
川崎市幸区中幸町で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、三菱ルームエアコン1台です。
営業エリア外でもエアコンクリーニング
(訪問日:2020年10月15日)
本日は、川崎市幸区中幸町でエアコンクリーニングをしてきました。当店の営業エリアは23区内ですので、本日は営業エリア外でのエアコンクリーニング。川崎市多摩区・狛江市和泉本町・市川市幸・埼玉県戸田市と、今年はこれで5回目のエリア外の出張となりました。エリア外への出張は、出張費負担(地域によって異なる)+男性スタッフ一人対応日限定のサービスとなりますので、ご予約の際はご注意ください。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|AN40NSP-W|2012年製
お客様宅はタワーマンションの最上階。事前に地下の来客用駐車場をご予約いただいております。道具を台車に乗せて、念のために脚立を2種類持っていくことにしました。当店がエアコンクリーニングで使用する道具類は少し多めです。一人だと荷物の移動にも時間がかかってしまいますね。
電装中央集中タイプのエアコン
お客様からは、事前にエアコンの型番を教えていただいております。ただ、お掃除機能の有無を調べただけで下準備などはしていません。リビングの壁面を見上げると、そこにはダイキンのお掃除機能付きエアコン(電装中央集中タイプ)が設置されていました。タワーマンションの最上階なので天井も高いですね。普段遣いの3段脚立では、エアコンの分解洗浄は厳しかったことでしょう。移動に手間はかかりましたが、5段脚立を持ってきたのは大正解です。
▼ダイキンルームエアコン|AN40NSP-W

ということで、本日の画像は見上げた絵面が多めとなります。一般的なエアコンの設置位置は、画像の時計くらいの高さ。見比べると、やはり高い位置に設置されていますよね。
エアコンが高い位置にあると何かと時間がかかってしまいます。まずは脚立の乗り降り。高い位置では不安定感もあるため、分解したパーツ類もその都度床に降ろすことに。そして、踏ん張りがきかないので手元に力が入れにくいのですよね。お掃除機能付きエアコンは分解するパーツも沢山あります。今日は時間がかかるかもしれませんね。
▼カバーなどのパーツ分解後

さてさて問題の基盤です。この位置・このままの状態ではエアコンの徹底洗浄は不可能。エアコン上部の熱交換器やドレンパン内に洗浄水をバシャバシャ噴射できません。それではどうするのか・・・。一番確実な方法は基盤を全て取り外すこと。軽度な汚れの場合は、簡易的な養生でクリアできることも「稀」にあります。ただ、予想外に汚れている場合は手遅れになることも・・・。当店のスタイルで徹底洗浄していると、ドレンパンからは大量の汚水が溢れることもあり、この位置に基盤があるとビショビショに。基盤を付けたままでは、どんなに丁寧に養生しても限界があります。
▼フロント集中基盤の処理

お客様は、わざわざ出張費を負担してまで、当店にエアコンクリーニングを依頼されています。当然「徹底洗浄」がご希望ですよね。了解です。「基盤を取り外しちゃいましょう。」と孤軍奮闘してたのですが、固着したコネクタに作業を阻まれてしまいました。1箇所どうしても抜けません。立ち位置が悪いので力も入れにくいのですよね。ニッパー使用も頭によぎりましたが、それでは故障のリスクもあります。
これは思案のしどころですね。基盤全ての取外しは不可能。熱交換器の汚れを見る限り、簡易養生ではリスクがありすぎ。配管用の化粧カバーは左側。電源コード類は右側のため、基盤を引っ掛けて固定させることも不可能。こうなったら・・・ミノムシ作戦しかありませんね。
▼基盤の養生例1|カビ取り洗剤噴霧

ミノムシ作戦とは、名前の通りミノムシのように基盤をグルグル巻きにするということ。バケツの中に入水させたとしても、基盤内には水が浸水しない状態を目指します。養生テープでグルグル(全ての穴を塞ぎます。)、マスカーテープでグルグル(基盤全体を覆います。)、養生テープでグルグル(マスカーテープの隙間を全て塞ぎます。)、マスカーテープでグルグル(再度基盤全体を覆います)、養生テープでグルグル(再度マスカーテープの隙間を全て塞ぎます。)。こんな感じで徹底的に基盤をグルグル巻き。やりすぎ感は否めませんが、故障させるよりはいいですよね。作業後に取り外すのは、凄い面倒ですが・・・。
あとはコード類の位置関係だけ。基盤に伸びているコードたちが基盤よりも高い位置にあると、下にある基盤内には水が伝ってしまう可能性が・・・。そこで、ご覧のようにドレンパンの前で固定。あれっ、その位置では危険では? と思われるかもしれませんがご安心を。ミノムシ作戦実行中です。直接、高圧洗浄機で基盤に洗浄水を噴射したって、数分間は耐えられるでしょう。跳ね返りやドレンパンから溢れた汚水程度では、基盤内まで浸水させことは不可能です。
無事にエアコン内部の徹底養生が終わったら、エアコン洗浄カバーつけて準備は完了。当店のエアコンカバーはオープンタイプです。エアコンの養生に時間がかかったり、洗浄水の飛散は増えてしまいますが、エアコンの隅々まで洗浄することが可能。簡単に装着できるワンタッチタイプもありますが、どちらかと言うと「初心者」や「簡易清掃」向き。洗浄範囲が狭まれるので、隅々までの洗浄には向いていません。ワンタッチなので作業時間の短縮はできますが・・・。
右画像は、メイン洗剤噴霧前の浸け置き状態。「背面パネル」「ドレンパン」「ドレンパン裏」「ファン裏」には、事前にカビ取り洗剤を噴霧。リビング設置でキッチン隣接だったため「クロスフローファン」の汚れも気になりました。一人作業では、洗浄水タンクの補充も大変です。作業効率を上げるため「クロスフローファン」には、厨房用アルカリ洗剤を噴霧・浸け置き洗浄することに・・・。これで、洗浄水の使用量を軽減させることができるでしょう。
▼パーツの洗浄

分解したパーツ類は、お風呂場をお借りして洗浄しています。こんな感じでお店を広げてしまいました。エアコン用のメイン洗剤・カビ取り洗剤・厨房用アルカリ洗剤を汚れ具合によってチョイス。エアコン内部に洗剤を噴霧している間、お風呂場で浸け置きしておきます。
エアコン内部の洗剤噴霧が終了したら、シャワーで汚れを洗い流し。洗剤の洗浄力は強力、且つ浸け置き時間も長いのでシャワーの水圧のみでも「カビ」「油脂」「ヤニ」などの汚れは落ちてしまいますね。ただスス汚れだけは落ち切っていませんので、濡れたタオルで拭き取っています。
▼洗浄後の汚水(1台目)

洗浄タンクのお湯の量はギリギリでした。メイン洗剤噴霧前に「クロスフローファン」に厨房用アルカリ洗剤を噴霧・浸け置きしたのは大正解でしたね。洗剤噴霧の順番が違っていたら、洗浄水が足りなくなっていたと思います。
そしてこちらが、室内に残ったリビングエアコンの汚水。結構汚れていましたね。バケツの下には、高圧洗浄機が入っているケースを置いて嵩上げしました。バケツの下にケースがあるということは、エアコンの位置が高いということです。そして、その下にはマスカーテープ。当店のエアコンクリーニングは、エアコンの背面もバシャバシャと洗い流しています。すると、壁面からは洗浄水が漏れてしまうのですよね。どんなに頑張って養生したって、壁面の水漏れを完全に防ぐことは不可能。水漏れを完全に防ぐ方法は一つしかありません。それは「エアコン背面の洗浄を諦めること」。
そのような洗浄しかしない・できない業者が「完璧な養生なので、壁面が汚れることはありません」などと、謳っているのを見ると笑ってしまいます。最近は、そのようなことを平然と言い放つ業者の後始末をする機会が増えてきました。エアコンをチェックすると、決まって背面の汚れはそのまま放置。そんな洗浄方法では、エアコンの臭いを一掃させることはできませんよ。
▼洗浄後の乾燥作業

エアコンの洗浄が終わったら、各パーツを取り付けて乾燥作業。無事にエアコンは運転中です。臭いもなし、動作にも問題なし。さぁ、次のエアコンに移動しましょう。あっ、本日も? 休憩なしでのぶっ続け作業です。
▼基盤の養生例2|2台目のエアコン

こちらは、寝室に設置されていたエアコン。リビングよりも少し低い位置に設置されていました。そして・・・配管の化粧カバーが右側です。ラッキーなことに、ドア枠もちょうどいい位置に。サッとマスカーテープで養生したら、ご覧のように立て掛けるだけ。一気に作業効率が上がりましたね。
▼洗浄後の汚水(2台目)

寝室設置のエアコンですので、リビングよりも汚れてはいませんね。汚水もご覧の通り。休憩なしのぶっ続けの作業でしたが、今の時間は午後3時30分頃。10時から作業を始めていますので、6時間かからずに終えることができました。さてさて、お腹も空いてきましたので東京に帰りましょう。
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