
目黒区下目黒で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、三菱ルームエアコン1台です。
三菱の古いエアコン
(訪問日:2020年1月25日)
本日は、目黒区下目黒でエアコンクリーニングをしてきました。予約受付は電話対応でしたが、内容を明記されたmailも送信いただいています。訪問前にエアコンのメーカー名・機種名・年式などが確認できるのは有難いですね。マンションには駐車スペースがないため、最寄りのコインパーキングに車を停めてからお客様宅に訪問しました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|三菱ルームエアコン|MSZ-J22L-W|2003年製
mailにてエアコンの年式は2003年製とご連絡がありました。古いエアコンの注意点はmailで返信してありますので、ご了承を得てからの訪問となります。事前確認ができているので、作業がスムーズにできますね。それでは、エアコンの汚れ具合をチェックしましょう。
古いエアコンの洗浄例
古いエアコン(10年以上前)ということは、メーカーの保証期間も過ぎているということ。万が一故障した際には、部品がないため修理できないこともあります。基盤などの主要箇所が損傷した場合は、直ることは殆どありません。従って洗浄するにも注意が必要。業者によっては、簡易清掃レベル位の対応しかできないでしょうね。ただ当店なら大丈夫なんです。
▼三菱の古いスタンダードエアコン

エアコンクリーニングによる故障原因は単純なもの。基盤やモーター・端子台などの電気系統に、洗剤や水をかけてしまうことで起こります。洗剤で濡れるのには問題がありますが、水に濡れただけではエアコンは壊れません。濡れたままの状態で電源を入れることで、ショートしてしまいエアコンは壊れるのです。大袈裟な言い方をすると、ビショビショに濡れてしまったとしても、しっかりと乾燥させれば問題はありません。ただ・・・基盤の奥の奥まで水が浸水してしまえば、それを乾燥させるのは難しいですよね。それこそエアコン内部を徹底的に分解する必要があり、濡れた箇所を確認しながらの乾燥作業には時間もかかるでしょう。洗浄後にそのような無駄な作業をしないためにも、洗浄前に徹底した分解・内部の養生が必須なのです。
ドレンパンを分解
分解したパーツ類

このエアコンは、ドレンパンが簡単に分解できるタイプでした。右側面のメイン基盤をチェックすると、形状的に完璧には塞ぐことはできない隙間があります。また、ドレンパン横並びの基盤の下には別の電気系統も・・・。ドレンパンから溢れる洗浄水を想定するとリスクが高いですね。リモコン受光部基盤と一緒に、ドレンパンも分解することにしました。
これで右側面のメイン基盤もしっかりと養生できます。ドレンパンからの浸水も防げるので、エアコン内部をバシャバシャと丸洗い洗浄できますね。分解したドレンパンは、女性スタッフがお風呂場をお借りして洗浄しています。
▼背面パネル洗浄中

エアコンの内部と外側をしっかりと養生したら、エアコン内部の洗浄を始めます。まずは、背面パネルにカビ取り剤を噴霧して、浸け置き洗浄しました。熱交換器上部にもカバーがあるタイプなので、背面の洗浄には手間がかかりそうですね。
▼背面パネル|洗浄前・後

このタイプのエアコンは、背面パネルに手は届きません。従ってゴミを拭き取るなんて作業は不可能。洗剤の洗浄力で汚れを浮かして落とす必要があります。たっぷりのメイン洗剤を隅々までに重ね噴きし、高圧洗浄機で徹底的にすすぎ作業しました。熱交換器とカバーの隙間は狭いので、通常のノズルでは洗浄できませんが、当店の曲がる洗浄ガンならノー問題。しかし、背面パネル奥の隙間は塞ぐことができません。結果、壁には多めの洗浄水が漏れてしまいます。徹底洗浄には致し方ない弊害ですね。漏れた洗浄水は、しっかりと拭き取ってから作業を終えています。
▼クロスフローファン洗浄中

古いエアコンということもあるのでしょうが、メイン洗剤を重ね噴き・浸け置きした後のすすぎ作業でも、クロスフローファンからの汚れ落ちが止まりません。まだ汚れが浮き切っていないのですね。このまま作業を続けても確実に汚れは残ってしまいます。すすぎを一旦中止して、カビ取り剤でクロスフローファンを浸け置きしました。ご覧のように、まだまだ汚れが浮き出てきます。
▼吹き出し口|洗浄前・後

ご覧ください。当店が自信を持って洗浄した吹き出し口です。カビ取り剤を追加使用せずに、あのまま洗浄を終えたとしてもパッと見は変わりません。固着した汚れは落ちてこなくなるので、必然的に汚れがなくなった雰囲気にはなります。ただカビ取り剤を噴霧したら、まだまだ汚れが浮き出てきましたよね。このようにエアコンの洗浄に一番大切なのは、最適な洗剤を使用することなのです。古いエアコンだったので、メイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム配合した、最強の組み合わせで臨みました。数時間位の浸け置きをすれば効果もあったでしょうが、そんな時間はありませんよね。当店では、その場その場の状況に合わせた洗剤を選択し使用しています。
▼洗浄後のドレンパン

ドレンパンの存在などは忘れ、エアコン内部洗浄のみに注力していても、洗浄されたキレイなドレンパンが登場してきます。当店は並行作業をしてますので、内部洗浄・パーツ洗浄とも手を抜くことなく作業ができるのです。
▼洗浄後の動作確認・乾燥作業

しっかりと洗浄が完了したら、ドレンパン・リモコン受光部基盤などを組み立てて、動作確認・乾燥作業。無事にエアコンは動きだしました。こんなにたっぷりの洗剤を使用し、あんなに高圧洗浄機で「バシャバシャと広範囲に」すすぎ作業をしていても、古いエアコンが壊れることはありません。それは、しっかりと分解・内部の養生をしているからです。ただ稀に不可抗力で壊れることも・・・。エアコンクリーニングをする際には、電源コードやコネクタの抜き差しが必須なのですが、コード内の断線は防ぐことができません。劣化による断線は発火の原因になることも・・・。何度かの抜き差しで復活することが多いのですが、そのような状態のエアコンを使用するのは危険ですよね。速やかな買い替えをお勧めします。
▼洗浄後の汚水

こちらが本日の汚水です。中々の手強い汚れでしたが、洗浄水(お湯)は20ℓで足りました。ドレンパンを分解していなければ、倍の40ℓは洗浄水が必要だったでしょう。
洗浄中のエアコン上部の汚れは、一度ドレンパンに溜まってしまいます。(エアコン下部の汚れだって、下から吹き飛ぶことでドレンパン内に残るのですよ。)自然に全ての汚れが室外に流れることはありませんので、ドレンパンにも大量の洗浄水を噴射。(ドレンパンの汚れは、吹き出し口にもこぼれ落ちます。)今回位の汚れの場合は、「エアコン上部」「エアコン下部」の洗浄を4ターン位は必要だったでしょう。その度に汚れが溜まるドレンパンも洗浄していますので、洗浄水の使用量はどんどんと増えてしまうのです。ドレンパンを分解することで、作業時間も短縮できたのですよ。
ハードな汚れがついた古いエアコンでしたが、90分以内(入室から退室まで)で全ての作業を終えることができました。これも二人作業ならではのこと。ここまでの徹底洗浄を一人作業でするなら、あと1時間は必要でしょうね。
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