
北区東十条で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、パナソニックルームエアコン1台です。
隠蔽配管のエアコン
(訪問日:2020年6月20日)
本日は、北区東十条でエアコンクリーニングをしてきました。3年前に訪問したリピーター様で、エアコンが臭くなってきたとのことです。建物前の大型の駐車場に車を停めてから、お客様宅に訪問しました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|パナソニックルームエアコン|CS-401CF2-W|2011年製
午前8時50分頃に、お客様宅前に到着。道路向かいには見覚えのある3階建の駐車場がありました。そうそうこの駐車場に車を停めたんだったと思い出します。ただ建物には記憶はありません。正直お客様と会っても記憶はなく、前回の洗浄内容も覚えてはいませんでした。
お客様宅はエレベーターのない3階の一室。何往復かしながらの道具類の移動です。ここで少し記憶が蘇りました。そうそう、こんな感じで荷物を運んでいたよな・・・と。
ドレンパンの分解
こちらがエアコンの洗浄風景。いきなりドレンパンを分解したのには理由があります。エアコンが汚れていたから? いいえ違います。リピーター様だから特別に? いいえそれも違います。正解は後程・・・。
▼ドレンパンが分解されたエアコン

本来の趣旨とは異なりますが、ドレンパンを分解することで気づいたこともありました。実はこのエアコン、ドレンホースの出口が見当たらないのです。エアコンが臭っていたので、ドレンホースの出口周辺に臭いの原因があることを想定し、ドレンホース出口を探すことに・・・。しかしベランダには室外機は見当たらず、他のお部屋を含めた全ての室外機たちは建物下に並んで設置されていました。
このエアコンの設置位置はベランダの窓側ではなく玄関側。冷媒配管やドレン排水管の隠れている隠蔽配管のエアコンです。しかも建物下周辺を何度チェックしてみても、ドレンホースの出口は見当たりません。ということは・・・どこかの排水溝に直接ドレン排水しているということですね。
こういうエアコンの場合は注意が必要です。エアコンから少量の汚水を流すだけだと、排水溝内の汚水は溜まったままになりますよね。この溜まった汚水をキレイに流すためには、大量のキレイな洗浄水で洗い流すことが必要。中途半端な洗浄だと、汚れた排水溝の臭いをエアコンが吸い込むことも・・・。洗浄後のエアコンの方が、洗浄前よりも臭うことだってあるのです。まっ、当店は大量の洗浄水を常に使用しているので、何の問題もありませんが・・・。
▼吹き出し口をカビ取り洗剤で浸け置き洗浄

こちらが吹き出し口の洗浄風景。左側が「ファン裏」にカビ取り洗剤を噴霧した後。右側の画像は、浸け置き洗浄後の吹き出し口です。クロスフローファンは洗浄前なので汚れたままですが、この段階でも「ファン裏」はしっかりと殺菌洗浄されています。当店の洗浄スタイルは「洗剤まかせ」。洗剤の持つ洗浄力のみで汚れを落としていきます。洗浄後にタオルで汚れを拭き取るという、無意味な作業も一切なし。「エコ洗剤」などではビクともしない汚れだって、拭き取り作業なしで洗浄可能なのです。
▼クロスフローファンの洗浄

クロスフローファンには、厨房用アルカリ洗剤を追加噴霧しました。前回の訪問時は「エコ洗浄」の頃。今回は、前回落とせなかった汚れだって徹底洗浄していきます。
▼吹き出し口|洗浄前・後

吹き出し口もご覧の通りキレイになりました。ドレンパンを分解すると遮るものがないので、作業が楽になりますね。分解したドレンパンは、女性スタッフが他のパーツ類と一緒に洗浄しています。内部洗浄の負担が軽減されるため作業効率もアップ・作業時間も短縮できました。
当店でのドレンパン分解の意味合いは、洗浄率をアップさせることではありません。作業効率をあげることが最大の目的なのです。ドレンパンをつけたままの状態でも、エアコン内部には大量の洗剤を噴霧するので、ドレンパン内もある程度の洗浄は可能。ドレンパン内に多少汚れが残っていたとしても、その汚れが原因でエアコンが臭うことはありません。程度にもよりますが・・・当店の徹底洗浄であればノー問題です。
▼洗浄後のエアコン全景

本日のメイン洗剤は「ホワイトクリーナー」に次亜塩素酸ナトリウム配合の標準仕様。それでも前回訪問時のメイン洗剤「エコ洗剤(環境対応の洗浄力の強いタイプ)」と比較すれば、洗浄力は20倍以上です。ご覧の通り、熱交換器のアルミフィンもキレイなアルミ色を取り戻しました。
洗浄後の汚水

こちらが本日の汚水です。左側のバケツと右側のバケツの色が違うのは、汚れを取り切るまで洗浄している証。このエアコンの洗浄には、約20ℓの洗浄水(お湯)を使用しました。しかしバケツに残っているのは10ℓ位ですかね。今回のエアコンは、前述している通り隠蔽配管のエアコン。しかもドレンホースは、どこかの排水溝に差し込んでいるはずです。ドレンホース内の洗浄や排水溝の洗浄もしておいたほうがいいいですよね。そこでドレンホースには、直接「カビ取り洗剤」「メイン洗剤」を注入。その後、大量の洗浄水を流しました。元々の排水溝の汚れも多少は軽減されていると思います。
左右風向ルーバー軸の欠損
お待たせしました。こちらがドレンパンを分解した最大の原因です。動作確認時にエアコンを見上げると、一番右側の左右風向ルーバーがグラグラしていました。どうやら軸が欠損しているようです。犯人は・・・3年前の私。
このエアコンは、左右風向ルーバーを取り外すことが可能。作業効率を考え分解していた頃がありました。それが丁度3年前位だったと思います。しかしご覧のように、軸を欠損した記憶が数件ありました(今は分解することはやめています)。汚れが固着しているとなかなか取り外すことができなく、ケレンなどを利用しながら気をつけてゆっくりと分解していても欠損することが・・・。欠損に気づいた時は、左右風向ルーバーをとってしまっていたのですが・・・。このエアコンの場合は気づかなかったのか? 知らないフリをしていたのか? お客様に説明していたのか? 説明していなかったのか? 正直記憶にありません。隠蔽だったのでしょうか?
▼欠損していた左右風向ルーバーの軸

そこで3年前のミスを、本日修復することになりました。瞬間接着剤を塗って欠損部の断面を合わせます。どうやら無事に接着できたようですね。この状態で、しばらくお外で乾燥(日影干し)させておきましょう。
▼修復完了

エアコン洗浄後に接着部を再確認。しっかりと固着できているようです。それでは左右風向ルーバーのセットをしましょう。慎重に・祈るような思いで、ゆっくりと左右風向ルーバー差し込みます。ふ〜、なんとか無事に修復(隠蔽?)することができました。安堵です。このように、当店でやらかした「欠損しまままのエアコン」は他にもあるかも知れませんね。猛省です。何か不都合なことがありましたら、気軽にご連絡ください。
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