
足立区西新井栄町で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコン1台です。
お掃除ユニットが取り外せない!
(訪問日:2020年1月10日)
本日は、足立区西新井栄町でエアコンクリーニングをしてきました。戸建て住宅の2階リビングには、ダイキンのお掃除機能付きエアコンが設置されています。ご自宅の駐車場に車を停められたので、荷物の移動が楽で助かりました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|AN40RRP-W|2014年製
本日のお客様はmailにてご予約いただきました。メーカー名・型番の連絡もあったので心の準備はOK。訪問前に機種が分かっていると気持ちが楽ですね。このお掃除機能付きエアコンは下部の分解が若干面倒ですが、お掃除ユニットの分解難易度はそれほど高くはありません。汚れ具合によっては、エアコン下部のルーバーユニットは分解なしでも洗浄可能です。
ダイキンのお掃除機能付きエアコン
荷物を移動する前に、エアコン・設置状況のチェックをします。作業スペースを確保・防水シートで床を養生してから荷物の運び入れ。それでは脚立に上がって、エアコンの汚れ具合を確認してみましょう。
▼ダイキンお掃除機能付きエアコン

キッチン隣接のリビング設置エアコンですので、フィルターは油汚れで茶色くなっています。この汚れ具合では、市販のキッチン洗剤で落とすのは厳しいでしょうね。また、エアコンの右側壁の隙間が狭い感じがします。分解に若干手間取るかもしれませんが、頑張りましょう。
▼カバーなどのパーツ分解後

ここまでの分解はスムーズです。爪の噛み具合もキツくはないため、カバーは簡単に分離できました。後は、お掃除ユニットの分解ですね。基盤から、リモコン受光部基盤とお掃除ユニットモーター部のコネクタを取り外しましょう。壁との隙間が狭いため手鏡を持ちながらの作業ですが、無事コネクタを取り外すことはできました。このままユニットを取り外したら、エアコン下部のカバーとルーバーも分解します。
エアコンと天井との隙間が狭い
ここで事件です。正直全く予想もしていませんでした。ここまでの作業段階で、何ら不安を感じることもありませんでした。というか、そこまで天井とエアコンの隙間は狭くもありません。しかし・・・抜けません。お掃除ユニットが・・・。
抜けないお掃除ユニット
天井との隙間は5センチ弱といったところでしょうか。普通のお掃除ユニットなら簡単外せるスペースはあります。しかしこのユニットの背面は、熱交換器背面にそった形状になっているようです。どんなに角度や位置を変えても、最後の部分が熱交換器の天面に引っかかってしまいます。後2センチも隙間があれば確実に取れる感じなのですが・・・。暫し試してみましたが、ユニットを取り外せるベストな位置・角度は存在しないようです。このままではラチがあきません。
ここでお客様に現状の報告。このエアコンの設置位置では、お掃除ユニットが取り外せないことを説明いたしました。後は、どの洗浄方法を選択するかですね。
洗浄方法のご提案
分解している段階で、このエアコンに油汚れがあることは確認しています。お掃除ユニットや熱交換器にも油汚れが付着していました。簡易清掃では吹き出し口の洗浄のみで、エアコン上部は汚れたまま。あまりオススメはできませんね。
この状態で、お掃除ユニットも熱交換器も洗浄する方法・・・。表側だけではなく、裏側の隅々までも・・・。かなり悩みましたが、今できる最善の洗浄方法をお客様にご提案。ご了承いただいたので、エアコン下部の再分解を行うことにしました。今まで行ったことはありませんが、お掃除ユニットを移動させながらのエアコン洗浄です。
※このエアコンのお掃除ユニットには基盤がついていないため、そのまま洗浄しても故障することはありません。(モーターには注意が必要ですが・・・)
▼分解したパーツ(エアコン下部)

お掃除ユニットを取り外せないということは、故障のリスクも高くなります。通常時の内部洗浄よりも、洗浄水の跳ね返りは確実に強くなりますね。若干面倒ではありますが、ルーバーユニットも分解することにしました。後は、お掃除ユニットを移動させながら、いつもよりも何重にもエアコン内部を養生します。
エアコン天面の養生はしない
▼エアコン天面を養生しない洗浄例

上記の画像は、今回のエアコンクリーニング洗浄例です。かなり邪道ですよね。ただ、お掃除ユニットを持ち上げたり・移動させたり・角度を変えたりするには、エアコン天面の養生(マスカーテープ)は邪魔です。もうこの洗浄方法しかありませんね。マスカーテープは使用せずに、エアコンカバーのみで洗浄することにしました。天井が洗浄水で汚れることは、お客様に説明済みです。
※お掃除ユニット内の分解可能なパーツは、取り外してから作業を行いました。
▼天井に飛び散った洗浄水

こんな感じで、天井には洗浄水が飛び散ってしまいます。周囲の壁や床などにも洗浄水が飛び散っていますが、他の箇所は養生シートやマスカーテープでカバーすることが可能。水浸し?の作業で苦労しましたが、お掃除ユニットの油汚れをキレイに洗浄することができました。もうベタベタすることはありません。
※天井に飛び散った洗浄水は、作業後にしっかりと拭き取っています。
▼吹き出し口・クロスフローファン洗浄中

吹き出し口の洗浄は、3段階作業で行いました。1段階目(画像左)は、カビ取り剤を「ファン裏」「ドレンパン裏」に噴霧・浸け置き。2段階目は、クロスフローファンをゆっくりと回しながら、メイン洗剤を重ね噴き。3段階目(画像右)は、クロスフローファンを「厨房用アルカリ剤」で繭玉のような状態で浸け置き。
▼吹き出し口|洗浄前・後

当店の徹底洗浄なら、こんな汚れでもスッキリと殺菌洗浄することが可能。適正な洗剤をたっぷりと噴霧・浸け置き洗浄していますので、すすぎ作業を終えた吹き出し口は、目視できない箇所までも洗浄できています。
▼洗浄後の汚水

エアコンの汚れで、お客様が一番初めに気づくのは「吹き出し口」周辺の汚れでしょう。お客様も気になされますし、それに同調する業者も「吹き出し口の洗浄が一番大変・大切」などと言い始めたりします。しかし、適正な洗剤さえ使用していれば汚れの除去は難しくありません。見える箇所の洗浄しかしない簡易清掃業者や「エコ洗剤」推奨業者には、腕の見せ所なのかもしれませんね。そんな業者が洗浄した「クロスフローファン」を分解してみたら、見えない箇所は汚れだらけなのでしょう。
少し話はそれましたが・・・このエアコンの洗浄には、20ℓのお湯を使用しました。バケツに残った汚水は4ℓ位。しかし、吹き出し口の汚れを落とすためには、洗浄水は2ℓも使用していません。洗剤が汚れをしっかりと浮かしていますので、洗浄水は汚れをすすぐだけでいいのです。ただエアコン上部には、16ℓ位の洗浄水(お湯)を使用しているのですよ。この洗浄水が、熱交換器の汚れ・お掃除ユニットの汚れ・洗剤成分とともに、室外に排水されています。このように徹底的なすすぎ作業を行っていますので、今回のような状況下にあっても、エアコン内部に洗剤成分が残ることはありません。安心してエアコンをご使用いただけます。
▼ルーバーユニットの組み立て作業

吹き出し口周辺の水分をしっかりと拭き取ったら、ルーバーユニットの組み立てを行います。このユニットを分解したおかげで、この条件下での故障リスク軽減・作業効率をアップさせることができました。ただ今回程度の汚れであれば、本来はルーバーユニットを分解する必要はありませんね。
▼洗浄後の乾燥運転

色々とハプニング続きのエアコンクリーニングでしたが、無事に作業を終えることができました。ご覧のように、エアコンは故障することなく正常に運転しています。
今回のようなケースの場合は、訪問する業者や個々の作業員によって対応は違うのでしょう。ただ当店は、徹底洗浄を掲げて営業しておりますので、どのような状況下でも妥協することなく、その時・その場もできる最善な洗浄方法をご提案いたします。ただ、状況によっては、エアコン上部の洗浄ができないこともありますよね。その際は2パターンの選択しかありません。エアクリーニングを中止するか、「簡易清掃」に変更するかです。「簡易清掃」をご希望の場合は、しっかりと料金も変更いたしますので、ご安心ください。
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