
足立区綾瀬で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、パナソニックルームエアコン1台です。
口コミサイトのカラクリ
(訪問日:2020年8月30日)
本日は、足立区綾瀬でエアコンクリーニングをしてきました。2年前に「ユアマイスター」という口コミサイト経由でエアコン洗浄をしたそうですが、1週間後にはエアコンからは悪臭がしてきたそうです。
ただ、サイト内の口コミには星5という最高得点の書き込みをしてしまったとのこと。1週間後の書き込みなら確実に星1と最低のコメント書き込みだったはず。サイト運営から作業終了日に促されて口コミを記載しているため、このような逆転現象が起こってしまうのです。
これが「口コミサイトのカラクリ」。エアコンクリーニング作業日であれば、まだエアコンの内部は完全に乾燥されていません。エアコン内部に汚れが残っていたとしても、エアコンの臭いは解消したと勘違いしてしまうのでしょうね。エアコンクリーニング後の好条件が整った時に「口コミ」の記載を促すため、良いコメントばかりが残ってしまうのです。しかも、後から書き直すことはできません。このような理不尽な思いをしている「口コミサイト」経験者も多いのではないでしょうか。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|パナソニックルームエアコン|CS-V282C-W|2012年製
ただ、この話を聞いたのはエアコン分解後。予約時に相談されているはずですが、何せ1カ月以上前の話。正直覚えていないことの方が多いのですよね。申し訳ありませんが、ご要望などは訪問時にもう一度お教えください。そういう状況なので、スタート時の画像はありません。前段階なしでいきなりの衝撃画像から・・・。
洗浄されていない箇所
お話を聞いて、慌ててエアコン背面の画像をパシャリ。ふ〜ん、予想通り汚れたまま。洗浄後2年での汚れ方ではありませんね。完全にノータッチです。エアコン背面の洗浄をしていないということは、吹き出し口から吹き飛んだ汚れや洗剤は付着したままということ。熱交換器裏には、2年前の汚れが貼り付いているのでしょうね。そのような簡易なエアコンクリーニングでは、エアコンの臭いはシャットアウトできません。2年前の口コミサイト経由の訪問者は「簡易清掃」業者だったのでしょう。
▼エアコン背面の汚れ

次はドレンパンです。なかなかの汚れ方ですね。お部屋の環境や使用状況にもよりますが、2年前には丁寧な洗浄はされていないのでしょう。口コミサイトでは、エアコンの洗浄範囲をお約束しています。当然その中には「ドレンパン」の洗浄も含まれているのですが・・・。
▼ドレンパンの汚れ

筆者は、時間がある限り色々なサイトをチェックしてまわります。口コミサイト内も巡回対象内。そこでお面白い業者を発見したことがありました。自信満々に「当店はドレンパンの周囲を洗浄しています!」と謳っているのです。「おいおい当たり前だろ・・・」と思わず一笑。大事なのは、ドレンパンの周囲ではなくドレンパンの中身なのですが・・・。サイト運営者は、自社サイトの巡回はしていないのでしょうか? 見る人が見たら「可笑しな業者を抱えているサイトだな!」と笑われてしまうと思うのですが・・・。ただ「口コミサイトの運営者」は掃除に関しては素人。見ていたとしても、気付いていないのかも知れません。
▼ドレンパンの洗浄

ご覧のように、ドレンパンは簡易分解して洗浄しました。今思えば「完全分解しておけばよかった」と後悔をしていますが、その話は後程。ご覧のようにカビ取り洗剤を噴霧・浸け置き。背面パネルやファン裏にもカビ取り洗剤を噴霧していますので、前回の業者が落とせなかった蓄積汚れもしっかりと殺菌洗浄済みです。
▼吹き出し口の洗浄

2年前に洗浄していますので、見える箇所である「吹き出し口」は、それほど汚れていませんでした。ただ「口コミサイト経由」ということは「エコ洗浄業者」でしょう。洗浄力の弱い「エコ洗剤」で洗浄できたつもりになっているかも知れませんので、ご覧のように「厨房用アルカリ洗剤」も追加噴霧しておきました。
そうそう、本日のメイン洗剤は「ホワイトクリーナー」に次亜塩素酸ナトリウム配合の標準使用。それでも「エコ洗剤」の20倍の洗浄力があります。この程度の汚れであれば、ノー問題ですね。
▼洗剤噴霧後の汚水

上記画像は、洗剤噴霧後のバケツ内の汚水。この段階でバケツに落ちてきているのは「吹き出し口」の汚れのみです。クロスフローファンも、それほど汚れてはいませんでした。「簡易清掃業者」でも、簡単に洗浄できる「吹き出し口」なら、それなりの洗浄はできるのでしょう。
▼洗浄後の乾燥作業

前回の業者が洗浄できない・洗浄しなかった「エアコン上部」をメインに徹底洗浄。洗浄後のエアコンは見違えるようにキレイになりました。乾燥運転をしていても悪臭などは残っていません。エアコンを徹底洗浄していますので、1週間後にエアコンから悪臭がすることはありません。ご安心してエアコンをご使用ください。
▼洗浄後のエアコン背面

前回の「簡易清掃業者」がノータッチだったエアコン背面もご覧の通り。当店の徹底洗浄なら、分解して覗かないと見えない箇所だってこのようにキレイに洗浄してあります。
エアコン背面の洗浄は、表面の汚れを取る・落とすことだけが目的ではありません。直接洗浄することはできない「ドレンパン背面」や「熱交換器の裏側」の汚れを落とすためにも、エアコンの背面は大切な洗浄箇所なのです。エアコンの細部にまで洗剤を噴霧し、大量の洗浄水で「バシャバシャと丸洗い洗浄」。「洗浄力の強い洗剤」で、エアコン内部の隅々までの蓄積汚れを落とし、大量の洗浄水で洗剤成分とともに全てを洗い流す。
吹き出し口から飛び散ってしまった汚れや洗剤成分も、何度もすすぎ作業(高圧洗浄)を繰り返すことで、スッキリと洗い流すことができます。言葉にすれば簡単なことですが、これができない業者の多いこと多いこと。しっかりとエアコン内部の徹底洗浄をしておけば「洗浄後のエアコンが数日で臭くなる・・・」そんなことは絶対に起こりません。
▼洗浄後の汚水

洗浄後の汚水はこんな感じです。2年前に吹き出し口の洗浄はしていますので、それほど汚れてはいませんね。室内に残るバケツの汚水は、エアコン下部(吹き出し口)の汚れがメイン。このエアコンの臭いの原因(エアコン上部の汚れ)は、ドレンパン・ドレンホースを通って室外に排水されています。エアコンの臭い除去には、室内のバケツに残ることのない「室外に排水された汚水」こそが大切なのですよ。
▼洗浄後のキレイなエアコン

洗浄後のエアコンからは「爽やかな風」が吹くようになりました。2年前のエアコンクリーニングとは質が違います。見た目以上に、エアコン内部やパーツ類までもキレイに殺菌洗浄されていますよ。
今日も満足できるエアコンクリーニングだったな・・・と自画自賛していましたが・・後日問題が発生します。
エアコンからの水漏れ
9月3日(木)の夜に、お客様より下記のようなmailがありました。
8月30日(日)にエアコンクリーニングをしていただいた足立区の○○です。先日は暑い中、エアコンのお掃除をしていただきありがとうございました。お蔭様で今のところにおいもなく今日で4日目です。
ところが、先ほど、息子が「エアコンから水が漏れてる」と言うので見に行くとエアコンの送風口の右端からポタポタと水が漏れていました。とりあえずビニール袋をかけてどうにか凌いでいますが、どうしたらよいのかわからずご連絡した次第です。
できるだけ早く見ていただきたいのですが…ご都合はいかがでしょうか。ちなみに明日でしたら夕方4時半以降、土日でしたら終日大丈夫です。
エアコンの右側から水漏れをしているということは、ドレンホースとの接続部が原因かも知れませんね。このエアコンは、ドレンパンの右側がドレンホースとの接続部でした。ドレンパンを簡易分解した時に、ドレンホースがズレて抜けてしまったのかも? と、この時は考えていましたが・・・。
お客様には、「ご迷惑おかけして申し訳ありません。本日ですが、18時〜19時頃ならお伺い可能です。」と翌朝に返信mailをして、9月4日(木)の夜に再訪してきました。
ドレンパンのチェック
まずは、ドレンパンのチェックをしましょう。エアコンを分解してドレンパン・ドレンホースの確認。簡単には抜けないくらい、しっかりと固着していました。ドレンパンとドレンホースの接続部が「水漏れ」の原因ではないようです。念のためドレンパンを分解・取り外し、欠損箇所などもチェックしましたが問題ありません。それではと、ドレンパンをドレンホーにつないでセットし、ペットボトルで2ℓの水を流してみましたが、どこからも水は漏れてきません。正直意味不明です。万策尽きた・・・という感じが正直なところ。さっぱり原因が分かりません。エアコンクリーニングが水漏れの原因なのでしょうか?
よく考えてみると、水漏れが起こったのはエアコンクリーニングの数日後。ドレンホースとの接続部が原因であれば、その日から水漏れがあるはずです。こんなのはドレンパン分解前に気づくべきことでしたね。
▼逆流防止弁の設置

他にできることは、これしかありません。室内と室外の気圧差によっては、ドレンホースから室内に空気を吸い込むこともあります。これが原因より、結露水が逆流することも・・・。台風も近づいてきていますからね。念のため「逆流防止弁」をサービスで設置しておきました。
※本来は、エアコンクリーニング時のみに提供するオプションサービス(1,500円)です。
逆流の説明をしていると「エアコンからポコポコ音がしていた」と息子さんが言われていたそうです。「よし、これが原因だ。これで解決だろう・・・」と思っていたのですが、その夜の内に電話があり「また水が少し漏れてきた」とのこと。困りましたね。とりあえず「数日様子を見て改善しないようであれば、ご連絡ください。その際は、メーカーに修理を依頼します」とお伝えし、連絡を待つことにしました。
9月7日(月)の夜に、お客様よりmailで連絡がありました。
エアコンは、土曜日と日曜日の昼間はポタポタと水漏れし続けていたのですが、日曜日の夜にぴたりと止まりました。今日月曜日も水漏れしていません。どうしてなのかはわかりませんが、止まってホッとしています。
とりあえずご報告まで。
結局原因は不明のまま。本当に水漏れが改善したのかどうかも分かりません。そもそも、その後の数日間は水が漏れていたとのこと。水漏れの量は判りませんが、洗浄水がエアコンのどこかに隠れていた? いやいや考えにくいですね。配管の壁穴付近に洗浄水が溜まってしまい、逆勾配によって時間をかけて下に漏れてきた? はたまた、配管に付着した結露水が逆勾配によって垂れてきていたのか? モヤモヤ感は否めませんが、とりあえず改善したので良しとしておきましょう。
エアコンクリーニングによって不具合が生じた場合は、このように出来うる限りご対応いたします。また、改善しないような場合には、当店負担にてメーカーに修理の依頼をいたしますのでご安心ください。ただ、エアコンクリーニングが不具合の原因ではない場合は、修理代はお客様負担となってしまいます。その判断はメーカーのサービスマンに委ねることになりますが、お客様に料金の負担が発生することもありますので、予めご了承ください。
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