
台東区竜泉で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコン1台です。
エアコンの下に棚
(訪問日:2020年12月19日)
本日は、台東区竜泉でエアコンクリーニングをしてきました。11月初旬にmailにてご予約いただき、「エアコンの下に棚を置いてますが、避けないと掃除は出来ないですか?」と質問されています。「棚は動かすのが難しい場合は、養生してからエアコンクリーニングしています。」と返信しておきました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|F36KTSXS-W|2009年製
訪問日の数日前に、お客様より再度mailをいただきました。「棚を動かす必要があれば事前に物を出しておかなければいけないので確認をお願いします」とのコメントと一緒に、丁寧に画像まで添付されています。
▼エアコンの下に棚

上記がその画像。「棚の件は、事前に動かしていただけるのなら有り難いですが、難しいようなら養生しての作業も可能だと思います。」と返信してから訪問日を迎えました。
お客様のマンションには駐車スペースはないため、道具類を台車に乗せてセットしてから、最寄りのコインパーキングに車を停めにいきます。お部屋に道具類を運び入れる前に、まずはエアコンのチェック。さてさて、どんな状況なのでしょうか・・・。ここでナマのエアコンとご対面。う〜ん、やはり正面画像だけではイメージが湧きません。想像以上に奥行きがありましたね。壁紙に数カ所にマスカーテープを貼り付けて、なんとか前準備は完了です。若干作業はし辛いですが、頑張ってエアコンを分解していきましょう。
しかしラッキーな点もありました。この邪魔な棚が幸いし、メイン基盤を全分解する必要はなくなったのです。このエアコンは、メイン基盤がドレンパン前にあるタイプ。当店のスタイルでエアコンを徹底洗浄するには、かなりリスクが高い位置にあるのですよね。棚にバケツを乗せてから取り外した基盤はその上に置くことに・・・。これで端子台まで分解して全て取り外す必要はなくなりました。
立ち位置が悪いためエアコン洗浄の作業時間はかかりそうですが、基板分解の作業は短縮できました。これでトントンですかね。ただ11年手付かずのエアコンはとっても汚れています。
▼ドレンパンにカビ取り洗剤噴霧

熱交換器をご覧ください。アルミフィンは目詰まりしまくり。この状態のままでエアコンを洗浄すれば、ドレンパンから大量の汚水が溢れでます。ドレンパンの前にある基盤なんて一発アウトですね。やはり分解したことは大正解。ご覧のように「カビ取り洗剤」で浸け置き洗浄しておきました。
ここからエアコンの養生にかかります。マスカーテープでぐるりと囲んだら、エアコン洗浄カバーの取り付け。これで準備は万端ですね。あとはエアコンの洗浄方法を工夫するだけ。
▼エアコン全景|高圧噴射前・後

当店の一般的な洗浄方法は、「背面パネル」「ドレンパン」「ドレンパン裏」「ファン裏」にカビ取り洗剤を噴霧してから、エアコン上部の「背面パネル」「熱交換器背面・天面・前面」「ドレンパン」「ドレンパン裏」「ファン裏」「クロスフローファン」の順にメイン洗剤を重ね噴きします。ただこのエアコン、いつも通りのやり方では汚れや臭いは落とせません。
当店では、メイン洗剤は噴霧器でエアコンに噴霧しています。高圧洗浄機を使用して噴霧している業者もいますが、それは「エコ洗剤」だからできること。洗浄力の強い「洗剤」を高圧洗浄機で噴射など、危険すぎで絶対に無理ですからね。ただ噴霧器の水圧はシャワー程度のため、アルミフィンの目詰まりを吹き飛ばすほどの威力はありません。
そこで、メイン洗剤噴霧前に「高圧洗浄機」で洗浄水(お湯)を高圧噴射。アルミフィンの目詰まりを落としておきます。それが右側の画像。まるで洗浄後のエアコンのようですが、ただお湯で汚れを落としたのみ。見た目はキレイですが、アルミフィンに染み込んだ臭いはそのままです。
この一見キレイに見える状態のエアコンに、大量のメイン洗剤を投入していきます。メイン洗剤は時間をかけてたっぷりと何度も重ね噴き。熱交換器のアルミフィンに洗剤成分を、しっかりと浸透・作用させていきます。
※本日のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム配合のMAX使用。この最強洗剤を3ℓも使用しました。
▼洗浄後のドレンパン・吹き出し口

洗浄力の強い洗剤をたっぷり使用したら、大量の洗浄水(お湯で)すすぎ作業。洗浄後のドレンパン・吹き出し口もご覧の通りキレイになりましたね。ドレンパン内には少しカスが残っていますが、この残留物が臭いを発することはありません。この程度の汚れはドレンパン分解して洗浄したって、エアコンを使用していれば数日でついてしまいます。
▼洗浄後の汚水

上記の画像が、室内のバケツの残った汚水たち。見た目通りエアコン内部も汚れていました。ドレンパンからも大量の汚水が溢れ出ていましたね。ドレンパンを分解していないのに、室内には18ℓ位の汚水が残っています。汚れが落ちてこなくなるまで洗浄を繰り返したため、60ℓ位の洗浄水を使用することになってしまいました。大変な洗浄(すすぎ)作業でしたね。
▼洗浄後のエアコン全景

こちらが洗浄後のエアコンです。見た目だけなら洗剤噴霧前の「高圧噴射後」と違いはないでしょう。ただ中身は全くの別物。残念ながら見た目と汚れの除去率は比例しません。表面の汚れがキレイになったとしても、エアコンの臭いは除去できていないのですよ。
▼洗浄後の乾燥作業

エアコンの洗浄が終わったら、各パーツを組み立てて乾燥作業。ご覧のような状態で、ドレンパン前にはメイン基盤がついていました。大量の洗浄水でバシャバシャとエアコンを丸洗い洗浄しましたが、故障することなくエアコンは正常に動いています。しっかりと分解作業しているからこそですね。
▼キレイに生まれ変わったエアコン

11年ぶりに洗浄された古いエアコンからは、キレイな暖かい風が吹くようになりました。見た目も中身も数時間前とは別物ですね。本日の作業時間は約3時間。結果論ではありますが、棚があったので助かりました。作業はし辛かったですが、メイン基板の分解は省けましたからね。
記事一覧