
大田区東雪谷で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、パナソニックルームエアコン1台です。
猫のいるお部屋のエアコン
(訪問日:2021年10月11日)
本日は、大田区東雪谷でエアコンクリーニングをしてきました。室内で猫を飼っているようで、予約時に出入りには注意して欲しいと言われています。パナソニックにしては珍しい、ダストボックス付きのお掃除機能付きエアコンの徹底洗浄を依頼されました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|パナソニックルームエアコン|CS-GX286C-W|2016年製
午後1時前にお客様宅のマンション前に到着。駐車スペースの確認のため、ここでお客様に電話を・・・目の前のマンション駐車場に停めるように指示をいただきました。車の移動がないのは助かりますね。ただしこちらのマンション・・・エレベーターはありません。3階のお客様宅まで手で道具をせっせと運ばなければいけないので結果「いってこい」という感じでしょうか。お客宅のインターフォンを鳴らしたら、暫し玄関前で準備(猫ちゃん)待ち。それでは、出入りに注意しながら道具類をお部屋内に運び入れましょう。
▼パナソニックルームエアコン|CS-GX286C-W

エアコン下に防水シートを敷いて作業スペースを確保したら、その上に道具類を運び入れ。このタイミングでリモコンをお借りしてエアコンの動作確認もしておきます。女性スタッフも同時進行で浴室横の洗面スペースに防水シート・養生シートをセット。高圧洗浄機やタンクの置き場を確保したり、パーツ洗浄の準備を進めていきます。
全ての道具類の運び入れが終わったら、エアコン周りの室内も養生。床面が濡れないようにマスカーテープで防水処理し、養生シートなども都度活用。大まかな下準備が終わったら、今度はエアコンの分解作業です。その間に女性スタッフは「メイン洗剤」や洗浄水(お湯)の準備。今日はお掃除機能付きエアコンなので「噴霧器」を2セット(エアコン洗浄用・パーツ洗浄用)用意し、タンクには60度のお湯(20ℓ)を汲み入れます。当然ではありますが、メイン洗剤の希釈にもお湯を使用。どちらかというと、洗剤の希釈にお湯を使うことの方が重要だったりします。
サクサクっと分解できる「前面パネル」「フィルター」「ダストボックス」「上下風向ルーバー」「本体カバー」などを女性スタッフにパスしたら、分解に手間のかかるお掃除ロボットの取り外し。このように分担作業することで、当店は作業時間を短縮させています。ただ一人訪問のエアコンクリーニング業者でも、当店よりも早く作業を終えることができる「強者」もいたりするんですよね。どのような作業をするのかは知りませんが・・・。
▼お掃除ロボット分解後

お掃除ロボットを取り外したらこんな感じ。ペットを飼っていると、どうしてもエアコンは汚れがちですよね。毛玉やホコリなども舞いやすいのでしょう。ご覧のように熱交換器にはホコリがしっかりと付着していました。ただ熱交換器にこのようにホコリがついてしまうのは、ペットだけの所為ではありません。他にも理由があるのです。スタンダードエアコンの場合は、フィルター掃除を怠っているときで、お掃除機能付きエアコンの場合は、自動フィルター清掃を使わないままでフィルターが目詰まりしている時とダストボックスを掃除していない時。またダストボックスがないタイプのお掃除機能付きエアコンは、年数が経つ(油分や湿度・静電気などでホコリの付着量が増える)ことで機能不全(パイプやロボット内にホコリが詰まって排出できなくなる)に陥ってしまい、フィルターから掻き集めた行き場を失ったホコリたちが、熱交換器にダイレクトに付着するようになってしまいます。
このようなホコリを熱交換器に付着させないためには、定期的な掃除が必須。スタンダードエアコンなら、フィルターに付着したホコリを最低でも1カ月単位で除去(数カ月単位で水・洗剤洗い)。お掃除機能付きエアコンの場合は、最低でも3〜6カ月を目安にダストボックスを掃除しましょう。その際には「フィルター掃除」も忘れずに。手間はかかりますが、キッチン用の中性洗剤で洗うことをお勧めします。
そして・・・ダストボックスがないタイプ。これはもうどうしようもありません。一度機能不全になってしまうと、お掃除機能が動けば動くほどエアコンは汚れてしまいます。フィルター自動清掃の設定を解除して、スタンダードエアコンのように定期的にフィルター掃除を自分で行ってください。残念ですが「フィルターを外すのに手間のかかる」「価格の高いだけのエアコン」だと諦めるしかありません。この次も、どうしても「お掃除機能付きエアコン」を購入したい場合は、ダストボックス付きを選ぶことをお勧めします。
エアコンは、お部屋の空気をエアコン上部から吸い込みます。その吸い込む際の通過点がフィルター面。そして一番空気を吸い込みやすい箇所もフィルター面なのです。フィルターにゴミが詰まっていなければ、フィルターのない部分から空気を吸い込むことは殆どありません。逆にフィルターが目詰まりしていると、吸い込み口を探してエアコン内の隙間から「フィルターを通さず」に空気を取り入れてしまいます。その結果、フィルターの内側にある熱交換器にホコリが付着してしまうことに・・・。ダストボックスが詰まっている場合も道理は一緒。フィルターから掻き集めたホコリが行き場を失い、エアコンの隙間から内部に入り込んでしまうのです。
熱交換器に付着したホコリを「自分で取り除く」のは大変ですが、熱交換器にホコリが付着しないようにするのは難しいことではありません。自分でも簡単にできることですので、エアコンが汚れないように「日々のメンテナンス」にも気を配りましょう。
▼ドレンパンの分解

エアコンの汚れ具合から判断すると、エアコン上部の洗浄には手間がかかりそうですね。そこで、ご覧のように「ドレンパン」を分解することに・・・。これで洗浄の作業効率は上がります。ドレンパン分解の手間と引き算しても、こちらの方が正解でしょう。ただここで1点お話が・・・。ドレンパン分解有無は、現場で当店の都合で判断しています。当然ではありますが、オプション料金を請求することはありません。ただお客様からの要望でドレンパンを分解することもありませんので、予めご了承ください。
▼ドレンパン内のスライム

分解したドレンパン内部はこんな感じ。少し汚れがスライム化していますね。ドレンパン内の汚れは、このように分解しないと完全に取り切ることはできません。ただドレンパンを取り付けた状態での洗浄であったとしても、当店の徹底洗浄であればある程度の汚れ除去は可能。軽度の汚れがドレンパン内に残ったとしても、それが遠因でエアコンが悪臭を放つことはありませんのでご安心を。このドレンパンもお掃除ロボットと一緒に女性スタッフにパス。分担作業ができるからこそ、私はエアコン内部の洗浄に特化できるのです。
▼カビ取り洗剤で浸け置き洗浄

「背面パネル」「ファン裏」はカビ取り洗剤で浸け置き洗浄。メイン洗剤噴霧前に、ささっと殺菌洗浄しておきます。
そうそう、当店ではペットがいるお家だからたといって「エコ洗剤」を勧めるような戯言はいいません。エアコンが汚れる環境があればあるほど、洗浄力の強い洗剤を使用することの方が大切。洗浄力の強い洗剤であっても、適切に処理ができれば全く問題はありません。重要なのはペットに優しいことではなく、エアコン内部の汚れを除去することです。私がペットの猫ちゃんに向けて洗剤を噴霧することなんて絶対にありません。エアコン洗浄中は洗剤が飛び散ることもありますが、それはエアコン下の防水シート内でのお話。洗浄範囲内に近づかないでいただければ全くのノー問題。洗浄後のお部屋中に洗剤が飛び散っていることはありませんのでご安心ください。
▼クロスフローファン|洗浄前・中

そういえばクロスフローファンも汚れていましたね(左画像)。次亜塩素酸ナトリウム配合のメイン洗剤を、エアコン上部(背面パネル、熱交換器背面・天面・前面)・エアコン下部(ファン裏、クロスフローファン)の順に何度も何度も重ね噴きしたら、クロスフローファンには追加で「厨房用アルカリ洗剤」を噴霧。ご覧のように(右画像)繭玉のような状態で浸け置き洗浄しました。「苛性ソーダ」の強力な洗浄力で、頑固な汚れたちがまだまだ浮き出てきます。
▼クロスフローファン|洗浄前・後

洗浄力の強い洗剤をたっぷりと使用しているので、当店では「クロスフローファン」を分解する必要はありません。羽の一片一片、羽の裏やファンの軸周りだって、ご覧のように(右画像)キレイに殺菌洗浄済みです。
▼キレイに洗浄されたエアコン

熱交換器のアルミフィンやパーツ洗浄したドレンパンもご覧の通り。スッキリと殺菌洗浄済み。数時間前とは別物のエアコンに生まれ変わりました。
▼洗浄後の汚水

そして上記の画像が本日の汚水。ドレンホースに直接流した洗剤や洗浄水(お湯)以外は、全て室内のバケツに納まっています。汚れが落ちてこなくなるまで、何度も何度もエアコン内部をバシャバシャと丸洗洗浄。どんなに洗浄力の強い洗剤を使用したとしても、エアコン内部に洗剤成分が残ることはありませんのでご安心を。
▼乾燥作業・乾燥運転

エアコンの徹底洗浄が終わったら、エアコンを組み立てて乾燥作業。全てのパーツを組み立てて動作確認をしたら乾燥運転で本日の作業は終了です。ご覧のように(右画像)当店が徹底洗浄した証として、エアコンの側面には「エアコンクリーニング 高圧洗浄済み」シールも貼付済み。只今の時間は14時20分頃なので、作業時間は2時間30分くらいでしょうか。ただ何度もお話ししていますが・・・一人訪問なのに当店よりも早く作業を終えることができる「強者」エアコンクリーニング業者がいたりします。ある意味、尊敬でしかありませんね。そんな仕事のマネはしたくありませんが・・・。
記事一覧