
新宿区市谷加賀町で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、富士通ゼネラルルームエアコン1台です。
進化したエアコンクリーニング
(訪問日:2020年6月10日)
本日は、新宿区市谷加賀町でエアコンクリーニングをしてきました。お客様は、5年前にくらしのマーケット経由で訪問したことのあるリピーター様で、サイト内を検索しても見つからなかったため、名前で検索して当店のホームページに辿り着いたそうです。5年前同様に、敷地内の駐車スペースに車を停めてからお客様宅に訪問しました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|富士通ゼネラルルームエアコン|AS28PPEA|2005年製
この富士通のスタンダードエアコン。前回訪問時にはエアコンカバーの分解に手間取っていたのを思い起こします。二人がかりでエアコンを一旦壁から外してから、カバーを分解しました。あれから5年は経っていますが、1回取り外しているので今回は大丈夫でしょう。
くらしのマーケット登録時のリピーター
当時は「エコ洗浄」をしていました。「くらしのマーケット」などの口コミサイトは「エコ洗剤」を推奨しています。サイト内でエアコンクリーニングを受注するには「エコ洗浄」は必須項目。当時は、サイト内での売上アップのために「エコ洗剤」を使用していたのです。今でもそのような業者が多いのではないでしょうか。
ただ、今は違います。お陰様で?「くらしのマーケット」からは強制退店(サイト都合によるもの)させられてしまいました。その結果、自助努力により自社サイトのみで「エアコンクリーニング」の予約が入るように・・・もう「エコ洗浄」の縛りからも解放されています。汚れの落ちない洗剤で、意味のないエアコンクリーニングをする必要もありません。
▼富士通ゼネラルの古いエアコン|AS28PPEA

こちらが5年前に「エコ洗浄」したエアコンです。エアコンクリーニングから5年経過していますので、洗浄方法はどうであれ汚れていますよね。しかし前回は「エコ洗浄」です。今の「徹底洗浄」とは全く違いますよね。今回は、前回落とせなかった汚れも一緒に洗浄していきましょう。
と、ここで・・・エアコンカバーの話に戻ります。5年前と比較すれば、経験値はかなりパワーアップしているはず。このタイプのエアコンカバーもいっぱい分解してきました。一度分解されたエアコンなのでこんなの瞬殺だろう・・・と、高を括っていましたが・・・予想に反して苦労・手間取ることに。右下の爪1箇所がキツかったですね。まっ、今回は一人で分解できましたが・・・。前回の分解は一旦降ろしてからだったので、エアコンカバーには分解癖がつかなかったのかも知れませんね。
修行時代?当時アルバイトで通っていた「某清掃会社の社長さん」、このエアコンのカバーを分解することができませんでした。このエアコンは、上の爪・下の爪ともキツくハマっており、設置条件によっては簡単には分解できないことも多々。諦めて分解しないことを選択している業者も多いかも知れませんね。
無事にエアコンカバーは分解できましたので、エアコンクリーニングを始めましょう。とその前に、5年前のエアコンクリーニングと今のエアコンクリーニングの違いをご紹介。
エアコンクリーニング道具の進化
エアコンクリーニングに使用している道具類も、この5年間で進化・改良しています。まずは噴霧器のご紹介を。
▼噴霧器(3ℓ)

5年前のエアコンクリーニング訪問時は2ℓの噴霧器を使用していました。単3形の電池使用だったので、パワー不足や電池交換のタイミングが早かったですね。また電池の差込箇所が天面だったため、洗剤が容器を腐食させてしまうことで短期間で故障することもありました。そこで3ℓタイプに変更。今では汚れがキツイエアコンには、メイン洗剤を3ℓ使用することもあります。
※左の画像は洗浄前、右の画像は洗浄後です。見えにくいかも知れませんが、今回のエアコン内部洗浄にはメイン洗剤を2ℓ使用しました。
▼高圧洗浄機とポリタンク(20ℓ)

高圧洗浄機とポリタンクに仕様変更はありませんが、このペアは2代目です。高圧洗浄機は定期的に故障(過酷な使用環境により)していまうため、常に予備機が存在しています。この画像の高圧洗浄機は2代目。1代目は今予備機になっています。そういえば、5mタイプの洗浄ホースも青から黒に変更されましたね。10mと20mも常備していますので、複数台の場合は使い分けて使用しています。
そしてポリタンクです。以前のポリタンクには目玉シールがついていたのですが、ある日のこと車のトランクから逃走を・・・。実は不注意でトランクを開けたまま走行してしまい、車の指定席から旅立ってしまったのです。今も何処かで、誰かと活躍しているのでしょうか?
▼エアコン上部|背面洗浄への拘り

左の洗浄ガンは3代目です。5年前の訪問時は一般的な洗浄ガン。2代目は曲がる洗浄ガンになりました。曲がる洗浄ガンを使用することで、やっとエアコン上部の背面洗浄が可能となります。今使用している曲がる洗浄ガンは、より進化した「45度先端アダプター」付き。これでエアコン背面を広範囲に、徹底洗浄可能となりました。ただエアコン背面の徹底洗浄と壁面の洗浄水漏れは残念ながらセットです。そこで、右写真のようにマスカーテープで養生することに。エアコン背面の徹底洗浄を諦めることなく、且つ床面を極力汚さないための配慮を心掛けています。
エアコンクリーニング洗剤の進化
5年前とは使用する洗剤が全く違います。当時は前述している通り「エコ洗浄」。エアコンクリーニングには「エコ洗剤」単体使用でした。
▼厨房用アルカリ洗剤とシルバーNプラス

今のメイン洗剤は「ホワイトクリーナー」と「ゴールドZ(強化版)」。「次亜塩素酸ナトリウム」も追加配合しています。上記の画像は、補強用の洗剤たち。左が「厨房用アルカリ洗剤」で、右が「シルバーNプラス」。吹き出し口の油汚れやヤニ汚れには「厨房用アルカリ洗剤」を使用。熱交換器の油汚れやヤニ汚れには、「シルバーNプラス」を追加噴霧することもあります。この他に、カビ取り洗剤のスプレイヤーと中性洗剤のスプレイヤーも常備。
吹き出し口の洗浄例

左の画像は「ドレンパン裏」「ファン裏」にカビ取り洗剤噴霧・浸け置き中で、右の画像は「クロスフローファン」に厨房用アルカリ洗剤を追加噴霧・浸け置きしているところです。
※補強用の洗剤を使用するタイミングは色々。汚れ具合に応じて、メイン洗剤噴霧前・噴霧後・すすぎ後など使い分け。1度目のすすぎ後に、クロスフローファンに「厨房用アルカリ洗剤」・「カビ取り洗剤」と続けて追加噴霧することだってあります。
当店では汚れに触る・擦ることなく、洗剤の洗浄力で汚れを落とすことを常に心掛けています。触らずに・擦らずに汚れが落とせるということは、手の届かない箇所の汚れも除去できているということ。この手の届かない箇所の汚れの除去が、エアコンクリーニングには一番大切なのです。見えるところの洗浄は誰でもできますからね。
▼洗浄後の乾燥作業

その大切さ(洗剤の洗浄力)は、エアコン洗浄後の乾燥作業中に思い知らされます。5年前のエアコンクリーニングでは、洗浄後の乾燥作業中にタオルで汚れを拭き取っていました。「エコ洗剤」を噴霧して、しっかりと浸け置きしてから高圧洗浄機ですすぎ作業。吹き出し口に直接高圧で噴射していても、取れていない・落ちていない汚れがあちらこちらに・・・。エアコンクリーニング終了の「すすいだ後」の拭き取り作業なのに、タオルが真っ黒になることもありました。そういえば5年前のエアコンクリーニングは白いタオルでしたね。今は黄緑色の「マイクロファイバークロス」を使用しています。
今では、すすぎをする前に汚れは落ちていますので、高圧洗浄の作業は本当にすすぐだけ。高圧洗浄機は、汚れ削ぎ落とすためのものではありません。浮いた汚れや落ちた汚れを洗い流すことが、本来の目的なのです。
エアコンクリーニングの洗浄前・後
それでは、エアコン洗浄前・後をご確認ください。今回のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム追加配合のMAX仕様。前述している通り、5年前の「エコ洗浄」では落とせなかった「蓄積汚れ」を徹底洗浄するためです。
▼エアコン全景|洗浄前・後

このような汚れ方した熱交換器のアルミフィンは、洗浄力の弱い「エコ洗剤」だと汚れの落ちた箇所と落ちない箇所ができてしまいます。マダラ模様となってしまい、見た目にも美しいとは言えませんよね。しかし今回は徹底洗浄。ご覧のように、熱交換器のアルミフィンはキレイなアルミ色を取り戻しました。前回洗浄できなかった「エアコン背面」も徹底洗浄されていますよ。
▼吹き出し口|洗浄前・後

正直な話をしますと、吹き出し口の汚れ残りはお客様にはバレません。それは何故かと言うと・・・一般的な「クロスフローファン」は、汚れが見えにくい黒だから。ファンの根元(最下層)についている汚れも黒カビや黒い蓄積ゴミのため、汚れが残っていてもパッと見では誰も気づかないのです。このエアコンは吹き出す口もグレーなので、より汚れ残りがバレないエアコンですね。
ただ安心してください。当店の徹底洗浄なら「心配ご無用」。フラッシュででライトアップ撮影したって、カビやゴミは見当たりません。しかも殺菌洗浄済みです。
▼洗浄後の汚水

洗浄後の汚水もこんなに真っ黒でした。5年経過していたとはいえ、確実に5年前には落とせなかった汚れが、このバケツには収まっていると思います。今回も前回のように「エコ洗浄」していたとしたら、ここまで黒い汚水は残りません。汚水が汚れていないからといって、エアコンが汚れていかなったわけではないのです。洗浄力の弱い洗剤なので、汚れが落とせたかった・・・こんなことはよくある話。
5年を経て、5年前のエアコンクリーニングはこんなにダメな部分があったんだと再確認できました。当店のエアコンクリーニングは、日々進化するよう心掛けています。5年後にもう一度振り返ってみると、今の洗浄方法にも不満を感じているかもしれません。否、感じるようになっていないといけませんね。本当に洗浄力のある「エコ洗剤」が開発されていたら、「エコ洗浄」をしていることだって考えられます。
大切なのは留まることではありません。常に進化・改良していくとでより良い結果が生まれるのだと思います。エアコンクリーニングだって同じこと。今否定していることも、時期がくれば肯定するようになることだってあるでしょうね。
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