
世田谷区世田谷で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、東京ガスルームエアコン1台です。
東京ガスのルームエアコン
(訪問日:2022年1月17日)
本日は、世田谷区世田谷でエアコンクリーニングしてきました。mailにてご予約いただき「かなり古いエアコンですがご対応可能でしょうか。先月暖房をつけ始めましたが、エアコンから細かいゴミが落ちているようだったため使用中止している」とのこと。古いエアコンの注意点をご了承いただいてから訪問することになりました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|東京ガスルームエアコン|TS-B2232U|2001年製
mailでいただいた住所には「丁目・番地・号」のみ。てっきり戸建て住宅だと思っていたのですが、同住所をいくら探しても「お客様名」の表札は見当たりません。時間も迫ってきたので電話で確認すると、近くのアパートからお客様が降りてきました。どうやらアパートの2階に住われているようです。それじゃ、いくら探しても表札は見つかりませんよね。予約時には「建物名」もお教えくださいませ。
▼東京ガスルームエアコン|TS-B2232U

狭い路地なので、急いでアパート前に道具類を降ろしてからコインパーキング探しへ。するとなんと、道路一本先に駐車場を発見しました。この辺りは一方通行だらけの住宅街。コインパーキングが簡単に見つかる雰囲気ではなかったのでラッキーですね。お客様宅を見つけるのに時間を掛けてしまいましたが、これならトントンでしょうか。
アパートに戻り、2階のお客様宅に道具の運び入れ。ここで少しお話を聞くと、このアパートの部屋には家族しか住んでいないそうです。賃貸しなどはしていない家族だけの所有物とのこと。それなら「アパート名」がないのも頷けますね。そしてこの部屋のエアコン、玄関側の台所上「換気扇」の横に設置されていました。これでは「換気扇」よりもいい仕事(吸い込み)しそうですね。
▼本体カバーなどの取り外し

東京ガスのエアコンですが、見た目は「東芝」の古いエアコンです。前面パネル・フィルター・本体カバーを取り外したらご覧の通り。やはり完全に東芝製ですね。この段階ではまだ「上下風向ルーバー」は取り外していません。古いエアコンのパーツ類は、劣化で欠損しやすい状態。プラスチックが硬化しているので、パキパキだったりします。そしてこのルーバー、センターのフック部にも全然遊びがありません。さてさてどうしたもんでしょうか。
つけたままという選択肢もありますが、かなり邪魔になる形状です。吹き出し口の洗浄が大変になりますし、頑張りすぎると故障に繋がる可能性もあります。このままでは、吹き出し口のゴミだって飛びまくりそうですよね。それじゃドレンパンを取り外すか・・・とも考えましたが、分解には手間のかかるタイプ。それこそ劣化で他のパーツたちが破損する可能性も・・・。
色々と脳内考察していましたが、今回は「センターフック部分をカット」することに。長すぎるフック部をハサミで少しずつ、こそげ取るようにカット(2〜3ミリ)。欠損して取り付けできなくなる前に、敢えて軽く欠損・・・、これで遊びができました。これなら軽くルーバーを曲げるだけで、取り外し・取り付けができるようになります。ただこれだけでは終わりません。
▼基盤の分解

20年前のエアコンです。故障の注意点は説明済みですが、本当に壊すわけにはいきません。ただエアコンの徹底洗浄はお約束。この条件を満たすために「メイン基盤」を取り外すことにしました。この一手間? でエアコンを丸洗い洗浄できるようになります。
▼キレイな熱交換器

メイン洗剤「ホワイトクリーナー+次亜塩素酸ナトリウム」を2ℓ。追加で「ゴールドZ(強化版)」を1ℓ。カビ取り洗剤・厨房用アルカリ洗剤と大量の洗剤たちを投入し、大量の洗浄水(お湯)でバシャバシャと丸洗い。古いエアコンでも遠慮なく洗浄していますので、こんなにキレイになりました。
▼キレイなクロスフローファン

クロスフローファンもこんなにキレイなブルーカラーです。この頃の東芝エアコンはこんな「ファン」もありますよね。写真を撮るのを忘れてしまいましたが、洗浄前のファンは黒にしか見えませんでした。これで「ファン」からゴミが飛ぶことはなくなりましたね。当店の徹底洗浄であれば「クロスフローファン」を分解しなくても、同程度の洗浄が可能です。
▼洗浄後の汚水

洗浄後の汚水はこんな感じでした。この東芝のエアコンは、エアコン上部の洗浄水がこぼれ落ちてこないタイプ。エアコン上部の「熱交換器」「ドレンパン」などに高圧噴射した「洗浄水」は、室外に大量に排水されています。バケツ内に残るのは「吹き出し口」の汚れがメインなので少なめになりました。これでも20ℓ位の洗浄水を使用しています。
▼乾燥運転

あんなに大量の洗剤と洗浄水を、バシャバシャと広範囲にエアコンに噴射していますが、エアコンは壊れることなく正常に動きだしました。まっ、壊れないように分解・養生していますからね。一般的なエアコンクリーニング業者から見たら「ヒヤヒヤ」するような洗浄風景だとは思いますが、洗浄によってエアコンが壊れることはありません。当店で古いエアコンが壊れるパターンは、分解時の欠損事故がほとんどです。劣化した基盤などは脆くなっていることもあり、コネクタの脱着時に破損や欠損が起こる可能性があるんですよね。ただ申し訳ありませんが、この欠損を防ぐ術はないのです。
古いエアコンは、構造上「徹底分解」「徹底養生」しないと「徹底洗浄」することはできません。「簡易な分解」「簡易な養生」で「徹底洗浄」すれば、エアコンは確実に故障してしまいます。その程度の簡単な分解・養生で、エアコンを故障させないためには「簡易清掃」しか洗浄方法がありません。だからこそ「古いエアコン」の汚れ(経年汚れ)は取れないと公言する業者が多いんですよね。
ただ古いエアコンは経年劣化で諸々のパーツも痛んでいます。これにより、故障を防ぐための「徹底分解」での欠損も起こりがち。ただこうなるともう「スキル云々」などの話でもありません。責任転嫁に聞こえるかもしれませんが、ある意味「もらい事故」の要素もあります。申し訳ありませんが、このようなことが原因で故障することもありますので、予めご了承ください。
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