
世田谷区宮坂で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコン4台です。
塗り壁に設置されたエアコン
(訪問日:2020年7月22日)
本日は、世田谷区宮坂でエアコンクリーニングをしてきました。エアコンクリーニングは今回で2回目とのことです。洗面所に設置してあるエアコン以外の3台のエアコンは、塗り壁の壁面に設置されていました。本日の依頼はエアコン4台の徹底洗浄。ただ、エアコンを徹底洗浄してしまうと背面の洗浄水漏れを完全に防ぐことは不可能です。さてさて、どうやってエアコンクリーニングしていきましょうか・・・。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|F22MTRXS-W|2010年製
本日のエアコンクリーニングは「スタンダードがエアコン2台、お掃除機能付きエアコン2台」です。1日仕事になりますね。朝の8時50分頃にはお客様宅に到着。ご自宅の駐車場に車を停めるころができました。それでは道具を持ち込んでエアコンクリーニングの準備をしましょう。
エアコンクリーニング前の事前確認
エアコンは2階に3台、3階に1台設置されていました。1日仕事になりますので、お客様にエアコンクリーニングの作業順番を確認。旦那様は3階のリビングでリモート会議が始まるとの事でしたので、2階のエアコンから作業することになりました。
2階の寝室には、ダイキンのお掃除機能付きエアコンが設置されています。お客様は手慣れたもの。エアコンクリーニング経験者なので、ベッドは作業の邪魔にならないように事前に移動済み。移動の手間が省けて助かりますね。感謝感謝。ただ1点問題が・・・お部屋の壁は、壁紙ではなく塗り壁。他のお部屋も確認しましたが、洗面所のエアコン以外は全て塗り壁のお部屋にエアコンが設置されていました。
▼ダイキンのお掃除機能付きエアコン|F22MTRXS-W

ここで記憶が蘇ります。そういえば「塗り壁」のことを相談されていました。奥様に「旦那様にはお話をしてありますが、塗り壁の場合は洗浄跡が残ることがあります」と説明をすると、「電話で予約したのは私です」とのこと。申し訳ありません。違うお客様と勘違いしていたようです。
困惑された奥様は「こういうことには厳しい旦那さんに相談するとのこと」。リモート会議を終えた旦那様が2階に降りてこられました。「前のエアコンクリーニング業者には、そのようなことは言われていない」と、旦那様も困惑されております。ここで当店のスタンス・作業内容をご説明。「当店はエアコンを徹底洗浄しています。エアコンの背面にも洗剤を大量に噴霧、大量の洗浄水を使用してバシャバシャとエアコンを丸洗い洗浄します。」「エアコンの設置状況や機種にもよりますが、エアコン背面からの洗浄水漏れを完全に防ぐことは不可能。」「壁面の水漏れを防ぐには、簡易清掃に変更するしかないのですが、エアコン内部の汚れは一掃できないため臭い戻りは補償できません。」とお話しました。
旦那様からは「養生することで、防ぐことはできないのか?」とも言われましたが、「壁面をマスカーテープで養生しても、塗り壁は内部に浸透してしまいます。養生したところで養生の下から浸透してしまうので、養生することにはあまり意味がありません。またマスカーテープを貼ることで塗り壁は剥がれる危険性もあります。」とご説明。奥様と色々と相談されていましたが「エアコンに臭いや汚れを残すより、エアコンを徹底洗浄してもらう」ということで、ご了承をいただきました。それでは、エアコンをしっかりと洗浄していきましょう。そうそう、前回の業者はどうやってこの難問をクリアしたのでしょうか?
▼水漏れと洗剤の飛び散り後

エアコンの周囲をよく見ると、左画像のような水漏れの染み跡が・・・。エアコンの下あたりには、右画像のように飛散した染み跡もあります。これは前回のエアコンクリーニング業者の仕業ですよね。お客様に確認すると、最近気づいたのとこと。意外に気づいていない方も多いですよね。当店はこのようなことが起きないよう努力はしますが、事前に説明をしています。
それではエアコンを分解していきましょう。
▼簡易清掃による悪影響

エアコンカバーを分解すると、エアコンの下面はこんな状態になっていました。配管類などが真っ黒に汚れていますよね。分解しないと誰も気づかない箇所です。
▼コード類も真っ黒

電源コードもご覧の通り。こんなエアコンにもよく出会いますね。さてさて、原因はなんだと思いますか?「エアコンの使い方が悪かったから?」「エアコンの使用期間が長いから?」「エアコンの設置・使用環境が悪いから?」「お部屋が汚れていたから?」「このエアコンの特徴?」いえいえ、どれも違います。通常に使用していれば、エアコンの下にある配管やコード類がこのように汚れることは決してありません。
それで原因は・・・・。犯人は前回のエアコンクリーニング業者。エアコンカバーをつけたまま洗浄すると、エアコン下部の汚れがエアコンカバー内にも溜まってしまうのです。このように、誰も気づかない見えないところで人知れず腐食・・・。そうなんです。実は前回のエアコンクリーニング業者は、お掃除ユニットどころではなく、エアコンの本体カバーすら分解しない「スーパー簡易清掃業者」だったのです。
▼簡易清掃業者の痕跡

この簡易清掃業者、何を考えているのかエアコン上部も「ちょろっと洗浄」しているようです。ご覧のように洗剤の飛沫跡が残っていました。右側画像は端子台周辺。こんなところまで洗剤跡が・・・。ネジも腐食していました。よく故障しなかったものですよね。奇跡の「超・簡易清掃」です。
このエアコンはお掃除ユニットの分解は簡単です。ネジ2箇所とエアコン中央部に鎮座しているメイン基盤から、コネクタを1箇所外すだけ。ただ洗浄方法には注意が必要です。このエアコン、熱交換器のアルミフィンにはホコリがこんもりと付着していました。洗浄中のゴミが詰まることで、ドレンパンから洗浄水が大量に溢れることも考えられますね。それこそ、壁面を濡らすリスクも高まります。
▼メイン基盤の分解

ということで、ご覧のようにメイン基盤を完全分解することにしました。これで遠慮することなく、エアコンをバシャバシャと丸洗い洗浄できますね。ドレンパンから大量の洗浄水が勢いよく溢れたとしても、基盤が浸水するリスクはありませんので・・・。
▼エアコンの養生

こちらが本日のエアコンクリーニング風景です。当店のエアコン洗浄カバーには、タオルが設置できるようにマジックテープがついています。今回はご覧のように、マイクロファイバータオルをセットしました。これでも少しは壁面対策になるでしょう。気休め程度ではありますが・・・。
普段のエアコンクリーニングでは、このようにタオルをセットすることはありません。マジックテープがエアコンにカバーをセットするときに邪魔になるのですよね。通常使用している洗浄カバーは、敢えて「マジックテープ」を切り取ってから使用しているのです。今回は、マジックテープを外す前の新品の洗浄カバーを使用しました。
▼洗浄後のキレイなエアコン

こちらが洗浄後のエアコンです。熱交換器に降り積もっていたホコリも一掃されましたよね。アルミフィンに染み込んでい臭い菌も殺菌洗浄済み。本日のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム配合のMAX仕様。どんな汚れも臭いもシャットアウトです。
そうそう、真っ黒に汚れていた配管やコード類も、できる範囲で洗浄しておきました。普段なら洗剤を噴霧してから高圧洗浄機で噴射するのですが、それでは背面から確実に洗浄水が漏れてしまいますからね・・・。手間はかかりますが、洗剤のついたタオルで濡れ拭き・濡れたタオルで拭き直ししておきました。
▼洗浄後の乾燥作業

エアコンの洗浄が終わったら、エアコンを組み立てて乾燥作業です。エアコン上部の「熱交換器」「ドレンパン」エアコン下部の「ファン裏」「ドレンパン裏」「クロスフローファン」の隅々まで丁寧に殺菌洗浄してありますので、エアコンの悪臭も解消されましたね。これで寝苦しい夏の寝室でも、快適に過ごせるでしょう。
この後は、スタンダードエアコン2台を洗浄してから3階のエアコンに移動です。
▼壁面の染み跡

上記の画像は、電源コード付近の染み跡。これも前回のエアコンクリーニングが原因でしょうね。こちらも気づかれていないようです。そうそう、パッチテストをしても問題がなかったので、マスカーテープで簡易養生しておきました。これでバケツ付近の汚水の飛沫は防ぐことができるようになります。
▼エアコン全景|洗浄前・後

2階に設置されていたエアコンと比較すると、あまり汚れていませんでしたね。エアコン下の配管やコード類もそれほど汚れてはいません。このエアコンはカバーを外したのでしょうか? 単純に汚れていなかったのか? 真実は判りませんが・・・。
無事に問題なく、4台のエアコンとも作業を終えることができました。9時頃からエアコンクリーニングをはじめて、今の時間は17時頃。お昼の休憩がありましたので、作業時間は7時間くらいでしょうか。お客様に確認すると、前回のエアコンクリーニングは「お掃除機能付きエアコン」2台で2時間位だったそうです。なんと効率の良い、手際の良い「ウルトラ簡易清掃業者」。汚れや臭いは取れませんが、短時間で収益をあげていますね。信用は失っていますが・・・。
ところで・・・塗り壁はどうだったんだ? と思われる方もいるでしょう。結果ですが、ノー問題でした。そもそも「お掃除能付きエアコン」は壁面にしっかと設置されていることが多いため、水漏れは少ない傾向にあります。若干の洗浄水漏れ・洗浄水の飛散はありましたが、乾燥したらその水跡は消えていました。
一番水漏れが多かったのは「スタンダードエアコン」です。少し気になりましたが、念のため濡れたタオルで押さえ拭き。濡れた面積は大きくなってしまいますが、洗剤成分が残っていると困りますからね。ただこちらも、帰る頃に水跡は消えていました。汚水や洗剤は、垂れたり・飛散しなかったので、無事にクリアできたのでしょう。お客様も安心されています。
▼洗浄後の汚水

上記の画像が本日の汚水。スタンダードエアコンはあまり汚れていないので撮影していません。ただ、このバケツに収まっているのは見える箇所の汚れがメイン。「簡易清掃業者」でも取れる汚れが大半です。このエアコンの悪臭の原因だったエアコン上部の汚れは、室外に大量に排水されているのですよ。そういえば、4台目のエアコンはドレンの流れが悪かったですね。念のためドレンホースを確認すると、室外機の横で土に突き刺さっていました。こんなことでも、エアコンの水漏れの原因になることもあります。ドレンホース出口周囲には注意しましょうね。周辺が汚れていると、室内機がその臭いを吸い込んでエアコンから悪臭を放つこともあります。
エアコンクリーニングを始める前は困惑していたお客様でしたが、エアコンクリーニング終了頃には素敵な笑顔がありました。こんな変化も嬉しいですよね。当店では、エアコンクリーニングを始める前には、説明責任があると考えています。古いエアコンなら故障の際の補償ができないこと。エアコンと壁との隙間がなく分解できない場合は「洗浄方法の提案」を、徹底洗浄をしないのに、エアコンを分解しないのに通常料金をいただくことはありません。
今回のように塗り壁の場合も、しっかりと作業前にご説明します。不都合な部分も隠すことなく、正直にオーバーなくらい事前説明することが一番大切。エアコンクリーニング後に、お互い不愉快な思いはしたくないですからね。だからといって「汚してもいい・壊してもいい」そんな思いはどこにもありません。「より注意し、且つ丁寧に」時間はかかりますが、しっかりとエアコンを徹底洗浄しています。
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