港区芝で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、日立ルームエアコン1台です。
熱交換器アルミフィンの腐食
(訪問日:2022年5月7日)
本日は、港区芝でエアコンクリーニングしてきました。5月2日に建物の管理会社様より電話が入り、mailを送っているので確認して欲しいとのこと。
お世話になります。建物の管理会社です。
突発的で大変恐縮ですが、1件、エアコンクリーニングをお願いしたくメールさせていただきました。
入居中のお部屋です。入居者様とご連絡をとっていただき、日程調整の上、現地作業をお願いいたします。
物件名:○○○○
所在地:港区芝○-○-○
お部屋:○○○号室
入居者様:○○様
電話番号:○○○-○○○○-○○○
お手数ですが、ご請求は当社○○○○までお願いいたします。
誠に勝手ながら、当社では20日締め翌月15日払いとさせていただいております。
アポイント後、日程・料金をお知らせください。
よろしくお願いいたします。
全てのお客様情報が記載されていたので、車での移動中に直接電話を入れて訪問日を決定。管理会社の担当者さまには夜mailにて、日程・料金の連絡をいれました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|日立ルームエアコン|RAS-AJ28F(W)|2016年製
午前11時45分頃にお客様のマンション前に到着。玄関前の駐車スペースに車を停めて、道具類を台車に載せたらお部屋まで移動。やっぱり駐車スペースが確保されていると楽ですね。駐車場を探す手間や移動時間も短縮できます。それではエアコンを確認しましょう。
▼日立ルームエアコン|RAS-AJ28F(W)
こちらが本日のお相手「日立スタンダードエアコン」。お客様の話では「4年前に引っ越してきて、当初からエアコンは臭かった。我慢して使っていたが、今年の夏は暑そうなので限界だった。そこで管理会社に連絡した。」とのこと。4年も経っているのに、管理会社さんが料金負担してくれるなんてラッキーですよね。ただ入居時からエアコンが臭うというのは問題ですが・・・。
ワンルームのお部屋なので室内は若干の手狭感あり。エアコン下に防水シートを細長く敷いて、右側のベッドには養生シート、左側の壁から窓にかけてマスカーテープでぐるりと囲んだら準備は完了。うん、これでなんとか作業はできそうです。それでは脚立を立ててエアコンの分解を始めましょう。
▼エアコンの簡易分解
前面パネル・フィルター・上下風向ルーバー・本体カバーを取り外したらこんな感じ(左画像)。ついでなので「ドレンパン」も取り外しておきました(右画像)。そして熱交換器には、なんともいえない違和感があります。ご覧のようにアルミフィンはマダラ模様に・・・。熱交換器にゴミが付着して汚れているだけではなく、熱交換器のアルミフィン自体が腐食しているようです。おそらく洗剤などの溶剤が原因なのでしょう。エアコンクリーニング業者がやらかしたのか、エアコンの使用者がやらかしたのかまでは判断できませんが・・・。
▼取り外したパーツ類
取り外したパーツ類はこんな感じ。ドレンパンの排水側でない方が白く結晶のように固っていました。これも熱交換器のアルミフィンが腐食してしまったのと原因は一緒。この症状の確認でアルミ腐食の原因が特定できました。どうやら使用者の問題ではなく、エアコンクリーニング業者に問題があったようですね。失敗だらけのエアコンクリーニングだったのでしょう・・・。洗い流さなかった・落としきれなかった洗剤成分(アルカリ)がドレンパン内で溜まって固っている状態。こちら側には結露水も流れませんからね。そうそう、パーツを置いているこの養生シートの下は「ベッド」です。作業スペースがない時は、このように荷物置き場になったりしますので、予めご了承ください。
▼洗浄前の吹き出し口
吹き出し口はこんな感じ。4年もエアコンクリーニングしていないのに、吹き出し口はキレイですよね。クロスフローファンも目詰まりなんてしていません。特段お部屋がキレイだった感じもなく、エアコンの下はベッド。ワンルームのお部屋で設置環境がいいとはいえません。きっとお客様が自分で掃除したのかも知れませんね。ただ臭いの原因は吹き出し口だけではありません。エアコンクリーニングは「エアコン上部・下部」両方を同時に一緒に洗浄する必要があります。そして洗浄のメインは、どのような汚れ方であっても「エアコン上部」。これがエアコンクリーニングの肝です。
▼最適な洗剤を噴霧
背面パネル・ファン裏には「カビ取り洗剤」を噴霧して浸け置き(左画像)。今度は「ホワイトクリーナー」に「次亜塩素酸ナトリウム」を配合した「メイン洗剤」を3ℓ、「背面パネル」「熱交換器背面・天面・前面」「ファン裏」「クロスフローファン」の順に何度も重ね噴き。「クロスフローファン」には「厨房用アルカリ洗剤」を「熱交換器のアルミフィン」には「リンダ シルバーNファースト」500ml(右画像)を追加で噴霧。洗剤成分をしっかりと浸透させていきます。
▼洗浄後のエアコン
洗浄力の強い洗剤を使用したら、大量の洗浄水(お湯)で洗剤成分を洗い流し。この洗浄スキルがあるからこそ「洗浄力の強い洗剤」を使用できるのです。ただ強い洗剤を使えばいい・・・、そんなことは絶対にありません。下手な・無知な業者が能力に見合わない洗剤を使用すると、このようにエアコンは痛んでしまいます。
▼汚水|洗剤噴霧後・洗浄後
左画像が洗剤噴霧後、右画像が洗浄後の汚水です。ドレンパンを取り外したので、この程度の洗浄水(お湯)で「汚れ」「洗剤成分」を洗い流すことができました。当店の徹底洗浄なら、エアコン内部に洗剤成分が残ることはありません。熱交換器が白化したり、黒ずんたりすることもありませんのでご安心を。
▼熱交換器|洗浄前・後
洗浄後の熱交換器のアルミフィンはこんな感じ(右画像)。汚れは落とすことができますが、腐食を改善することは不可能。アルミには独特の腐食臭もあります。仮にそれが臭いの原因だとすれば、何度洗浄したって意味はありません。お客様には念の為「エアコンの汚れによる臭いは除去してあります。ただアルミの腐食臭は防げません。これでも臭いがする場合は、エアコンを交換するしかありません。」とお伝えしておきました。ただ現時点では「嫌な臭い」は改善されているとのこと。少し安堵です。
さてさて、久しぶりに酷いエアコンに出会いました。こんなエアコンを見てしまうと、下手くそな素人業者に「エコ洗剤」を推奨する気持ちも理解できます。しっかりとエアコン内部を洗浄・濯ぎ洗いできない業者には、プロ用の「洗浄力の強い洗剤」を使用する資格はありません。誰でも使用できる、入門編「エコ洗剤」の使用を私もお勧めします。キツい汚れは落ちませんが、このようにエアコンを痛めることはないでしょう。きっと希釈率も適当だったのでしょうね。エアコンが汚れているからといって、勝手に希釈率を変える業者もいるようですから・・・。
そしてこのような痛んだエアコンを見つけると、決まって「エコ洗剤」万歳業者が湧いてきます。いや、それ間違いですから。エアコンが痛んだのは洗剤のせいではありません。使用した業者のスキルの問題。メーカー推奨の希釈率で、その洗剤をしっかりと濯ぎ切ることができれば、このような酷い状態になることは絶対にありません。それこそ強い洗剤が原因なのであれば、当店で洗浄したエアコンは全てこんな状態になっているはず。「エコ洗浄」推奨業者には申し訳ありませんが、当店で洗浄したエアコンはこんな状態にはなっていませんので悪しからず。
▼下手な業者の足跡
そしてこちらの下手くそなエアコンクリーニング業者、他にもやらかしています。左画像をご覧ください。手鏡での反転撮影なので判りづらいと思いますが、エアコン上部の留部は欠損していました。一体こんな箇所・・・、どうやったら破損するのでしょうか? どんなカバーの外し方をしたのやら? 理解ができません。そして右側の画像は「基盤カバー」。洗剤の飛散跡が白化していますよね。これも下手くそな業者でよくあること。しっかりと内部養生ができていない証拠です。このような簡易な養生で当店のように徹底洗浄すると、エアコンは確実に故障することでしょうね。
このように「エアコン内部」には見えない箇所も多く、業者によってはやりたい放題だったりもします。業者の選択には注意しましょうね。請求書を管理会社の担当者さまに送るついでに、この内容も一緒にお知らせしておきました。担当者曰く「通常お部屋のリフォーム時に、リフォーム業者でのクリーニングを行っていますが、入居後にたびたび臭いのクレームがございます。本体カバー天面フック欠損についても承知しました。」とのことです。抱え込んでる業者のレベル低すぎですよね。ただ、当店のホームページに辿り着いたのはラッキーでした。エアコンクリーニングと一括りに言っても、業者によって洗浄方法はマチマチですから・・・。
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