
千代田区岩本町で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、三菱ルームエアコン1台です。
三菱のスタンダードエアコン
(訪問日:2021年10月27日)
本日は、千代田区岩本町でエアコンクリーニングをしてきました。10月22日にmailにてご依頼いただき、平日午前のなるべく早いタイミングが希望とのこと。27日の午前枠がスポットで空いていたので午前10時からお伺いすることになりました。mailにて「クレジットカード決済」の有無(当店ではクレジット決済は行っていません)の確認や領収書の宛名・内訳などもご指示いただいています。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|三菱ルームエアコン|MSZ-SV287-W|2008年製
午前10時前にお客様のマンション前に到着。駐車スペースはないと伺っていましたが、玄関前には大きなスペースがありました。念の為お客様に電話で確認すると、契約している車両があるとのこと・・・残念です。この辺りはコインパーキングの駐車料金も高いんですよね。それではと道具類を降ろしてから駐車場探しの旅へ・・・。暫しマンション近隣を周回しながらチェックしていましたが、やはり料金設定は高めですね。ただ道路2〜3本先の大通りにパーキングメーターを発見。運良く1台分空いていました。マンションからは移動距離がありますが、今回はスタンダードエアコン1台のみ。料金精算のためにマンションを退出・移動するのは手間ですが、ここに車を停めるなら駐車料金は600円(300円×2回)で済みそうです。今日はここに車を駐車しますか・・・。
▼三菱ルームエアコン|MSZ-SV287-W

それではお客様宅に訪問して、エアコンクリーニングを始めましょう。どうやらこちらのお部屋、事務所として使用しているようですね。棚やらデスクやらコピー機やらパソコンなどの障害物もありますが、汚さないように・濡らさないように・壊さないように、しっかりとマスカーテープで養生しておきます。
お部屋の養生などの下準備が終わったら、エアコンの分解作業。今日のお相手であるエアコンは「三菱のスタンダードエアコン」です。2008年製なので、もう古いエアコン扱いですね。お客様に「故障した際は補償ができない」ことをお伝えしながら前面パネルを開けてみると、こんな感じ(右画像)に汚れていました。ご覧の通り、フィルターは真っ黒。コピー機のトナーなども吸っているのでしょうが、フィルターも年季が入っていますね。
洗浄前に「古いエアコンの注意点」を説明してはいますが、エアコンを壊すつもりなんて毛頭ありません。そしてその説明は、逃げ口上や言い訳のためのトークでもないのです。また、エアコンを壊さないように「優しい洗浄」するつもりだってありません。そのような状況(徹底洗浄できない)になった時には、お客様に説明して「簡易清掃」に変更するのか、エアコンの洗浄を辞めるかの判断を委ねるようにしています。
お客様からエアコンの「徹底洗浄」を依頼され、且つ当店がエアコンを徹底洗浄できると判断した時には、どんな状況にあったとしてもエアコンをバシャバシャと丸洗洗浄していきますのでご安心を。どんなに古いエアコンであっても「エアコンを壊さない」で「エアコンを徹底洗浄」する方法を常に現場で判断していきます。そのためには・・・念には念を入れて、エアコンを分解・徹底養生していくことが必須であり、一番大切な作業・・・。
▼リモコン受光部基盤

その過程で、このように「リモコン受光部基盤」は必ず分解しています。「リモコン受光部基盤」はドレンパン付近にあることが多く、当店のようにバシャバシャと高圧で洗浄してしまうと「浸水するリスク」がかなり高くなります。洗浄後には運良く壊れないことがあったとしても、数日後や数カ月後の故障につながることも・・・。それを防ぐためには養生するしかありませんが、設置位置や形状の問題などから完璧に養生するのは至難の業。そのような努力をするくらいなら、このように外した方が簡単なんですよね。
▼ドレンパンの分解

この「リモコン受光部基盤」を取り外すためには、数カ所のコネクタを外す必要があるのですが、その一つにルーバーモーター用のコネクタもあります。そして、その配線の先のルーバーモーターがついているのはドレンパン。実はもうこの段階で、ドレンパン分解の準備は始まっていたのです。あとは本体に引っかかっている簡単な爪を取り外し、これまた簡単に取り外せるドレンホース軸のフックをとってしまえば、ドレンパンは簡単に分離可能。ドライバーでネジを外す必要すらありません。あとの作業の効率化を考えれば、取り外さないという選択肢はありませんよね。
当店ではこのように「簡単にドレンパンが分解できるタイプ」のエアコンは、ドレンパンを取り外してから洗浄しています。もちろん、お店都合での分解ですのでオプション料金を請求することなどありません。ご安心を。
▼基板下・リモコン受光部基盤・ファンモーター付近

エアコンの臭いとは直接関係ありませんが、「リモコン受光部基盤」と「ドレンパン」を取り外すことで「こんな箇所」の汚れも除去できたりします。上記の画像は大したことありませんが、エアコンクリーニングで飛び散った洗剤や洗浄水がホコリと一緒に固まっていたりすることもあるんですよ。そんなエアコンに出会うと「よくこれでエアコンが壊れなかったもんだな・・・」とある意味感心してしまいます。くわばらくわばら・・・。
▼カビ取り洗剤で浸け置き洗浄

ドレンパンを分解していてもスタートはいつも「カビ取り洗剤」から〜。「カビ取り洗剤」をご覧のようにファン裏に噴霧して浸け置きしておきます。そうそう、このエアコンは「熱交換器」の天面と背面がありません。洗浄範囲が狭まるため、洗剤の使用量はぐ〜んと削減できちゃうんですよね。とっても業者に優しいエアコンではありますが、逆に注意点もあったりします。
▼吹き出し口|洗浄前・後

それは「吹き出し口」の洗浄方法。一般的なエアコンクリーニングでは、エアコンを洗浄するのに高圧洗浄機を使用しています。何にも考えずに「ぼーっ」と洗浄していると、エアコン下部のクロスフローファンなどから汚れが飛び散ってしまうのですが、その「汚れや洗剤成分」を洗い流すためには「熱交換器背面・天面」からアプローチするしか方法がありません。
しかし・・・その「飛び散った汚れたち」を洗浄する箇所が、このエアコンにはないのです。このような構造を理解しないで「吹き出し口」を洗浄してしまうと。もうそれは大変なことに・・・。そこで、大量の洗剤を使用して「簡易清掃」のように吹き出し口を洗浄することが必須となります。汚れが落ちてこなくなるまで「吹き出し口」の洗浄は、高圧洗浄機の水圧を噴霧器レベルまで下げて優しく洗浄。高圧洗浄機の水圧で汚れを吹き飛ばすのではなく、時間はかかりますが洗剤の洗浄力のみで汚れを浮かし落としていきます。
▼熱交換器裏側|洗浄前・後

そしてドレンパンを分解すると、こんな箇所の汚れも確認できるんですよね。熱交換器の配管とパーツの繋ぎ目には汚れが溜まって固まっていることも・・・。ドレンパンをつけたままの洗浄の時は、このような汚れも意識しながら高圧洗浄機のノズル角度を調節しています。
▼ドレンパン|洗浄前・後

取り外したドレンパンは、他のパーツと一緒に女性スタッフがお風呂場で洗浄。断熱材の発泡スチロールまでキレイになりましたね。流石に分解なしではここまでキレイにできませんが、ドレンパンをつけたままの洗浄でも「当店の徹底洗浄」であれば臭いの除去は十分可能です。
▼洗浄後のエアコン本体

熱交換器のアルミフィンもご覧のようにキレイになりました。この後は「組み立て」「乾燥作業」「乾燥運転」で本日の作業は終了です。パーキングメーター精算のため一度離脱しましたが、90分位で作業を終えることができました。本日のお客様への請求金額は、エアコンクリーニング10,000円と駐車料金600円です。
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