パナソニックお掃除機能付きエアコンの故障例

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ルーバー不良

パナソニックお掃除機能付きエアコンで、分解・洗浄後にルーバー不良が起きる事例が続いて(3回)おります。【2026年5月22日現在】

パナソニックお掃除機能付きエアコンのルーバー不良
故障する可能性のある型番
2015年以降のパナソニックお掃除機能付きエアコン(AX・GX・HX・NX・SX・UX・WX・X・LVシリーズなど)

ルーバー不良の経緯

エアコンクリーニング時には細心の注意を払い、洗浄作業前には「基板類は全て取り外し(防水対策)」、を行っています。ただ、洗浄作業後の組み立て時に「基板・端子台・コネクタ・配線類・アース線など」の取り付けミスがなくても、電源を入れて試運転すると基板不良(主にスイングモーター系の不良)が起きる事例が数回ありました。この件に関してはメーカーサービスマン(複数人)も故障理由(当店による過失)を特定することができていません。

「私見では薄弱・脆弱な基板自体に問題があるのではと考えていますが・・・」。

大変失礼な言い方になってしまいますが、一介の保守担当サービスマンにとって「このような症例」は重荷であり、子会社・系列会社ではなく、本社・本体の開発担当まで遡らないと故障原因の追求は難しいのでしょう。ただ自動排出(お掃除ユニット排出不良)などの不具合をそのまま放置・垂れ流しているメーカーです。誰かが取り外さない(分解による)と起こらないような、必ず起こる現象でもない稀なケースなんて、分解・取り外した掃除業者に補償させておけば(我関せず)・・・なのかもしれませんね。

ただ申し訳ありませんが、当店ではこのような「予見・予知・予防」できない故障に関しては補償の対象外(自然故障扱い)となっております。ご予約の際はご注意くださいませ。

作業内容

補償の対象外ということに納得できない人もいるとは思いますので、当店がこの機種を洗浄する際の「通常の作業例」もここに記載しておきます。ここまで丁寧に作業しても・ここまで注意を払って作業しても、故障してしまう事例があり、その故障原因を現段階では特定できていないということをご理解いただけるとありがたいです。

▼フロント中央部の基板

フロント中央部の基板

こちらは、このエアコンの頭脳部である基板群。あっちこっちから配線を伸ばしながら、エアコンの前面中央部に集約されています。これを取り外していかないと、このエアコンは分解・洗浄できません。この分解作業をしないということは、エアコンクリーニング(徹底洗浄)できないということになります。

※分解を必要としない・エアコン上部を洗浄しない・吹き出し部のみ洗浄の「簡易清掃」であれば、基板の取り外しは必要ありません。

▼フキダシ左のコネクタ部

フキダシ左のコネクタ部

上記の画像が、このエアコンで不具合が起きやすい故障箇所です。このコネクタを抜き差しすることが原因なのかでしょうか? 過去の故障例は全てこの箇所の基板不良が原因でした。

※当然ではありますが、コネクタを外さないとこの後の作業(お掃除ロボットの取り外し)には進めません。

▼スイングモーター

スイングモーター

上記の画像は、基板不良によって動作不良を起こすスイングモーターです。当店ではこのように「ドレンパン」ごと取り外して、他のパーツと同様に洗浄しています。ただこの劣化部品である「スイングモーター不良」は当店では補償の対象外となっております。

※一番手前側にあるルーバーは、洗浄後の取り付けに手間がかかることもあるので、敢えて分解せずにドレンパンごと洗浄しています。

スイングモーター内の浸水による基板損傷も想定されますが、微電流で稼働するスイングモーターです。その程度の部品が基板に直接影響をもたらすのであれば、それこそ脆弱な基板ということ。結露する吹き出し口のスイングモーターが問題なのだとすれば、それこそ日々故障だらけです。

▼お掃除ロボットの分解

お掃除ロボットの分解

このように、エアコン本体から取り外した「お掃除ロボット」も洗浄できるように再分解しています。

※上側のローラーがついている方は、小さな基板などを取り外してから他のパーツと同様に洗っていきます。

▼内蔵型ダストボックス

内蔵型ダストボックス

当店では、このように「内蔵型ダストボックス」も取り外して洗浄しています。まっ、自動排出機能不全を起こすダメなエアコンなので1年も持たずにもとの汚れた・ゴミが詰まった状態に戻ってしまうのでしょうが・・・。

▼取り外した基板群

取り外した基板群

こちらが洗うことのできない「基板群」たち。分かりづらいですが、中央下部にある黒いもの(ハケの左横)がお掃除ロボットの心臓部であるファンモーター。半径3〜4cm程度の小さなファンが、お掃除のタイミングのみ動き、ゴミの吸い込み・掻き集め・吐き出しまで出来てしまうという、夢のような? 構造のファンです。当然ではありますが、このファン内もホコリまみれ。分解するのは難しく手間なので、口で両方向から吹いてホコリを飛ばす努力はしています。

▼基板群のカバー

基板群のカバー

基板群のカバーも厳密にいうと洗うことができないことはありません。全ての基板を取り外し、基板群のカバーだけにしてしまえば洗うことは可能。ただ時間はかかりますし、少しでもリスクを回避したい思いもあり、再分解はせずに拭き取り作業で処理しています。

▼基板群たちの避難

基板群たちの避難

上記の画像のように「濡れてはいけない」「濡らしてはいけない」ものたちは、洗浄中はこのように避難させています。今回は「マスカーテープ」の中でしたが、防水シートの外だったり、養生でカバーしたり、タオルや服でカバーしたり、その現場の状況によって避難箇所・避難方法は異なります。

▼ファンモーター

ファンモーター

電気系統で唯一取り外さないのが「ファンモーター」。これも手間がかかるからです。この箇所が故障したら修理できない古いエアコンではありませんので・・・。ただ10年以上前のエアコンの場合は取り外すこともあります。

※画像中央にある配線が見えている白い箇所がファンモーターカバー。この中にファンモーターが隠れています。

このファンモーターはエアコンの心臓部でもあり、モーターが回るときには、かなりの電力を要します。そしてこのモーターが浸水してしまうと、ファンが回るタイミングで電源は喪失。基板とファンモーター不良が同時に起きてしまいます。ただこちらのメーカーさん、モーター内に水が入ってしまうとエラーでファンが回らないことが多いですね。そんな時はファンモーターを取り外し、内部に侵入した水を抜いてからしっかりと乾燥させてあげると、エラーランプも消えて正常に動作を始めます。

※この画像のファンモーターのように「配線が下を向いている」タイプは、コネクタ側からの浸水の心配は殆どありません。ただ「配線が上を向いている」タイプは注意が必要で、古いタイプのエアコンにその傾向が強いようです。

当然でありますが、ファンモーターも徹底養生。ただ軸方面(クロスフローファンとの接続部)からの水の侵入は防ぐ術がありません。ファンモーターの位置やそのモーターの元々の個々の構造により、同内容で作業していても・軸から入りやすいものもあるようです。本来は水滴が溜まる箇所のためファンモーターの軸に向けて高圧洗浄でもしない限り、内部に水が入らないような構造になっているハズなのですが・・・。これにも初期不良というものがあるため一概にはなんとも言えません。

※取り外していない「ファンモーターの浸水」が故障原因であれば、当店に過失があることになりますので、当然ではありますが補償の対象となります。

汚水

汚水

上記の画像は一段階目の汚水。かなり汚れが目立ったエアコンだったので、スタート時に洗浄水(お湯)のみで高圧洗浄しました。洗剤を使用していないのに、高圧洗浄だけでもこれだけ汚れが取れてしまいます。この汚れを見てエアコンがキレイになったと錯覚される方も多いことでしょう。

▼その後の汚水

その後の汚水

①先ほどの汚水を排水してから、カビ取り洗剤・メイン洗剤4L(ホワイトクリーナー+次亜塩素酸ナトリウム)噴霧。まだこれだけの汚れが浮き出てきます。②一度汚水を排水してからの高圧洗浄。まだまだこんなに汚れが落ちてきました。一旦この汚水も排水。③そこで再度メイン洗剤3L(新ゴールドZ)噴霧してから高圧洗浄。う〜んもう少し洗浄(すすぎ)しなくてはダメですね。一旦この汚水も排水。④こちらが最終の汚水となります。

当店ではこのように大量の洗剤・洗浄水を投入して、汚れが落ちてこなくなるまで徹底洗浄。これは徹底(当店では簡易分解と呼称)分解・徹底養生によってできることで、経験値の積み重ねから、ここまで洗浄してもエアコンが壊れることがないと自負しているからこそ。安易な分解・安易な養生では、こんな丸洗い洗浄はできません。必ず故障してしまうでしょう。エアコンの故障原因の大半は「不注意」による洗剤や洗浄水による浸水です。

熱交換器

熱交換器

お掃除ロボットの自動排出機能不全により、熱交換器にはホコリがぎっしり貼り付いていました。これもこのメーカーのお掃除機能付きエアコンあるあるです。

▼機能不全

機能不全

エアコン本体側の自動排出用のパイプ入口もこのありさま。掻き集めたホコリの出口が塞がっているなんて・・・。本当に注意が必要なエアコンです。

▼お掃除ロボットの組み立て

お掃除ロボットの組み立て

①防水シートの上で基板群・ロボ部・内蔵型ダストボックス・自動排出用ファンモーターを組み立て、この段階で大まかなコネクタは接続しておきます。②お掃除ロボットをエアコン本体に取り付けてネジで固定。事前にドレンパン・端子コード用のカバーは取付け済み。③端子台を取り付けてから端子コードを取付け、本体側のコード類たちも基板群のコネクタと接続。④このエアコンの鬼門である左側のフキダシ部と自動排出用ファンモーターのコネクタを接続。⑤右側の基板カバーを取り付けたら完了。⑥コンセントにプラグを差し込んでスイッチオン。

これら全ての作業は素手で、濡れ用のタオル(マイクロファイバー)と乾いたタオル(マイクロファイバー)を2枚常に手元におきながら、コネクタや配線を常にチェックし乾いたタオルで拭いていきます。当然ではありますが、手など濡れていませんし、濡れてしまえば常にタオルで拭いています。

はい。これにて作業は完了です。このエアコンは不良が起きることなく、正常に動作を始めました。安堵安堵。さてさて、当店のこの作業内容に穴がありますでしょうか? この作業内容で、当店による過失が考えられるのでしょうか? 博学な知識人がいるのであれば、是非ご教授願いたいものです。

総括

今回の記事の内容は、とあるお客様宅での撮影です。事前にこの機種の故障例をご説明。ご納得いただいた上で作業を開始しました。ご協力に深く感謝いたします。

さてさて、当店ではこのように、エアコンクリーニングによる不具合やお客様が不快感を抱くようなことは、常にホームページ内に記載し、嘘偽りなく・誤魔化すことなく、開示しております。ただこのような努力も全て台無しにしてくれるような「クレーマー」体質な方もごく稀に遭遇してしまいます。下記をご参照ください。

注目 カスタマーハラスメントや故障時の対応について

※このお二方のエアコンも同機種(パナソニックお掃除機能付きエアコン)。なぜだか同地区(杉並区)でした。そして今年(2026年)の一例も同地区(杉並区)。これも鬼門なのでしょうか?

メーカーのサービスマン

保守で訪問するメーカーのサービスマンにも色々な人がいます。見た目や年齢に関わらず、経験値やスキルにも違いがあり、それこそ体験談ではない自分の思い込みのみで好き放題いうような人もいるようですね。

その「不注意」「不用意」な発言を鵜呑みし、ネームバリューのある保守担当者の言うことのみを簡単に信じてしまう人もおり、それが上記のような「クレーマー」を生み出す起因にもなっていたりします。

「通常使用ではこのような故障はありえない」。「水が侵入したのでしょう」。「濡れた手で触ったのでしょう」。「配線を間違えている可能性もある」。「エアコンクリーニング業者が原因でないとはいいきれない」。「作業を見ていたわけではないので、本当に分解していたのか確証がない」。「モーターには不具合がないため経年劣化による可能性も低い」。「明らかな過失は同定できなかったが、作業中に過失がなかったとは断定できない」。「大手のエアコンクリーニング業者に頼んだ方が安心」。etc. こちらの作業内容など知る由もなく言いたい放題・・・。

自然故障例

そして下記の画像をご覧ください。適当なサービスマンの不注意・不用意・不適切・無責任な発言を覆すようなエアコンをお客様宅で発見。エアコンクリーニングは今回が初めてだそうです。若干小躍りしましたが、その後の故障もありえることをご了承いただいてから作業開始しました。

▼ルーバー不全(自然故障)

ルーバー不全(自然故障)

ただこちらの故障箇所は、右側のスイングモーター。右画像の赤丸部がそのコネクタ部(故障箇所)で、適当なメーカーのサービスマン曰く。「モーターには不具合がないため経年劣化による可能性も低い」そうです。誰も触ったことがないのに、基板は故障していますが・・・。

▼お掃除ロボットの取り外し

お掃除ロボットの取り外し

このエアコンは、動作確認時にエラーランプ(h14)が点滅していました。案の定「フィルター」がお掃除ロボット内でロックされた状態に。この不良はお掃除ロボット再分解時にフィルターを取り外して処理。クセがついて変形していたので、新しいフィルターの購入をお勧めしておきました。

▼洗うことのできない基板たち

洗うことのできない基板たち

この基板たちも、濡れない場所に避難しています。

▼ドレンパン|作業前・後

ドレンパン|作業前・後

左画像の赤丸部が今回の不良箇所(スイングモーター)です。ご覧の通りドレンパンも取り外して、他のパーツと一緒に洗浄済み。

▼排出パイプ入口の詰まり

排出パイプ入口の詰まり

ご覧のとおり、このエアコンも自動排出不全となっております。

▼作業後のエアコン

作業後のエアコン

こちらが作業後のエアコン。お掃除ロボットの不良は改善しましたが、ルーバー不良は改善せず。まっ基板不良なので当然ではありますが・・・。

当店ではこのように、常に確認しながら次回の作業に繋がるように、今後のプラスになるように、後学のために随時検証も行っております。やりっぱなし・やられっぱなしというのは性に合いませんので。

ただ故障の際は、当店にてメーカーに修理の依頼をいたします。記述しているように作業内容を逐次説明し、当店に過失があるとメーカーのサービスマンより特定された場合のみ保険にて対応。当店に過失がない場合は「自然故障」扱いとなり、エアコンユーザーであるお客様負担になることを、お客様にも、メーカーの修理窓口にも説明しております。

今後優秀な「メーカーのサービスマン」が現れれば、この故障例の原因も追及・特定できるかも知れません。ただこのような顛末に気づいている開発が、しれっとマイナーチェンジするかも知れませんし、実は開発レベルでは周知の事実であって、脆弱な基板はすでに改善されている可能性すらありますが・・・ 。

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