
新宿区薬王寺町で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、三菱ルームエアコンと
三菱重工ルームエアコンの各1台です。
エアコンクリーニングの形跡
(訪問日:2020年4月27日)
本日は、新宿区薬王寺町でエアコンクリーニングをしてきました。お客様は来月にも出産を迎える妊婦さんで、新しい家族を迎えるにあたりエアコンクリーニングをしようと思い立ったとのこと。ご予約時には、マンションの駐車スペースに車を止めて欲しいといわれましたが、定期清掃業者の日程とブッキングしてしまったそうです。前日にご連絡をいただけたので、最寄りのコインパーキング車を停めてからの訪問となりました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|三菱ルームエアコン|MSZ-VS28JS-W|2002年製/三菱重工ルームエアコン|SRK22TT-W|2016年製
エアコンの使用期間は5年。入居時から設置されている備え付けエアコンです。キッチンには古いエアコンが、寝室には違うメーカーのエアコンが設置されていました。数年前に古いエアコンが故障したため、寝室のエアコンは交換してもらったそうです。それではキッチンの古いエアコンから始めましょう。
三菱の古いスタンダードエアコン
▼三菱スタンダードエアコン|MSZ-VS28JS-W

上記の画像が本日のお相手である、17年前の古いエアコンです。前面パネルがないタイプなので、フィルターは下から抜き取る感じになっていました。このアイボリー色?クリーム色がエアコンの年代を感じますよね。
古いエアコンの注意点をお客様に説明してから、エアコンの分解を始めます。ただ賃貸物件の備え付けエアコンであれば、古いエアコンが故障したら新しいエアコンと交換するだけ。実はその方がお客様はラッキーかも知れませんね。
▼分解したパーツ類

しかし、エアコンを壊すつもりで内部洗浄をする業者はいないですよね。ただ古いエアコンは故障のリスクも高まります。今回はご覧のように、ドレンパンを分解することにしました。
ここで1点気になることがありました。エアコンカバーの裏側がキレイなのです。17年前のエアコンで、一度も掃除をしていないのであれば、こんな状態ではありません。このマンションは定期清掃も業者を呼んで行っています。空室時のエアコンクリーニングもされているのでしょうね。
ただエアコンクリーニングのレベルまでは判りません。少なくともドレンパンの分解はしていないようです。ということは・・・古いエアコンの徹底洗浄はしていないのでしょう。
▼熱交換器洗浄中

外観やパーツ類はそれほど汚れていませんでしたが、これは古いエアコンです。前の業者の洗浄不足も考えられますよね。今回のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に、次亜塩素酸ナトリウムを追加配合したMAX仕様にしました。
エアコン上部の熱交換器に、何度もメイン洗剤を重ね噴きしていると「アルミフィン」が泡立ってきます。これはアルミフィンの汚れに洗剤成分が作用しているということ。洗剤成分が浸透して、グイグイと汚れを浮かしているのです。
▼熱交換器|洗浄前・後

大量のメイン洗剤を重ね噴きし、大量の洗浄水(お湯)でバシャバシャと丸洗い洗浄したら、エアコンの熱交換器もこんなにキレイになりました。洗剤の洗浄力でしっかりと汚れを落としていますので、アルミフィンの隙間に染み込んだ汚れや臭いも洗浄済みです。
エアコンクリーニング中の故障は、ファンモーターへ洗浄水が浸水することでも起こります。機種やメーカーによってファンモーターのコネクタ位置は異なりますが、「ドレンパンが詰まっていたり」、「水捌けが悪いエアコン」は、浸水リスクも高まりますよね。ただドレンパンさえ分解していれば、高圧洗浄機で大量に洗浄水を噴射しても全く問題ありません。故障のリスクがないからこそ、洗浄力の強い洗剤を使用しても、その洗剤成分を大量の洗浄水ですすぐことができるのです。
▼クロスフローファン洗浄中

上記の画像は「クロスフローファン」の洗浄風景。メイン洗剤を丁寧に重ね噴きした後に、厨房用アルカリ洗剤を追加噴霧しました。キッチンのエアコンは油汚れも多めです。黒いクロスフローファンには、目視できない汚れも隠れていますからね。
▼吹き出し口|洗浄前・後

ドレンパンを分解していると、吹き出し口の洗浄は楽になります。必然的に吹き出し口に使用する洗剤(カビ取り洗剤)の量も軽減。クロスフローファンは「厨房用アルカリ洗剤」でじっくりと浸け置きしましたので、羽の一片一片、裏までもキレイに洗浄されていますよ。
それでは寝室のエアコンに移動しましょう。
三菱重工スタンダードエアコン
▼三菱重工スタンダードエアコン|SRK22TT-W

こちらのエアコンは2016年製です。フィルターなどもキレイに掃除されていますね。外観もご覧の通りキレイ。このエアコンは使用頻度も高くないのでしょう。こちらのエアコンのメイン洗剤は「ホワイトクリーナー」に変更しました。
▼アルミフィン結束部のパーツも分解

この三菱重工スタンダードエアコンには、アルミフィン結束部にプロテクターのようにプラスチックパーツがついているのが特徴。このままの状態では、プラスチックパーツの裏側は洗浄できません。裏の隙間に洗剤成分が残ってしまうことで、熱交換器のアルミフィンにダメージを与えることも考えられます。クロスフローファンなどの汚れが、吹き飛んで熱交換器裏面に付着してしまったら、その汚れを落とすこともできません。当店では上記画像のように、必ず分解(天面1枚・前面2枚)してからエアコンの洗浄をしています。
▼天井の3点剥がれ

エアコンの分解・養生作業中に天井を見上げると、エアコンクリーニングの形跡発見。よくあるエアコンクリーニング業者のミスなのですが、天井の木目は3箇所剥がれてしまっていました。これはマスカーを養生テープで固定した傷跡。不用意に天井に養生テープを貼り付けると、弱粘の養生テープでもこのようになってしまうことがあります。これは確実にエアコンクリーニングをした証拠ですね。壊れた古いエアコンを洗浄した時の爪痕です。ただ、これはいただけませんね。当店では、天井に養生テープを貼り付けるような、初歩的なミスはしませんのでご安心を。
▼洗浄後の汚水

1台目の古いエアコンはドレンパンを分解しましたので、室内に残る汚水は多め。古いエアコンでしたので、それなりに汚れていましたね。一方寝室のエアコンは、見た目通りキレイでした。これでもエアコンクリーニングに使用した洗浄水(お湯)の量に違いはありません。ただ使用した洗剤は違いましたよね。当店では、各々のエアコンの状況に応じて「使用する洗剤」「洗浄方法」は異なります。エアコンを徹底洗浄するためには、ワンパターンの洗浄方法では不可能。ましてや「いつでも、どんなエアコンでも、どんな状況でもエコ洗剤でエコ洗浄」なんて論外ですね。
記事一覧