
中央区東日本橋で
エアコンを徹底洗浄と
簡易清掃!
今回のエアコンは、富士通ゼネラルルームエアコン2台です。
くらしのマーケットでエアコンクリーニング
(訪問日:2020年9月24日)
本日は、中央区東日本橋でエアコンクリーニングをしてきました。2016年から、毎年「くらしのマーケット」経由でエアコンクリーニングをしているとのこと。ただ昨年は、エアコンクリーニングの依頼を忘れてしまったそうです、今年はエアコンクリーニングをお願いしなければととサイト内を検索しても、いつも依頼していた業者が見つからなかったため、今回は料金が高めでも丁寧な作業ができる業者を・・・と新たに検索し、当店のホームページに辿り着いたとのこと。了解です。他業者とは違うクオリティーのエアコンクリーニング(徹底洗浄)をお見せしましょう。
エアコンクリーニング(徹底洗浄・簡易清掃)|富士通ゼネラルルームエアコン|AS-Z25B-W|2013年製
お客様所有の駐車場に車を停め、一緒にお部屋まで移動。リビングと寝室には、富士通ゼネラルのお掃除機能付きエアコンが設置されていました。お客様に作業の順番を確認すると、リビングからとのこと。キッチン隣接ですので、油汚れも付着しているかも知れませんね。
エアコン下に防水シートを敷いてから道具類の移動です。エアコン2台の依頼なので、「高圧洗浄機」は浴室横の洗面台下にセット。ここからホースを伸ばして2台のエアコンを洗浄していきます。
お掃除機能付きエアコンの徹底洗浄
前述している通り、このエアコンは「くらしのマーケット」経由で、3年続けてエアコンクリーニングしています。しかし、この事実を知ったのはエアコンを分解してから。何やら違和感を感じたので、お客様に確認したからです。その違和感とは・・・「エアコンカバーと熱交換器の汚れ方の違い」。
▼お掃除ユニットを取り外したエアコン

2013年製のエアコンですので、使用期間は約7年。その割には「エアコンカバー」などのパーツ類の固着は少なく、簡単に取り外すことができました。分解したカバー類はそれほど汚れてもいません。しかし分解前からも、お掃除ユニットが汚れているのは確認できます。
お掃除ユニットを取り外したらご覧の通り。熱交換器のアルミフィンには、ホコリがしっかりと付着していますよね。これが筆者の感じた違和感。そして、エアコン上部の汚れ方と比較すると、エアコン下部の汚れ方にも違和感が・・・。通常のエアコンであれば、エアコン上部がここまで汚れていると「クロスフローファン」にも、こんもりとホコリが付着しているものです。ただ、そこまではファンは汚れていませんでした。ここでお客様に確認。前述のようなお話を初めて聞いたのです。そこで慌てて写真撮影を・・・ブログネタ発見の瞬間です。
▼取り外してから分解したお掃除ユニットたち

結論から言うと「くらしのマーケット」経由の業者は、3年間・毎回「お掃除ユニット」をつけたままエアコンクリーニングしていたということ。料金は「お掃除機能付きの別料金」だったそうですから、完全なる詐欺行為です。サイト内でも、しっかりと業者の教育くらいは欲しいものですよね。適当な業者の作業内容は、サイトの信頼度にもリンクしてしまうと思うのですが・・・。お掃除ユニットを取り外さない洗浄で、追加料金を請求するなんて言語道断。その割り増し料金の手数料を徴収しているサイト運営者だって同罪です。ただ昨今は、このような業者が巷に溢れかえっていますね。
7年間も取り外されることのなかった「お掃除ユニット」はご覧の通り。油汚れなども付着していますので、しっかりと洗剤を噴霧して洗浄する必要がありますね。お掃除ユニットが故障しないように、基板などの濡らしてはいけないパーツを取り出すために、画像のようにお掃除ユニット自体も分解しました。この後の洗浄は、他のパーツと同様に女性スタッフにお任せ。それでは内部を洗浄していきましょう。
▼カビ取り洗剤噴霧・浸け置き中

まずはカビ取り洗剤の噴霧から。「背面パネル」「ドレンパン」「ドレンパン裏」「ファン裏」にはカビ取り洗剤をたっぷりと噴霧・浸け置きしておきます。手の届かない奥の汚れも、塩素の洗浄力でグイグイと浮き上がってきましたね。「くらしのマーケット」などの口コミ・集客サイトは、「エコ洗剤」が主流。そのような簡素な洗剤では落とせない汚れも、エアコン内部には頑固に付着しているのですよ。
本日のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウムのMAX仕様。3年続けてエアコンクリーニングしているといっても、ご覧の通り。大した洗浄はできていませんよね。前の業者が洗浄していない・できていない、7年分の蓄積汚れを除去しましょう。
▼クロスフローファン|洗浄中・後

エアコン上部の「背面パネル」「熱交換器背面・天面・前面」「ドレンパン」「ドレンパン裏」「ファン裏」「クロスフローファン」の順に、何度もメイン洗剤を重ね噴き。「クロスフローファン」の汚れ落ちがとまらなかったので「厨房用アルカリ洗剤」も追加噴霧。目視できない奥の奥までも、蓄積汚れを強制剥離していきます。
洗浄後のクロスフローファンはご覧の通り(右画像)。羽の一片一片、付け根やファンの軸など見えないところもしっかりと洗浄済み。見た目以上に、キレイに殺菌洗浄されていますよ。
▼洗浄後のキレイなエアコン

熱交換器もこんなにキレイになりました。アルミフィンの目詰まりもスッキリと解消されています。これなら熱交換率も上がるでしょうね。エアコンクリーニングで初めてキレイになったエアコンの上部です。3年も続けてエアコンクリーニングしていたのですけどね・・・簡易清掃業者の洗浄ですが・・・。
▼洗浄後の汚水(徹底洗浄)

ドレンパンを分解していないのに、この大量の汚水。洗浄水(お湯)は、60ℓ位使用しました。本当に汚れていましたね。原因は「簡易清掃業者」が毎年、3年かけてエアコンを汚し続けたことにあります。えっ、「エアコンクリーニングでエアコンが汚れるの?」不思議に感じるかも知れませんが、昨今は本当にこのような業者が多く噴出しています。
エアコンクリーニングは「吹き出し口」の洗浄が一番大切だと言ってみたり、「ご自分では洗浄するのが難しいファンの汚れもキレイに洗浄します。」などと謳って、ファンのゴミを吹き飛ばして帰ります。パッと見はキレイに洗浄していますが、吹き飛ばされたゴミや洗剤がエアコンの裏側に貼り付いて固着。自分たちで付着させたこの汚れを「古いエアコンの蓄積汚れは取れない場合があります。」などと、言いたい放題だったりもします。本当にやりたい放題ですよね。見える箇所しか洗浄しない「掃除屋」の性分なのでしょうか? 本当に酷い業者が増えて困りますよね。
何故だか? 当店がその後始末をする羽目に。お客様からではなく、前に洗浄した業者からエアコンクリーニング料金を割増で徴収したい気分です。若干の苛立ちを覚えますね。「余計なことをしやがって・・・」と。本当にそう思います。このようなエアコンクリーニングしかできない業者は、業界から退場して欲しいですよね。お客様にとっても、真面目にエアコン洗浄している業者にも迷惑な存在でしかありません。
それでは次のエアコンに移動しましょう。寝室のエアコン下にはベッドがあります。マット下の素材(簀子)が弱かったので、マットを養生してその上での作業となりました。足場が不安定なので、洗浄には手間がかかりそうですね。
お掃除機能付きエアコンの簡易清掃
サクサクッとエアコンカバーは分解。お掃除ユニットのネジ2箇所を取り、基盤からコネクタを外してから基盤ケースをずらします。この後はお掃除ユニットを取り外すだけ。ふっと前面を上に持ち上げたのですが・・・。
▼天井との隙間

取れません。爪が抜けません。本当にあと1センチ位、否5ミリ? という感じなのですが・・・。ご覧のような天井との隙間。ノーマークでした。ピンチです。天井との隙間を気にする必要なはい機種だと考えていましたが、1センチ程度の隙間では難しいのですね。2センチもあれば爪をクリアできそうなのに・・・。何度もガチャガチャとチャレンジしましたが、このままでは厳しそうですね。仮に運良く抜けたとしても、今度は嵌めることができないかもしれません。もうエアコンを一回降ろすしか方法がないでしょう。幸にもエアコンの固定箇所は上部だけだったので、簡単に壁からはエアコンを外せそうです。ただ足場がマット上のため不安定・・・この体勢ではエアコンを支えきる自信がありません。ベッドを移動・片付けるのも、この部屋のスペースでは厳しいですね。
ここでお客様に相談。「お掃除ユニットを取り外すことができないので、エアコンの徹底洗浄はできません。」、「選択肢は二つのみ。このまま洗浄をやめるか、簡易清掃に切り替えるかです。」お客様は「前の業者にはそのようなことを言われたなかった・・・」と困惑されていましたが、それは当たり前ですよね。「初めからお掃除ユニットを分解する気がありません。報告する必要すらなかったのでしょう」とお話し、当店の「簡易清掃」洗浄方法も説明しました。
当店の簡易清掃はエアコン上部の洗浄はしませんので、エアコン上部の汚れや臭いは一切除去することができません。ただ他の業者とは洗浄方法が違います。当店が簡易清掃することで、新たにエアコン上部に汚れや洗剤成分を撒き散らす心配はありません。ただこのエアコンは・・・リビングのエアコン同様に、既にエアコン上部の裏側にはゴミや洗剤が固着していると思います。とご説明。
▼簡易清掃の洗浄風景

結果、上記画像のように「簡易清掃」に変更することになりました。料金は18,000円から6,000円にディスカウント。だってエアコン下部の吹き出し口の洗浄のみですからね。画像でもわかるように養生も簡素で済みます。本来はカバー類も吹き上げのみなのですが、既に女性スタッフが洗浄済み。少しだけサービスしておきました。
▼洗浄後の吹き出し口

簡易清掃だって、当店ならここまでキレイに洗浄可能。吹き出し口には「カビ取り洗剤」を噴霧して浸け置き洗浄。その後は「クロスフローファン」に「厨房用アルカリ洗剤」を大量投入。繭玉のような状態で浸け置き洗浄します。その繭玉を「メイン洗剤」で洗い流すのですが、洗剤が飛び散らないように「噴霧器」を使用して、ファンを回しすぎないように注意を払いながら・・・。吹き出し口の洗浄のみなのに、メイン洗剤は約2ℓも使用しています。
▼洗浄後の汚水(簡易清掃)

こちら「簡易清掃」後の汚水。半分以上は洗剤ですね。固形物や汚れ落ちが少なくなってきたら、高圧洗浄機の水圧を下げてすすぎ作業。水圧はシャワー並みに落としています。「クロスフローファン」もクルクルと回すことなく、しっかり固定させながら・・・ゴミを落とすのではなく、洗剤を洗い流すだけ。この作業を徹底すれば、エアコン上部の裏側にゴミや洗剤成分を撒き散らすこともありません。しっかりと洗剤を洗い流したら、今度は水圧をあげて「クロスフローファン」をクルクルと回して洗浄。敢えて洗浄水をエアコン上部に撒き散らします。これは念のための希釈作業。100%洗剤が飛んでいない保証はありませんからね。
そして、洗浄後も乾燥運転は行いません。吹き出し口の水滴を拭き取ったら、16度設定の冷房を強風運転。結露水で熱交換器に付着しているかも知れない洗剤を洗い流します。これで当店の簡易清掃は終了。お客様には、冷房運転を1時間続けることをお願いしておきました。
それで臭いはどうなったのか? う〜ん。微妙です。正直な話、洗浄後の運転時は臭いが残っていましたね。冷房運転をガンガンしていると気にならなくなりましたが、それはエアコン内部が結露しているだけ。結論からいうと「エアコン上部」には、前の業者が吹き飛ばしたゴミや洗剤成分が付着したままです。7年分の汚れや臭いだって染み付いていますよね。この臭いを完全に除去するには、信頼できるオーバーホール業者に依頼するしかないでしょう。どんなに頑張っても「簡易清掃」には限界があります。
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