中野区新井で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、シャープルームエアコン1台です。
エアコンの組み立て不良
(訪問日:2022年3月21日)
本日は、中野区新井でエアコンクリーニングしてきました。2019年に訪問したことのあるリピーター様で、今回は2階リビングのお掃除機能付きエアコンの依頼です。電話でご予約いただき、住所・駐車スペース有無の再確認をして、当日お支払いいただく料金をご説明。1〜4月はリピーター割が適用されるので、お掃除機能付きエアコンは15,000円。ただこの時に、エアコン設置状況の確認を忘れてしまいました・・・。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|シャープルームエアコン|AY-E56SX2|2015年製
お客様宅は戸建て住宅です。賃貸マンションなどでは、施工前からエアコンの設置位置・設置するエアコンサイズなどが決まっていることが多いのですが、戸建て住宅はそうでもありません。お客様が選んだエアコンを購入先の業者が頑張って「無理矢理」設置することも・・・。壁にエアコンの側面が張り付いていたり、天井との隙間がなかったりなど、設置不良(分解できない)のエアコンもよく見かけます。リピーター様という安心感から、大切なことを聞くのを忘れてしまいました。
そういえば、先日お伺いした別の戸建て住宅。ゴキブリがエアコンから出てくるのでも困っているとのこと。本体カバーなどを外すと、ゴキブリの糞だらけです。ここでエアコンの設置不良が確認できました。なんと配管用の穴が開けっ放し・・・。エアコンを取り付けるためには、壁に配管用の穴(スリーブ)を開ける必要があります。筋交い(ブレース)・柱・断熱材などの位置を避けながら穴を開ける場所を選択。そして内壁(石膏ボード)だけを抜いて障害物がないことを確認してから外壁を抜きます。今度は、スリーブ(筒状プラスチック)を入れる作業。内壁と外壁との隙間を塞ぐことで、隙間からの小動物などの侵入や壁内結露を防ぐ効果があります。
ただこちらのエアコン。「スリーブ(筒状プラスチック)」が設置されていませんでした。完全な手抜き業者の仕事ですね。これではどんなに頑張ってエアコンを洗浄したって意味がありません。内壁と外壁の隙間からはゴキブリが入り放題です。そう言えば、ドレンホース出口には「防虫キャップ」とネットがついていました。これはお客様に説明して取り外し。「防虫キャップ」は可もなく不可もなく(そもそも、ゴキブリがドレンホースから室内に入るのはレアケース)ですが、それを覆うネットは大問題。汚れが溜まって「エアコン水漏れ」の原因になることや、その汚れが原因でエアコンが臭くなることも・・・。「防虫キャップ」の設置を勧める「オプション勧誘業者」も増えていますが、情報の精査にはご注意ください。
▼動かせない棚前にあるエアコン
さてさて本題です。前置きが長くなりましたが、エアコンの設置位置には問題ありません。問題があったのはお部屋のレイアウト。エアコン正面には、動かせない重い棚が鎮座していました。距離が近いので「本体カバー」すら外せない可能性もあります。エアコン下に防水シートを敷いたら、とりあえず分解有無の確認を・・・。前面パネル・フィルター・ダストボックス・気流パネルを取り外し、ネジをとってから本体カバーの分解チャレンジ・・・。う〜ん、何とかなりそうですかね。
▼取りづらい「パワー集中ガイド」
しっかりとお部屋を養生してから」、エアコンの分解を始めていきます。しかし・・・如何せん立ち位置が悪い。しかもシャープのお掃除機能付きエアコンです。お掃除ユニットの分解は問題ありませんでしたが「パワー集中ガイド」が取れない取れない・・・。軸が硬めで嵌め込みもきつめ。しかもエアコン正面に立つことはできません。均一に力を入れることができないので、頑張りすぎると破損の可能性すらあります。
▼ドレンパンの分解
ここで「パワー集中ガイド」の取り外しは断念。手間はかかりますが「ドレンパン」ごと取り外すことにしました。狭いスペースの作業なので分解には手間がかかりますが、これで洗浄作業は楽になります。ドレンパンという障害物がなくなったので、洗浄水の飛び散りを防ぐこともできるようになりました。
▼お部屋の養生風景
それでもお部屋はしっかりと養生。当店では洗浄力の強い「アルカリ洗剤」を、躊躇することなくガンガン使用しています。ただ洗剤が垂れたりすると、棚や床材などが変色するリスクも・・・。そこでマスカーテープを活用して、ご覧のようにしっかりとガード。幅木にも「マスカーテープ」を貼り付けているので、床面の洗浄水・汚水漏れ対策だって万全。ただ、やっぱり棚がなければ作業が楽なんだけどな・・・と、今見ても思ってしまいます。
▼吹き出し口の洗浄
①洗浄前の吹き出し口。②「ファン裏」にカビ取り洗剤噴霧。③「クロスフローファン」に厨房用アルカリ洗剤を追加噴霧。④洗浄後のキレイな吹き出し口。
リビング設置で7年使用したエアコン。見た目よりも「クロスフローファン」は汚れていました。メイン洗剤を何度も重ね噴きしましたが汚れ落ちは止まらず。そこで「厨房用アルカリ洗剤」を追加噴霧しておきました。
▼洗浄後のエアコン全景
熱交換器のアルミフィンだってキレイに洗浄済みです。たっぷりのメイン洗剤を噴霧器で隅々までに時間をかけて噴霧。洗剤成分が浸透・作用してきたら、大量の洗浄水(お湯)で濯いでいきます。高圧洗浄機をMAX(3.5MPa)で、洗浄水をエアコン内部にバシャバシャと高圧噴射。エアコン内部も徹底養生してあるので、故障のリスクはありません。遠慮することなく、躊躇することなく、洗剤成分がなくなるまで、何度も何度も洗浄を繰り返します。
▼洗浄後の汚水
上記の画像が洗浄後の汚水。ドレンパンを取り外したので洗浄水(お湯)の量も軽減できました。またそのお陰で「洗浄水」の飛び散りを防ぐことも・・・。いつもよりもバケツ周りは濡れていませんよね。右のバケツが最終の汚水。当店ではこのように、汚れが落ちてこなくなるまで徹底洗浄(濯ぎ)しています。どんなに強い洗剤を使用したとしても、エアコン内部に洗剤成分が残ることはありませんのでご安心ください。
▼エアコンの組み立て
しっかりとエアコンの洗浄が終わったら、エアコンを元通りに組み立てて作業は終了します・・・、しっかりと組み立てればですが・・・。お掃除ユニットを取り付けた頃(右画像)の時間は午前11時頃。作業がしづらい環境の中、ドレンパンまで外してもこの時間です。なかなか検討していますよね・・・、ここまでは?・・・。
▼洗浄後の乾燥運転
こちらが完全に作業が終了した後のエアコン。そして今の時間は午後12時を過ぎています。えっ、他のパーツ類を組み立てるだけで1時間も費やしたの? いいや違いますよ。ダメな担当者(私)が、エアコンをしっかりと組み立て・確認しなかったのが原因です。
ここからは凡ミスの嵐。冒頭で何度も設置状況が悪いといっていたのは、この凡ミスの言い訳のためです。何の違和感をいだくこともなくエアコン本体カバーを設置。コンセントを入れて運転させると、エアコンは通常動作を始めました。うん、問題なし。気流パネルが動き出しファンも回り始めます。ただここでメッセージとともにエラーランプが点滅。「フィルター・ダストボックス」の確認を促されます。ただ何度入れ替えても同じメッセージが・・。このままでは埒が明かないので再分解することにしました。
前面パネルから順番に取り外していきます。基盤のコネクタを外してから、基盤をずらしてお掃除ユニットの取り外し・・・、ここでやっと違和感を発見。お掃除ユニットの背面がしっかりと嵌っていませんでした。お掃除ユニットエラーはこれが原因か・・・。ここでしっかりお掃除ユニットを取り付けて、もう問題なでしょっ・・・と勇んで再組み立て。お客様にも「原因が分かったので大丈夫ですよ。私の組み立てが甘かったようです。」とご説明。再びコンセントを入れて、エアコンを動かします。う〜ん、大丈夫そう。1分近くたってもメッセージはないので、一同安心していましたが・・・。
そういえば「なんかファンが回らないな・・・」、と若干の不安感を感じていたところ、またまたエラーメッセージが流れました。今度は故障のメッセージです。これにはお客様も不安を感じたことでしょう。ただ私一人だけ、この段階で気づきがあります。なんだかやらかした感がありました。少し慌ててもいたのでしょうね。言い訳としては立ち位置が悪かったということもあります。ただそれは後付けの言い訳で、結局は私の凡ミスでしかありません。どうやらファンモーターのコネクタ設置を忘れていたようです。
そんなこんなで、意味のない無駄な時間を1時間。お客様には本当に迷惑をお掛けしてしまいました。時間もそうですが、心労もあったことでしょう。こんな凡ミス久しぶりです。しかも2回も続けるなんて・・・。1回目では取り付けていたコネクタを、再分解時には忘れている・・・。本当に素人以下ですね。猛省。ただ安心してください。故障させたまま帰ることなんてありません。私で対応できない時は、当店負担でメーカーに修理を依頼しますので。
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