
目黒区碑文谷で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、日立ルームエアコンと
シャープルームエアコンの各1台です。
オーバーホールしたエアコン
(訪問日:2020年7月18日)
本日は、目黒区碑文谷でエアコンクリーニングをしてきました。昨年の9月に引っ越してきたそうなのですが、その際にエアコンを壁から降ろして掃除してもらったそうです。いわゆるオーバーホールですね。ただもうエアコンは臭っているとのこと。まだ1年も経っていませんよね。夏本番前には臭っているなんて・・・、どんなエアコンクリーニングをしたのでしょうか? 色々とチェックしてみましょう。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|日立ルームエアコン|RAS-Z56D2(W)|2013年製/シャープルームエアコン|AY-N22NC-W|2002年製
車は指定されたスペースに駐車しました。しかし、ここに車を停めて良いのだろうか・・・という雰囲気です。駐輪場横のため、横に置いてある自転車は確実に動かせなくなります。ただ駐輪場に寄せないと駐車場の車も動かせない状態・・・。心配ではありますが、ダッシュボードにお部屋番号・エアコンクリーニング中・連絡用の電話番号を記載したボードを掲示してから、お客様宅に伺いました。
クリーンランプの点滅
本日のエアコンは、日立のお掃除機能付きエアコンです。エアコン下のスペースを空けてから洗い場のお話すると、先にシャワーを浴びたいとのこと。パーツ洗浄を担当する女性スタッフの準備はできませんが、とりあえずエアコンの分解をはじめよう・・・と、エアコンをチェックしてみると「クリーンランプ」が点滅中。嫌な雰囲気ですね。
まずは「リセットボタン」を・・・と、リモコン・本体のボタンを探してみましたが見当たらず。それでは・・・と「フィルター掃除」ボタンを押しても反応はありません。しょうがないから強制リセットだ・・・と、コンセントからプラグを抜き差し。するとクリーンランプの点滅は解消し、お掃除ユニットの動作音が鳴りました。これで解決かな・・・と思いましたが、動作音がするだけでお掃除ユニットは動かず。暫くすると、またクリーンランプは点滅状態に・・・。これは「お掃除ユニット」の故障ですね。ただお客様がお掃除ユニットの故障を認識しているかは解りません。お客様への確認・報告が必要なので、エアコンの分解を進めることができなくなってしまいました。結局私も「お風呂の出待ち」です。
▼日立のお掃除機能付きエアコン|RAS-Z56D2(W)

そうこうしていると、お部屋のインターフォンが鳴りました。車のことかな・・・と気を揉みますが、私が出るわけにもいきません。スマホを見ても着信はないので、しばしこのまま休憩を。お客様からは5分位と言われていましたが、15分近く経過してしまいました。ただ待つだけだと長いですよね。後の作業も気になってきます。
お客様がお風呂から出た頃に、再度インターフォンが鳴りました。やはり駐車スペースに問題があったようです。ただこちらの管理人さんお優しい人。本来は駐車スペースは貸していないとのことでしたが、特別にお許しいただけたようです。感謝。
それではエアコンの確認をしましょう。お客様の話では、引越し時のエアコンクリーニング後に「お掃除ユニット」が動かなくなったそうです。引越し時で忙しいということもあり、「エアコンとしては問題なく使用できます」という、エアコンクリーニング業者の言葉を信じ? あまり気にかけてはいなかったとのこと。エアコンを故障させたのに、その説明? 正直理解に苦しみます。
1年も経たずに臭うエアコン
しかもこのエアコン。もう臭っているのです。昨年の9月に入居しているのですから、まだ夏の本番は迎えていません。いったいどのような掃除・洗浄だったのでしょうか。しかもエアコン下部バーのネジ隠し3箇所がなくなっていました。これはかなりヤバい業者かも知れませんね。お客様には申し訳ありませんが、なんだかワクワクしてきます。
▼エアコン|洗浄前・後

昨年9月にエアコンを降ろして「オーバーホール」しているので、ご覧のように見た目の変化(洗浄前・後)はそれほどありません。流石に「クロスフローファン」などの見えるところは洗浄していますよね。ただエアコンは臭いまま。・・・ということは、おそらく臭いの原因は熱交換器ですね。そしてご覧のように、アルミフィンには曲がった・折れた箇所があちらこちらにありました。これは高圧洗浄機で高圧噴射した爪痕です。オーバーホールしたのなら、熱交換器ごと洗浄用のプールに浸け置きするのがマストですが、そのような設備を持たない業者なのでしょう。
せっかくオーバーホールしているのに「高圧洗浄機」なんて、それでは壁掛け洗浄と大差ありません。洗浄力の弱い洗剤では、熱交換器に染み込んだ臭いは取れないでしょう。ただ、お客様の前で洗浄しているわけではありません。パフォーマンスとしての「エコ洗剤」には意味もありますが、洗浄力の弱い・汚れや臭いの落ちない「エコ洗剤」を、敢えて使用する意味なんてないですよね? 「どのような洗浄をしたのか」「どんな洗剤を使用したのか」は知り得ませんが、エアコンに臭いが残っているのは事実。ダメなオーバーホール業者で確定ですね。
▼洗浄後の汚水

こちらが本日の汚水。エアコン上部をメインに洗浄しているため少なめ・・・しかしこれでも、洗浄水(お湯)は20ℓ位使用しています。吹き出し口よりもエアコン上部から漏れた汚れがメインなので、バケツに残っているのは熱交換器やドレンパンの汚れ。この5倍以上の洗浄水が、オーバーホール後でもエアコン内部に残っていた「蓄積汚れ・臭いの原因」と一緒に、室外にも排水されています。本日のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム配合のMAX仕様。洗浄力の強い洗剤を大量に使用して、オーバーホール業者では取れない汚れ・臭いもグイグイ落として洗浄しました。
それで、エアコンの臭いは取れたのでしょうか・・・・。安心してください。壁からエアコンを降ろした「オーバーホール業者」が取れなかったエアコンの臭いだって、壁掛け状態のエアコンクリーニングで解消されました。
このエアコンの臭いが取れたのは、使用している洗剤の洗浄力の違いです。大切なんですよ「洗剤の洗浄力」は・・・汚れの取れない・臭いの取れない「洗浄力の弱い洗剤」をエアコン洗浄に使用するなんて・・・全く意味がありません。だって汚れや臭いは取れていないのですから・・・。黒い汚水が大量に出たとしても、エアコンに臭いが残っているのなら、そのエアコンクリーニングは無意味なのです。やらなかったのと大差ありません。残念ではありますが、ただ時間と出費がかかっただけ。エアコンクリーニング業者の選択にも注意が必要ですよね。
オーバーホール業者の検証
いつもと大差はありませんので、エアコン洗浄の話はここまで。しっかりと完璧に殺菌洗浄してあります。今回のこのエアコンは、何かと問題を抱えていました。原因は全てオーバーホール業者の落ち度です。それでは残念な結果を検証していきましょう。
掃除していない箇所発見
当店は、壁掛け状態でのエアコンクリーニング専門店。正直なお話、壁から降ろして作業をする「オーバーホール」の作業内容を把握しているわけではありません。ただ全てのパーツ・部品を分解しているのだろう・・・と推察しております。否、していました・・・。
▼未洗浄の箇所

上記の画像をご覧ください。リモコン受光部基板(左画像)の裏や基板下(右画像)の電源コード付近など、汚れが残ったままでした。1年位で残る汚れ方ではありませんよね。完全にノータッチです。確かに組み立ててしまえば誰も気づかない汚れですが・・・。
ただ、この汚れ箇所とエアコンの悪臭は無関係。だとしても・・・掃除はしましょうよ。「オーバーホール」業者なんですから・・・。分解したパーツは当然ですが、見える箇所・手の届く範囲の基板周辺のホコリ払いくらいしてくれたって。依頼しているお客様は、全てのパーツがキレイになると信じていますよ。
パーツ類の紛失
この「オーバーホール業者」の最大の過ちは、洗浄範囲や洗浄不足ではありません。組み立て時に使用するネジの着け間違いやパーツの紛失など・・・色々とやらかしています。
▼ネジと基板カバーの紛失

前述している通りエアコン下部バーのネジ隠し3箇所は紛失していました。そして、基板横の熱交換器のパイプの隙間に腐食したネジを発見(左画像)。落とし物・忘れ物ですね。ただこんなことはよくあること。当店でも稀に起こるミスです。落とした場所によっては、オーバーホールしないと回収できません。でもこの業者は、エアコンを「オーバーホール」したはず。しかもこんな箇所なら簡単に取れますよね。単なる不注意なのでしょうか・・・。
そして本日最大の過ちを発見しました。右画像をご覧ください。なんと基板右側が剥き出し状態に・・・。基板カバーを1箇所紛失しているのです。一番右端になるので、熱交換器からは一番離れている箇所。故障のリスクは低いのかも知れません。ただ、理由があるからカバーはついているのです。なんらかの原因で金属などが触れてしまえば、発火することだって考えられます。水が浸水してしまえば、エアコンは故障してしまうでしょう。正直考えられないミスです。
組み立て不良
そうそう、このエアコンはお掃除ユニットが故障していましたよね。お掃除ユニットを確認したら、原因はすぐにわかりました。本当に初歩的なミスです。
▼お掃除ユニットスタート部のパーツが逆に設置

上記の画像をご覧ください。パーツが上下逆に嵌められていました。電気系統が疎いとしても、ユニットが動き出す仕組みを考えてみれば、こんな取り付けはできませんよね。というか・・・逆にこんな取り付けを考えつくほうが凄いです。この入れ方ではしっかりとパーツは固定されません。この不自然さに気づかないのでしょうか? 子供だって知育玩具で学んでいます。三角の穴には、丸い物は通りません。全くもって不可思議ですね。作業したのは初心者? 素人・・・○×(自主規制中)なのでしょうか・・・。
▼お掃除ユニット復活

ご覧のように、お掃除ユニットは動きだしました。無事に修理完了です。まっ、対して自慢できる話ではありません。ただパーツを逆に付け直しただけの話。こんなことにも気づかない「オーバーホール業者」に問題があるだけです。
壁から降ろしただけのエアコンクリーニング
結果として、今回の「オーバーホール業者」は、壁から降ろしただけのエアコンクリーニングということでしょうか? エアコンの洗浄力は当店の壁掛け洗浄の方が上です。まさかの逆転現象。オーバーホールで取れなかったエアコンの悪臭が、当店の壁掛けでの徹底洗浄で解消されました。まっ、相手が相手ですので自慢できることではありませんが・・・。
ただ、紛失しているパーツが示す通りエアコンの分解はしていました。しかし、この分解範囲がまた意味不明だったりもします。このお掃除ユニットには、ダストボックスがついています。そのダストボックスには、濡れたことで固まったホコリがぎっしりと詰まっていました。取り外すことなくお掃除ユニットを洗浄したのでしょう。確かにお掃除ユニットは洗浄しているのです。ただダストボックスは洗浄していない・・・取り外してもいない・・・。摩訶不思議。意味不明。奇々怪界。いろんな業者がいますよね。
▼1年前よりもキレイになったエアコン

はい。無事にエアコンは、正常に動作しています。試運転時の悪臭は何処へやら。爽やかな風がエアコンからは吹いていますよ。
今回の「オーバーホール業者」は酷かったですね。お客様には全てをご報告済み。基板カバーの紛失は事故に繋がる可能性もあるので、業者に連絡をとって補償してもらうことを強く勧めておきました。
ここまででもお腹が一杯な内容ですが、もう一台エアコンがありました。こんなことがなければ、もう一台のエアコンの方がメインでもいいような代物です。こちらはさらっと説明しますね、
備え付けの古いエアコン
引越し時から、入り口の部屋には古いエアコンが備え付けられていたそうです。こちらのエアコンも悪臭を放っていました。ただこのシャープエアコン・・・構造に難ありです。
▼分解したドレンパン

シャープのこの古いエアコンですが、ルーバーの分解が簡単にはできません。メイン基板やファンモーターも無防備な状態。このエアコンを簡易養生で徹底洗浄すれば、確実に故障してしまいますね。古いエアコンの注意点は説明済みですが「責任を取る必要がないから故障させてもいい」そんなふうには考えていません。「故障させないために、洗浄範囲を狭める」そんなことも考えてはいません。徹底洗浄で依頼をいただいている限り、どんなエアコンだって内部を徹底洗浄していきます。
その答えが「ドレンパンの分解」。この一手間でエアコンの故障リスクが回避できます。後はエアコン内部の徹底洗浄をするだけ。当店ならこんなに古いエアコンだって「バシャバシャ」と丸洗い洗浄可能なのです。これで悪臭とはおさらばですね。
▼洗浄前と乾燥作業

上記の画像は、徹底養生前のエアコン(左画像)と洗浄後の乾燥作業中(右画像)のエアコンです。色々と分解するパーツが多いことが、上記の画像で判りますでしょうか? 古いだけではなく、分解にも手間がかかるため作業時間もかかりますね。
▼洗浄後のキレイなエアコン

洗浄後のエアコンは、こんなにキレイになりました。外観だけではなく、内部もスッキリ殺菌洗浄済み。洗浄前の悪臭は何処へやらです。
本日の作業時間は4時間30分。1時間の超過です。次のお客様が同じ碑文谷だったので、ご迷惑をお掛けるすことなく訪問することはできました。ただ・・・無休ですが・・。あっ昼食もとれませんでした。こんな日もたまにはありますよね。
オーバーホール業者からのクレーム
8月27日に「J-TOP」という会社から突然の電話が入りました。何やらクレームのようで、碑文谷の〇〇さん宅のエアコン修理代金「3,850円」を当店に負担して欲しいとのこと。「サイドカバーがないと言われたが問題なかった、メーカーに修理依頼しても問題ないと言われた、だからメーカーの出張費をこちらに支払って欲しいと・・・」。お客様からのクレームではなく、修理を依頼された業者からのクレーム? 何やら趣旨が判らないのでお客様情報を確認。やっと理解ができました。当店のお勧め通りに、お客様は業者にクレームをいれたようですね。良かった、良かった。そのことに憤慨した「ジェートップ」という会社からのクレーム電話だったようです。
少し面白くなってきたので、早速連絡先の電話番号「0120-787-343」に電話を入れることに。担当者は電話中とのことでしたが、店名・内容を説明すると社内では情報の共有をされているようです。この会社曰く「貴店に唆された、碑文谷の〇〇さんのエアコンを確認してみたが、問題は見当たらなかった。ただ念のためメーカーにも修理を依頼した!」「メーカーのサービスマンも問題がないといっている!」「だから、メーカーの出張費を負担しろ!」このような趣旨のようです。申し訳ありません。言葉は少し誇張してあります。
当店からの回答は、「当日の作業内容は、当店のホームページ内にも記載してあります。組み立ての不備により、お掃除ユニットが不良を起こしていたり、パーツを欠損していたり、しっかりと掃除ができていなかったり、エアコンの臭いが取れていなかったり、全てそのまま真実を書いてありますので、見てください。」「欠損したパーツの写真も掲載してありますが、本当にメーカーのサービスマンが問題ないといったのでしょうか? それならサービスマンと直接私がお話をしましょうか?」と。そして「他の業者に謂れのないクレームをしている暇があるくらいなら、作業している人間の教育をした方がいいと思いますよ」。このようなことを、少し語尾を強めに伝えておきました。
反論できない担当者は黙ったまま・・・。とりあえず「当店への出張費の負担などは論外」とお答えして電話を切りました。
Googleのクチコミに・・・
その日の深夜に、Googleのクチコミが・・・。「星1」「重大:プロ意識」「口ばかりでちゃんと掃除してくれよった感じでした。」
はっ?と思い、お客様情報を確認しても同姓同名のお客様はいらっしゃいません。このタイミングは偶然なのでしょうか? ただ、「ジェートップ」をNET検索すると「詐欺」という言葉も一緒にヒットしてきました。NET情報を鵜呑みにすれば、追加請求や二重請求などが横行している会社のようです。だから、当店からも「出張費」を徴収しようとしていたのかも知れませんね。どうやら、この会社のスタンスのようです。
Googleのクチコミにも悪評が多数・・・。電話番号の「0120-787-343」でNET検索しても悪評だらけ・・・やばい会社なのかも知れませんね。変な地雷を踏んでしまいました。謂れのない悪評など気にせず、正直に真面目に仕事をしていればいいんだ・・・とは思いますが、やっぱり気になりますよね・・・。見に覚えのない、嫌がらせのような悪評は・・・。そこで慌ててブログの更新です(笑)。申し訳ありません。小さな人間で・・・。
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