
荒川区東尾久で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、三菱重工ルームエアコン1台です。
ドレンパンを分解する理由
(訪問日:2020年8月26日)
本日は、荒川区東尾久でエアコンクリーニングをしてきました。戸建て住宅には、お掃除機能付きエアコンが2台、スタンダードエアコンが2台設置されています。今日は1日仕事になるため、訪問先はこちらの一件のみ。じっくりとエアコン洗浄ができますね。
自宅横の駐車場に車を停めてから、お客様宅に訪問。道具の出し入れが楽になるので助かります。それではエアコンをチェックしていきましょう。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|三菱重工ルームエアコン|SRK40ST2-W|2016年製
お住まいは戸建て住宅の2階部分。4台のエアコンは全てこの階に設置されていました。戸建て住宅は、マンションタイプのお宅よりも作業時間がかかる傾向にあります。階の移動などに手間がかかりますからね。しかしこのお宅は、階の移動が必要ありません。予定よりも作業時間が短縮できそうですね。
▼三菱重工ルームエアコン|SRK40ST2-W

上記のエアコンは、三菱重工のお掃除機能付きエアコン。なかなかお目にかからないレアキャラです。見た瞬間に小躍りしてしまいました。ということで、本日のテーマはこのエアコンのみ。他の3台のエアコン洗浄内容は割愛いたします。
ドレンパンからの汚水漏れを防ぐために
このメーカーのエアコンには、他メーカーとは異なった特徴が色々とあります。そしてこのお掃除機能付きエアコンにも、他メーカーとは一線を画した機能が・・・。なんと「本体カバー」と「お掃除ユニット」が一体型という、とれも面白い構造をしています。初めて分解した時は驚かされましたが、ある意味「素晴らしい機能性」だと感じています。そのため、フィルターやダストボックスだけでなく「ローラー」も自分で取り外すことが可能。お掃除機能付きエアコンではありますが、自分でも簡単に掃除ができるような設計です。「お掃除機能付き」という観点では若干の矛盾を感じますが、ある意味ありですよね。
▼エアコンの分解

前面カバー・フィルター・ダストボックス・ローラー・ルーバー・本体カバー(お掃除ユニット一体型)を分解したら、熱交換器にはホコリがたんまりと付着していました。このままの状態で洗浄してしまうと、ドレンパン内にホコリが溜まり、洗浄水が大量に溢れてしまうかも知れませんね。「ホコリを掃除機で吸っておく」ことも一考ではありますが、フィンの隙間の奥に詰まっているホコリまでは除去できません。
▼ドレンパンの分解

左の画像は、このメーカーエアコンの特徴の一つ。メイン基板下のドレンパン横には、端子台が設置されています。この位置が絶妙なんですよね。当店の徹底洗浄だと、ビシャビシャに濡れる位置に設置されているのです。ドレンパンから大量に洗浄水が溢れてしまうと、水没してしまう可能性すら・・・。そこまでの浸水は、養生のみでカバーできませんよね。そこで今回は、ドレンパンを分解することにしました。
右側の画像をご覧ください。ドレンパンは、それほど汚れていませんよね。まだまだ新しいエアコンです。ドレンパン内部には蓄積汚れも少ないのでしょう。当店が考えるドレンパン分解の意義は、ドレンパン内の洗浄が目的ではありません。作業効率を上げるためにもドレンパンの分解をしますが、今回のように「エアコンの故障を防ぐ」ために、ドレンパンを分解することもあるのです。
ドレンパンの洗浄だけであれば、「洗浄力の強い洗剤」を使用して「徹底洗浄」すれば何ら問題はありません。エアコンの悪臭除去が目的ならば、ドレンパンの洗浄よりも「熱交換器」の洗浄の方が、何倍も何十倍も重要なことなのです。今回の事例も同じこと。熱交換器を徹底洗浄するために、仕方なくドレンパンを分解しているのです。
▼パーツ洗浄風景

パーツの洗浄は、お風呂場をお借りして女性スタッフが行っています。外したドレンパンを届ける傍ら写真をパチリ。当店では、こんな感じでパーツ洗浄をしています。水場周囲の養生もバッチリですね。この後に、高圧洗浄機も洗面台下にセットします。
▼洗浄前の吹き出し口

上記の画像は、ドレンパンを分解した後の「吹き出し口」。このスケルトンブルーのクロスフローファンも「ビーバーエアコン」の特徴ですね。しっかりと洗浄しないと、汚れ残りが目立ってしまいます。
▼クロスフローファン|洗浄中・後

ファン裏にはカビ取り剤を噴霧。その後には、たっぷりのメイン洗剤を・・・。このエアコンには「ホワイトクリーナー」に次亜塩素酸ナトリウム配合のメイン洗剤を使用しました。クロスフローファンには「厨房用アルカリ洗剤」も追加噴霧。洗浄後のクロスフローファンは、新品のようにキレイになりましたね。
▼熱交換器|洗浄中・後

熱交換器のアルミフィンも汚れていましたね、フィンの奥にも汚れが詰まっていたのでしょう。ご覧のように、洗剤成分が作用して泡立ってきました。じっくりと丁寧に、時間をかけてメイン洗剤を噴霧していますので、フィンの奥にある臭い菌だってスッキリと除去できていますよ。
▼洗浄後の汚水

このエアコンからは、こんな感じの汚水がとれました。右側のバケツは、すすぎ2ターン目までの汚水。左側のバケツは、すすぎ3ターン目から仕上げまでの汚水です。だんだんとキレイになっていきますよね。汚れが落ちてこなくなるまで、徹底的にエアコン内部をバシャバシャ丸洗いしています。ここには見えていませんが、ドレンホース内にも洗剤を噴霧して高圧洗浄で直接洗浄済み。ドレンホース内の臭い菌だって殺菌洗浄されていますよ。
▼洗浄後のキレイなエアコン

本体カバー(お掃除ユニット一体型)をセットする前に、細かいパーツを取り付けます。生まれ変わったようなキレイなエアコンになりましたね。熱交換器のアルミフィンに大量のホコリが詰まっていたのは、ダストボックスの掃除不足が原因です。お掃除機能付きエアコンではありますが、ダストボックスの掃除は必要なんですよね。半年に1回位は、ダストボックスに溜まったゴミを取り除きましょう。このエアコンは「ローラー」も取り外し可能。フィルターと一緒に、定期的に「キッチン洗剤」で洗っておくのお勧めです。
▼洗浄後の乾燥運転

エアコンの外観もキレイになりました。この後3台のエアコンを洗浄。1時間の休憩(お昼)を入れましたが、午後4時前に撤収完了。予想以上に早く作業を終えられました。こんなラッキーな日もありますよね。
記事一覧