
渋谷区本町で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、富士通ゼネラルルームエアコン1台です。
半年ぐらい前にプロが掃除
(訪問日:2022年9月15日)
本日は、渋谷区本町でエアコンクリーニングしてきました。メールにてご予約いただき「HPを見まして,子供部屋の臭いエアコン1台の掃除をお願いしたいです。半年ぐらい前にプロ掃除をしてもらいましたが、臭いが復活してしまいました。」とのこと。これは訪問前から楽しみですね。スケジュールが空いていたので、翌日の午後12時に早速訪問してきました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|富士通ゼネラルルームエアコン|AS-C25F-W|2016年製
午前の予定(1件)を済ませ、時間調整しながらもお昼前にはお客様宅のマンションに到着。道具類を台車に載せ、車を最寄りのコインパーキングに移動させます。それでは「半年前のプロの仕事?」をチェックしにいきましょう・・・。
▼エアコンの簡易分解

玄関先でご挨拶し、そのまま子供部屋に誘導いただきました。ただエアコンの下には2段ベッド鎮座しています。確かに子供部屋とは聞いていましたが、座っての作業はキツそうですね。体勢が悪くなるので作業効率も落ちそうです。まっ仕方ありません。半年前のプロも同条件で作業しているのですから。気持ちを切り替えて準備・準備・・・。
ベッドの上段部には「養生シート」を敷き、その上に防水シート。床面の隙間にも防水シートを敷いたら、2段ベッドの周囲もマスカーテープでカバー。これで下準備は完了です。本日は脚立の出番はなさそうですね。ひと通り説明を終えたお客様は、自室に戻ってリモートワークとのこと。色々と聞きたいこともあったのですが、なんだか忙しそうですね。とりあえずエアコンを分解しますか・・・。
▼熱交換器の隙間パーツ

上記のパーツは「熱交換器天面」を塞いでいるプラスチックのパーツです。左画像が表面で右画像が裏面(内側)。想像よりも汚れていませんでしたが、裏面には黒い黒点がありますよね。これは半年前の洗浄で、吹き出し口の「クロスフローファン」から飛び散った汚れたち。ファンの汚れと比例して付着の量の変わりますが、真っ黒になっていることも多々・・・。このような現象(裏面の汚れ)は「エアコン上部」の洗浄不足の時に起こります。いわゆる「下手な業者」の形跡ですよね。
▼前回の洗浄の形跡

左画像の赤丸部分は、パーツをとめる結束バンド。当店で作業する場合は必ず切り離します。ここに配線があると「徹底養生」できないんですよね。徹底養生ができないということは「徹底洗浄」もできないということ。エアコン上部をガンガン高圧洗浄すると、洗浄水は方々に飛び散ります。徹底養生ができていないと、カバーできていない隙間からは洗剤や洗浄水が基盤部に浸水する可能性大。当然故障するリスクも高まってしまいます。
右側の画像は洗浄前の熱交換器「アルミフィン」。変色とまではいいませんが「色ムラ」になっていました。う〜ん、エコ洗剤が残ったままなのか・・・、抗菌コートの跡なのか・・・、実はその両方なのかも知れませんが・・・。まっ、しっかりと洗浄できていないことは間違いないのでしょう。
▼室外に流れる汚水のチェック準備

今度は室外に流れる汚水をチェックする準備です。2段ベッドの奥の扉には小さなベランダがあり、その壁面にドレンホースは伸びていました。ただ室外の仕組みには若干の難あり。ドレンホースは固定パイプに差し込んであり、その中を汚水が流れるようになっています。今回の訪問テーマは「半年前に洗浄した業者の粗探し」。ただこのままでは室外に流れる汚水のチェックができません。そしてバケツを置くのにも一苦労。ベランダに出るための扉がバケツの幅まで開かないのです。仕方なく廊下側から必死でスパイダーマン状態。時間をかけて、なんとかこんな感じ「養生テープと排水用延長ホース」で取り繕っておきました。見た目は悪いですが・・・。それでは洗浄・洗浄。
▼ドレンパン|洗浄前・中

左の画像は「洗浄前のドレンパン」です。ただこれは想定内。新品のエアコンだって半年使用でこれくらい汚れることは普通にありますからね。またこの程度の汚れが臭いに直結することもないでしょう。それこそこれが臭いの原因だとしたら、どこの家庭のエアコンも新設から1年以内に悪臭を放つようになってしまいます。とりあえずエアコン養生前に、ご覧ののように「カビ取り洗剤」を噴霧(右画像)しておきました。
▼メイン洗剤噴霧中

メイン洗剤を噴霧していると、熱交換器のアルミフィンが少し泡立ってきました。ヤニも付着していない、油汚れもなさそうな子供部屋のエアコンです。これもまた「エコ洗剤」か「抗菌コート」に反応しているのかも知れませんね。
▼洗剤噴霧後の汚水

上記の画像は、洗剤噴霧後の汚水です。ここで一つ残念なことが・・・。弓馬しのぎで作った「排水ホース」には欠陥があり、大多数の汚水が漏れてしまいました。残念無念。このあと洗剤塗れになりながらもなんとか排水ホースを補強。最初からしっかりと作っておけば良かったのに・・・。
▼吹き出し口|洗浄前・後

目立つ・目に付く「吹き出し口」の洗浄ができない・しない業者はいませんよね。ただ汚れが残っていたたとしても、黒いファンの汚れは目立ちません。お客様も業者も気づいてはいないでしょう。しかし当店は違います。洗浄力の強い洗剤で「クロスフローファン」も徹底洗浄。「次亜塩素酸ナトリウム」の強力な洗浄力で細部の汚れもグングン強制剥離、殺菌洗浄しています。
▼エアコン背面|洗浄前・後

少し分かりづらいのですが、左画像の背面パネルと熱交換器(アルミフィン)との繋ぎ目にあるパッキン(グレー色の箇所)をご覧ください。ここにはカビが付着していました。これは前回洗浄していない証ですよね。洗浄力の弱い「エコ洗剤」なので落ちなかった・・・、ということも考えられなくはありませんが。当店は背面パネルにも「カビ取り洗剤」を投入しています。メイン洗剤にも「次亜塩素酸ナトリウム」が配合されているので、ご覧の通り(右画像)殺菌洗浄可能。そしてその強力な洗剤たちは、背面パネルの下にある目視できない「ドレンパン背面」にも作用していきます。
▼洗浄後の汚水

上記の画像は洗浄後の汚水たち。本当に残念でしかありません。この画像では、室内の方が汚れていたように見えてしまいますね。もっと汚れていた汚水(室外)たちは、不細工な・不恰好な排水ホースの隙間から漏れてしまいましたので・・・。
▼汚水の処理

外に並べてみるとこんな感じ。同条件で撮影すると、汚水の色は同じ(左:室外・右:室内)くらいですね。ただ本当は「室外の汚水」の方が汚れていたはずです。失敗さえしなければ・・・。本当に残念でしかありません。この汚水たちは、このまま通路の排水溝に流して処理しました。
本当は色々とお客様に質問したかったのですが、お忙しそうだったので「乾燥運転」のお願いのみ。そそくさと道具をまとめてコインパーキングに移動。しかし作業料金・駐車料金の精算のために戻った女性スタッフは、逆にエアコンの汚れ具合を質問されたとのこと。う〜ん、残念。女性スタッフは私の今回の趣旨を把握してはいません。汚れ具合のみを説明して、こちらからの質問はしていないそうです。私の手元にある情報は「半年前にプロが掃除した」ということ。「プロ」という言葉から想定すると、あのサイト経由のなのかな・・・、ぐらいの判断しかできませんでした。本当に残念無念。
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