新宿区上落合で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコン1台です。
お掃除機能付きエアコンの作業時間
(訪問日:2019年12月18日)
本日は、新宿区上落合でエアコンクリーニングをしてきました。予約の際に、エアコンクリーニングの作業時間を質問されたので、大凡の想定時間はご連絡済みです。(ダイキンのお掃除機能付きエアコンなので、汚れが軽度であれば150分もかからないとお答えしてあります。)マンション横の駐車スペースに車を停めてから、お客様宅に訪問しました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|AN50LRP-W|2010年製
キッチン隣接のリビングには、2010年製のお掃除機能付きエアコンが設置されていました。外観はそれほど汚れていないのですが、ダイキンのこの機種でしたか・・・。お掃除ユニットの分解は簡単なのですが、メイン基盤がドレンパン前にあるタイプです。内部が汚れていないことを祈りましょう。
メイン基盤の分解
前面パネルを開けてみると・・・フィルターが凄いことになっていました。このエアコンは、キッチン隣接のリビングで約10年使用しています。お客様の話によると、10年お掃除要らずとの思いがあるらしく、ダストボックスの掃除もしたことがないとのこと。フィルターも外したことはないそうです。分解前からヤバイ雰囲気満載ですね。
▼ダイキンお掃除機能付きエアコン
カバーを外してみると、下記の通りです。敢えてフィルターはつけたままで撮影してみました。この回転式のフィルター内にも、こんもりとホコリが付着しています。一体誰が、10年間お掃除要らずなどという情報を伝えたのでしょうか? そもそもダストボックスのスペースが狭いため、1年分のホコリすら溜められないエアコンです。
▼カバーを分解してみました
この後の作業までは簡単です。このお掃除ユニットは、左右のネジ2箇所と中央のメイン基盤のコネクタ1箇所を外せば、簡単に分解できます。サクサクと分解していきましょう。ユニットの分解前ですが、隙間からは汚れが見えています。
▼ユニット分解後のエアコン
お掃除ユニットを分解してみると、ホコリがタンマリと熱交換器にこびりついていました。油分を含んでいるため、掃除機で吸い取ることも難しい感じです。このエアコンは汚れすぎですね。ドレンパン内も凄いことになっているでしょう。
ここで問題です。このエアコンの汚れを徹底洗浄するには、どうしたら良いと思いますか?
▼汚れが軽度な場合の洗浄方法
上記の画像は、同機種のエアコンの汚れが軽度な時の洗浄例です。エアコン上部「熱交換器」「ドレンパン」の汚れが軽度であれば、このような洗浄方法でも全く問題ありません。この後の作業は、基盤部を徹底養生することです。
しかし、汚れ具合が全く違いますよね。上記の方法で洗浄してしまうと、故障リスクが高くなります。それは何故なのか? 現時点でドレンパン内がゴミで詰まっていることが考えられます。また、このままの状態で洗浄をすれば、熱交換器のホコリはドレンパン内に溜まってしまうでしょう。大量の湿ったホコリがドレンパン内で詰まってしまうので、大量の汚水が外に溢れ出てしまいます。どんなに頑張って基盤を養生しても、勢いよく溢れ出る汚水からメイン基盤を完璧に防ぐことは不可能。簡易清掃なら問題ありませんが、この汚れ具合で徹底洗浄するのは難しいのです。
▼メイン基盤分解後のエアコン
結果、上記のようにメイン基盤を分解することになりました。この段階で既に45分位経過しています。もう予約時にお答えした作業時間では終わりませんね。この後の内部洗浄にも、洗浄後の組み立てにも時間はかかります。ここまできたら、ジタバタしてもしょうがありません。じっくりと丁寧にエアコン洗浄をしましょうね。
▼吹き出し口|洗浄前・後
熱交換器の汚れと比較してしまえば、パッと見は汚れていない感じですね。吹き出し口の洗浄は、いつものようにカビ取り剤を使用して殺菌洗浄しました。しかし洗浄を続けていると、クロスフローファンには予想以上に油汚れが付着しているため、汚れがどんどん浮き出てきます。追加で厨房用アルカリ洗剤も噴霧し、浸け置き洗浄することにしました。
▼洗浄後の熱交換器
ご覧ください。洗浄前とは全く違った熱交換器に生まれ変わりましたね。それでは「どのようにして洗浄したのか」ご説明いたします。
先ず背面パネル・ドレンパンにカビ取り剤を噴霧して浸け置き洗浄。前面・背面のドレンパンに詰まっているゴミの融解を促します。次は、メイン洗剤をエアコン上部全体にさっと噴霧してから、アルミフィンで目詰まりしているホコリ除去のため、一段階目のすすぎ作業。高圧洗浄機で、熱交換器に詰まっているホコリをドレンパン内に吹き落とすため、大量の汚水がドレンパンから溢れ出てきました。ドレンパン内で溜まってしまったゴミを落とすために、直接ドレンパン内にも洗浄水を噴射して汚れを吹き飛ばします。この作業では大量の汚水が勢いよく溢れ出ます。
次は、丁寧にメイン洗剤の噴霧です。今回のメイン洗剤は「ゴールドZ(強化版)」に次亜塩素酸ナトリウムをプラス配合。「背面パネル」→「熱交換器背面」→「熱交換器前面」→「ドレンパン」→「吹き出し口」→「クロスフローファン」の順に何度も重ね噴きしていきます。この作業でもメイン洗剤がドレンパンから溢れてきました。洗剤成分がゴミを融解することでドレンパンの詰まりが改善してきたら、大量の洗浄水(お湯)を使用して、徹底したすすぎ作業でゴミ汚れを洗い流します。
▼メイン基盤の組み立て
当然ではありますが、分解したエアコンは元に戻さないといけません。エアコンの徹底洗浄が終了したら、メイン基盤の組み立て作業です。ご覧のように端子台も分解しているので、組み立てには時間がかかりますね。
▼洗浄後の汚水
上記の画像が、本日のエアコンの汚水です。約3ℓのメイン洗剤と60ℓ以上の洗浄水(お湯)を使用しました。ドレンパンから溢れた汚水もありますので、バケツ2杯分で12ℓ位はありますかね。あれだけのホコリが付着していると、ドレンパン内は確実に詰まってしまいます。当然ドレンホース内も詰まることに・・・。簡易な洗浄方法で、詰まったままで作業を終えてしまう業者もいるかもしれませんね。しかし、当店なら大丈夫。徹底したすすぎ作業が可能ですので、この4倍位の洗浄水がエアコンの汚れ・洗剤成分とともに室外にも排水されています。大量の洗浄水が勢いよく室外に流れだし、ドレンパン・ドレンホースの汚れや詰まりも改善されました。このようにエアコン内部を徹底洗浄するためには、エアコン内部も徹底分解する必要があるのです。
さて、作業時間はどうなったのでしょうか? 申し訳ありません。予約時にお答えしたお時間ではなく、逆に30分以上超過してしまいました。しかし、エアコン内部はしっかりと洗浄できています。汚れを残したままでも、時間がきたら作業を終えてしまう業者も存在していますが、当店ではそのような行為は一切行っておりません。しっかりとエアコンの汚れを洗浄していますので、汚れ具合・機種などにより想定時間が超過することもあるのです。予めご了承くださいませ。
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