エアコンクリーニング（徹底洗浄）｜三菱ルームエアコン｜MSZ-GV401S-W｜2011年製

道具類を台車で運んで、お客様宅に到着。スリッパを履いてからエアコンのチェックです。リビングには三菱のスタンダードエアコンが設置されていました。他の業者にて、3年前にエアコンクリーニングをしているとのこと。今年はエアコンから臭いがするようになったので、当店に徹底洗浄の依頼をされたそうです。

了解いたしました。エアコンを分解洗浄して、エアコンの臭いの原因を一掃させましょう。作業スペースには防水シートを敷き、エアコン下にはテレビ台があったためマスカーテープで養生。下準備が終わったら、エアコンクリーニングをはじめましょう。

▼リモコン受光部基盤

上記の画像は、リモコン受光部基盤です。三菱のエアコンには、このような大きめの基盤が「メイン基盤下」「ドレンパンの右並び」に鎮座しています。当店のように大量な洗浄水を高圧で噴射してしまうと、この位置にある「リモコン受光部基盤」は確実に浸水・ビシャビシャに・・・。どんなに丁寧に養生したところで、浸水を完璧に防ぐことはできません。

そこで、ご覧のように「リモコン受光部基盤」は分解してからエアコンの洗浄をしています。他の業者はどうしているのでしょうか？　エアコン上部の「熱交換器」「ドレンパン」の洗浄は簡易・省いている・・・こんな業者も多いのかも知れませんね。そのような洗浄方法では、エアコンの悪臭は解消されませんが・・・。

ドレンパンの分解

「リモコン受光部基盤」を分解するためには、コネクタを取り外す必要があります。そのコネクタの配線の一つが「ルーバーモーター」。ドレンパンを分解するために必ず抜く必要がある箇所ですが、「リモコン受光部基盤」を取り外したということは、ドレンパンの分解も準備完了ということ。後はドレンホースとの繋ぎ目を引き抜くだけ。ドレンパンを分解するための作業時間は、もう1分もかかりません。

▼ドレンパンの分解

そこで、ご覧のようにドレンパンを分解しました。このメーカーのエアコンは、このようにドレンパンを分解洗浄することも多いですね。ただドレンパンを分解すると、室内に残る汚水量は増えてしまいます。そこで、作業時間短縮のため「簡易分解」で済ませることも・・・。ドレンパンの分解・簡易分解・分解なしは、汚れ具合・機種などを考慮して「作業効率を高めるため」に行っています。お客様の要望で「ドレンパンを分解」することはありませんので、予めご了承ください。当店の徹底洗浄であれば「ドレンパン」を分解しなくても、エアコン内部に臭いが残ることはありませんのでご安心を。

▼クロスフローファン｜洗浄中・後

クロスフローファンには、メイン洗剤噴霧後に「厨房用アルカリ洗剤」を追加噴霧。ご覧のように、繭玉のような状態で浸け置き洗浄しました。ドレンパンがないので、エアコン下部の洗浄は楽になりますね。遮るものがないので、洗剤を余計に噴霧する必要がなくなります。おかげさまで、コスト削減にも繋がりました。

▼洗浄後のエアコン全景

エアコン上部の「熱交換器」も、こんなにキレイなアルミ色に復活。本日のメイン洗剤は「ゴールドZ（強化版）」に次亜塩素酸ナトリウム配合のMAX仕様。熱交換器のアルミフィンに染み込んでいる蓄積汚れだって、グイグイ落としていきます。これでエアコン上部の臭いも一掃できましたね。

▼洗浄後の汚水

上記の画像が本日の室内に残った汚水。ドレンパンを分解して内部洗浄すると、汚水は大体バケツ2杯になります。真っ黒なバケツと色の薄い2種類の汚水が残りましたね。これは汚れが落ちるまで「徹底したすすぎ」をしている証拠。小さな汚れやカスがなくなるまで、何度も「すすぎ」を繰り返し行っています。

▼洗浄後のドレンパン

取り外したドレンパンは、他のパーツと同様に女性スタッフがお風呂場で洗浄しています。ご覧のように、キレイに殺菌洗浄できました。後はエアコンにセットするだけですね。

ただ、エアコンクリーニングの臭い除去に関しては、ドレンパンの分解洗浄はそれほど大切なことではありません。熱交換器が完璧に洗浄されていなければ「ドレンパンの分解」には意味がないのです。その理由は、熱交換器とドレンパンは繋がっているから。エアコンの冷房・除湿運転時には、熱交換器のアルミフィンは結露してしまいます。その結露水を、下にあるドレンパンが受け止めるのがエアコンの仕組み。だから、熱交換器のアルミフィンに汚れが残っていると、ドレンパンはすぐに汚れてしまうのです。

▼洗浄後の乾燥運転

エアコンクリーニング前の悪臭は何処へやら。爽やかな風が吹く、キレイなエアコンに生まれ変わりました。