
江戸川区篠崎でエアコンを
徹底洗浄と簡易清掃!
今回のエアコンは、パナソニックとナショナルの
ルームエアコン3台です。
徹底洗浄と簡易清掃
(訪問日:2020年6月17日)
本日は、江戸川区篠崎町でエアコンクリーニングをしてきました。お掃除機能付きエアコンを徹底洗浄、スタンダードの古いエアコンは簡易清掃の依頼です。両極端のエアコンクリーニングを同じ場所で・・・「せっかくなので時系列でご紹介しよう」と考えていましたが、お客様との話が弾んでしまいイマイチの結果に・・・。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|パナソニックルームエアコン|CS-405CEX2-W|2015年製/(簡易清掃)|ナショナルルームエアコン|CS-H255A-W|2005年製・CS-22RFH-W|2006年製
本日の駐車スペースは、家の前の私道です。必要な時にすぐに道具類が出せるので、移動が楽になりますね。お家に入ると、たくさんのペットたちがお出迎え。ワンチャン2匹と猫ちゃん数匹・・・ネズミ系の小動物からお魚まで、数種類のペットを飼われているようです。ペット好きに悪い人はいませんが、エアコンにはペットは強敵でしょうね。そんな戸建て住宅の1階リビングには、パナソニックのお掃除機能付きエアコンが設置されていました。
徹底洗浄
それでは、使用頻度の高いリビングのエアコンから徹底洗浄していきましょう。ワンチャンや猫ちゃんは2階に移動。これで心おきなく、エアコンを洗浄できますね。
▼パナソニックのお掃除機能付きエアコン|CS-405CEX2-W

こちらがパナソニックのお掃除機能付きエアコン。この段階からでも、熱交換器アルミフィンの目詰まりが確認できます。このタイプのエアコンには、ダストボックスがついていません。直径2センチ弱の長いホースからエアコンのゴミを排出するという、画期的なエアコン。しかしそれが、このエアコンの致命的な欠点でもあります。
キレイ好きな人は見たことがないかもしれませんが、ホコリやゴミなどは何処にでも付着してしまいます。湿気だったり・油分だったり・静電気だったり・・・様々な要因がありますが、垂直面の壁や天井にだって付着可能。そんな付着することが大好きなホコリは、当然ホース内にも付着しています。このホコリ同士が絡み合って・重なり合って、こんな状態が一体何年続けられるというのでしょうか。室内機からホコリを排出しようと、小さなファンがゴミを吹き出して(お掃除ユニット作動中のみ)いますが、結局ホース内はホコリだらけとなり詰まってしまうのです。ある意味、構造的な欠陥ともいえますね。
排出先を失ったお掃除ロボットは、それでもお掃除を続けてしまいます。かき集められたホコリは行き場を失い、熱交換器が吸い上げることに・・・悪循環ですね。これが熱交換器アルミフィンの目詰まりの原因。お掃除ユニットが作動すればするほど、このエアコンは汚れていくのです。
こんな状態になってしまったエアコンの解決方法は二つしかありません。お掃除ユニット自体をバラバラにして分解洗浄し、排出用のホースの洗浄もしくは交換をすること。オーバーホールにプラスアルファの作業となりますので、料金も高額になることでしょう。因みにこの作業は、当店では行っておりません。しかし、もうひとつ簡単な方法があります。それは、お掃除ユニットを止めてしまうこと。お掃除機能付きエアコンをスタンダードエアコンとして扱うということです。フィルターの取り外しが面倒なエアコンだな・・・と思い込み、定期的にフィルターを外して掃除してしまえば、このような汚れ方をすることはありません。当店では後者をお勧めしています。
▼お掃除ユニットの分解

このように、お掃除ユニットを分解していきます。業者によっては、左画像の状態で洗浄を始めてしまいますのでご注意を。故障の原因にもなりますし、この状態ではしっかりと洗浄することもできません。昨今では、そのようはエアコンクリーニング業者も多発しています。
▼ドレンパンの洗浄

ドレンパンはこんな感じで簡易分解して洗浄しました。背面パネル・ファン裏・ドレンパン裏にも、同様にカビ取り剤を噴霧・浸け置き洗浄。この段階でしっかりと殺菌洗浄しておきます。
▼熱交換器の洗浄

それでは、問題の熱交換器の洗浄をしていきましょう。まずは、メイン洗剤をエアコン全体に一通り噴霧。高圧洗浄機をセットして、この段階で熱交換器に洗浄水(お湯)を噴射していきます。ここでお客様が洗浄風景を見にこられました。右画像は一段階、熱交換器アルミフィンの目詰まりを取った後です。お客様が喜んで見ておられたので、ここでお話を始めてしまいました。これはまだ序段。ここから何度も洗剤を追加噴霧していくのですと・・・。そんな話をしているうちに・・・、当店の洗浄方法と他業者の違いや、今まであった例、オプションへ誘導(追加料金)する業者のこと、抗菌コートの有無や室外機クリーニングの有無、エコ洗剤の実態などなど・・・たくさんお話をしてしまいました・・・。で、このエアコンの写真はここままです。申し訳ありません。これでは徹底洗浄の説明ができませんね。
とりあえず、この後の作業は・・・。背面パネル・熱交換器背面・天面・前面・ドレンパン・吹き出し口には、メイン洗剤を何度も重ね噴き。トータルで3ℓもメイン洗剤を使用しました。クロスフローファンには、厨房用アルカリ洗剤を追加噴霧して、繭玉のような状態で浸け置き洗浄。っとその前に、一段階ゴミを高圧洗浄機ですすぎ落としています。メイン洗剤はMAX仕様の「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウム配合。汚れを流す・洗剤成分を流すtめの洗浄水も40ℓ以上使用しています。ドレンパンをつけた状態でも、室内のバケツには15ℓ位の汚水が残りました。申し訳ありません・・・これまでの「おそうじ日記」を読み返し、何となく想像してみてください。ただ完璧に、このエアコンは徹底洗浄しています。あんなに臭っていたエアコンの悪臭も、しっかりと解消済みですのでご安心を。
それでは2階のエアコンに移動しましょう。ペットたちは1階に再移動です。
簡易清掃
ここで問題が発生しました。この古いナショナルのエアコンは、ルーバーの取り外しに難があります。当店では欠損したことはありませんが、欠損しているエアコンや業者が破損させてしまったエアコンも良く見受けますね。このエアコンは、本体側のセンターの付け根(軸)がリング状(Cのような形状)になっているため、プラスチックの経年劣化(硬化)により欠損しやすくなっているのです。
以前ルーバーを分解していた頃は、慎重に目を瞑りながら・・・一点に集中して、深呼吸をして祈りながら、一気にスパっと・・・こんな感じで取り外していたことを思い出します。ただそれは昔の話で、今は殆どが10年以上前の古いエアコン。確実にプラスチックは硬化していますよね。エアコンに直接紫外線があたるような環境であれば、より経年劣化(硬化)が進んでいることでしょう。そんなことから当店では、ルーバーを分解せずに大元のドレンパンを分解することにしています。しかし、このエアコンの依頼は「簡易清掃」。簡易清掃でドレンパンの分解? なんだか可笑しな話ですよね・・・思案してしまいます。
▼簡易清掃風景

お客様からは、徹底洗浄でも良いと言われましたが、後の予定もあるため作業時間にも縛りがあります。そういえば、業者によっては当日に追加料金があることも説明していました。作業当日に料金設定が変わってしまい、予定していた金額より割増になるのは嬉しくないですよね。結果こんな感じの、不可解な「簡易清掃」が行われることとに・・・。安心してください、ドレンパン分解のオプション料金は発生していませんので・・・。
吹き出し口の洗浄例

しかもこのエアコンは古いですね。過去に洗浄したことはないイメージ。正直「簡易清掃」向きのエアコンではありません。簡易清掃は、それこそ「汚れが簡易」のエアコンに適しているのですが、このように汚れているエアコンには不向き。熱交換器もしっかりと汚れていましたからね。
そこで今回の洗浄方法は、厨房用アルカリ洗剤で浸け置き洗浄。ご覧のように繭玉状態のまま、しばらく放置しておきます。ファン裏にはいつものようにカビ取り洗剤も噴霧済み。この洗剤と汚れをMAX仕様のメイン洗剤(1.5ℓ)で洗い流します。洗剤で洗剤を、噴霧器を使って洗い流すのです。汚れが落ちてこなくなったら、高圧洗浄機ですすぎ作業。高圧洗浄機の水圧は1kgまで落とし、汚れや洗剤を吹き飛ばさないように配慮もしています。
▼吹き出し口|洗浄前・後

ご覧のように、吹き出し口周辺はスッキリキレイになりました。ただ熱交換器は汚れたまま。これくらいエアコン上部が汚れていると、洗浄後の満足感はありませんね。徹底洗浄に慣れていますので、「簡易清掃業者」の気持ちは解りかねます。
▼洗浄後の汚水

吹き出し口の洗浄のみのため、濃度の濃い汚水がバケツに残りました。エアコン上部は一切洗浄していませんので、このエアコンに使用した「洗剤」「洗浄水(お湯)」の全てがバケツに収まっています。大体2〜3ℓくらいですかね。
▼洗浄後のドレンパン

簡易清掃なのに、こんなにドレンパンもキレイになってしまいました。フィルターと一緒に、女性スタッフがお風呂場で洗浄しています。
▼簡易清掃のエアコン

ドレンパン以外のパーツ類の洗浄は吹き上げのみ。お風呂はではなく、エアコン本体の下で濡れタオルを使用して行っています。ただこのエアコン汚れていました。表側も裏側も・・・。正直お風呂場で洗った方が速かったと思います。ただ簡易清掃・・・。本当にこのエアコンたちは「簡易清掃」には不向きでしたね。
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