
文京区本郷で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、富士通ゼネラルルームエアコン1台です。
富士通ゼネラルの古いお掃除機能付きエアコン
(訪問日:2021年4月11日)
本日は、文京区本郷でエアコンクリーニングしてきました。3月31日に一度訪問しているお客様で、小さなお子様がいるので2回に分けてエアコンクリーニングして欲しいとのこと。前回は三菱の古いお掃除機能付きエアコンで、今回は富士通ゼネラルの古いお掃除機能付きエアコンです。mailにて古いエアコンの注意点は説明済み。ご了承頂いてからの訪問です。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|富士通ゼネラルルームエアコン|AS-Z28S-W|2007年製
前回の訪問は平日でした、この近辺は駐車料金が高いのですよね、ただ今日は日曜日。大通りのパーキングメーターが運良く1台分空いていました。お客様宅までは少し距離がありますが、台車に道具類を乗せてここから移動することに・・・。これで駐車料金は不要となりました。支払い時の再訪問も必要なくなったので、お互いWin-Winになりましたね。
お客様のお話では、このマンションには最近引っ越してきたばかり。キレイにリフォームされているお部屋には、古いエアコンが設置されていたそうです。前回のエアコンは寝室設置で分解するのも簡単なタイプ。サクサクッとドレンパンも分解して洗浄しておきました。年式と汚れ具合を考慮すると、エアコンクリーニングは初めてではなさそうでしたね。
▼富士通ゼネラルルームエアコン|AS-Z28S-W

・・・ということは、このエアコンも洗浄されたことはあるのでしょう。どのように洗浄されたのかは判りませんが・・・。ただ古いエアコンで、富士通ゼネラのお掃除機能付きです。なんとなく想像はできますよね。ただそれは、空室時のエアコンクリーニングでありません。エアコン内部は汚れていましたからね。空室清掃では、エアコンの外観・フィルターのみの「簡単清掃」だったようです。
▼お掃除ユニットの分解

前面パネル・フィルター・ダストボックスを取り外すと(左画像)、お掃除ユニットの隙間からは熱交換器が見えてきました。この雰囲気だと、隙間からの洗浄を考える業者もいそうですよね。そしてお掃除ユニットを取り外したのが右画像。熱交換器のアルミフィンはそれほど汚れていません。う〜ん、洗浄されているのか? フィルターやダストボックスの掃除が上手にできていたのか? イマイチ判断はできませんでした。
▼お掃除ユニットの汚れ

取り外した「お掃除ユニット」の裏側はこんな感じ。この汚れ方では拭き取りでは対応できそうにありませんね。もう一段階分解して、女性スタッフに洗ってもらいましょう。この感じだと「お掃除ユニット」は分解されたことがないのかも知れません。
▼カビ取り洗剤で浸け置き中

エアコンの分解・養生が完了したら、カビ取り洗剤の噴霧です。「背面パネル」「ドレンパン」「ドレンパン裏」「ファン裏」は浸け置き洗浄。その間に「お掃除ユニット」自体を分解して、メイン洗剤噴霧前にパシャリと撮影。カビ取り剤の泡もなくなってきています。それではメイン洗剤を噴霧していきましょう。
▼吹き出し口|洗浄前・後

吹き出し口・クロスフローファンの汚れはこんな感じ(左画像)。リビング設置で13年前のエアコンです。一回も洗浄していなかったのだとしたら、この程度の汚れ方ではないでしょう。これは確実にエアコンクリーニングされたことがありますね。問題はどのようなエアコン洗浄だったのか・・・ということ。少し不安もよぎります。
▼洗浄後のパーツ類

お掃除ユニットも他のパーツと一緒に洗浄済み。下にある黒いパーツは、熱交換器天面についているパーツです。モーター式で動くもので「富士通ゼネラルエアコン」の特徴の一つ。古いエアコンは、このように可動式のタイプもあります。エアコンを徹底洗浄するためには、分解・取り外し必須のパーツなんですよ。これをつけたままで洗浄すると、臭い戻りの原因になることも・・・
▼洗浄前のエアコン天面

こちらが洗浄前のエアコン天面です。パーツを取り外したら、このように「クロスフローファン」も丸見え状態。背面パネルにもカビが付着していますね。さてさて、エアコン徹底洗浄のために何故分解必須なのでしょうか? それはエアコンの構造に原因があります。
お部屋の空気をエアコンが吸い込むために、クロスフローファンはクルクルと回転。吸引力で熱交換器から空気を取り入れ、温度調節された空気をそのまま吹き出しています。このファンの羽の構造とクルクル回ることがエアコンクリーニングの大敵。一番汚れる・汚れの目立つ箇所が、洗浄中にクルクル回ってしまうのです。
業者によっては、手放しで「クロスフローファン」を洗浄することも。するとどうなると思います? 高圧洗浄機の高圧噴射により、ファンに付着していたゴミやホコリ・カビなどは、クルクルと勢いよく回って周囲に飛び散ります。その過程で、吹き出し口からた大量の黒い汚水が・・・。これで「エアコンの汚れが取れた!」なんて喜んでいたら大間違い。全ての汚れが、吹き出し口からこぼれ落ちた訳ではありません。熱交換器の裏側やドレンパン内部、ファン裏やドレンパン裏にも、そのゴミやホコリ・カビ、洗剤成分も飛び散っているのです。
その飛び散った汚れたちをそのままにすると、臭い戻りの原因にも。そのまま数年も放置したら、タールのような状態で「熱交換器のアルミフィン裏側」に貼り付いてしまいます。こうなってしまったらもう大変。全てのゴミを完全に取り除く方法は「オーバーホール」しかないでしょう。それでも無理なら、エアコンを買い換えるしかありませんね。安価な簡易清掃の弊害は、こんなにも高くつくことだってあります。ご注意を。
▼洗浄後のエアコン背面

エアコンの構想を理解して丁寧に洗浄していても、ゴミなどの飛び散りを完全に防ぐことはできません。そこで大切なことは、その飛び散った汚れたちを一つ残さず洗い流すこと。そのためには、エアコン上部の洗浄が一番大切になります。飛び散ったばかりのゴミたちは、高圧噴射すれば簡単に洗い流すことが可能。そこでエアコン上部をバシャバシャと丸洗い洗浄する必要があるのです。そして、その洗浄を遮るものを取り外す・・・ということで、天面のパーツは分解必須なのですよね。
▼洗浄後の汚水

上記の画像は本日の汚水。バケツ2杯もの汚水が室内には残りました。原因は今までのお話でご理解いただけてますでしょうか? そうなんです。完全に「簡易清掃業者」の弊害。下手な業者が適当なエアコンクリーニングしていたので、こんなに大変なエアコンクリーニングになってしまったのです。結果、洗浄水は60ℓ位使用してしまいました。ゴミが落ちてこなくなるまで頑張って洗浄していますが、全てのゴミを取り切ったとは断言できません。ただこの汚れれが原因でエアコンが臭うことは、もうないでしょう。
▼洗浄後の乾燥運転

エアコンの外観は、洗浄前とはそれほど違いがありませんかね。ただ中身は全然違います。古いエアコンですが、丁寧にしっかりと洗浄済み。リフォーム済みのキレイなお部屋で快適に使用することができるでしょう。そうそう、この後の現場はもっと大変でした。
同じく富士通ゼネラルの古いお掃除機能付きエアコンで、数年前にエアコンクリーニングしているそうです。このエアコンの洗浄には、メイン洗剤を3回(洗剤噴霧〜高圧洗浄)も追加。3回の洗い直しで、トータル7ℓも使用しています。洗浄水(お湯)に至っては100ℓ以上も大量噴射しました。作業時間は4時間以上です。古いエアコンでも、見た目がどんなに汚れていたって、誰も触っていなければこんなことにはなりません。こんな大変な思いをするから、私は「簡易清掃業者」が大嫌いなんですよね。何で私が・・・そんな適当な人たちの後始末を・・・。その業者を突き止めて、割増料金を請求したいくらいです。少し語尾が強くなってしまいましたが・・・適当な仕事をした業者の後始末・・・本当に大変なんです。
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