
中央区佃で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、三菱ルームエアコン1台です。
業者を呼んだらエアコンが臭くなった
(訪問日:2023年9月5日)
本日は、中央区佃でエアコンクリーニングしてきました。9月1日に電話でご相談いただき「8月中旬にエアコンクリーニングしたエアコンが臭くなって困っている」とのこと。うん、この季節になると「やらかし業者」の後始末も増えてきますよね。いわゆるエアコンの臭い戻りです。「濯ぎ不足などによる洗剤の腐食臭だと改善できませんが、洗浄不足によるものなら臭いの解消は可能です」とお答えし、直近の5日午前9時頃(男性スタッフ一人訪問日)に日程が決まりました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|三菱ルームエアコン|MSZ-J288-W|2008年製
午前8時45分位にお客様宅に到着。佃なので晴海からは目と鼻の先。朝の出発もゆっくりできますね。道路向かいで道具類を降ろす準備をしていると、デイサービスの車がお客様宅に横付け。そうそう、そういえば「介護ベッド」の上にエアコンがあると聞いていましたね。デイサービスで留守の日を選択いただき、訪問が今日になったことを「今」思い出しました。本当にいつも色々忘れていますよね。デイサービスの車を見送ってから道具類を玄関前に移動し、インターフォンを鳴らしてご挨拶。駐車場のガレージを空けていただいてから、車を駐車場に移動します。ただガレージ内が手狭なため歩道の大半を塞いだ状態になってしまいました。お客様にはその旨ご説明。まっ、クレームが入れば車を移動すればよいだけのこと。それでは「やらかし業者」の粗探しを始めましょう。
▼三菱ルームエアコン|MSZ-J288-W

こちらが本日のお相手「三菱スタンダードエアコン」。化粧カバーの位置(エアコンの下方向)は微妙ですが、私的には大好きなエアコンです。年式は2007年製の古いエアコン。蓄積汚れもあるのでしょうね。寝具などの移動はお願いしてあったので、マットを折り畳むだけで作業スペースの確保は完了。壁に貼ってあるカレンダーなどの紙類を移動いただき、壁紙にマスカーテープを貼ってベッド周りを養生していきます。それではエアコンを分解していきましょう。

ここでお客様に、2週間前に訪問した業者を確認。ネット広告で見つけた「格安お掃除センター」という業者に2台同時に洗浄してもらったそうです。ホームページを確認すると、いかにも「ネット広告」っぽい作りのありがちなページ構成。「他社より1円でも高い場合はご相談ください!」と業界最安値宣言しているようです。なんとか電機みたいですね。「おかげさまで作業実績5万件突破」「顧客満足度97.7%(当社調べ)」「汚れ具合による追加料金0円」うん、色々と謳っていますね。「エアコンの気になる汚れはプロに任せて、しっかり落とす!」がキャッチフレーズのようですが、いやいや落とせていないから、私がここに呼ばれているのですが・・・。運営会社を確認すると「株式会社Ace」というところらしく、やはりこちらのホームページにも「業界最安値に挑戦中!!!」とのこと。「ACEがクリーニングで世の中を変えていく!」「ACEがクリーニングで未来を変えていく!」そうです。それじゃ「2週間後の未来」を確認してみましょう。それが上記の画像たちです。
お客様はエアコンが臭くなったことも業者(格安お掃除センター)には相談済み。ただ返答は「エアコン内部の細部までの洗浄はできないこともある」いわゆる「壁掛けエアコンクリーニング」では臭いが取りきれないとの見解のようです。えっ「プロに任せてしっかり落とす」のでは? 「汚れ具合による追加料金0円」とは? このお客様は「顧客満足度」から外れた、ごく稀な2.3%だったというのでしょうか? 「大手他社では有料の防カビコート5,500円が込み価格!」なんて謳い文句もありました。「さらにカビを防ぎキレイ長持ち!抗菌・消臭効果も!」とのこと。おいおい、まずは汚れを落としてからにしましょうね。左画像は熱交換器。これは完全にノータッチ状態。酷い有様です。これ細部じゃありませんよね。そして右画像が吹き出し口。これが摩訶不思議。今画像を確認して汚れ残りに気づきました。フラッシュ撮影によって「ファンの軸や裏」の汚れがクッキリと浮き出た状態に・・・。ただ目視では「黒いファン」マジックで汚れには全く気づきませんでした。この「黒いファン」も、簡易清掃業者をのさばらせる要因の一つなのでしょうね。
▼ノータッチの熱交換器

上記の画像は「熱交換器」の拡大画像。アルミの色も茶褐色気味になっていますよね。フィンの詰まりも確認できます。ただこれもフラッシュ撮影しているからなのでしょう。実際目視している状態よりもキレイに撮影されてしまいました。
▼簡易分解完了

三菱のスタンダードエアコンは「ドレンパン」の取り外しも楽ちん。よってご覧のように取り外し済みです。これならエアコン上部(熱交換器)の汚れ落ちも確認できますからね。
▼パーツ洗浄

2週間前に他の業者で洗浄されたエアコンです。確認すると本体カバーと前面パネルはキレイな状態(裏側も)でした。キレイなんだから、わざわざ洗浄する必要もありませんよね。ここでちょっと手抜きを・・・。当店のスタンスはエアコンの不快な臭いを徹底除去すること。そのためには作業効率を重視し、基盤やドレンパンだって取り外すこともあります。またそれとは逆に、このように無意味な作業を省略することも・・・。今回は「ドレンパン」「上下風向ルーバー」「フィルター」の3点のみを「カビ取り洗剤」で殺菌洗浄しておきました。
▼ドレンパン|洗浄前・後

洗浄後のドレンパンもご覧の通り(右画像)。ただ洗浄前の状態であっても、これが悪臭の原因になることはないでしょう。昨今は「ドレンパン」分解がブームのようですが、エアコンの臭いの原因は「吹き出し口」と「熱交換器」がメイン。「ドレンパン」が悪臭の原因になることは稀です。当店が徹底洗浄した後のエアコンに、洗浄前のドレンパン(左画像)を取り付けたとしても、エアコンが悪臭を放つことはないでしょうね。
▼クロスフローファン|洗浄前・後

ホワイトクリーナーに次亜塩素酸ナトリウムを配合したメイン洗剤を3L、エアコン上部・エアコン下部に満遍なく何度も重ね噴きしています。このエアコンは「熱交換器」の背面・天面がないタイプ。よって「クロスフローファン」にもたっぷりと噴霧できました。厨房用アルカリ洗剤やカビ取り洗剤を使用することなく、ご覧のように「軸・羽の裏側」もスッキリと洗浄できています。
▼汚水|洗剤噴霧後・洗浄後

エアコンの汚水もご覧の通り。2週間でこんなにエアコンは汚れてしまいました。・・・そんなわけありませんよね。単純に前の業者の忘れ物がこのバケツ内に納まっています。
▼乾燥作業

エアコンの徹底洗浄が終わったら、組み立てながら乾燥作業。エアコン上部の熱交換器もこんなにキレイになりました。
▼高圧洗浄済みシールの貼付

当店が自信を持って洗浄した証として、徹底洗浄後のエアコンには「高圧洗浄済みシール」を貼付しています。そうそう、洗浄後にお客様からエアコンが汚れていたのか質問されました。汚れていましたとお答えしましたが、そういえば作業中は違うお部屋で休憩中。作業風景を確認することはありませんでした。いやいや、それが一番ダメですよ。下手な業者だって、ガッツリ覗いていれば「それなり」に本気にはなるはず。下手な業者を放置するのはリスクありすぎですから・・・。
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