
杉並区上荻で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコンと
シャープルームエアコンの各1台です。
臭いの取れないエアコン
(訪問日:2020年7月20日)
本日は、杉並区上荻でエアコンクリーニングをしてきました。お客様のお話では、エアコンクリーニングは今回で3回目。1回目はダスキンで、2回目は当店とおなじ個人店でエアコンクリーニングしたそうです。ただ1台のエアコンは、臭いは取れなかったとのこと・・・。マンションに駐車スペースはないので、最寄りのコインパーキングに車を停めてから訪問しました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|F25STFXS-W|2015年製/シャープルームエアコン|AY-B22VX-W|2012年製
臭いが取れなかったエアコンは、2015年製のダイキンお掃除機能付きエアコン。2年毎にエアコンクリーニングしていることになりますね。2年前の業者は、ネット上でも見かける「エコ洗浄」業者。雄弁に大手業者との違いを語っていたそうですが、1カ月もしないでエアコンが臭くなってきたそうです。そこで、本日はその話がメインとなります。順序は逆になってしまいますが、後から洗浄したシャープのお掃除機能付きエアコンから説明を・・・。こちらのエアコンは2回目の洗浄。前回の業者はダスキンです。
2回目のエアコンクリーニング
この頃は、ダスキンのいい話を聞きませんね。「エアコンのカバーすら分解しないで洗浄された・・・」「お掃除ユニットを分解していなかった・・・」「エアコンの臭いがとれなかった・・・」などなど。作業員の質の低下・・・? 元々こんなものだったのでしょうか? 理由は判りませんが・・・。
こちらのシャープのお掃除機能付きエアコン。分解難易度は高めです。前回の業者である「ダスキン」は分解しているのでしょうか? 当店は「簡易清掃」の依頼でない限り「どんなに手間がかかろうが、時間がかかろうが」必ず分解してからエアコン内部の洗浄をしています。ただこのエアコンの分解には経験も必要ですよね・・・。確認してみると、やはり分解はしていないようでした。
エアコン本体の分解

①前面パネルをはずした状態です。このエアコンの特徴はダストボックスがないこと。室外に排気するタイプですが、そもそも仕組みに難あり。ホコリが詰まりやすいため、機能不良を起こしていることが多いですね。
②本体カバーを分解しました。ここまでなら、ほとんどの業者が分解するでしょう。極稀に、①の段階でエアコン洗浄カバーをつけて洗浄する強者業者もいるようですが・・・。ただ②の段階では、エアコン上部の徹底洗浄はできません。このエアコンは、お掃除ユニットの隙間も少ないタイプ。パフォーマンスとして少しくらいは「やったてい」を演じる業者もいるかもしれませんが、お掃除ユニットの構造・仕組みにも難あり。この状態でエアコン上部の洗浄をやりすぎると、エアコンは確実に故障していまいます。
③無事にお掃除ユニットを分解できました。左側にある排気用のモーター部は、壁との隙間がないため分解・洗浄は断念。養生してカバーすることにしました。当店では分解難易度が高いエアコンであっても、エアコンが徹底洗浄できる状態まで分解作業をしています。すると色々と判ってくるんですよね・・・。前の業者のスキルや分解有無が・・・。エアコンには、たくさんの配線が何種類もついており、配線がエアコン内部で絡んだりバラバラにならないように「シール」や「結束バンド」などで固定・まとめてあります。しかし、そのままの状態では分解できません。そこで剥がしたり切ったする必要があるのですが、一度剥がしたシールや切った結束バンドを分解前の状態に戻すことはありません。メーカーのサービスマンでも、出荷時の状態には戻せないでしょう。言い方は悪いですが、しっかりと分解されたエアコンの配線類は、出荷時のようにキレイに納まってはいないのです。
④エアコンの分解が終了したら、エアコンが故障しないように内部を徹底養生。お部屋が汚れないようにマスカーテープでエアコン周囲を囲んだら、エアコン洗浄カバーを取り付けます。これで思う存分、エアコンをバシャバシャと丸洗い洗浄できますね。よく見て覚えていてくださいね。この状態から行うのが一般的な壁掛け状態でのエアコンクリーニングです。①や②なら「簡易清掃」。ただこの状態まで分解したのに、結果「簡易清掃」なんて残念なこともありますが・・・。
▼洗浄後のエアコン本体|シャープ

こちらが洗浄後のエアコンです。お掃除ユニットを取り外し徹底洗浄してますので、数年前にダスキンが洗浄した後よりも、スッキリキレイに洗浄されていますよ。メイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム配合のMAX仕様。エアコン上部の「背面パネル」「熱交換器」「ドレンパン」も隅々まで殺菌洗浄されています。ダスキンさんはお掃除ユニットを分解していなかったので、エアコン上部の洗浄は初めてですからね。
そうそう、このお掃除ユニットには難があるとお話をしていましたよね。次はお掃除ユニットのお話です。
お掃除ユニットの分解

①本体から取り外したお掃除ユニットです。このまま洗浄してしまう業者はいるのでしょうか? そんなことをしてしまえば、このお掃除ユニットは確実に故障してしまいますね。汚れ具合にもよりますが、当店では「お掃除ユニット」自体も分解することもあります。(軽度な汚れの場合は。ホコリ払いと拭き取り作業)。
②1段階分解しました、ローラーをとりはずしたら、中はこんな感じになっています。何やら後ろに隠れていましたよね。このお掃除ユニットには、基盤ケースが二つ隠されているのです。基盤を濡らすことは絶対にNG。お掃除ユニットが故障してしまいますからね。
③基盤ケースを外したら、中にはこのように基盤が入っています。この隠し基板の存在を知らない「無知な業者」が「お掃除ユニット」を故障させたりするのですよ。そうそう、ちょうど真ん中辺りには最初から露出している基板もありました。こちらも同様に分解する必要があります。洗浄と分解は、常にセットなのですよ。
④コネクタを取り外して、無事に全ての基盤を分解できました。この状態であれば、故障させることなく洗浄可能となります。「おいおいコネクタやモーターは分解しないのか?」と思われる方もいるかも知れませんね。当店では分解しません。これはエアコン本体側でも同様に分解しないで内部洗浄をしています。
プールに漬け込む訳ではありませんので、モーター内の深部にまで洗浄水が浸水することはありません。100%ではありませんが、洗剤の噴霧にさえ気をつければ故障のリスクはほとんどないのです。極稀に故障することもありますが・・・。ただ、そもそも小型のモーターの寿命など8年位。手でモーター部を回しているだけでも、経年劣化していれば故障することだってあります。こんなことをいったらダメな業者かもしれませんが・・・故障した場合は「不運だった・・・」と思うようにしていますね。不運のタイミングがエアコンクリーニングと重なる・・・こんなこともありますので。
▼洗浄後のお掃除ユニット|シャープ

分解したお掃除ユニットは、他のパーツと一緒に女性スタッフが洗浄。洗剤噴霧・すすぎ作業・拭き上げと丁寧な作業を心掛けています。
洗浄された各パーツを組み立てたらこんな感じにキレイになりました。目視できない隠れているローラー部などもキレイに殺菌洗浄済みです。
▼洗浄後の汚水|シャープ

「使用頻度が低いのか?」「ダスキンの洗浄が良かったのか?」「偶然なのか?」は判りませんが、下部の「吹き出し口」は、あまり汚れていませんでした。結果、室内に残る汚水量は少なめ。熱交換器やドレンパンから洗浄水が漏れにくいエアコンだったことも要因でしょうね。この4倍位の洗浄水が、一度も掃除されたことのない「エアコン上部」の汚れと洗剤成分を乗せて、室外に排水されています。これでこのエアコンもスッキリですね。
それでは、次のエアコンのお話。本来のエアコンクリーニングの順番は、次のダイキンエアコンから始めました。ただ作業後に、前回のエアコンクリーニング業者名(個人店)を教えていただくと、当店も過去に登録していたり、今も登録している「口コミサイト」で見かける店名。私は、時間があればネットサーフィンで情報収集・他業者の動向もマメにチェックしています。登録している「口コミサイト」内では、ライバル関係にもなりますしね。お会いしたことはありませんが、ホームページなども隅々までチェック済み。しかもこの個人店、「日本ハウスクリーニング協会」の加盟店で「天使の松」大好きな「エコ洗浄業者」です。これは話のネタには打って付け。ということで、エコ洗剤「天使の松」を使用した「エコ洗浄業者」の洗浄ぶりをチェックしちゃいましょう。
3回目のエアコンクリーニング
こちらのダイキンのお掃除機能付きエアコン、4年前に「ダスキン」で、2年前には「エコ洗浄業者」でエアコンクリーニングをしています。お客様のお話では、洗浄後1カ月も経たずにエアコンが臭くなったとのこと。さてさて、どんな洗浄をしているのでしょう。検証・検証・楽しみ・愉しみです。
▼ダイキンのお掃除機能付きエアコン|F25STFXS-W

外観はこんな感じ。2年前に洗浄していますので、それほど汚れていませんよね。お掃除屋さんは、見えるところはキレイにしますので・・・。それではエアコンを分解していきましょう。
2年前のエアコンクリーニングの検証
いきなり出ました。フロントパネルとルーバーを取り外してから、ストリーマを抜き取ると・・・ネジがありません。所謂つけ忘れですね。さてさて、これは4年前のダスキンが犯人なのか、2年前のエコ洗浄業者なのか・・・。
▼ストリーマ裏のネジが紛失

これはあくまでも推察ですが・・・、犯人は「エコ洗浄業者」でしょう。ネジが嵌っていなければ、お客様に報告しますよね? 報告しないとしてもネジがないことは分かっている筈。組み立て時には代替のネジをつけておくことでしょう。当店ならそうしています。ということは・・・やはり「エコ洗浄業者」の付け忘れですね。少しオーバーな話になってしまいましたが、こんなことはよくある話。当店だって、ネジが余った・・・なんてことは稀にあります。不注意ではありますが、目くじらを立てるほどのことでは・・・・「うっかりさん」ということで、お許しください。
さてさて、楽しくなってきましたよね。検証を進めていきましょう。次は汚れ残りです。
▼手付かずの基盤部周辺の汚れ

当店では、エアコン徹底洗浄のためエアコンの細部まで分解していきます。リモコン受光部基盤を分解するためには、ご覧のようにメイン基盤も簡易分解する必要が・・・。このように見えないところにもホコリは隠れているのですよ。ただここまで掃除する業者は殆どいないでしょうね。そもそも「リモコン受光部基盤」の分解意義を理解できない業者の方が多数でしょう。
ただこんな箇所の汚れは、エアコンの臭いの原因にはなりません。エアコンクリーニング業者が、エアコインの臭いの取れない言い訳に利用することがありますが・・・。「基盤部周辺は洗浄ができないため、エアコンの臭いが取れないこともあります」なんていっている無知な業者もいますが、エアコンの風が直接通らないこんな部分が原因でエアコンが臭うことなんてありませんよ。エアコンの臭いが取れないのは、無知な業者によるエアコン内部の洗浄不足が原因です。
▼細かい基盤も分解

このエアコンには、メイン基盤下の端子台近くに細かい基盤をついています。当店では必ず分解してからエアコンの洗浄をしています。
こんなところにも基盤が・・・なんて、無知な業者もいるでしょうね。大量の洗浄水を高圧力で広範囲にバシャバシャと噴射しなければ、この基盤が濡れるリスクはないのでしょう。ただ当店の洗浄方法はそんな優しいものではありません。結果論ですが、今回はこの小さな基盤を分解することで、エアコンの故障を防ぐことができました。その話は後ほど・・・。
▼ドレンパンの洗浄

当店では、汚れを落とすために洗浄力の強い洗剤を積極的に使用してます。ご覧のように「ドレンパン」にはカビ取り洗剤を噴霧・浸け置き。途中段階の写真ですが、ドレンパンの左側をご覧ください。まだ噴霧していない箇所に汚れが見えていますよね。まぁ「エコ洗剤」ではしょうがないでしょう。天然成分の洗浄力程度で、ドレンパン内の徹底洗浄などできるわけもありません。
また、直接高圧洗浄もしていないのでしょうね。スキルの低い業者がドレンパンを直接洗浄すると、ドレンパンから大量に溢れる洗浄水により、エアコン故障の原因にもなりますからね。「ファンモーター」や「基盤」などが浸水すると、エアコンは故障してしまいます。
▼熱交換器背面|洗浄前・後

またまた手付かずの箇所を発見。左画像は洗浄前の熱交換器背面です。ホコリがたっぷりと降り積もっていますよね。確実に洗浄されていません。前々回の「ダスキン」もそのままだったのでしょうね。ただ不可解な点があります。背面パネルをご覧ください。ほとんど汚れていないのです。
これはまた推察ですが・・・、洗浄後に拭き取り作業をした・・・にしては、下の方までキレイですよね。ということは、頑張ってエアコン背面も洗浄する努力はしたのでしょう。ただ、使用する洗浄ガンに問題があるのかも知れませんね。ノズルの形状に難があるため、背面パネルに洗浄水は届いても熱交換器背面には届かない形状なのでしょう。ただもう一点疑問点が・・・。背面パネルの最奥(天面)にある、お掃除ユニットとの接着面にはホコリが溜まっていますよね? このお掃除ユニットは簡単に分解できます。まさか分解もしないで隙間から洗浄を? そんなことはないでしょう。否、そう信じたいですね。
「おいおい、熱交換器天面もキレイじゃないか?」なんて思われるかたもいるかも知れませんね。実はこの箇所にはプラスチックのパーツがついていたのです。それほど古いエアコンではないため、しっかりと密着していた接着面は汚れていなかったのでしょう。そうそう、背面パネルの下の方に何やら白いものが見えますよね。
申し訳ありません。熱交換器の繋ぎ目のプラスチックパーツの破損部です。稀に取り外し時に破損させてしまうのですよね。取り付け不可な状態まで破損させることはありませんが、このように留部が破損することもあります。しっかりと熱交換器に定着していないと、フィルターの取り付けができなくなることもありますが、そこまで破損させたことはありません。この破損部は、拾ってから破棄しておきました。
▼エアコン全景|洗浄前・後

洗浄前の熱交換器は変色していました。私自身も真剣に「エコ洗浄」をしていましたので心得ておりますが、アルミフィンの汚れがとれずムラになることがあるのですよね。これも「エコ洗浄」あるある。当店がメインで使用していたエコ洗剤は「環境対応タイプ」なので、天然系素材タイプの「天使の松」よりも洗浄力は強力。「天使の松」メインのエコ洗浄業者なら仕方のない汚れ残りでしょうね。
このエアコンには「ホワイトクリーナー」ベースのメイン洗剤を使用しました。「天使の松」と単純比較すれば、洗浄力は20倍以上。ご覧のようにキレイなアルミフィンが復活しました。メイン洗剤には「次亜塩素酸ナトリウム」も配合されていますので、しっかりと殺菌洗浄済みです。
▼吹き出し口|洗浄前・後

掃除屋さんの仕事ですので、見える箇所は洗浄済み。2年前にエアコンクリーニングをしていますので、吹き出し口・クロスフローファンの汚れはそれほど目立ってはいませんでした。ただ汚れが目立たない「黒いクロスフローファン」です。「エコ洗剤」では、完璧に汚れは落ちていないでしょうね。当店は、洗浄力の強いメイン洗剤の他に、カビ取り洗剤・厨房用アルカリ洗剤も併用して、グングン・ガンガン汚れを落としています。
▼洗浄後の乾燥作業

エアコンバシャバシャ丸洗い洗浄しても、エアコンは故障することなく正常に運転しています。先ほどまでの悪臭は何処へやら、今は爽やかな風が吹いています。丁寧にエアコンの分解・エアコン内部の養生をしていますからね。どんなに強い洗剤を使用しても、その洗剤成分が残らないように徹底洗浄しても、エアコンが故障することはありません。2年前のエアコンクリーニングとは違う完璧な洗浄していますので、数週間で臭いがすることなどは絶対にありません。ご安心してエアコンをご使用ください。
臭いが取れなかった原因
それでは、エアコンの臭いが取れなかった原因を検証してみましょう。前述してありますが、手付かずの洗浄箇所もありました。洗浄が足りていない洗浄不足の箇所もありましたよね。そのどれもが原因なのかも知れませんが、もう一つ考えられる理由もあります。
▼洗浄後の汚水|ダイキン

上記の画像は今回の汚水。エアコン下部の吹き出し口の汚れ具合を考えると多めの量ですよね。これには理由があります。吹き出し口の汚れがキツイ場合は、エアコン下部の洗浄比率が高くなるため、室内のバケツに残る汚水は多くなります。ただ今回は違いました。さあ何故でしょう?
当初から、このエアコンの悪臭の原因は「エアコン上部」にあると考えていました。洗浄は「熱交換器」「ドレンパン」などのエアコン上部がメインとなるため、洗浄水(お湯)の8割位はエアコン上部に使用しています。すると・・・ドレンパンから予想外に洗浄水が大量に漏れ始めました。実は、ドレンパンから溢れた汚水がバケツに大量に溜まっていたのです。これはドレン内の詰まりが原因でしょう。
ドレンポンプを持ってベランダのドレンホースをチェック。「吸引すれば解消だろう?」と考えていましたが、どうやら詰まりの原因は汚れではないようです。室外機はベランダの外の敷地外に設置されていました。その室外機に向かって長い配管が伸びているのです。どうやらドレンの流れが悪い原因はここにあるようですね。長すぎるドレンホースの勾配に問題があるのでしょう。配管類を束ねているシールを剥がし、ドレンホースを取り出して短めにカット。無駄な勾配がなくなったので順調に汚水は流れだしました。これで解決。そうそう、剥がしたテープはしっかりと巻き直して補修済みです。
このようにドレン内が詰まっていると、その悪臭をエアコンが吸い込んで室内のエアコンが臭うこともあります。エアコンクリーニングを丁寧に行っていれば、誰でも気づくことですが・・・前回の「エコ洗剤業者」は気づかなかったのでしょうか? あまりエアコン上部の洗浄はしていないのかも知れませんね。そうそう、前述していたメイン基盤下の端子台近くにあった細かい基盤。分解しないで洗浄していたら確実に浸水していました。ドレンパから溢れる大量の洗浄水を養生のみでカバーすることは不可能。徹底洗浄には「徹底分解」してからの「徹底養生」が不可欠なのです。
エコ洗浄の説明責任
前回、前々回のエアコンクリーニング業者に共通している点は「洗浄不足」です。前々回は「ダスキン」で、前回はエコ洗浄の「グレイトフルジョイ」さん。「ダスキン」でエアコンの臭いが取れなかった話をすると、大手業者の否定をしながら「こんなに丁寧にエアコンクリーニングする業者は他にはいないですよ」と、自信満々で作業をしていたとのこと。数週間後にはエアコンは悪臭を放つようになったそうですが・・・。
ホームページを確認すると「キレイになるまで帰りません!」とのこと・・・。「帰りましたよね?」エアコンは数週間で臭い戻りしていますよ。臭い戻りの原因は洗浄不足・・・そうなんです。エアコンはキレイになっていなかったのです。「こだわり・思い」というページもありました。上から4項目に、何故だか「特殊詐欺根絶アクションプログラム・東京」という文字が・・・。あの〜「帰りましたよね?・・・キレイになっていませんでしたよ・・・」。知らないこと・気づかないことって、幸せなことだったりもしますよね。余談ですが・・・その下の項目では「昔の芸能人と一緒にニッコリ」している写真も掲載してありました。
当店では「エコ洗剤」を推奨はしていません。理由は簡潔「汚れが落ちないから」です。こんなことは「エアコンクリーニング従事者」であれば誰でも解っていること。だからといって「エコ洗剤」を使用することに問題があるとは考えていません。お客様の了承を得ているのであれば、大手を振って「エコ洗剤」を使用してもいいでしょう。だたそれには、しっかりとした説明責任はセットです。
どこの「エコ洗浄業者」のホームページを見ても、「エコ洗剤」の優位点しか謳っていません。誰も「汚れは落ちないが、人や環境には優しい」と、不都合な話はしていないのです。「当店のエコ洗剤は、洗浄力が強い」と、啓蒙活動をしている業者まで・・・。何も知らないお客様からしたら、エアコンの汚れは一掃できていると勘違いしてしまいますよね。このような誤解を与えるような宣伝文句は、私から言わせれば「完全なる詐欺行為」でしかありません。
当店でも「エコ洗浄」を依頼されることはありますが、その際は事前に説明をしています。「エコ洗剤は洗浄力が弱いので、臭い戻りの補償はできません」「蓄積汚れやヤニ・油汚れなど、キツイ汚れを一掃することは不可能です」「古いエアコンは、エアコン上部の熱交換器やドレンパンに臭いが染み込んでいるため、エアコンの悪臭を解消させるのは難しいです」と正直にご説明。それでも良いとご了承いただだいたときには、エコ洗浄をしています。ただ・・・そのようなお客様は殆どいません。
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