
品川区豊町で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、三菱ルームエアコン2台です。
洗剤アレルギー
(訪問日:2021年5月18日)
本日は、品川区豊町でエアコンクリーニングしてきました。今日は男性スタッフ一人訪問日。午前10時前に到着すると、お客様は駐車場を空けて玄関前で待機中。ふぅ〜、遅刻しないで良かったです。道具類を持ち入れる前にここで一旦お話を。
お客様は洗剤アレルギーがあるらしく、小さなお子様もいるためエアコンクリーニングで使用する洗剤には少し不安もあるとのこと。「洗浄後のエアコンに洗剤成分が残ることはありません」と、きっぱりと説明すると、安心して赤ちゃんと一緒に外出されていきました。
当店のスタンスは、エアコンの汚れをしっかりと洗浄すること。エアコン内部の汚れをしっかと落とすことと、環境や人に優しい「エコ洗剤」使用することが符合することはありません。矛盾だらけですからね。その矛盾を払拭するだけの技量も私にはないのです。
私は常人のため、魔法使いのようにエコ洗剤で手の届かない箇所まで洗浄できる術も知りません。申し訳ありませんが、洗浄力の弱さをカバーできるほどの話術も持ち合わせていないのです。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|三菱ルームエアコン|MSZ-GV225-W|2015年製
・・・ということで、エアコンクリーニング中は、お母様とお子様はお外に避難中。テレワーク中の旦那様が対応してくれることになりました。今回のエアコンは3階と2階の一台ずつ。3階のお部屋から洗浄していきましょう。
▼三菱ルームエアコン|MSZ-GV225-W

普段からなのか、業者がくるからなのか判りませんが、お家の中はまるでモデルルームの様な状態です。エアコン周りには邪魔なものは一切なく、防水シートを敷いて、マスカーテープを幅木に貼り付けるだけで下準備は完了。これなら作業効率が格段とアップしますね。お気遣い本当に助かります。荷物の移動やお部屋の養生などの下準備だけで数十分も費やすことすらありますので・・・。
▼ドレンパンの分解

・・・ということで、時間にも心にも余裕ができちゃいました。ドレンパンの分解が簡単な機種だったので、ポロッと外しておきました。ただこのドレンパン、ドレンホースとの付け根のフックがない状態。う〜ん、エアコン設置業者が取り付けるのを忘れたのでしょうか?
▼クロスフローファン|洗浄前・中

ただエアコンは比較的キレイな状態。このエアコンの特徴をカバーするために、念のため「クロスフローファン」には「厨房用アルカリ洗剤」も追加噴霧しておきました(右画像)。洗浄力の強い洗剤でクロスフローファンを浸け置きすることは、ファンのゴミや汚れの飛散を防ぐことにも繋がるのです。
▼クロスフローファン|洗浄後

本日のメイン洗剤は「ホワイトクリーナー」に次亜塩素酸ナトリウムの標準仕様にしました。そのメイン洗剤を1ℓ使用。洗浄後の吹き出し口は、こんな感じで仕上がっています。このエアコンの特徴は、熱交換器背面・天面がないタイプということ。洗浄範囲が狭いため、洗浄時間も短縮できるんですよね。またまた作業効率アップです。
▼洗浄後のエアコン(1台目)

左画像が洗浄後のエアコンです。たっぷりの洗浄水(お湯)を使用して、徹底したすすぎ作業をしています。洗浄後のエアコン内部に洗剤成分が残ることはありませんのでご安心を。右画像のパーツ類も同様です。そうそう今回は洗い場が1階のお風呂場。3階からの移動は大変ですが、動線にも邪魔な物は一切ありません。足元も手元にも引っかかるような邪魔なものがないので、物を持っての移動だって常にスムーズ。本当に助かりますね。
▼洗浄後の汚水(1台目)

上記の画像が1台目の汚水です。ドレンパンを分解していますので、ドレンホース に直接流した洗剤・洗浄水以外は全てこの中に納まっています。もともと洗浄範囲が狭いエアコンですが、ドレンパンを分解することでより効率もアップ。使用する洗浄水(お湯)の量も軽減できるので、ますます作業効率は上がりました。
ただいまの時間は11時過ぎ。入室から1時間位でここまで作業が完了しました。洗浄するエアコンにも恵まれましたが、一番の理由はお部屋内の環境にあります。エアコンクリーニングには本来必要でない時間が、エアコンクリーニングの作業時間を支配していたりするのですよね。お部屋に置いてあるの荷物やベッドなどの移動・養生・・・、道具類や分解したパーツの置き場所がない・持ち運びにくい・・・など。嫌な言い方をすると、無駄な・不必要な時間こそが作業効率を悪化させているのです。「お部屋内の荷物の移動は一切しない」と断言している業者もいるくらいですから・・・。
▼高圧洗浄機のセット

旦那様は1階のお部屋でお仕事中。誰もいない空室のような状態です。洗浄するエアコンは3階と2階で、高圧洗浄機を1階の浴室前に置くか・・・? とも考えましたが、高圧洗浄機の音は仕事の邪魔にもなりますよね。旦那様はキッチンを使うことはないだろう・・・と勝手に考え、自由に使わせていただくことにしました。それでは、2階リビングのエアコンを洗浄しましょう。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|三菱ルームエアコン|MSZ-ZW635S-W|2016年製
電話でご予約いただきましたが、う〜ん「エアコンの設置位置」確認したんだろうか・・・正直思い出せません。申し訳ありません。すぐ忘れてしまうのですよね。スッキリとキレイなリビングの窓際には、右側の壁に寄り添った「お掃除機能付きエアコン」が設置されていました。「やばいなこれ」このエアコン分解できるんだろうか・・・、一人で悶々と思案中です。
▼三菱ルームエアコン|MSZ-ZW635S-W

さてさて、上記の画像がお相手のエアコン(左画像)。とりあえず前面パネルを取り外すとこんな感じ(右画像)でした。お〜、「中央集中基盤型エアコン」ではないですか。エアコンとしての分解難易度はアップですが、壁との隙間問題はこれでクリア。安心してください。このエアコン分解できますよ。
▼エアコンの分解

サクサクっ? とお掃除ユニットの取り外しは完了。何故だか、すご〜く満足感が高まっています。一人作業の割にはとっても順調に進んでいますからね。時計を確認すると、まだ11時45分でした。そこで・・・。
▼取り外したドレンパン

またまたドレンパンも分解してみました。これが良かったのか悪かったのか・・・。調子に乗ってはいけませんね・・・。そんな結果が翌日に待っていたりします。
▼ファン裏の洗浄

ファン裏には、ご覧の様にカビ取り洗剤を噴霧・浸け置き。このエアコンの「クロスフローファン」は汚れていましたね。キッチン隣接のリビング設置エアコンです。どんなにお部屋がキレイでも、エアコンの汚れは防げないのでしょうね。
▼クロスフローファン|洗浄中・後

左画像をご覧ください。このエアコンのメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム配合したものを追加補充しました。3階のエアコンで余った洗剤に追加しているのでMIX仕様ということになります。そしてそのメイン洗剤をたっぷり3ℓも噴霧しているのに、厨房用アルカリ洗剤を追加噴霧したらご覧の通り。
これこそが「苛性ソーダ」の力・強烈な洗浄力です。もう汚れは残っていないだろう・・・と安心していても、予想を反してガンガン強制剥離していきます。こんな汚れは「エコ洗剤」などでは絶対に落とせません。洗浄力が弱いので汚れが浮き出てこないだけ・・・、だから誰も気づかないだけ・・・、洗浄後のファンの奥には汚れが残ったまま・・・こんなことも「エコ洗浄」あるあるです。
当店は誰がなんと言おうと「エコ洗浄」などは推奨していません。業者都合で洗剤を選択することはなく、お客様目線? 自分に置き換えて考える様にしています。お金は大切ですからね。持論ではありますが、汚れを落とせないエアコンクリーニングなんぞには、一銭だって払いたくはありません。
▼洗浄後のエアコン(2台目)

当店のエアコンクリーニングなら、エアコン内部も分解したパーツたちにも洗剤成分が残ることはありません。どんなに洗浄力の強い洗剤を使用したとしても、徹底的に汚れ・洗剤成分を洗い流すことさえできれば、何ら恐ることはないのです。この徹底的に洗い流す・・・という作業ができない業者が多いので、「エコ洗浄」などという、あやふやなエアコンクリーニングが蔓延してしまうのですよね。
洗浄力の強い洗剤を使用する業者によっては「中和剤」を追加噴霧していますが、これも当店では推奨していません。「中和剤」の目的は、洗剤によってアルカリ性になったエアコン内部を中性に戻すこと。ただ一番の目的は洗浄水の使用を抑えることにあります。洗浄水の大量噴射は、エアコンの故障にも繋がりますからね。
しかしそれでは、エアコン内部の汚れを洗い流すことはできません。せっかく浮かせた・落とした汚れが、残留物として熱交換器やドレンパンに残るリスクが高まるのです。当店は徹底分解・徹底養生していますので、徹底洗浄することも可能。エアコンを故障させることなく、バシャバシャとエアコン内部を丸洗い洗浄していきます。
▼洗浄後の汚水(2台目)

エアコンが汚れていましたので、ドレンパンを分解していてもバケツ2杯の汚水が残りました。汚れが落ちてこなくなるまで、洗剤成分がなくなるまで濯ぎを繰り返していますので、最後の汚水は無色透明。ご覧のように2種類の汚水が残ります。ただいまの時間は午後1時30分。なんとここまでの作業時間は3時間30分です。順調過ぎて恐いくらいですね。ただ時間に余裕ができたからこそ、今日中にやらなくてはいけないことが・・・。
実はこの日の朝、先日訪問したお客様から「エアコンから水漏れしている」との連絡が・・・。ただ本日の作業終了予定時刻は午後8時頃です。杉並区のお客様だったため、明日の杉並区の現場が終わった夕方に再訪すると伝えていました。ただ当たり前ではありますが、お客様は少しでも早く来て欲しい雰囲気。よ〜し、これで時間ができました。次のお客様の訪問までには余裕もあります。この勢いで水漏れを直しにいきましょう。
このお客様の水漏れの原因はドレンパンを分解したことにあります。長府製作所のエアコンで基盤部の構造に難があったのですよね。徹底洗浄するために、必然的にドレンパンを分解することになったのですが・・・。どうやら取り付ける時に、ドレンホースとの繋ぎ目でない側の留部を引っ掛けてしまったようです。実はこのエアコンのドレンパンとドレンホースの繋ぎ目は非常に簡易。このエアコンの仕様なのか、設置業者の怠慢なのかは判りませんが、パーツなしでドレンホース自体を差し込むだけ。接着剤で固めている感もありましたね。そのためか、抜いたドレンホースを根本までしっかりと差し込むことも難しく・・・、結束部をビニールテープでグルグルと補正したのですが・・・、そちらにばかり注意がいってしまったのでしょう。猛省です。この水物れ処理はサクサクッと短時間で終了したのですが・・・。
21日の夜、今度はこちらのお客様より電話が・・・。「水漏れしている」とのこと。またまたやってしまいました。本当に申し訳ありません。お客様に水漏れの位置を確認すると左側とのこと。確かドレンホースとの繋ぎ目は左側だったような・・・。欠損でなければいいのだけれど・・・。右側のコンセント側でなっかったので、とりあえずエアコン使用には問題ないことをお伝え。暫し水漏れ対策をお願いいたしました。明日の朝にでも来て欲しいと言われましたが、予定が入っているため夕方に訪問することに・・・申し訳ありません。
今回の水漏れ原因は、ドレンホースとの繋ぎ目。ドレンホースとのストッパー(フック)がしっかりと固定されていなかったようです。本当に猛省・猛省でしかありません。ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。3階のエアコンは、このストッパー(フック)が欠損していたんですよね、ただ3階のエアコンのドレンホースはしっかりと勾配がありました。その流れの感じで作業をしてしまったのでしょう。ドレンホースの位置を横から確認すると、このエアコンは外に向かって少し逆勾配になっていました。ドレンホースは抜けることなく差さっていたのですが、結露水が逆流することで繋ぎ目の隙間から水漏れが起こったのでしょう。エアコン設置業者の勾配ミスは否めませんが、確実に私のミスがなければ起こらなかったこと。お客様たちには、本当にご迷惑をお掛けしてしまいましたが、こんなアクシデントが次のお客様の被害を減らすことにも繋がったりします。ご容赦くださいませ。ただ御二方とも、本当に良いお方で安堵しました。モンスタークレーマーに発展される方もいらっしゃいますからね。
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