
江東区北砂で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、シャープルームエアコンと
富士通ゼネラルルームエアコン各1台です。
シャープの古いお掃除機能付きエアコン
(訪問日:2020年9月22日)
本日は、江東区北砂でエアコンクリーニングをしてきました。引越し先のマンションには、備え付けの古いシャープのお掃除機能付きエアコンと自分で移設させたエアコンが設置されています。ご予約時は、お掃除機能付きエアコン2台だったのですが、1台のエアコンはスタンダードエアコンのようですね。マンションには来客・業者用の駐車スペースはないので、最寄りのコインパーキングに車を停めてからお客様宅に訪問しました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|シャープルームエアコン|AY-W22EE5|2008年製/富士通ゼネラルルームエアコン|RAS-2255M(W)|2015年製
まずはエアコンの確認です。持参のスリッパを履いて、防水シートを持って洗浄するエアコンのチェック。入り口のお部屋には、古いシャープのお掃除機能付きエアコンが・・・これは時間がかかりそうですね。リビングには、富士通ゼネラルのエアコンが設置されていました。う〜ん、何かフォルムがお掃除機能っぽくないな? と感じていましたが、この段階では前面パネルを開けて中の確認はしていません。とりあえす時間のかかりそうなシャープの古いエアコンから始めましょう。
道具類の移動などを準備していると、お客様は数時間外出したいとのこと。「作業時間は約5時間位なので、終了時間前に電話でご連絡いたします」とお伝えすると、家族3人で仲良くお出かけされました。それでは、遠慮なくエアコンを徹底洗浄しましょう。
ここで、リビングのエアコンを再チェック。前面パネルを開けてチェックすると、簡易なフィルターが2枚入っていました。やはりスタンダードエアコンでしたね。この段階では「早く作業が終えられるな」と簡単に考えていたのですが・・・。
▼シャープルームエアコン|AY-W22EE5

こちらが本日のエアコン。2008年製のエアコンですので、供給部品はもうありません。万が一エアコンが故障してしまっても、修理する部品がないので補償の対象外となっております。お客様にはその旨伝えてはありますが、本当に壊すわけにはいきませんよね。古いエアコンを故障させないように、エアコンを徹底分解・徹底養生してから、エアコン内部を徹底洗浄していきましょう。
▼お掃除ユニットの分解

ということで、普段通りにサクサク分解。このエアコンは、基盤部やファンモーターなどが左側にまとまっています。右利きの筆者には「苦手な構造」。右手で洗浄ガンを持っていますので、洗浄水は左側に向きやすいのですよね。注意して洗浄しなければ・・・。
右側の画像(分解後のエアコン)をご覧ください。気付きますでしょうか? 何か部品が一つ足りませんよね。そうなんです。ドレンパンがないのです。それでなくても手間がかかる「お掃除機能付きエアコン」。お掃除ユニットの分解にも時間はかかっています。通常であれば「ドレンパンの分解」をすることはありません。では何故でしょうか?
▼取り外したドレンパンの補修

初めてのことなのですが、ルーバーの軸(本体の受け側)を破損させてしまいました。上下風向ルーバーの軸を欠損させたことも、ここ数年記憶にありません。ルーバーを外すときに、受け側の軸を逆方向に少し動かすのですが、「ふっ」と抜けるように取れてしまいました。前述している通り、このエアコンの部品供給は終わっています。といっても、このままにする訳にもいきませんよね。しっかりと補修するためには・・・ということで、ドレンパンを分解することにしたのです。
当店でドレンパンを分解する時は、作業効率を高めるためか故障させないため。今回は破損させてしまったのが原因でのドレンパン分解です。ただこの欠損箇所ですが、初めてのことではなかったようです。接着の痕跡がありましたので・・・。だから簡単に軸が取れてしまったのですね。女性スタッフにお願いして、他のパーツ類よりも先にドレンパンを洗浄してもらい、無事にドレンパンの補修は完了。このまましっかりと乾燥させてから、ルーバーをつけたままでエアコン本体に設置します。
▼エアコン洗浄風景

上記の画像は、エアコン養生後の洗浄前風景。左側に何やら緑の物体がありますよね。あれはエアコン左側にあった基盤たち。このエアコンのドレンパンを分解するためには、基盤を動かす必要もあります。ネジなども全て取り外してしまいました。もうただの邪魔な存在ですよね。基盤毎取り外そうかとも考えましたが、キツく固着したコネクタたちが邪魔しています。頑張りすぎるとプリント基盤の破損も起こりかねません。そこでご覧の通り、エアコン洗浄カバーの外に出して基盤たちが濡れないようにしました。これなら絶対にエアコンが故障することはありませんよね。
しかし、ここまでやっても万全ではありません。このエアコンの古い基盤は湿気に弱く、どんなに丁寧に養生しても「蒸気による結露」までは防げないのです。以前お湯を使用して、同タイプのエアコンが数日間不良を起こしたことがありました。メーカーに問い合わせたところ、前述したような回答(結露に弱い)です。数日間で元に戻る現象ではありますが、それまでエアコンが使用できないのは困りますよね。洗浄水にはお湯は使用せずに、今回は水でエアコンを洗浄することにしました。
▼お掃除ユニットも分解

上記の画像は、取り外したお掃除ユニット。ファン・ローラーなどは再分解してから洗浄しています。右側の画像は洗うことができない基盤たち。エアコンが故障しないように、このように細心の注意を払いながら、エアコンを徹底洗浄していきます。
▼エアコン全景|洗浄前・後

洗浄後の熱交換器もワントーン明るくなりましたよね。しかし、このエアコンの使用期間は12年ほど。使用頻度が低いのかも知れませんが、それほど汚れてはいませんでした。
▼吹き出し口|洗浄前・後

吹き出し口も同様です。強烈な汚れではありませんよね。クロスフローファンも目詰まりすることなく、軽くホコリが付着している程度。やっぱりこのエアコンは洗浄されたことがあるのでしょう。ルーバーの軸を破損させた業者かもしれませんね。空室時に、エアコンの内部洗浄も一緒にしたのだと思います。
▼洗浄後の汚水(1台目)

洗浄後の汚水もこの程度。ドレンパンを分解していますので、ドレンホースに直接流した以外の全ての「洗剤」「洗浄水」がバケツに残ります。バケツ2杯位の量が基本ベースですが、1杯程度の汚水で済みました。今回使用した洗浄水は10ℓ程度でしょうか。ドレンパンを分解しているので遮るものはありません。その結果、洗浄水の使用量は削減可能。ただ汚れが強い場合は話が別です。年式の割にはキレイなエアコンでしたよね。
▼洗浄後の乾燥運転

しかし、エアコンの悪臭はしっかりと解消済み。エアコン内部の臭い菌もしっかりと殺菌洗浄してありますので、エアコンからは爽やかな風が吹くようになりました。ここまでの作業に費やした時間は約4時間。お客様に伝えてある作業時間は5時間です。次のエアコンも「お掃除機能付き」なら大変なことになっていましたね。急いで次の「勘違い」スタンダードエアコンを洗浄しましょう。
▼富士通ゼネラルルームエアコン|RAS-2255M(W)

こちらのエアコン洗浄の説明は簡単に。①洗浄前のエアコン、②吹き出し口の洗浄③洗浄後のエアコン全景④洗浄後の吹き出し口です。
安心してください。簡単に説明していますが、しっかりとエアコンは徹底洗浄済みです。想定時間は超過していますが、エアコンの洗浄に手を抜くことは決してありません。お掃除機能付きエアコン2台分の時間をとってあったのはラッキーでしたね。
▼洗浄後の汚水(2台)

使用頻度が高いからなのか、設置環境が悪いからなのか、こちらのエアコンの方が汚れていましたね。この真っ黒な汚水の他にも、室外には2倍近くの洗浄水が流れ出ています。
お掃除機能付きエアコンとスタンダードエアコン1台ずつの場合の作業時間は3〜4時間位。しかし、今の時間は13時30分を過ぎています。こんな日もありますよね。
このように、エアコンの機種・汚れ具合・設置状況などにより、エアコンクリーニングの作業時間は超過することがあります。「簡易清掃」であれば、常に同程度の時間で作業を終えることができますが、「徹底洗浄」ではそうはいきません。エアコンクリーニングを依頼される際は、時間に余裕を持たせたご予約をお願いいたします。
そうそう、お客様には事情を説明してから料金の変更をお伝えしました。お客様は恐縮していましたが、作業時間とエアコンクリーニング料金は別物。作業時間がかかってしまったからといって、料金が高くなることはありませんのでご安心ください。当店の料金設定は、お掃除機能付きエアコン18,000円、スタンダードエアコンは10,000円です。どんなに汚れていても、ドレンパンを分解しても、基盤や端子台を取り外したって基本料金は変わりません。常に明瞭会計ですのでご安心くださいね。
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