
文京区大塚で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、パナソニックルームエアコン・
三菱ルームエアコン各1台ずつです。
逆流防止弁の設置
(訪問日:2022年10月31日)
本日は、文京区大塚でエアコンクリーニングしてきました。電話でご予約いただき、お掃除機能付きエアコンとスタンダードエアコン徹底洗浄の依頼です。スタンダードエアコンの方には「逆流防止弁」も設置してほしいとのこと。どうやら逆流防止弁を設置できる業者を検索して、当店のホームページに辿り着いたそうです。
約束の時間に少し遅れて(15時40分過ぎ)駐車場前に到着。余裕を持って前の現場をスタートしていたのですが、一方通行や狭い道などが多いため迂回ばかり・・・。マンションの入口や駐車場を見つけるまで近隣をウロウロと周回する始末です。古いナビにも原因はあるのですが・・。申し訳ありませんが、30分前後の遅延や繰り上げ訪問の場合は途中連絡しないこともあります。予めご了承ください。
到着後すぐさま電話でお呼び出し。待ち侘びていたお客様に予約済みの駐車場までご誘導いただきました。お客様にはお戻りいただいて道具類の積み下ろし、準備ができてからマンションの玄関前まで移動してインターフォンを鳴らします。それでは遅れた時間を取り戻しましょう。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|パナソニックルームエアコン|CS-565CXR2-W|2016年製
お客様の話では、エアコン設置時に「逆流防止弁」の設置依頼を忘れてしまったとのこと。ただ「パナソニックのお掃除機能付きエアコン」の方には設置しているそうです。
▼逆流防止弁(おとめちゃん)

こちらが当店で使用している「逆流防止弁」。「因幡電工の音止ちゃん」です。オプション料金は1個につき1,500円。エアコンクリーニング依頼時(予約時)のみに対応しています。後日や単体での依頼は受付ておりませんので予めご了承ください。ドレンホースに設置することで「室外の嫌な臭いの吸い込みや、室内外の気圧差で発生するポコポコ音」を解消できます。気圧差で起きる結露水詰まりが原因の水漏れだって解消可能。内部の弁が屋外から虫や埃の侵入も防ぐ消音防虫兼用バルブ(逆止弁)です。ただ、単純に虫の侵入を気にしている方にはおすすめしていません。ドレンホースから「ゴキブリ」が室内に潜入するのはレアケースですので・・・。
そして、大手の業者などがオプションで設置している「防虫キャップ」・・・、これも当店ではおすすめしていません。前述の通り、わざわざドレンホースを伝って室内への侵入を試みるゴキブリなんて稀。もっと簡単に室内へ入る方法はたくさんありますからね。お客様の不安を煽ってオプション誘導しているようですが、メーカーの見解でも「ドレンホースは害虫の侵入経路になる可能性がある」とのこと。この「可能性」を拡大解釈して営業活動していたりします。
この不必要な「防虫キャップ」には弊害だってあります。それはドレンホースの詰まり。出口を遮っているため、結露水と一緒に流れるゴミたちの溜まり場になることも。その汚れたちが固まってしまうと室内機の水漏れ原因にもなりますし、その臭いを吸い込んでエアコンが臭くなることだってあります。「防虫キャップ」を覆うようにストッキングなどの生地を巻いているのも見かけますが、これだけは絶対にNG。室外で真っ黒な汚れ玉になっているケースもありますのでご注意を。
▼エアコンの簡易分解

それでは「パナソニックのお掃除機能付きエアコン」から分解していきましょう。
①前面パネル・本体カバー(両サイド)を外し、フロントの基盤からコネクタたちを外していきます。②お掃除ユニットを取り外すためのコネクタを全て外したら、固定用のネジを外して端子台もずらします。③リモコン受光部・フィルターごと「お掃除ユユニット」を取り外したら、ドレンパンも分解。④こちらが洗浄前の簡易分解済みエアコン。ここまで分解してしまえば、故障のリスク(洗剤や洗浄水の浸水による)はありません。
このエアコンは分解が手間ですよね。お掃除ユニットの汚れもキツかったので、またまた分解。洗えるものと洗えないもの(リモコン受光部)に分けてから掃除機も持ち出し・・・、ユニットの吸引分に詰まったホコリたちも掻き出しておきました。
▼洗剤噴霧|カビ取り洗剤・厨房用アルカリ洗剤

エアコン内部も汚れていましたね。「背面パネル」「ファン裏」には「カビ取り洗剤」を噴霧。メイン洗剤を3ℓ噴霧した後に「クロスフローファン」には追加で「厨房用アルカリ洗剤」も噴霧。汚れを徹底洗浄するために、洗浄力の強い洗剤をどんどん投入していきます。
▼吹き出し口|洗浄前・後

洗浄後の吹き出し口はご覧の通り。「ファン」の分解意義を唱える業者も増えてきましたが、当店の洗浄方法なら分解にそれほどの意味はありません。分解したところで、ブラシのみでファンの汚れを取り切るのは大変な作業。優しい洗剤とブラシのみで「短時間で汚れを取り切るのは不可能」だったりします。レンジフードのシロッコファンのように「洗剤で浸け置き」する方法もありますが、それでは時間がかかりすぎ・・・。そうなると分解しても「高圧洗浄機」が必須となるため、やっていることは壁掛け状態と全く同じことなのです。違うことと言えば「ファン」から吹き飛ばされたゴミや洗剤たちの処理だけ。この処理を壁掛け状態でもこなすことさえできれば、ファンの分解に何の意味もありません。
▼洗浄後の汚水(1台目)

たっぷりとバケツ2杯の汚水が室内には残りました。ドレンパンを取り外している割には多めの汚水。リビング設置で使用年数6年・・・、なかなかの強敵でした。
▼エアコンを組み立てて乾燥作業

熱交換器のアルミフィンもキレイに(左画像)なりましたね。エアコンの洗浄が終わったら、元通りに組み立てて乾燥作業。今の時間は18時35分。いやはや、時間を取り戻すどころか少し押してしまいました。次へ移動しましょう。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|三菱ルームエアコン|MSZ-P224-W|2014年製
今度は「三菱のスタンダードエアコン」。「ドレンパン」の分解が容易なので、私的には大好きなエアコンです。
▼三菱ルームエアコン|MSZ-P224-W

リモコンスイッチを押して動作確認。上下風向ルーバーにもカビが見え隠れしていますね。
▼簡易分解後のエアコン

ご覧の通り「サクサクっ」とドレンパンも取り外し。リモコン受光部基盤も取り外しておきます。
▼洗剤噴霧|吹き出し口

こちらのエアコンにも「カビ取り洗剤」「厨房用アルカリ洗剤」を噴霧して徹底洗浄。
▼洗浄後のエアコン|熱交換器・吹き出し口

はい、洗浄後のエアコンはご覧の通り。殺菌洗浄済みです。
▼洗浄後の汚水(2台目)

先程のエアコンほど汚れてはいませんでしたが、汚水は1杯では終わりませんでした。
▼逆流防止弁|設置前・後

エアコンの組み立て・乾燥作業が終わったら、動作確認をしながら乾燥運転。そのまま外に出て「逆流防止弁」の設置です。そして全ての作業を終えた頃は20時を過ぎていました。遅れた時間を取り戻すどころか、結果時間は超過という結果に。
そうそうこの逆流防止弁、ホームセンターなどで簡単に手に入ります。当店のオプションでは1,500円ですが、自分で購入すれば700円位。ビニールテープとハサミさえあれば、設置にも手間はかかりません。無意味な「防虫キャップ」などの設置を考えているのであれば「逆流防止弁」の設置をおすすめします。
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