埼玉県川口市西青木で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、富士通ゼネラルルームエアコン2台です。
エリア外の出張
(訪問日:2022年11月4日)
本日は、埼玉県川口市西青木でエアコンクリーニングしてきました。10月21日に「埼玉県川口市でエアコンクリーニングは可能ですか?」とメッセージが届きます。
HPを拝見して「抗菌コートが不要な理由」など率直なことが書かれており、ぜひお願いしたいと思ったのですが対応エリアから外れておりました。
住所は埼玉県川口市西青木ですが、来ていただくことは可能でしょうか? また、出張料金がかかるとのことですが、この住所ですとおいくらでしょうか。
お願いしたい内容はエアコンクリーニング2台で、うち1台はお掃除機能つきです。(お名前)
当店からは
お問い合わせありがとうございます。出張費は、川口市西青木ですと3,000円、お掃除機能付き18,000円・スタンダード10,000円なので計31,000円となります。
※駐車スペースがない場合は別途駐車料金の負担もお願いしています。
ご予約の際は、住所・電話番号・駐車場の有無をお教えください。
スケジュールは、エアコンクリーニング北区(近隣区)の予約状況をご参照ください。<https://iwa-cle.jp/Kita-ku.html>
とご案内。
「11月4日(金)午前10時~でお願いしたいのですが、まだ空いているでしょうか?」とご返信いただき、本日の訪問となりました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|富士通ゼネラルルームエアコン|AS-Z56D2W|2015年製
本日は男性スタッフ一人対応日。お客様からは「長時間ですので、お昼ご飯休憩など遠慮なく取って頂いて大丈夫です。」と優しいメッセージもいただいています。
お約束時間前にお客様宅のマンションに到着。電話でお呼び出しし、駐車場所の指示と「駐車票」をいただきます。お客様には一旦お部屋にお戻りいただいてから道具類の準備。さてさて、本日のお相手はどんな感じでしょうか。まずはリビングの「お掃除機能付きエアコン」から始めることに。
▼エアコンの欠損箇所など
エアコンを分解していると、少し疑問点が・・・。前面パネルの付け根部分(本体カバー側)が欠損(左画像)しています。また、本体カバー下側のネジにはネジ山を削った跡(右画像)もありました。これは明らかに誰かが分解した形跡ですよね。お客様に確認すると、こちらのエアコンは昨年もエアコンクリーニング(今回で3回目)しているとのこと。寝室設置のエアコンも、こちらのエアコンと一緒に「マンションの出入り業者」で数年前にエアコンクリーニングしているそうです。
そして昨年の業者は「くらしのマーケット」経由とのこと。またまた楽しくなってきました。さてさて、どんな掃除をやらかしているのでしょうか。当店では「電動ドライバー」は使用していません。時間はかかりますが、手でゴシゴシと「ドライバー」を回しています。確かに電動のほうが楽だし「プロっぽい」のですが・・・、上記のようなことも起こりがち。ネジがズレた状態で回してしまうと、ネジ山を掘っちゃうんですよね。また「電動ドリル」では対応できないような狭い箇所もあるため、複数(長さ違い)のドライバーを持ち歩いています。
▼メイン基盤
前面パネル・「フィルター・ダストボックス(一体型)」・本体カバーを外したら、お掃除ユニット分解の準備。メイン基盤のカバーを外して、お掃除ユニットに繋がっているコネクタを抜き取ります。ここで基盤の配線もチェックしてみましょう。
画像左側の下から上に伸びている、少し太めの緑色コードがアース線。出荷時は配線の一番手前(上)にあるのですが、今回は違っていました。これは誰かが外した(ずらした)証拠。どうやらこのエアコンの「お掃除ロボット」は取り外されたことがあるようです。少し安堵・・・。
▼お掃除ロボットの取り外し
それではお掃除ロボットの取り外しを。昨年洗浄しているので、エアコン上部のホコリは少なめ。うん、それなりに掃除はされているようですね。
▼裏側のチェック
各パーツの裏側もご覧の通り。多少の汚れはありますが許容範囲。うん、少なくとも「お掃除ロボット」は取り外してから洗浄されているのでしょう。この汚れ具合だと「お掃除ロボット」も掃除されていますね。これなら助かります。この程度の汚れなら「お掃除ロボット」の分解は不要。ホコリ払い・拭き取りだけでも対応できそうです。昨年の業者(くらしのマーケット経由)に感謝。
▼エアコンの背面のチェック
ついでにエアコンの背面もチェックしてみました。「背面パネル」にホコリは付着していますが、カビ汚れなどは微量。熱交換器背面も割とキレイです。うん、これは掃除されているのかもしれませんね。
▼メイン基盤の取り外し
それではエアコン洗浄の最終準備。ご覧のように「メイン基盤」も取り外しておきました。これでエアコン故障の原因(浸水起因)は解除。心置きなく洗浄に専念できます。
▼ドレンパンの洗浄
洗浄前のドレンパン内部はこんな感じ(左画像)。まっ、ドレンパンなんてすぐに汚れるもの。この程度の汚れがエアコン悪臭につながることはありません。ご覧のように(右画像)「カビ取り洗剤」を噴霧して浸け置きしておきました。
▼クロスフローファンの洗浄
メイン洗剤を噴霧(3ℓ)した後に、クロスフローファンには「厨房用アルカリ洗剤」も追加噴霧(右画像)。ご覧のように(右画像)まだ汚れが浮き出てくるようです。前回の業者は「くらしのマーケット」経由。耳あたりの良さ(消費者受け)を目的にサイトが推奨している「エコ洗剤」使用業者なのかもしれませんね。ただ残念ながら、そんな優しい洗剤でエアコンはキレイに洗浄できません。当店の使用しているメイン洗剤は、洗浄力の強いと言われている「エコ洗剤(エコクリーナーKirei)」の20倍以上。その洗剤を、時間をかけて3ℓも噴霧しているのに、まだ汚れが浮き出ているのですから・・・。
▼汚水|洗浄中・後
すすぎ作業中にも疑問点が・・・このエアコンは、室内のバケツには汚水が残りにくい(エアコン上部に高圧噴射した洗浄水の大半は、ドレンパンを経由して室外に排水されるため)タイプです。そして左側の画像が1回目(エアコン上部・下部の順で複数回)の洗浄後(濁った汚水や大きなゴミなどが落ちて来なくなるまで)の汚水。1回目といっても一般的な業者と比較すれば3回目以上(洗浄水20ℓ以上使用)の洗浄水の量だと思いますが・・・。
当店では「汚れが落ちてこなくなるまで」洗浄(すすぎ)を続けています。汚水が透明になるまで「エアコン上部」「エアコン下部」の順に何度も何度も洗浄の繰り返し。「エアコン背面」は、それほど汚れていなかったはずなのに・・・、小さなカスが「エアコン上部」から落ちてこなくなるまでには40ℓ以上の洗浄水(お湯)を要してしまいました。それは何故なのか?
答えは簡単、このエアコンは他の業者が洗浄したことがあるからです。そしてその業者たちは「徹底洗浄」しない・できない業者だったということ。どんなに汚れた・年数の経った古いエアコンだとしても、ファーストコンタクトのエアコンであれば「洗浄水(お湯)」の量は20ℓもあれば十分。自分で吹き飛ばしてしまったエアコン下部(クロスフローファン)の汚れたちは簡単に洗い流せますからね。ただその汚れたちを放置すると大変なことに・・・。
吹き飛ばされたゴミたちは悪臭の原因になることだってあります。また「熱交換器の裏側」に張り付いたゴミたちは時間をかけて強固に固着。その頑固な汚れを落とすのはとっても大変な作業なのです。正直全てのゴミたちを落とし切ったとは断言できませんが、前の業者が吹き飛ばしたゴミたちが落ちてこなくなるまで・・・、頑張って洗浄(エアコン上部)作業を繰り返しました。その結果が右画像の汚水です。
▼洗浄後|ドレンパン・クロスフローファン
左画像が洗浄後のドレンパン。ドレンパンの汚れがそのまま臭いに直結することは稀ですが、次亜塩素酸ナトリウムの洗浄力でここまでキレイになりました。右画像は洗浄後の吹き出し口。どのような業者に依頼しても、パッと見はこれくらいキレイになるでしょう。吹き出し口の洗浄が一番大変と嘯きながら、見える箇所の洗浄ばかり頑張っています。ゴミを吹き飛ばしながら・・・、それに気付くこともなく・・・、そしてそのゴミを放置したまま・・・。
一般的なファンの色は黒で、汚れが目立ちにくいようになっています。表層にある汚れは「高圧洗浄機」の水圧のみで吹き飛ばすことも可能。その汚れを取り除いてしまえば、パッと見では汚れ残りには誰も気づきません。ただライトを当てたり拡大すると、ファンの軸や裏側には強固な汚れが残っていることも・・・。そこでファンの分解意義が発生してしまいます。昨今増えてきている「オプション誘導」によるファンの分解・・・。当店のように「洗浄力の強い洗剤」を活用し、且つ「徹底的なエアコン上部の洗浄」ができれば分解は不要。分解と同程度の洗浄が可能となります。
▼エアコンを組み立てて乾燥作業
洗浄が終わったら、エアコンを組み立てて乾燥作業。只今の時間(右画像)は午後1時56分です。お掃除ロボットの分解洗浄はしませんでしたが、エアコン本体の洗浄に時間がかかってしまったようです。それでは次のエアコンに移動しましょう。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|富士通ゼネラルルームエアコン|AS-224BKS|2015年製
寝室のエアコンを見上げるとフォルムがお掃除機能付きエアコンと一緒です。ただ同形状のスタンダードエアコンも存在。しかも一度洗浄したことがあるエアコンで、お客様もスタンダードエアコンだと言っています。ただフロントパネルを開けてみると、先ほどと同じような「フィルター・ダストボックス(一体型)」が見えてきました。ここでお客様にご報告を・・・。料金が変更されることをご説明・ご了承いただいてから作業を始めました。初めから知っていれば、昼休憩を取っていたことでしょう。ただ今回はこのまま作業を続けることに・・・。
▼洗浄の形跡|腐食した銅管(冷媒用)・ネジ
こちらのエアコンは今回で2回目の洗浄。前回は「マンションの出入り業者」で、料金はスタンダードエアコン価格だったとのこと。えっ、間違えるか? しかもさっきのエアコンを掃除した後で? 同じ構造のエアコンを1台は「お掃除機能付き」、もう1台は「スタンダード」で価格も違う? もう疑問だらけです。ただその疑問も分解作業を続けていると解決しました。
結局のところ「スタンダードエアコン」のようにクリーニングをしたということ。お掃除ロボットは取り外さないままで洗浄しているのです。その形跡が上部の画像。左画像は熱交換器の冷媒用銅管、少し腐食していますよね。そして右画像はお掃除ロボットのネジ。完全に錆びて腐食しています。洗剤がついたまま放置されていたのでしょう。う〜ん、この業者のことをどのように判断すれば良いでしょうか? 料金はスタンダード価格なので詐欺ではありません。ただ何故そのような行為をしないといけなかったのか? ひょっとしたら、リビングのエアコンも分解はしていなかったのでしょうか? それなら1台分の料金は詐欺ですが・・・・。その後始末は「くらしのマーケット」経由の業者が行ったということなのでしょうか?
▼洗浄の形跡|パーツの裏側
こちらのエアコンは前回とは全くの別物。お掃除ロボットの裏側も熱交換器の繋ぎ目も、ご覧のように汚れていました。このエアコンは熱交換器天面に隙間があるタイプ。何も考えずに作業すると、「吹き出し口(ファン)」から吹き飛んだ汚れたちは「熱交換器の裏側」に飛び散ります。そして同様に、天面にあるこのパーツの裏側にも飛び散っているのです。
▼お掃除ロボットの分解
この「お掃除ロボット」の汚れの原因は「洗剤」でしょうね。エアコンの隙間から噴射された洗剤が洗い流されることなく放置。汚れを落とすための洗剤だって腐食していきます。そしてその洗剤がカビてしまうのです。これは人や環境に優しい「エコ洗剤」でも同じこと。しっかりと濯ぎしない状態では、洗剤こそが汚れの温床となるのです。壊されなかっただけ「ラッキー」だと思ったほうがいいのかも知れませんね。こちらのお掃除ロボットは、ご覧のようにバラバラにして洗浄しておきました。
▼洗浄後の汚水
洗浄後の汚水はご覧の通り。使用頻度の低い寝室なので、それほど汚れていなかったようです。吹き出し口の汚れも軽度。前回の洗浄も同様だったのでしょうね。吹き飛ばされたゴミたちが少なかったので洗浄は楽に済みました。
▼乾燥作業・乾燥運転
洗浄が終わったら、エアコンを元通りに組み立てて「乾燥作業」「動作確認」「乾燥運転」で本日の作業は終了です。只今の時間は午後5時7分。さてさて後片付けをして帰路につきますか・・・。
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