
中央区晴海で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコン1台です。
退去時のエアコンクリーニング
(訪問日:2020年3月2日)
本日は、中央区晴海でエアコンクリーニングをしてきました。個人所有のマンションの一室で、新しい入居者のためのエアコンクリーニングです。来客用の駐車スペースに車を停めてからお客様宅にお伺いしました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|S50JTNV-W|2008年製
予約時には聞いておりませんでしたが、お部屋は空室状態でした。いわゆる退去時のエアコンクリーニングですね。個人で所有されているマンションの一室を賃貸ししているそうです。業者にて壁紙は張り替え済みで、これから自分達でお部屋を掃除するとのこと。どうやら以前依頼したお掃除屋さんが素人レベルだったので、この程度なら自分でやっても変わらないと思ったそうです。日常清掃レベルのお掃除屋さんも多いですからね。さすがにエアコン内部までは洗浄できないので、当店にエアコンクリーニングの依頼をされたとのこと。了解しました。新しい入居者のためにも、エアコン内部を徹底洗浄していきますね。
エアコン上部の洗浄

空室時のエアコンクリーニングのメイン洗剤は、「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウムを追加配合しています。当店でのMAX使用ですね。この配合で徹底洗浄をすれば、エアコン内部に臭い・汚れが残ることはありません。油汚れ・ヤニ汚れ・永年の蓄積汚れだって大丈夫。
このエアコンは11年前の古いエアコンです。エアコンをチェックすると、カバーがずれて嵌っていたためリモコン受光部基盤のランプ位置がずれていました。古いエアコンなので、過去にエアコン洗浄をしているのでしょう。ただカバーすらしっかりと戻せない業者がしたエアコンクリーニング。期待しない方がいいですね。
それではエアコン上部の洗浄のご説明を。背面パネル・ドレンパンにはカビ取り剤を噴霧・浸け置き殺菌洗浄。背面パネルに噴霧した洗剤は、直結しているドレンパン背面にも垂れ流れていきます。分解しないと直接洗浄することができないドレンパンにも「前から後ろから」洗剤の洗浄力を浸透。その後はメイン洗剤をたっぷりと噴霧。「背面パネル」「熱交換器背面・天面・前面」「ドレンパン」の順に、何度も重ね噴きしていきます。
暫くすると、右画像のように熱交換器のアルミフィンは泡立ってきました。これは界面活性剤の力。蓄積していた油汚れに洗剤成分が作用したのでしょう。アルミフィンの奥の奥までしっかりと浸透・作用して、汚れを浮かし落としているのです。この泡立ちがなくなるまでメイン洗剤は重ね噴き。このようにエアコン上部に噴霧したメイン洗剤の大半は、ドレンパン内部に流れていきます。これもドレンパンやドレンホースの洗浄には大切な作業。しっかりと汚れを落とせる「洗浄力の強い洗剤」を使用しているので、見えない箇所の洗浄にも効果があるのです。
▼洗浄後のエアコン

「洗浄力の強い洗剤」とは、主に強アルカリ洗剤のこと。熱交換器のメイン素材であるアルミ板はアルカリ成分に弱いため、しっかりと洗剤を落とさないと腐食してしまいます。アルミフィンを腐食させないためには、洗浄後の中和作業が必須ですが、この作業がエアコンクリーニングの一番の肝。アルミフィンを通って飛び散った洗剤を、すべて落として中和させるのは一苦労です。最低でも使用した洗剤の20倍位の洗浄水が必要ですね。しかし、このすすぎ作業を簡素化させてくれるものもあります。それが「中和剤」と「エコ洗剤」。
「中和剤」とは、アルカリ性を中性にするためのもので、いわゆる「酸性」の液体のこと。アルカリ洗剤の使用でアルカリ性になってしまったエアコン内部を、アルミが腐食しないため「中性」に戻す必要があります。ただ飛び散ってしまったアルカリ洗剤と全く同じルートで「中和剤」を噴霧することは不可能。洗浄水を減らすという課題はなかなかクリアできません。結果洗浄不足により、見えない箇所のアルミフィンが腐食していたりします。
この問題を解決してくれるのが「エコ洗剤」。「エコ洗剤」であれば、簡素な洗浄作業(すすぎ)でもアルミを腐食させることはありません。しかし、「エコ洗剤」には汚れをしっかりと落とす洗浄力がないのです。エアコンクリーニングの問題は、アルミフィンを腐食させないことだけではありません。それだけならエアコンクリーニングをしなければいいだけのこと。せっかくプロにエアコンクリーニングを依頼しているのですから、しっかりと汚れを落とすことが大切なはずです。それには洗浄力の強い洗剤と徹底した洗浄作業が必要。当店であれば、どんなに強いエアコン用洗剤を使用したって大丈夫。大量の洗浄水(お湯)を使用して、エアコン内部をバシャバシャと丸洗い洗浄しています。洗浄後のエアコンに洗剤成分が残ることはありません。洗浄後の熱交換器アルミフィンが、腐食したり白化することはありませんのでご安心ください。
エアコン下部の洗浄

次はエアコン下部の洗浄のご説明を。ファン裏・ドレンパン裏にはカビ取り剤を噴霧・浸け置き殺菌洗浄。このエアコンにはフェルト部もありますので、右画像のような状態で浸け置きしました。この後にメイン洗剤を「ファン裏」「ドレンパン裏」「フェルト部」「クロスフローファン」の順に重ね噴き。「クロスフローファン」と「フェルト部」には、追加で厨房用アルカリ洗剤も噴霧しています。
▼吹き出し口|洗浄後

洗剤の持つ洗浄力で汚れを落としていますので、目視できない奥の奥・隅々までも殺菌洗浄されています。当店ならファンを分解しなくても、羽の一片一片・羽の裏やファンの軸までも洗浄可能。これも汚れを落とすことのできる洗剤を使用しているからこそです。洗浄力の弱い「エコ洗剤」単体使用で、これくらいのクオリティーを求めるのは不可能。結果、クロスフローファンの分解しか方法はないのでしょうね。しかしそれでも、「エコ洗剤」では殺菌洗浄まではできていません。
▼フェルト部|洗浄後

どうですか? 洗浄後のフェルト部もこんなにキレイになりましたよ。フェルト部に染み込んでいたカビ汚れや油汚れも、最適な洗剤を使用しているからこそ落とせるのです。ワンパターンの一種類の洗剤使用では、このように汚れを落とすことはできません。もちろん「エコ洗剤」などは論外。次亜塩素酸ナトリウムの殺菌力・漂白力だからこそ、ここまでキレイにすることができるのです。
▼洗浄後の汚水

エアコン下部の汚れが多かったので、室内のバケツに残る汚水は多めになりましたね。これでも洗浄水は20ℓ使用していますので、同量位の洗浄水が室外にも排水されています。エアコン内に最適な洗剤を噴霧したら、大量の洗浄水でエアコン内部をバシャバシャと丸洗い洗浄。洗浄後には「エアコン上部」「エアコン下部」とも洗剤成分が残ることはありません。しっかり洗浄作業(すすぎ)ができるからこそ、汚れを落とせる洗剤を使用できるのです。当店で徹底洗浄したエアコンなら、臭い戻りが起こることはありません。新たな入居者から、エアコンへのクレームがくることはありませんので、ご安心してお部屋の引き渡しをしてください。
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