこんな状態に(左画像)。隙間という隙間、ファンモーター(右画像)だって徹底養生していきます。
▼カビ取り洗剤噴霧

エアコン内部の徹底養生が終わったら、エアコンの周囲も養生。エアコン洗浄カバーを取り付けて、洗浄作業が始まります。まずは「カビ取り洗剤」の噴霧から。エアコン上部の「背面パネル」、エアコン下部の「ファン裏」に、たっぷりと噴霧していきます。
▼洗浄前のクロスフローファン

いやいや、これは見物ですよ。なかなかここまで色づいたクロスフローファン・・・ないですよね。フラッシュ撮影しているのに、まだ黒く見えています。さてさて、どうやって洗浄していきましょうか・・・。
▼クロスフローファン洗浄|1回目

本日のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム配合のMAX仕様。その洗剤をたっぷり噴霧してから「厨房用アルカリ洗剤」を投入。ご覧のように浸け置き洗浄(左画像)してから、一段階高圧洗浄(右写真)しました。だいぶ汚れは落ちましたが、細かい汚れは残っていますよね。まだまだ洗浄は続きます。
▼クロスフローファン洗浄|2回目

もう一度「メイン洗剤」を噴霧。次は「カビ取り洗剤」を追加噴霧(左画像)しています。たっぷりとメイン洗剤を噴霧しているのに、時間が経つとまだ汚れが浮き出て(右画像)きました。本当に強烈な汚れですね。
▼洗浄後のクロスフローファン

「苛性ソーダ」「次亜塩素酸ナトリウム」、「エコ洗浄業者」が毛嫌いするような強力な洗剤を使用して、やっとこさキレイなファンになりました。こんなにも汚れた「クロスフローファン」を、「エコ洗剤」単体で洗浄するなんて絶対に不可能。キレイにできるとしたならば、それはもう魔法です。「エコ洗浄」で加工や編集していない、本来の画像が見てみたいものですね。見せられないのでしょうが・・・。
▼洗浄後の汚水(1回目)

このエアコンの洗浄は、ドレンパンを分解して行いました。遮るものがなくなったので、使用する洗浄水(お湯)は軽減できます。しかし上の画像をご覧ください。たっぷりと30ℓ近くの汚水が室内に残りました。いやいや、熱交換器アルミフィンの汚れ方は格別でしたね。あんなに汚れていたクロスフローファンが可愛く感じるほど・・・。
▼洗浄後の汚水(2回目)

もう笑うしかありません。何度洗浄を繰り返しても、細かいゴミが落ち続けてきます。参りました・・・。手詰まりです。どうやらこのエアコン、初めてのエアコンクリーニングではないのでしょうね。適当なエアコンクリーニング業者が、適当なエアコンクリーニングしているのでしょう。熱交換器アルミフィンの裏側には、業者が吹き飛ばした汚れたちが固着しているようです。
▼洗浄後の汚水(3回目)

意を決して「メイン洗剤」を再投入することに。今度は「リンダ シルバーNファースト」に次亜塩素酸ナトリウム配合したものを2ℓ追加噴霧。すると、左バケツの状態に・・・。まだ汚れが浮き出てきました。やらかしましたね。完全に洗浄手順のミス。メイン洗剤を使い切る前に、一度「高圧洗浄機」で高圧洗浄するべきでしたね。最下層の汚れまで洗剤が届いていなかったので、細かい汚れ落ちが止まらなかったのでしょう。
また、このエアコンの熱交換器の構造にも問題が・・・。一面だけ「アルミフィン」が2層になっているんですよね。そのために、2層目の裏のゴミまでは高圧洗浄でも届きにくいのでしょう。汚れは吹き飛ばすのではなく、浮き落とすことが大切ですからね。猛省、猛省。結局90ℓもの汚水が室内に残りました。
▼エアコン背面|洗浄前・後

長い・長い洗浄時間になりましたが、エアコンはこんなにキレイになりました。熱交換器の背面もご覧の通り。大量の洗剤・大量の洗浄水で、16年来のエアコン汚れも一掃されましたね。
▼パーツ類|洗浄前・後

パーツ類の洗浄も、女性スタッフが丁寧に仕上げています。それではエアコンを組み立てましょう。
▼洗浄後の乾燥作業

どうですか? この外観。本当にキレイになりましたよね。洗剤を5ℓ・洗浄水を90ℓとトータルで約100ℓも使用して、エアコンを丸洗い洗浄。バシャバシャと高圧噴射しているのに、エアコンは壊れることはありません。数時間前の悪臭は何処へやら、柔らかい暖かな風が吹くようになりました。これで娘さんも安心ですね。只今の時間は午後4時頃。当初の作業終了予定時刻です。浴室乾燥機は洗浄しなかったのに・・・このエアコンの洗浄に、3時間位費やしてしまいました。随分と嫌な思いもしましたが、まっ結果オーライということで。
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