
世田谷区池尻で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、三菱ルームエアコン1台と
富士通ゼネラルルームエアコン1台、
シャープルームエアコン2台の計4台です。
エアコンクリーニング中の立ち合い
(訪問日:2020年11月2日)
本日は、世田谷区池尻でエアコンクリーニングをしてきました。前日にmailをいただき、エアコンクリーニング中に外出したいとのこと。「作業前後に立ち合い頂ければ問題ありません」と返信済みです。自宅の駐車場も使用可能との連絡も追加でありました。コインパーキングを探す手間が省けるので助かりますね。
本日のエアコンは「お掃除機能付きエアコン」4台。2台を「徹底洗浄」、残りの2台は「簡易清掃」で依頼を受けています。まずは全てのエアコンをチェックしていきましょう。3階のリビングと2階の寝室のエアコンは「徹底洗浄」で、2階の書斎と1階の子供部屋兼寝室のエアコンを「簡易清掃」して欲しいそうです。
ここで「戸建て住宅のエアコン」の特徴が・・・。3階のリビングに設置されたエアコン以外の3台は、壁とエアコン右側面との隙間が数センチしか空いていないのです。「簡易清掃」は、お掃除ユニットの分解は行いません。エアコン下部(吹き出し口)しか洗浄しないので、壁との隙間はノー問題。ただ2階寝室のエアコンは「徹底洗浄」を希望されています。「お掃除ユニット」の分解は必須項目ですよね。
設置されていたエアコンは「富士通ゼネラルのノクリア(nocria)」。この機種の「基盤」は右側にあります。お掃除ユニットを分解するためには、基盤に繋がっている配線を外していくのですが、この位置関係ではコネクタを抜けないかもしれません。ここでお客様にご相談を。分解できない場合は「簡易清掃」に変更することをご了承いただきました。それでは3階から順番にエアコン洗浄していきましょう。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|三菱ルームエアコン|MSZ-ZW711S-W|2011年製/富士通ゼネラルルームエアコン|AS-M28E-W|2016年製
お客様のお話では「3階リビング・2階寝室のエアコン」は、数年前にエアコンクリーニングしているとのこと。2階寝室のエアコンは臭いが取れなかったので買い換えたそうです。当店とは違って「お掃除ユニットが分解できないかもしれない」とは言わなかったとのこと。う〜ん。嫌な予感がしてきましたね。雑な業者がエアコン洗浄しているのかもしれません。
▼三菱ルームエアコン|MSZ-ZW711S-W

外出準備中のママとお子様の傍ら、エアコンを黙々と分解。この機種は大好きですね。分解が本当に簡単。どんどん、どんどん分解していきます。
▼ドレンパン|洗浄前・後

気がついたらドレンパンまで分解していました。ただ、これで作業効率はアップします。洗浄は他のパーツ同様に女性スタッフにパス。お陰でエアコンの内部洗浄に専念できます。
▼吹き出し口

①洗浄前のクロスフローファン。②ファン裏にカビ取り洗剤噴霧。③厨房用アルカリ洗剤で浸け置き洗浄。④洗浄後のクロスフローファンです。
ドレンパンを分解したので遮るものがなくなりました。吹き出し口の洗浄は本当に楽になりますよね。あっ、ご安心ください。ドレンパンを分解していますが、オプション料金などは発生していません。当店都合で勝手に分解しているだけですから・・・。ただこの一手間が、この後の作業効率を格段とアップさせることに繋がりました。
▼エアコン全景|洗浄前・後(1台目)

本日のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム配合のMAX仕様。数年前に他業者でエアコンクリーニングしてはいますが、どのように洗浄されているのか判りません。リビング設置のエアコンですので使用頻度も高いことでしょう。キッチンも近いですしね。いつものように「背面パネル」「ファン裏」にカビ取り洗剤を噴霧したら、エアコン上部・下部の順に何度もメイン洗剤を重ね噴き。メイン洗剤は2ℓ以上使用することになってしまいました。
▼洗浄後の汚水(1台目)

完全にやられましたね。前回の洗浄業者に・・・。所謂「簡易清掃業者」の仕事だったのでしょう。嫌な予感は的中です。この業者の仕事ぶりでは、2階寝室のエアコンの臭いは取れないはず。しかし、このエアコンは買い換えていませんよね。それは何故なのでしょうか?
このエアコンは、キッチンの油汚れや日々の生活臭が漂うリビングに設置されています。新築時に設置されたエアコンなので、エアコンに染みついている臭いはリビングの蓄積臭だけ。日々の積み重ねで溜まっていった臭いなので、お鼻もこの臭いには慣れてしまっているのでしょう。扉のないワンフロアタイプのリビングということも、臭いを感じさせない要因かもしれませんね。エアコンの臭いも籠りにくいのだと思います。
しかし、洗浄不足のこのエアコンにも悪臭は確実に残っています。というか、前の業者が新たに汚した箇所も存在。その結果が上記の汚水たちなのです。全部で4杯ですよ。ドレンパンを分解しているのに、こんなに大量の洗浄水(お湯)を使用することになってしまいました。
吹き出し口しか洗浄しない業者の後始末は本当に迷惑。じゃんじゃんと「クロスフローファン」手放しで回しながら、高圧洗浄機で気持ちよく洗浄していたのでしょう。そのお陰で、吹き出し口の汚れと洗剤たちはエアコン内部の奥にも移動。熱交換器の裏側に貼り付き、時間をかけて固着していくのです。この固まった汚れを取り除くのは本当に大変。ドレンパンを分解していなかったら、この倍の洗浄水が必要だったのかもしれませんね。どんどん、どんどんと分解していったのはラッキーでした。
それでは2階の寝室に移動しましょう。さてさて、しっかりと分解洗浄できるでしょうか?
▼富士通ゼネラルルームエアコン|AS-M28E-W

上記が2階寝室設置のエアコンです。こうやって見ると壁との隙間は本当に空いていない?ですよね。
▼エアコンと壁との隙間

アップにしたらこんな感じ。3センチ弱というところでしょうか? これでは分解を諦める業者もいるはず。というか、条件が良くても分解しない業者でしたね。ただラッキーです。なんとか分解できました。エアコンカバーなどを分解したら、基盤カバーも外して指をこちょこちょ。アースの線はいつも通り邪魔ですが、コネクタの取り外しに成功です。無事に「お掃除ユニット」を分解することができました。安堵ですね。これなら「熱交換器」に染み込んでいる臭いも除去可能です。
▼エアコン全景|洗浄前・後(2台目)

このエアコンの使用期間は3年位。前回のエアコンクリーニングも同タイミング位だったのでしょうね。寝室設置のエアコンは、寝汗などを吸い込むことも多いので熱交換器にも臭いが溜まりがち。吹き出し口をいくら頑張って洗浄したって、入り口の臭いしか洗浄できていません。しかも、汚れは吹き飛ばしまくり。そのような洗浄なら、やらない方がマシです。本当に・・・。
▼洗浄後の汚水(2台目)

こちらのエアコンも「エアコン上部」をメインに洗浄。室内に残った汚水は6ℓ位ですが、この2倍位の洗浄水が室外にも排水されています。これでこのエアコンの臭いは解消済み。今回はエアコンを買い替える必要はありませんね。
無事に徹底洗浄が終わったら、エアコンの組み立てを・・・。実はこの作業が一番大変。コネクタを抜いてしまったら、元の場所に嵌め直さないといけませんよね。手鏡を片手に、指をこちょこちょ。壁にへばりつきながらも、指をこちょこちょ。試行錯誤しながらも、指をこちょこちょ。1本ずつ嵌る度に歓喜です。若干の苛立ちを覚えながらも無事に組み立ては完了。この手間を考えると、二の足を踏む業者も多いのでしょうね。は〜い。今日の宿題はすべて完了。この後は「簡易清掃」2台です。ササッと終わらせてしまいましょう。
エアコンクリーニング(簡易清掃)|シャープルームエアコン|AY-B22EXF|2012年製
▼簡易清掃|洗浄風景

左が2階書斎。右が1階の子供部屋兼寝室のエアコンです。簡易清掃なので、エアコン上部の洗浄はしません。エアコンの養生もご覧の通り簡易です。書斎のエアコンに至っては、ほとんど汚れていませんでした。
▼吹き出し口|洗浄前・後

上記の画像は1階のエアコンの吹き出し口。思ったより汚れていましたね。エアコン上部にも、かなり汚れが付着していました。う〜ん「簡易清掃」向きではなかったのかも知れません。ただ・・・基盤から無事にコネクタを取り外し、お掃除ユニットを分解できたのか? と言われると、確実に分解できるとは断言できませんが・・・。
▼洗浄後の汚水(3・4台目)

右の画像は、エアコン2台分の汚水です。簡易清掃でしたので同じバケツを続けて使用しました。量は増えていますが、本来ならもっと黒い汚水だったでしょうね。本当に汚れていました。お客様には一応ご報告。エアコン上部の洗浄はしていませんので、上部に臭いが残っている可能性もありますと・・・。ただ楽ですね・・・「簡易清掃」。1台30分もかかりません。これでもそれなりの料金がいただけるなら・・・こんな感じで「簡易清掃業者」が増産されてしまうのでしょう。
▼「高圧洗浄」済シール

当店の「簡易清掃」は、「簡易清掃レベル」では? 完璧ではないでしょうか。吹き出し口の汚れは落としても、その汚れを吹き飛ばさない洗浄方法を徹底しています。たっぷりの洗剤を使用して、すすぎ前の段階でしっかりと汚れを落としておく。すすぎ作業も水圧は低め(シャワー並み)に設定し、多少のゴミや洗剤が吹き飛んだことを想定して、作業後の乾燥運転も行いません。
濡れた箇所の拭き取り作業が終わったら、強風で冷房(16度)運転。熱交換器に結露水をグングンと溜め、その結露水で「吹き飛んでしまったかもしれない汚れや洗剤たち」をドレンに流していきます。1時間位冷房運転したら、今度は暖房運転でエアコンを乾燥。「簡易清掃」にいきなりの乾燥運転は禁物ですよ。飛び散った汚れや洗剤成分が、エアコン内部で固着していまいますからね。
そして「徹底洗浄」と「簡易清掃」には、こんな違いも。左の画像は「徹底洗浄」後のエアコン。右の画像は「簡易清掃」後のエアコンです。申し訳ありませんが「簡易清掃」には、「臭い戻り補償」はありません。「高圧洗浄」済シールも貼付することはありませんので、予めご了承ください。
全ての作業を終えたのは午後3時頃。お客様がタイミングよく戻られました。誰もいなくても、見えていなくても依頼された内容通り、エアコンはしっかりと洗浄してありますのでご安心ください。ただ一つだけお願いがあります。当店はエアコンクリーニングするために訪問しています。当然ではありますが、お部屋の物色などは一切いたしません。ただ念のため、貴重品の保管は厳重にお願いします。ごく稀に、変なニュースがありますよね。お部屋を物色する業者も皆無ではないようなので・・・。
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