目黒区下目黒で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、シャープルームエアコンと
パナソニックルームエアコン各1台です。
作業時間の遅延
(訪問日:2022年4月16日)
本日は、目黒区下目黒でエアコンクリーニングしてきました。2019年にお伺いしたリピーター様で、最初の予約では5月の土日が希望とのこと。5月からは「リピーター割」対象期間外と説明しご了承いただきましたが、後日連絡があり「リピーター割」対象期間の4月に予定変更されました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|シャープルームエアコン|AY-Y22SC|2009年製
本日のエアコンは、お掃除機能付きエアコンとスタンダードエアコン一台ずつ、リピーター割対象なので金額は23,000円となります。5月だったら28,000円なので5,000円のディスカウントになりました。閑散期のこの時期は「エアコンクリーニング」のチャンスですね。ただいつも通りエアコンの確認(機種)はしていません。前回私が洗浄したエアコンですからね。特に問題はないでしょう・・・と簡単に思っていました。
午前9時前にお客様のマンション前に到着。道具類を階段前に降ろし、最寄りのコインパーキングに車を移動します。本日は台車の出番はありません。お客様宅はエレベーターのないマンションの4階。玄関口からの階段を含めると、4.5階という感じでしょうか。お部屋前には道具類を置くスペースはないので、3階〜4階途中の階段に邪魔にならないよう道具類を並べていきます。2往復で持ち運びはなんとか完了。息を切らしながらお客様にご挨拶・入室しました。
▼シャープルームエアコン|AY-Y22SC
自前のスリッパを履いて、防水シートを片手にエアコンのチェック。決して広いとは言えない室内には、シャープの古いお掃除機能付きエアコンが設置されていました。「これか・・・、時間のかかるやつだ・・・」、しかもエアコン下の右側には動かせないベッドが鎮座。そのお陰で作業スペースも狭くなり、右側の作業・分解などには手間もかかりそうです。う〜ん、前回(3年前)の作業は覚えていませんが、きっと時間がかかったことでしょうね。
▼本体カバーなどの分解
このエアコンのダメな点は「基盤類が左側で、ファンモーター・端子台が右側にある」こと。そんな構造のため、左右に長い配線が伸びています。この配線がキツめにお掃除ロボットに噛み合っているので、外していくのも元に戻すのにも手間がかかるんですよね。しかも古いエアコンです。さてさてどうしたものか・・・。
前面パネル・フィルター・上下風向ルーバー・本体カバーを外したらこんな感じ(上画像)。左側には剥き出しの基盤があり、その奥にはメイン基盤もあります。お掃除ロボットを取り外すだけでも、コネクタが盛り沢山。一体どんな設計者が、こんな面倒な構造を考えたのでしょう・・・。これじゃメーカーのサービスマンだって、修理時には手間がかかりますよね。まっ私の考えることではありませんので、黙って「お掃除ロボット」を取り外しますか・・・。
▼お掃除ロボットの分解
手前の基盤のコネクタを全て外し、配線を少しずつ外しながらお掃除ロボットを分解していきます。数カ所のネジを外し、ゴミ廃棄用のファンと一緒に取り外し。こちらのエアコンには、ゴミを溜める「ダストボックス」がありません。永遠にゴミを室外に廃棄できるという・・・、いわゆる夢のような欠陥エアコンです。予想通り、室外に廃棄できないホコリたちが「ファンやローラー内」にも溢れていました。ご覧のように、取り外した「お掃除ロボット」たち(右画像)も分解していきます。
▼ドレンパンの取り外し
そしてルーバーモーター2箇所と取り外して、ドレンパンも分解することに。結束バンドをカットして配線をバラバラにしたくなかったので、敢えてドレンパン側から分解。ただこの配線たちが邪魔ですよね・・・。基盤もついでに分解しちゃいましょうか?
▼基盤(ボード)
ただ残念なことに電源のコネクタは右側で、電源コードはエアコン下部のカバー内を通っています。電源コードごと基盤を外すためには、エアコンを持ち上げて「据付板」から外すしかありません。ネジだって数カ所もあります。分解・組み立てを考えたら最善の方法ではないでしょうね。ここでプリント基盤のチェックを。
上記画像の赤丸部分が電源用の端子部。この箇所(電源部)は取り外しが簡単なプラスチックタイプのコネクタではありません。プリント基盤側の軸は平型のコネクタ式の端子で、リセプタクルをしっかりと差し込むことで電流が流れる仕組み。これが結構固めに嵌っています。この部分が腐食などによって弱っていたり、経年によって強固に固着していたり、ハンダが甘かったりすると取り外し時に軸ごと抜けるリスクが・・・。実際に数回抜けてしまったこともあります(プラスチックタイプですら経験あり)。
ペンチやニッパーでグイグイ力ずくで抜くわけではなく、手でゆっくり抜いているのに「すっ〜」と軽く抜けてしまうことさえあります。修理対応できるエアコンなら躊躇しませんが、このエアコンは古いエアコン。メーカーの修理対応期間は過ぎています。プリント基盤修理専門のニッチな会社もありますが、当店ではそのような会社に修理依頼することはありません。もうこのような破損は劣化の範疇ですからね。ただ取り外そうとしなければ故障しないというのも事実。
「どんなエアコンでも徹底洗浄」・・・言葉でいうのは簡単ですが、なかなか難しいですよね。このエアコンは当店で数年前に徹底洗浄していますが、初めてのエアコンクリーニングだったり、下手な業者が洗浄した後だったりするともう大変。そんなエアコンをキレイにするためには、大量の洗剤と大量の洗浄水が必須。ただ当然「故障のリスク」は高まります。だからこそ、古いエアコンはチャチャっと簡単に洗浄する業者も多いのでしょうね。
ただ当店は「セールストーク」の徹底洗浄ではありません。エアコンの臭い戻り補償付きのエアコンクリーニング業者です。それは新しくても古くても、キレイでも汚れていても、無臭でも臭くても、どんなエアコンでも同じこと。徹底洗浄の依頼を受けている限り、全てのエアコンを徹底洗浄するのがお約束。ただエアコンを徹底洗浄するためには「徹底分解しても・徹底分解できなくても」故障のリスクは常にあります。その鬩ぎ合いで分解有無を判断しないといけません。今回は後ろ髪を引かれながらも、断念(基盤取り外し)することにしました。
▼洗浄準備完了
でもご安心ください。徹底分解はできませんでしたが、徹底養生してあります。配線が垂れ下がってブサイクではありますが、エアコンは徹底洗浄可能。こんな感じで作業を進めていきます。
▼吹き出し口|洗浄前・後
吹き出す口もご覧の通り。「クロスフローファン」もキレイになりましたね。3年分の汚れを落としておきました。
▼洗浄後のエアコン全景
熱交換器のアルミフィンもキレイになりましたね。薄ら茶褐色になっていましたが、キレイなアルミ色に元通り。
▼洗浄後の汚水
こちらが本日の汚水です。ご覧の通り、汚れが落ちてこなくなるまで徹底洗浄。黒と透明の2種の汚水が室内のバケツに残りました。この汚水は洗面所で排水処理。そうそう、たまに汚水の処理で苦言を呈しているコメントを見かけることがあります。「勝手に自宅の排水溝に汚水を流された・・・」などという口コミなどを多いですよね。「汚水=汚いもの」、「汚いもの=詰まりの原因」こんな感じでクレームになるのかも知れませんが、それは全くの認識不足です。
当店では洗浄力の強い洗剤をガンガン使用しています。その成分は市販の「パイプユニット」と同類。黒く汚れてはいますが、強いアルカリ洗剤や次亜塩素酸ナトリウムたち。汚れを落とす成分は含まれていますが、詰まる要因にはなり得ませんのでご安心を。排水トラップを考慮の上、同量以上の真水(お湯)も一気に流しています。排水管の詰まりの原因は、少しずつごみが体積していくこと。一気に流してしまえば「排水トラップ」にゴミが残ることもありません。
▼乾燥作業・乾燥運転
洗浄が終わったら、エアコンを組み立てて乾燥作業・乾燥運転。古いエアコンですが、故障することなく順調に運転しています。作業スペースが手狭なため組み立てにも時間がかかってしまいました。只今の時間は午後12時30分過ぎ。なんと想定作業時間を1時間もオーバーしてしまいました。この後スタンダードエアコンを1台洗浄して退出したのが午後1時30分頃。途中で次のお客様に遅延の連絡をしましたが、この後は1時間ずつ遅れてしまうことになりました。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。ただこのような遅延はよく起こること。これが徹底洗浄の宿命です。当店にご予約の際は予めご了承ください。
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