
品川区戸越で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、シャープルームエアコン1台です。
古いエアコンのクリーニング
(訪問日:2020年2月5日)
本日は、品川区戸越でエアコンクリーニングをしてきました。昨年の11月に訪問しているリピーター様で、残りの1台のエアコンクリーニングです。前回同様に、隣のアパート前にある駐車場に車を停めてからお客様宅にお伺いしました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|シャープルームエアコン|AY-N22NC-W|2002年製
昨年の予約時は、3台のエアコンクリーニングを依頼されました。しかし、娘さんの送り迎えがあるため、3台分の作業時間は取れないとのこと。訪問時間も午前9時30分と指定されています。2台のエアコンクリーニングに変更されたのですが、娘さんの部屋に机を置くことになったため、エアコンを使用する機会が増えたとのこと。エアコンクリーニングの再依頼をいただきました。
※前回の訪問からは1年経っていませんので、今回はリピーター割の適用はされません。
エアコンを確認すると、古いシャープのエアコンが設置されていました。そういえば、他の2台もダイキンの古いエアコンでしたね。
古いエアコンを故障させないために
古いエアコンを故障させずに洗浄するには・・・。エアコンクリーニング業者が抱えている課題だと思います。メーカーの保証期間が切れているエアコンは、万が一故障した際は修理できないことがあります。
多くの業者は洗浄範囲を狭め、洗浄しないことで故障のリスクを回避していることでしょう。「古いエアコンの蓄積汚れは取れないことがあります」という捨て台詞とともに・・・。そのような業者が洗浄したエアコンには、確実に内部に汚れが残っています。
▼シャープの古いエアコン

「エアコン内部に汚れや臭いを残したままのエアコンクリーニング」「見た目はキレイでも悪臭を放つエアコン」自分でできないからこそ業者に依頼しているのに、それでは意味がないですよね。「壊すよりはいい」なんていう業者もいますが、それはただのスキル不足。エアコンは適正な処理をしていれば、エアコンクリーニングが原因で壊れることは殆どありません。
エアコンを故障させないためのリスク回避
▼カバーなどのパーツ類を分解したエアコン

当店には、簡易清掃と徹底洗浄という2パターンのエアコンクリーニングがあります。古いエアコンで業者がするのは、前者の簡易清掃が多いでしょうね。エアコン上部は手付かずか、サーっと雰囲気だけの洗浄。だから、古いエアコンの熱交換器は、大体真っ黒なままが多いのです。熱交換器やドレンパンに臭いの原因があれば、簡易清掃ではお手上げ、臭いを取ることはできません。
それでは、エアコンを故障させない「リスク回避」のため、しっかりと分解・内部の養生をしましょう。このエアコンは、ドレンパン前にリモコン受光部基盤などがついています。
▼エアコン内部・外側養生後

今回は、こんな感じで分解・内部養生をしました。上下方向ルーバーを分解しようとしましたが、留め具が固着しています。固着部を破損させずにルーバーを外すのは難しそう。ただルーバーがついたままの洗浄は、故障のリスクが高まります。ドレンパンを分解するしかないですね。
しかし、ドレンパンは完全分解せずに簡易分解。ここまでくれば分解したほうが楽なのですが、ドレンホースの軸がはめ込み式で、固着してビクともしません。プラスチックパーツなので劣化もしているでしょう。頑張ってこのまま負荷を与えていると破損の恐れもあります。洗浄するために水漏れの原因をつくるわけにはいきません。結果、ドレンパンは簡易分解の状態で洗浄をすることにしました。これも一つのリスク回避です。
▼カビ取り剤で浸け置き洗浄中

ファン裏・ドレンパンは、カビ取り剤で浸け置き洗浄。洗剤の洗浄力のみで、汚れを浮かし落としていきます。エアコン上部の背面パネルも、カビ取り剤で浸け置き洗浄したら、たっぷりのメイン洗剤を噴霧。「背面パネル」「熱交換器背面・天面・前面」「ドレンパン」「ファン裏」「クロスフローファン」の順に、何度も重ね噴きし、洗剤成分を浸透させていきます。
▼クロスフローファン|浸け置き洗浄中

何度メイン洗剤を重ね噴きしても、クロスフローファンからの汚れ落ちが止まらないので、追加で厨房用アルカリ洗剤を噴霧しました。ご覧のように、繭玉のような状態で浸け置き。クロスフローファンの羽の奥からは、まだまだ汚れが浮き出てきました。吹き出し口周辺に付着していた汚れは、すすぎ前のこの段階でも落ちていますね。これがカビ取り剤の洗浄力。エアコン用洗剤では落とせない「目視できない奥の方」までも、汚れの除去はできています。
▼吹き出し口|洗浄前・後

しっかりと洗剤成分が浸透・作用してきたら、高圧洗浄機で大量の洗浄水ですすぎ作業。洗剤の洗浄力で汚れがしっかりと浮いているので、すすぐだけでご覧の通りキレイになります。
▼洗浄後のキレイなエアコン

古いエアコンの場合は、蓄積汚れを考慮して「ゴールドZ(強化版)」をメイン洗剤に使用しています。当然「次亜塩素酸ナトリウム」も追加配合。ご覧ください。あの薄黒かったアルミフィンが、キレイなアルミ色に復活しました。しっかりと殺菌されている熱交換器からは、悪臭が発生することはありません。
当店は、エアコン内部にたっぷりとメイン洗剤を噴霧しています。しかし、熱交換器のアルミフィンは「アルカリ系洗剤」には弱いため、大量の洗浄水でエアコン内部が中性になるまで徹底的にすすぐことが大切。ただ大量の洗浄水と水圧は、エアコンを故障させるリスクもあります。その作業を軽減するために「エコ洗剤」を使用する業者も多いですよね。しかし「洗浄力の弱い洗剤」では、蓄積した汚れや臭いは落とせません。
▼洗浄後の汚水

当店であれば、汚れ臭いを洗浄できる「強アルカリ洗剤」を使用しても、全く問題ありません。エアコン内部を中性にするためではなく、汚れが落ちきるまで洗浄を続けています。すすぎには、20ℓの洗浄水を使用することが基本サービス。ドレンパンを簡易分解しているため、ご覧のように大量の汚水が室内に残りました。古いエアコンのため、洗浄水はお湯(60度)ではなく、ぬるま湯(30度)を使用。これもリスク回避の一つです。
▼洗浄後の動作確認・乾燥作業

しっかりと内部洗浄ができたら、外したパーツを組み立てて動作確認。分解作業が多いので作業には時間がかかりましたが、あんなにエアコン内部をバシャバシャと丸洗い洗浄していても故障することはありません。水跳ねの原因になるパーツは極力分解し、濡れたら行けない基盤類も分解。エアコン内部のメイン基盤も動かしながら徹底養生しています。どんなに高圧で、どんな角度で洗浄水が噴射されていても、基盤部に水が浸水することはありません。だからエアコンは故障しないのです。
古いエアコンだって、当店なら徹底洗浄可能です。是非お任せください。
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