
大田区新蒲田で
エアコンを徹底洗浄と簡易清掃
今回のエアコンは、富士通ゼネラルルームエアコンと
三菱ルームエアコン各1台です。
徹底洗浄vs簡易清掃Vo.2
(訪問日:2021年5月25日)
本日は、大田区新蒲田でエアコンクリーニングしてきました。本日は昨日と違い「二人(ペア)訪問」での「徹底洗浄vs簡易清掃」の依頼です。そして2台とも「お掃除機能付きエアコン」。さてさて、どうなることでしょうか。
電話での予約時に洗い場はガレージを使用して欲しいとのこと。昨日みたいなことにはならないといいな・・・と思っていましたが、こちらは玄関横のスペースです。広々としているので、逆にお風呂場よりも作業は楽そうですね。車の横だったので、バックドア開けておけば日除け対策だってバッチリ。パーツ洗浄は女性スタッフが行いますが、今日は嫌な思いはしなくてすみそうですね。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|富士通ゼネラルルームエアコン|AS-R22D-W|2014年製
それではエアコンをチェックしましょう。本日のエアコンは2階リビングと3階の子供部屋です。てっきりリビングエアコンが徹底洗浄だと思っていましたが、子供部屋のエアコンの臭いが気になるとのこと。う〜ん、これは昨日と同じ状況かも・・・嫌な予感が・・・。エアコンの設置環境もそうですが、パッと見でもリビングのエアコンは徹底洗浄が必須な感じでした。
ここで奥様に念押しを。「リビングのエアコンは汚れています。簡易清掃ではエアコン下部の洗浄しかしませんのでエアコン上部は汚れたまま。エアコン上部に臭いの原因があれば、エアコンの悪臭は改善できません」、「使用頻度・設置環境・パッと見でも簡易清掃には不向き(汚れすぎ)なエアコンだと思います。こちらのエアコンを徹底洗浄された方がいいのではないでしょうか? 本来であれば2台とも徹底洗浄が必要なのかもしれません。ただ2台とも徹底洗浄する作業時間はありませんが・・・」とご説明。しかしお客様的には予算の問題もあるのでしょう。今回は臭いが気になっている子供部屋を徹底洗浄して欲しいと回答されましたので、後ろ髪引かれながらも3階のエアコンから洗浄することにしました。
▼富士通ゼネラルお掃除機能付きエアコン

まずはエアコンの動作確認。「ぷ〜ん」と臭ってきました。確かにこれは嫌な臭いですね。カビ臭というよりは生活臭という感じ。エアコン下部(吹き出し口)の洗浄だけでは取れない臭い・・・やはり、こちらが徹底洗浄で正解だったのでしょうか? それではお部屋を汚さないように、マスカーテープ・防水シート・養生シートなどでエアコン周辺を養生してからエアコンを分解していきましょう。
▼お掃除ロボットの分解

お掃除ロボットを取り外すと裏側はそこそこ汚れています。拭き取り作業のみでは余計に時間がかかってしまいそうなので、ご覧のように分解してから女性スタッフにパスすることにしました。他のパーツと一緒に水洗いできるように、このように基盤などは取り外し。これで「お掃除ロボット」の故障リスクはなくなりました。他のパーツ同様にキレイに洗浄できます。
▼エアコン下部(吹き出し口)の洗浄

①洗浄前の吹き出し口。②カビ取り洗剤噴霧中。③厨房用アルカリ洗剤噴霧中。④洗浄後の吹き出し口。
吹き出し口の洗浄パターンはいつも通りです。「ファン裏」「ドレンパン裏」にはカビ取り洗剤で浸け置き洗浄、メイン洗剤をたっぷりと噴霧したら「クロスフローファン」には追加で厨房用アルカリ洗剤を投入し浸け置き洗浄しました。
▼エアコン上部(熱交換器)の洗浄

①洗浄前の熱交換器。②メイン洗剤噴霧中。③メイン洗剤噴霧後。④洗浄後の熱交換器。
本日のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に「次亜塩素ナトリウム」配合のMAX仕様。そのメイン洗剤をたっぷりと3ℓ使用しました。メイン洗剤を噴霧していくと、②洗剤成分が汚れに作用して泡立ちはじめました。これは熱交換器が汚れているときに起こる現象。この泡立ちがなくなるまで時間をかけて何度もメイン洗剤を重ね噴きしていきます。そして高圧洗浄機で洗浄(濯ぎ)する前に、③この状態まで持っていくことが大切。高圧洗浄機で汚れを吹き飛ばすだけでは、エアコンの悪臭は改善できません。ただ何となく洗剤を噴霧するだけではなく、汚れを落としながら・確認しながらじっくりと熱交換器のアルミフィンに洗剤成分を浸透させていきます。
▼洗浄後の汚水(徹底洗浄)

洗浄後の汚水はこんな感じ。室内のバケツに残る汚水はエアコン下部の汚れがメインです。この2倍以上の洗剤や洗浄水が、エアコン上部の汚れを乗せて室外にも排水。たっぷりの洗剤を使用し、大量の洗浄水(お湯)でバシャバシャと丸洗い洗浄することでエアコンの悪臭は解消されていきます。
▼アース配線の補修

エアコンの分解中に、こんなアース線を発見してしまいました。念の為ビニールテープで応急処置を。エアコンの設置業者がカッターで削ってしまったのでしょうね。これが原因で事故が起きる可能性は少ないでしょうが、全く安全だとも言えません。基盤などに触れてしまえばショートしてしまいますし、通電するゴミなどの付着によりここから放電することだってありえるでしょう・・・レアパターンではありますが・・・。漏電防止のアース線が漏電の原因になることも考えられますからね。
▼洗浄後の乾燥作業

しっかりとエアコン洗浄が完了したら、エアコンを組み立てで動作確認。数時間前の悪臭はどこへやら。爽やかな風が吹くようになりました。これで今年の夏は快適に過ごせることでしょう。
▼次亜塩素酸ナトリウムの弊害

上記の画像をご覧ください。吹き出し口周辺のフェルト部ですが、こんな感じで漂白されてしまいました。汚れている部分や材質が弱っている箇所では、このような現象がしばしば起こります。殺菌洗浄することで起きる弊害ではありますが「汚れを残すよりは良いのでは・・・」と、当店では考えております。あらかじめご了承ください。それではリビングのエアコンに移動しましょう。
エアコンクリーニング(簡易清掃)|三菱ルームエアコン|MSZ-ZW564S-T|2014年製
▼エアコンの表面汚れ

上記の画像をご覧ください。キッチン隣接のためエアコンはホコリだらけ。ベタついたホコリがエアコンの隅々までに張り付いています。簡易清掃なのでカバーはつけたまま、届く範囲でホコリ払いをしておきましたが、エアコンの下・防水シートの上はホコリまみれです。これはまた・・・嫌な予感しかしませんね。
▼厨房用アルカリ洗剤噴霧

吹き出し口もご覧の通り。クロスフローファンが目詰まりするくらいゴミは付着しています。う〜ん、やはり「簡易清掃」向きのエアコンではありませんよね。カビ取り洗剤を噴霧したら、クロスフローファンには「厨房用アルカリ洗剤」を大量に噴霧。暫く浸け置きしたら「メイン洗剤」で汚れと一緒に洗剤を洗浄していきます。
▼汚水(簡易清掃)|洗剤噴霧後・洗浄後

左側の画像は洗剤噴霧後、そして右側の画像が洗浄後。吹き出し口の汚れだけでこんなに大量の汚水が残りました。しかも真っ黒です。高圧洗浄機の圧力をシャワー並みに下げてファンのゴミを吹き飛ばさないように丁寧に洗浄しましたが・・・。いやいや、熱交換器はそのままですからね。
▼洗浄後の冷房運転

簡易清掃の洗浄後は、吹き出し口の水分を拭き取ったらすぐに冷房運転。通常(徹底洗浄後)の乾燥運転は行いません。丁寧に洗浄したつもりではありますが、多少の汚れや洗剤成分は飛び散ってしまった可能性もありますよね。その汚れを結露水で洗い流してもらうために18度の強風で1時間位冷房運転を続けてもらいます。念には念を。
ここで奥様にご報告、「吹き出し口はキレイになったので風量は確実に上がりました。ただやはり熱交換器に臭いが染み込んでいるようです。この油臭は『徹底洗浄』でないと改善できません。」洗浄前に説明していた奥様にはご納得いただけたのですが・・・。
隣で話を聞いていた旦那様が「えっ、エアコンクリーニングした意味ないの?」「無駄だったの?」と困惑しておりました。う〜ん、気持ちはわかるのですが奥様には説明済です。気持ちが晴れないのは私も同じ・・・。明らかに簡易清掃には不向きなエアコンを、こんなに時間をかけて洗浄したのに、やっぱりエアコンは臭ってくる・・・あまり気持ちの良いことではありませんよね。確かに簡易清掃と徹底洗浄では料金が違いますが作業内容が全く違います。当店の簡易清掃にも満たない業者が、当店の徹底洗浄価格よりも割高だったりすることもあるんですよ。ただ簡易清掃はあくまでも簡易レベル。当店にせっかく依頼するのであれば、「徹底洗浄」がおすすめです。他店では落とせないような臭い汚れだって、壁掛け状態のエアコンクリーニングで洗浄可能ですので・・・。
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