
港区芝で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコン1台です。
ドレンパン分解の依頼
(訪問日:2021年3月5日)
本日は、港区芝でエアコンクリーニングしてきました。電話での予約時に、ドレンパンを分解して洗浄できるかと問われております。ドレンパンの分解意義をご説明し、ご了承いただいてからの訪問となりました。
WEB上には、様々なエアコンクリーニングの情報が溢れていますよね。他業者との差別化のため「ドレンパン分解の意義」を誇大評価・・・「ドレンパンを分解しないと、エアコンクリーニングの意味がない」と、オプション誘導している業者も見受けられます。さてさて、本当にそうなのでしょうか?
ドレンパンが汚れる原因は二通り。一つ目は、当たり前ですがエアコンを使用することで起こります。冷房や除湿運転をすることで、熱交換器のアルミフィンには結露が発生。この不純物を含んだ水滴たちは、受け皿である「ドレンパン内」からドレンホースを通って室外に排水されるのですが、全てが排水されるとは限りません。ドレンパンの構造上、エアコンの勾配がしっかりと取れていたとしても、ある程度の結露水はドレンパン内部に残ってしまうのです。
この不純物を含んだ水が腐っていくことで、ドレンパン内部は汚れていきます。ただこの現象は、冷房や除湿運転のみで起きること。逆に言えば、結露が起きなければドレンパンは汚れないとも言えます。実は・・・暖房運転のみのエアコン使用なら、ドレンパン内部が汚れることはないのですよ。フィルター掃除などを怠っていると、ホコリなどは溜まってしまうかもしれませんが・・・。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|F36STES-W|2015年製
そして・・・もう一つの原因に問題があります。それは・・・エアコンを掃除すること。ドレンパン内部にスライムが発生するような汚れ方は、掃除したことのないエアコンでは見かけたことがありません。「えっ、何故キレイにするためのエアコン掃除がドレンパンを汚すことになるの?」と、不思議に思われるかもしれませんね。
例えば、最近流行の「エアコン洗浄スプレー」などもその要因。「スプレーするだけでフィンの奥まで徹底洗浄!」などと宣伝されていますが、エアコン洗浄スプレーには洗剤成分や溶剤などの有機物も含まれています。そのために、スプレー後には冷房運転の結露水で洗い流す必要があるのですが、この作業を忘れている方が多いのですよね。また、仮にこの作業をしていたとしても、スプレーに含まれている有機物の全てが室外に排水されることはありません。ドレンパン内に溜まることで、アルミフィンから汚れ落ちたゴミや他の不純物と一緒に腐食・・・ドレンパン内を汚してしまうのです。
そして、エアコンクリーニング業者が行う「簡易清掃」こそが、ドレンパンを汚す最大の要因。吹き出し口にゴミや汚れが多いほど、この症状は顕著に起こります。クロスフローファンに巻きついていたゴミと洗剤成分などが、エアコン下部の吹き出し口を洗浄することでドレンパン内部に逆流・・・。エアコンクリーニングでキレイになったと喜んでいたのに、見えていた汚れたちは「ドレンパン内」にも移動していたのです。吹き出し口を高圧洗浄機で高圧噴射すればするほど、飛び散った汚れたちはドレンパン内部にも溜まっていく・・・。そして、エアコン洗浄後に「ドレンパン内」で腐食していく・・・。そのことを知らない・気付いてもいない“無知”なエアコンクリーニング業者が多いこと多いこと。ドレンパン内でスライムのように堆積された汚れたちは、エアコンの悪臭にも繋がるのです。
今回のお客様も、そんな「簡易清掃」の被害者。前に住んでいた住居では「洗浄してもエアコンの臭いが取れない」「すぐにエアコンが臭くなる」というような悲惨な体験をされたそうです。今回は失敗しないように・・・と、WEB上でエアコンクリーニングの情報収集。辿り着いた答えが「ドレンパンの分解洗浄!」だったのでしょうね。決して間違いではありませんが、大正解でもありません。本当に大切なのは、ドレンパン分解の有無ではなく「エアコンの洗浄方法」にあります。ただこれ(洗浄方法)が、エアコンクリーニングする業者によってマチマチなんですよね・・・。
▼ダイキンルームエアコン|F36STES-W

上記の画像が本日のお相手「ダイキンのスタンダードエアコン」です。当店では、このエアコンのドレンパンは分解したことありませんね。必要に迫られれば・・・という感はありますが、しっかりと基板などの分解や徹底養生ができていれば、ドレンパン内部もバシャバシャと高圧噴射可能なエアコンです。故障リスクなく「エアコンの徹底洗浄」ができるなら、時間をかけてまでドレンパンを分解する必要はありません。当店の徹底洗浄であればエアコン内部に臭いが残ることはありませんので・・・。
お客様に話を聞くと「引っ越してから数年・・・、そろそろエアコンの臭いが気になった」とのこと。了解いたしました。当店の徹底洗浄で「ドレンパンを分解しなくても」エアコンの臭いを一掃させてみせましょう。もう「エアコンクリーニングでの「失敗」はありませんのでご安心を。
▼エアコンの分解

まずはエアコンの分解から・・・。エアコンクリーニングで大切なのは「エアコン上部」の洗浄方法。熱交換器背面に噴霧した洗剤たちはドレンパン背面に、熱交換器天面・前面に噴霧した洗剤たちは、ドレンパンに溜まってからドレンホースを通って室外に排水されます。大量に高圧噴射された洗浄水(お湯)は、予想できない角度に飛び散ることも・・・。洗浄作業中に、この洗浄水の飛散を完全に制御することはできません。そこで大切になってくるのが・・・エアコンの分解。濡れてはいけないパーツを取り外していくことになります。
ただ、濡れてはいけない物たちの中には「簡単に分解できる物」と「簡単には分解できない物」が・・・。作業効率を考慮の上、分解の有無を判断する必要があります。分解するのに時間を要する物で、且つ洗浄水の侵入を防ぐことがでる物は「取り付けたままで徹底養生」。上記の画像は、その下準備中の風景です。
▼ドレンパンの汚れ

それでは、ドレンパンの汚れ具合をチェックしてみましょう。上記の画像がドレンパン内部です。カス汚れなどは目立ちますが、スライムがある・・・というほどではありません。この程度の汚れなら、ドレンパンの汚れが原因でエアコンが悪臭を放つことはないでしょう。このエアコンの臭いの原因は、別なところにあるのでしょうね。
▼カビ取り洗剤で浸け置き洗浄

エアコンの徹底養生の作業中に、ドレンパンにカビ取り洗剤を噴霧(左画像)・浸け置き。徹底養生が終わったら、もう一度「ドレンパン」にカビ取り洗剤を噴霧。「背面パネル」「ドレンパン裏」「ファン裏」にも、ご覧のように(右画像)カビ取り洗剤を噴霧していきます。
▼洗浄後のエアコン全景

次はメイン洗剤の噴霧ですね。本日のメイン洗剤は「ホワイトクリーナー」に次亜塩素酸ナトリウムの標準仕様。このメイン洗剤を2ℓ使用しました。エアコン上部の「背面パネル」「熱交換器背面・天面・前面」「ドレンパン」、エアコン下部の「ドレンパン裏」「ファン裏」「クロスフローファン」の順に何度もメイン洗剤を重ね噴き。洗剤成分をしっかりと浸透・作用させていきます。
そして、高圧洗浄機を使用しての高圧洗浄。徹底養生しているので、故障のリスクはありません。「背面パネル」「熱交換器背面・天面・前面」「ドレンパン」、エアコン下部の「ドレンパン裏」「ファン裏」「クロスフローファン」の順に、汚れが落ちてこなくなるまで、何度も何度も洗浄作業を繰り返し行います。
▼熱交換器背面・吹き出し口

エアコン下部から吹き飛んでしまった汚れを落とすために「熱交換器背面(左画像)」も執拗に洗浄。大量に高圧噴射された洗浄水は、ドレンパン内の汚れも一緒に洗浄・洗い流してくれます。ご覧のように、吹き出し口(右画像)もスッキリと殺菌洗浄済み。
▼洗浄後のドレンパン

ドレンパン内にも大量の洗浄水をダイレクトに高圧噴射。そのため、ドレンパンからは大量の洗浄水が勢いよくドバッと溢れでます。でも安心してくださいね。リモコン受光部基盤は取り外し済み。ファンモーターのコネクタだってしっかり養生してあります。ファンモーター内が浸水することでエアコンが壊れることもありません。念には念を入れて防水処理していますので・・・。
▼洗浄後の室内に残った汚水

こちらが本日の汚水。室内のバケツに残った汚水は、この程度の汚れ具合です。吹き出し口の汚れは軽度でしたからね。しかし、エアコンクリーニングで発生した汚水はこれだけではありません。洗浄水(お湯)は20ℓ使用していますので・・・。それでは他の洗浄水(汚水)はどこに?。
▼室外に流れる汚水跡

こちらがその形跡です。窓ガラスが反射してしまい見えにくいとは思いますが・・・。室外機の前にある少し波打った黒ずみが、室外に排水されている汚水跡です。室内に残った汚水の3倍以上の量が、室外にも排水されました。室内の汚水よりも汚れていたのでしょうね。エアコン上部の汚れや、吹き出し口から逆流してしまった汚れたちも、室外にしっかりと排水されています。これでエアコン内部には悪臭の原因はなくなりました。数日・数ヶ月でエアコンが臭くなることはありませんので、安心してエアコンをご使用くださいね。
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