
北区上十条で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコン1台です。
リピーター割は期間限定(1〜4月)に変更
(訪問日:2021年5月3日)
本日は、北区上十条でエアコンクリーニングしてきました。お客様はリピーター様で、昨年も前の住居で訪問しています。今回は引越し先のエアコンクリーニングなのですが、今年からリピーター割は「期間限定(1〜4月)」に変更となりました。お客様には通常料金になることをご説明、ご理解・ご了承いただいてからの訪問です。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|S28DTES-W|2003年製
狭い通路のマンション前には、車を停められそうなスペースがありました、しかし、マンションオーナーが奥の駐車スペースを使用しているので、停めさせてはくれないとのこと。う〜ん、車の出入りには邪魔にならないんですけどね・・・。きっと居住者への対応がよろしくない、優しさのないオーナーなのでしょう。仕方なく最寄りのコインパーキングへ車を移動です。
▼ダイキンルームエアコン|S28DTES-W

マンション入り口は階段なのですがスロープはありません。これじゃ引越し屋さんも大変だろうな・・・と思いながらも道具を階上に運び上げ。台車に乗せてからお客様宅に訪問すると、お部屋にはダイキンの古いエアコンが設置されていました。フィルターにもホコリがついたままの状態。おいおい、空室清掃でエアコンはノータッチなのかい? こんな感じです。これじゃ、親切に車なんて停めさせてくれる訳ありませんよね。18年前のエアコンですので、交換時期の目安はとっくに過ぎています。まっ、エアコンが壊れるまで交換するつもりはないのでしょう。いっそのこと、壊してしまったほうがいいのかも・・・。
▼エアコン洗浄前の徹底分解

さてさて、果たしてこんなエアコンを徹底洗浄できる業者がどれだけいるのでしょうか?18年来の蓄積汚れ。基盤やファンモーター周りは隙間だらけ。壊れたらエアコンは修理不可です。エアコンの洗浄の洗浄で一番大切なのは、エアコン上部(熱交換器・ドレンパン)の徹底洗浄。ただこの箇所が、エアコン故障の一番の原因でもあります。故障することを恐れ、リスク回避のために洗浄しない業者が多いのですよね。だからエアコンクリーニング業界は「簡易清掃業者」だらけ・・・。
しかし、今回は「徹底洗浄」の依頼です。そして上記の画像がその答え。エアコンを徹底洗浄するためには、エアコンも徹底分解しないといけません。隙間だらけの基盤やファンモーター周りを分解していきます。
よく耳にするエアコンクリーニング業者のフレーズで「分解できるものは分解してからエアコンクリーニング」とありますよね。こんな言葉をプロに言われると「しっかり分解して洗浄してくれるのだろう」と、安心してしまうかも知れません。ただ厳密にいうと、分解できないものなどありません。組み立てたものですから、絶対にバラバラに分解できるのです。だから上記の言葉は正解ではありません。彼らの言葉の真意は「自分が分解できるところまでは分解する」こんな感じ・・・。そして、そんな業者が分解できるものとは「エアコン本体カバー」のことだったりします。こんな簡単な作業が「エアコンの分解」とは言えませんよね。そんなのはただ「エアコンカバーを外した」だけです。
▼エアコン洗浄前の徹底養生

エアコンを徹底分解したら、今度は徹底養生です。エアコンクリーニングで一番大切なのは、まず電気機器であるエアコンを壊さないこと。そしてエアコンもキレイにすること。言葉で言えば簡単なことではありますが、この2点を同時に行うことはとっても矛盾しています。壊さないでキレイにする・・・これがとっても難しい。だから・・・「簡易清掃業者」が増殖されていくのですよね。
そして上記の画像が当店の答え。これなら矛盾点も解決できます。それなりのスキルと時間さえあれば、古いエアコンでも壊すことなくキレイに洗浄することは可能。ただ古いエアコンです。諸々の箇所も弱っているのですよね。一部抜き取りがキツイ箇所があったため、基盤の取り外しは断念。ご覧のように壁面(画像右側)に固定して洗浄することにしました。エアコン洗浄カバーの外側に置いたので、洗浄水があたることはもうありません。それでは、バシャバシャとエアコンを丸洗い洗浄しちゃいましょう。
▼カビ取り洗剤噴霧

まずは「カビ取り洗剤」の噴霧から。エアコン上部の背面パネル・ドレンパン、エアコン下部のドレンパン裏・ファン裏などは「カビ取り洗剤」で浸け置き。蓄積汚れをノータッチで洗浄していきます。
▼吹き出し口|洗浄前・後

本日のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム配合のMAX仕様。その強力な洗浄力のメイン洗剤をたっぷりと2ℓ以上使用しました。クロスフローファンの洗浄には、追加で「厨房用アルカリ洗剤」も使用しています。
▼洗浄後のエアコン

見てください、この熱交換器の色を。アルミフィンが元のアルミ色に復活。こんなの「エコ洗剤」などでは不可能です。蓄積された汚れは、アルミの親水被膜内部まで浸透。親水被膜を剥がさない洗剤では、汚れは残ったままになってしまうのです。さてさて、この「親水被膜」ですが、それほど大切な膜なのでしょうか? 親水被膜が傷つくことが「エアコンの水漏れ」原因などと言われていますが本当でしょうか?
そもそも熱交換器が結露することは当たり前のこと。それを考慮してメーカーは熱交換器を設計しています。その受け口がドレンパン。熱交換器の形状や勾配などを考慮の上、アルミフィンの結露水はドレンパンに落ちるような設計・仕組みが作られています。その上での補助としてあるのが「親水被膜」。そもそも汚れが侵食していれば、その機能も低下していることでしょう。この「親水被膜」大切論だって、結局はエコ洗浄へ誘導したい人たちの啓蒙活動だったりするのですよ。
洗浄力の強い洗剤を使用すると、熱交換器のアルミフィンが傷つくことは否めません。しかし、エアコンに使用する洗剤を適切に希釈して、徹底的なすすぎ作業でエアコン内部に洗剤成分さえ残さなければ、必要以上に「洗浄力の強い洗剤」を恐ることはありません。私に言わせれば「親水被膜大切論」は、エアコンの汚れ・臭いが取れない、言い訳にしか聞こえないのです。ただ・・・「強い洗剤を使用しているのに、しっかりと洗剤成分を落とすこともなく、結果的にアルミフィンを白化させている」、こんな最低な業者がいるのも事実なんですよね。
▼洗浄後の汚水

上記の画像が本日の汚水です。だだこれは室内のバケツに残ったものだけ。実は30リットル位の洗浄水を使用しています。今回は古いエアコンのためお湯は封印。バケツの汚水量は4ℓ位でしょうか。この5倍位の洗浄水が、室外にも排水されています。こんなに古いエアコンの上部を、20ℓ以上の洗浄水を高圧洗浄機でバシャバシャと、高圧噴射で洗いまくってやりました。これが当店の徹底洗浄。室内に残ったバケツの汚水と洗浄内容は別物だったりします。
▼洗浄後の乾燥運転

しっかりとエアコンが洗浄できたら、乾燥作業してからエアコンの組み立て。洗浄後のエアコンはこんなにキレイになりました。もうエアコン内部には悪臭の原因は残っていません。お部屋の空気を循環しているだけなので、このエアコンが悪臭を放つこともなくなりました。徹底分解・徹底養生していれば、こんなに徹底洗浄してもエアコンが壊れることはないのですよ。
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