
文京区本郷で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、東芝ルームエアコン2台です。
コンセントのないエアコン
(訪問日:2020年4月23日)
本日は、文京区本郷でエアコンクリーニングをしてきました。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務されているお客様宅には、コンセントのない古いエアコンが2台設置されています。ただ、コンセントがないと気づいたのは1台目のエアコン洗浄後・・・。マンション下の駐車スペースに車を停められたので、「エアコンクリーニング中」「お部屋番号」「連絡用の電話番号」を記載したパネルを、車のダッシュボードに置いてからお客様宅に訪問しました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|東芝ルームエアコン|RAS-2217D(W)/RAS-2817D(W)|2007年製
お客様宅にお伺いすると、リビングのエアコの下には棚(軽量ラック)が、寝室エアコンの前にも棚・そしてベッドも置いてあります。リビングのエアコンは、このままの状態では「徹底洗浄」できそうにありません。棚の移動をお願いして、寝室のエアコンから洗浄することにしました。
▼東芝スタンダードエアコン|RAS-2217D(W)

ただ寝室のエアコンにも難がありました。エアコンの左側前には棚(軽量ラック)が3台置いてあるのですが、この棚を移動できるスペースはないのです。また、棚上には転倒防止用のパイプが設置され、このままではエアコンのカバーすら取り外すことはできません。まずは、転倒防止用パイプを取り外しましょう。
次の問題はベッドです。エアコンの下には大きなベッドが中途半端な位置に置かれていました。このままの位置では、脚立を乗せて作業することはできません。しかし、ベッドを移動させて作業スペースを確保するほどの空間もないのです。思案の結果、ベッドと棚の隙間の荷物を移動させベッドを棚側に密着。エアコンの真正面ではありませんが、この位置関係で頑張るしかありませんね。ベッドの上・マットの上を養生してからエアコンクリーニングすることにしました。脚立を置いてから、エアコン前の棚もマスカーテープで養生。この前段階の作業にかなりの時間を費やしてしまいました。
エアコンの分解
それでは、気を取り直してエアコンを分解していきましょう。前面パネル・フィルター・エアコンカバー・ルーバーを取り外します。このメーカーのこの機種は、エアコン下のフックが強めに食い込んでいるのですが、立ち位置が悪いので分解にも若干手間がかかりますね。
▼分解したエアコン

寝室のエアコンは、布団があるためホコリが舞いやすいのでしょうね。また所狭せしと荷物も置かれていました。これでは掃除も行き届きませんよね。上記画像のように、エアコンにはホコリが付着していました。直接洗浄することができない「基盤部」は、刷毛やドライヤーを活用してホコリ払いをします。
エアコン周囲のホコリも払ったら、基盤部の徹底養生・エアコン周囲には、エアコンカバーを取り付けて養生していきます。それでは、エアコンの内部洗浄をしていきましょう。
エアコンの洗浄
まずは、カビ取り剤を使用します。エアコン上部の「背面パネル」「ドレンパン」にカビ取り剤を噴霧。
▼吹き出し口の浸け置き洗浄

上記画像のように、エアコン下部の「ドレンパン裏」「ファン裏」にもカビ取り剤を噴霧・浸け置き洗浄していきます。
次はメイン洗剤の噴霧。今回のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウムを追加配合。エアコンの臭いも気になったので、MAX仕様にしてみました。
▼吹き出し口|洗浄前・後

時間をかけて何度もメイン洗剤を重ね噴きし、洗剤成分が浸透してきたら高圧洗浄機ですすぎ作業。ホコリまみれの「クロスフローファン」もスッキリキレイになりましたね。
▼洗浄後のエアコン全景

熱交換器もこんなにキレイになりましたよ。たっぷりのメイン洗剤を何度も何度も重ね噴きしています。圧力の弱い噴霧器の噴射力でも汚れが除去できるくらい、何度もメイン洗剤を噴霧・重ね噴き。高圧洗浄機を使用する前段階でも、上記画像と同程度まで洗浄しておきます。
大量に噴霧したメイン洗剤は、アルミフィンの隙間・裏側までも行き届いています。この後は、浮いた汚れと洗剤成分を洗い流すだけですね。大量の洗浄水(お湯)を使用して、エアコン内部をバシャバシャと丸洗い洗浄しています。キレイに殺菌洗浄されたエアコンには、洗剤成分が残ることはありませんのでご安心を。
それでは、養生を外して乾燥作業をしましょう・・・。ここで初めて気付きました。このエアコンにはコンセントがありません。どうやらこのエアコンは、ブレーカー直結タイプ。そうなんです。電源を落とすことなく内部洗浄をしてしまったのです。これは完全にミスですね。エアコン洗浄前の作業に手間がかかってしまったので、慌ててエアコンを分解してしまいました。コンセントを抜くのも忘れて・・・。本当に注意不足です。以後気をつけましょう。
今度こそ、気を取り直しましょうね。次はリビングのエアコンです。手狭なスペースではありますが、棚(軽量ラック)は移動していただけていました。真後ろに移動された棚は、マスカーテープで養生。それではエアコンを分解していきましょう・・・とその前に、ブレーカーでエアコンの電源を落とします。
▼熱交換器|洗浄前・後

リビング設置のエアコンは、脂汚れも多いのでしょうね。熱交換器のアルミフィンには油汚れも付着しています。このお部屋にも荷物は多め・・・ホコリも舞いやすいのでしょう。メイン洗剤を噴霧すると、上記のように泡立ってきました。洗剤成分が油汚れに作用していますね。この泡立ちがなくなるまで、何度もメイン洗剤を重ね噴きします。
▼クロスフローファンの浸け置き洗浄

クロスフローファンにも脂汚れが付着していました。メイン洗剤を何度も重ね噴きしましたが、汚れ落ちが止まりません。上記画像のように、厨房用アルカリ洗剤を追加噴霧。繭玉のようの状態で浸け置き洗浄です。まだまだ汚れは浮き出てきますね。
▼洗浄後の乾燥作業

洗剤の持つ洗浄力で、エアコン内部の汚れを浮かし落としたら、高圧洗浄機ですすぎ作業をするだけです。大量の洗浄水でバシャバシャと丸洗い洗浄されたエアコンは、こんなにキレイになりました。同メーカーの容量違いのエアコンですが、熱交換器の色は違うのですね? こちらのエアコンの熱交換器はアルミ色です。
エアコンの養生を外して基盤部の浸水をチェックしたら、ブレーカーをあげてエアコンの電源を入れます。リモコンでエアコンを運転させてから、吹き出し口の拭き取り作業。水滴が飛ばなくなるまで何度も、エアコンの運転・停止を繰り返します。
▼洗浄後の汚水

上記の画像が本日の汚水です。2台とも汚れていましたね。このエアコンはドレン捌けがよく、エアコン上部の洗浄水はドレンホースを通って室外に多めに流れる傾向にあります。だから室内の汚水は少なめになりますね。これでもこの4倍(20ℓ)の洗浄水(お湯)を使用しています。
本日の作業時間は3時間弱。少し時間が押しましたね。エアコン洗浄前の作業時時間がかかりましたから・・・。エアコンクリーニングをするためには、エアコンの周囲には1.5平方メートル位のスペースが必要。お手数ではありますが、事前準備としてスペースの確保をしていただけますと助かります。
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