
杉並区上荻で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコン1台です。
先月洗浄したのにもう臭い
(訪問日:2021年9月8日)
本日は、杉並区上荻でエアコンクリーニングをしてきました。夏に他の業者でエアコンクリーニングしたそうですが、すぐにエアコンが臭くなったとのこと。「エアコンクリーニング 失敗」などで検索し、当店のホームページに辿り着いたそうです。う〜ん、エアコンクリーニング業者の選択は難しいですよね。どのページを見ても、いいことばかり書いてありますから・・・。
ただ当店のホームページに辿りついたのはラッキーでしたね。一般的なエアコンクリーニング業者とは一味も二味も違うエアコンクリーニングをお届けします。もうエアコンクリーニング後に、エアコンの臭いに悩む必要なんてありませんので。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|F22MTES-W|2011年製
最寄りのコインパーキングに車を停めてからお客様宅に訪問。若い男性の一人暮らしのお部屋には、ダイキンのスタンダードエアコンが設置されていました。お部屋で楽器を楽しまれているようで、窓には遮音カーテン・壁には防音用のシートが貼られています。これは養生に少し手間がかかるかもしれませんね。当店はエアコンをバシャバシャと丸洗い洗浄していますので、洗浄水などが飛び散る範囲も広がってしまいます。
▼ダイキンルームエアコン|F22MTES-W

そしてエアコン裏の壁面問題も・・・。当店では一般的なエアコンクリーニング業者が洗浄しない・洗浄したくない箇所も徹底洗浄。エアコンの背面にだって、カビ取り洗剤・メイン洗剤・洗浄水(お湯)を大量投入していきます。
「しっかりと養生しているので壁紙が汚れることはありません」などと嘯いている業者のメッセージを見かけますが、私からみると笑止でしかありません。エアコン内部を徹底洗浄していれば、そんな奇跡は起こりませんので・・・。お客様にお願いして、エアコン下にある「防音用シート」は取り外していただきました。前回の業者にはそのまま作業したとのこと。そりゃそうでしょう。だからエアコンの臭いが取れないのです。
ちなみにその業者さんのお名前は「アールクリーニング」とのこと。エアコンクリーニング関連でネット検索すると、広告欄の上位によく出てきますよね。ページ上段に表示されているので、踏んでしまう方も多くいるのでしょう。お客様のお話では一人訪問で作業時間は60分位とのこと。う〜ん、完全に簡易清掃業者のようですね。ホームページを拝見したら「作業実績20万件突破!!」とのこと。くわばらくわばら・・・。出どころは判りませんが「主婦が満足した第1位」「値段以上に満足した第1位」とのこと。ふ〜っ。
まだまだ耳あたりの良いフレーズは続きます・・・「防カビ・抗菌イオンコーティング(カビをブロック!)0円」、「出張費は指定エリア内なら(費用を最大限削減)0円」、「汚れが酷くても追加料金は(追加料金一切なし!)0円」。・・・こんなコメントもよく見かけますよね。
エアコンクリーニング料金はいつみてもキャンペーン価格。通常価格14,850円が9,500円になったりしているのでお得感は満載です。安いのにはワケがあるそうで、お客様のために少しでもいいサービスを低価格で実現するために「余計な宣伝を一切しません!」、「会社も都心部からあえて離れた郊外に!」とのこと。そして口コミおすすめ業者作業実績No.1だとの記載もありました、なんと某サイトでもおすすめ業者No.1を3年連続獲得しているそうです。もう言いたい放題ですね。業者曰く87%ものリピートを獲得しているとのこと。今日のお客様は13%の中に入っているのでしょうか? まっ、突っ込みどころ満載のホームページではありましたが、キリがないので今日はやめておきましょう。酷評はここまでで。
▼熱交換器側面と基盤周辺

さ〜て、それでは汚れ残しのチェックを始めましょうか。何だかワクワクしてきます。きっと私の性根が悪いのでしょうね。他の業者の粗探しは大好きだったりします。
上記の画像はエアコンの臭いとは直接関係ありません。この箇所はノータッチの業者の方が多いのではないでしょうか。当店だって完璧にキレイにすることはありませんが、ホコリ払いくらいはしています。左画像が熱交換器側面のパーツ。カビやゴミが付着したままですよね。洗剤を噴霧して洗浄すれば簡単に取れる汚れですが、それではエアコンカバーから洗浄水が漏れるリスクもあります。故障のリスクを回避するために、エアコン上部の洗浄を避ける業者も多いですからね。
右画像は基盤カバー周辺。当店では、基盤内への浸水を防ぐために基盤カバー周囲も養生しています。必然的に基盤を簡易分解することが多いのですが、触らない業者であればここにホコリがあることにも気づいていないのでしょう。しか〜し、基盤部を徹底養生できなければ、エアコン内部の徹底洗浄はできません。エアコンが壊れるリスクを残したまま、エアコン内部をバシャバシャと丸洗いすることはできませんからね。
▼エアコン上部(天面・背面)と吹き出し口

左画像はエアコンの背面。予想通りではありますが「背面パネル」「熱交換器背面・天面」はノータッチですね。そして対照的なのが右画像の吹き出し口。やっぱり見える箇所は洗浄されているようです。クロスフローファンの軸周りには若干の汚れ残しがありそうですが、十分に許容範囲。さっすがプロの仕事ですね。この対照的な2箇所を見るだけで、吹き出し口の汚れたちが高圧洗浄機でエアコン上部の裏側に吹き飛ばされたことが容易に想像できます。
▼洗浄前のエアコン全景

上記の画像は洗浄前のエアコン養生風景。右側にある基盤部やファンモータ部も徹底養生されていますので、上からバケツをひっくり返したってエアコンが壊れることはありません。なんてことのない風景ではありますが、ここまで徹底養生するためには「それなり」の経験値が必要だったりします。エアコンクリーニングの洗浄率・質は、エアコンをどれだけ分解できるか、どれだけ養生できるかにかかっているのですよ。
▼エアコン下部にカビ取り洗剤噴霧

当店のエアコン洗浄は「カビ取り洗剤」から始まります。「背面パネル」「ドレンパン」「ファン裏」「ドレンパン裏」の順に、「カビ取り洗剤」で浸け置き洗浄。あんなにキレイに見えていた吹き出し口でしたが、しばらくすると茶色い汚れが浮き出てきました。「ドレンパン裏」などの隠れた箇所の汚れは取り切れていなかったのでしょう。まっ、見えない箇所の汚れですからね。
▼洗剤噴霧後の汚水

エアコン上部の「背面パネル」「熱交換器背面・天面・前面」「ドレンパン」、エアコン下部の「ファン裏」「ドレンパン裏」「クロスフローファン」の順に何度もメイン洗剤を重ね噴き。当店では「エアコン上部」をメインに洗浄していますが、洗剤噴霧後の室内のバケツはご覧の通り。キレイに見えていた「エアコン下部」ではありましたが、こんなにも汚れが残っていました。洗剤噴霧時にバケツに残る汚水は、エアコン下部の汚れのみです。
▼洗浄後の汚水

そして洗浄後の汚水が上記の画像です。このまま通路横にある排水溝に流させていただきました。左のタンクは20ℓ用で、たっぷりのお湯を溜めてからエアコンを高圧洗浄(濯ぎ)していきます。今回使用したメイン洗剤の量は約2ℓ強で、タンク内に残っている洗浄水の残りが1ℓ弱くらいででしょうか。室内のバケツ内に残った汚水量は7ℓ位。単純計算すると14ℓ位の汚水が室外に排水されていることになります。このバケツよりも汚れている汚水が・・・。
これがエアコンクリーニングで一番大切なことなんですよ。目に見えないものにこそ真実があったりするのです。室内に残ったバケツの汚水がどんなに真っ黒であったとしても、エアコンの汚れが一掃されているわけではありません。室外に排水される汚水が少なければ少ないほど、その真っ黒な汚水がエアコンの裏側に張り付いているリスクは高まります。プロ(?)のエアコンクリーニング業者に依頼したのに、あんなに頑張って洗浄してくれたのに、あんなに親切に丁寧に説明してくれたのに、あんなに真っ黒な汚水を見せてもらったのに、CMでも見かける有名な業者なのに、口コミの評価が良かったのに、ホームページの内容が素晴らしかったのに、安い業者を避けて料金設定の高い業者に依頼したのに・・・そんなことは臭いの除去には一切関係ありません。う〜ん、本当に業者の選択は難しいですよね。
▼洗浄後の乾燥作業

エアコンの徹底洗浄が終わったら乾燥作業。安心してください。もう嫌な臭いはしていませんよ。そういえば、ストリーマユニットは汚れたままでしたね。う〜ん。分解せずに・取り外さないままでエアコンクリーニングしていたのかも知れません。くわばらくわばら。様々なエアコンクリーニング業者が湧き出ています。業者の選択は慎重に。お金をドブに捨てないように注意しましょうね。
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