
杉並区井草で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、パナソニックルームエアコン1台です。
要介護者宅のエアコン
(訪問日:2020年1月22日)
本日は、杉並区井草でエアコンクリーニングをしてきました。マンション管理会社のお客様から、管理物件にお住いの「要介護者さま」宅のエアコンクリーニングの依頼です。マンションには駐車スペースがないため、最寄りのコインパーキングに車を停めてから、訪問しました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|パナソニックルームエアコン|CS-225CF-W|2015年製
マンション前で、お客様と待ち合わせをし、一緒に入居者様のお部屋へ伺います。入居者さまは事故により下半身不随となってしまったそうで、1日2回ホームヘルパーさんが入っているとのこと。訪問時も朝の用意でヘルパーさんがいらっしゃいました。入居様がエアコンの調子が悪いと感じたため、管理会社にエアコンクリーニングの相談をされたそうです。
管理会社の担当者が、net上でエアコンクリーニング業者を探し「男女ペア訪問」である当店を見つけてくれたとのこと。入居者様のことを考えて、女性スタッフ動向の当店に依頼しようと思ったそうです。
ヤニまみれの部屋のエアコン
まずは、お部屋の養生です。エアコンの近くに介護ベットがありましたが、居住者様が横になっていますので動かすことはできません。エアコン下には防水シート、ベッドの足元には養生シートを敷かせていただきました。道具を運びならがエアコンのチェックもしましょう。
▼ヤニまみれのエアコン

脚立を立てて、前面パネルを開けてみます。お部屋の壁紙や室内の臭いからも予測はできていましたが、入居者様は喫煙者のようです。壁紙同様にエアコンもヤニで汚れていました。ご自分で窓を開けて換気することや換気扇下や・お外でタバコを吸うなんてことはできませんので、致し方ないですね。お任せください。当店がしっかりとヤニ汚れも徹底洗浄してみせます。
入居者さまは、とってもお話好きのようで、管理会社の担当者さまとずっとお話をされています。「エアコンの調子が悪いため、室外機の修理も考えて欲しい」という話を小耳に挟みましたので、一言助言をすることにしました。
入居者さま曰く「寒い日は、暖房がなかなかスタートしない」「運転ランプが点滅して、風が吹いてこない」ということが、エアコンの不具合だと感じていたそうです。ここ数日寒い日が続いていましたからね。しかし、それは室外機の故障ではありません。室外機は、暖かい冷媒を乗せて室内機の熱交換器を暖め、室内からは冷たい冷媒を受け取っていますが、外気温が低ければ低いほど、暖かい冷媒を循環させるのに時間がかかります。結果、暖房のスタートも遅くなってしまうことに・・・。運転ランプが点滅しているのは故障ではなく、冷たい風が出るのを防ぐための運転準備中なのです。外温度が低く湿度が高い時には、霜取り運転中に入り点滅することも・・・。
ヤニ汚れの洗浄
▼カバーなどのパーツ分解後

室外機の問題は解決しましたので、室内機の洗浄をしましょう。エアコンの内部が汚れていれば、熱の伝導率も悪くなりますよね。熱交換器にはヤニ汚れもびっしりとついています。
本日のメイン洗剤は、しっかりとヤニ汚れを洗浄できる「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウムを追加配合しました。使用期間は5年ですが、閉め切った部屋での喫煙ですので、頑固なヤニ汚れ・ヤニ臭です。ドレンパンを簡易分解してみると、こんな所にもヤニが・・・。
▼ドレンパン|洗浄前・後

幸いにもドレンパンの分解が簡単なタイプのエアコンです。分解が必要なほどは汚れていませんが、エアコンの後方には介護ベッド。洗浄中の水跳ねには注意が必要ですので、ドレンパンを分解することにしました。これで、洗浄作業に集中できます。
分解したドレンパンはカバーなどの他のパーツと一緒に、女性スタッフがお風呂場で洗浄しています。ご覧のように本来の色を取り戻し、ホワイトカラーになりました。
▼吹き出し口|洗浄前・後

クロスフローファンにも、こんなにヤニが付着しています。吹き出し口のファン裏には、カビ取り剤を噴霧・浸け置き。クロスフローファンには、メイン洗剤をたっぷりと重ね噴き。強烈なヤニ汚れでしたので、厨房用アルカリ剤も追加噴霧しました。どうですか、ヤニのヤの字もなくなりましたね。
▼洗浄後のエアコン全景

熱交換器の色をご覧ください。あんなに付着していヤニ汚れは一掃されました。アルミフィンも本来のアルミ色を取り戻し、フィンの奥・裏のヤニ汚れだって除去できています。このエアコンからヤニ臭が漂うことはないでしょう。ただ・・・その傍で入居者様は、タバコを吸っています・・・少し虚しい作業となりましたね。
▼洗浄後の汚水

汚れが落とせる最適な洗剤を「たっぷりと広範囲の隅々に噴霧」し、「しっかりと時間をかけて洗剤成分を浸透・作用」させて、「浮いた汚れと洗剤成分を大量の洗浄水ですすぐ」これが当店のエアコンクリーニングの基本。どれか一つが欠けてしまっても、エアコンには不具合が生じてしまいます。だからこそ「適度な洗剤」で、「限定された範囲内」を、「さっと洗浄する」そんな簡易清掃業者が乱立してしまうのです。そんな洗浄方法では、汚れや臭いを落としきることはできません。
▼乾燥運転

しっかりと内部洗浄が完了したら、エアコンの動作確認・吹き出し口周辺の拭き取り作業・エアコンの組み立てをします。ルーバーなどの動作確認が終わったら、暖房で乾燥運転させて本日の作業は終了。壁の色と同化していたエアコンも、くっきりと白さが浮き上がるようになりましたね。
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