練馬区高松で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、日立ルームエアコン1台です。
エコ洗浄の相談
(訪問日:2019年12月17日)
本日は、練馬区高松でエアコンクリーニングをしてきました。訪問日の朝に電話での連絡があり「エコ洗浄」での洗浄を希望したいとのことです。「エコ洗剤」の特性や洗浄力、当店のスタンスや洗浄方法をご説明し、徹底洗浄のご了承いただいてからの訪問となりました。住居の駐車場を空けていただいたので、道具の移動が楽で助かります。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|日立ルームエアコン|RAS-AJ40A2|2011年製
本日の訪問予定時間は午前11時30分頃となっておりましたが、午前8時頃にお客様より連絡がありました。アレルギー体質のお子様が、風邪のために学校を休んで家にいるとのこと。エアコンクリーニングには「エコ洗剤」を使用した「エコ洗浄」の方がいいのではないかとのご相談でした。
巷には「エコ洗剤」を推奨している「清掃会社」「口コミサイト」などが溢れていますが、当店のスタンスは真逆です。多くの業者が語らない、語りたくなく「エコ洗剤」の真実をお話しいたしますね。
エコ洗浄の効果は?
「エコ洗剤」を使用している業者で、「エコ洗剤」の洗浄力が強いと本気で考えている業者は存在していません。仮にいたとしたならば、そもそも業者として失格です。
当店が使用している「○○洗剤」は、他のエコ洗剤よりも洗浄力が優れているので・・・などと謳っている業者でも、本心では「エアコン内部の汚れをキレイに取り切ることは不可能」だと感じているはず。私自身もその一人だったことがあります。
エアコンの汚れ具合は様々で、日々のエアコンクリーニングの作業過程で「エコ洗剤」の限界に気づかされてしまいます。設置条件や使用頻度・使用年数などにより「エコ洗剤」では落せない汚れが多くあるのです。浸け置き時間・洗剤の温度・洗剤の使用量・水圧の調整・洗浄範囲・エコ洗剤のタイプなど、考えらえることは全て試してみましたが、「エコ洗剤」の洗浄力には限界がありました。
吹き出し口周辺の油汚れやカビなども、キツイ汚れの場合は落とすことはできませんので、タオルやスポンジなどで拭き取っていました。手が届かない箇所はノータッチですので、汚れたままでエアコンクリーニングを終えていたということになります。熱交換器などに過度の油やヤニが付着している場合は、洗浄後のアルミフィンは変色したまま。汚れが落ちた箇所と落ちない箇所で斑ら模様になったりもしていました。
殆どの業者は「エコ洗剤だから仕方がない」で済ませるのかもしれませんが、どうも腑に落ちない気持ちが多く残っていたことを思い起こします。しかし巷では、耳あたりのよい「エコ洗剤」ブームです。「口コミサイト」などでは、エコ洗剤でないと集客すらできません。結果、妥協するしかないという日々を悶々と過ごしていました。
現在の仕事環境は、お陰様で「口コミサイト」経由の仕事に頼らなくても、集客できるようになりました。フランチャイズでも「○○グループ」でもありませんので、柵もなく自由に真実を発信できます。当店では、汚れの落ちない「エコ洗剤」の推奨はいたしません。エアコン内部には、個々の汚れ具合を考慮した「適正な洗剤」を使用して、徹底洗浄することを自信を持ってオススメいたします。
アレルギーがあるからといって「エコ洗浄」を希望しても、人にも環境にも優しい「エコ洗剤」は、エアコン内部の汚れにも同じように優しいのです。エアコン内部の汚れをしっかりと落とせない、エアコン内部にアレルゲンを残しままの「エコ洗浄」は、本当にアレルギー体質の方のためになっているのでしょうか? 洗浄不足によって洗剤成分がエアコン内部に残ってしまえば「エコ洗剤」の洗剤成分が汚れを促進し、新たなアレルゲンになることさえあります。
徹底洗浄を行いました
当店の徹底洗浄であれば、エアコンクリーニング後のエアコン内部に洗剤成分が残ることはありません。洗浄後のエアコン内部は「エコ洗浄」よりもキレイな状態です。しっかりとすすぎ作業が終わっているエアコンは、すぐに使用することもでき完全に無害。何ら心配はありません。一通り当店のスタンスをご説明・ご了承をいただき、エアコン内部を徹底洗浄してきました。
▼日立スタンダードエアコン
お客様のお話しによると、1〜2年前に他の業者でエアコンクリーニングをしているとのこと。フィルターはご自分でキレイに掃除されているようです。それでは、前回の業者の爪痕をチェックしてみましょう。
▼腐食しているネジ
エアコンカバーを取り外してみると、内部には腐食したネジが見つかりました。当店では、結露保護用の白いパーツと一緒に、このアース線は取り外してから作業をしています。しかし、このエアコンのネジは腐食していますよね? これは、前回の業者がネジを外していないから起きる現象。噴霧した洗剤をキレイに洗い流せていないと、このようにネジは腐食してしまうのです。こんな状態のエアコンはよく見かけますね。なんとなく前回の業者が行った掃除方法が想像できたような気がします。
※基盤部周辺や端子台などに付着しているホコリはブラシで払い、故障を防ぐためにリモコン受光部基盤は取り外してから、基盤部の養生をします。
▼洗浄前の熱交換器
しっかりと取り外せるものを分解したら、エアコンが故障しないように基盤部周辺などの内部をしっかりと養生。お部屋が汚れないようにマスカーテープとエアコンカバーで養生したら、エアコンの内部洗浄を行います。熱交換器のアルミフィンも、斑らに汚れていますね。
エアコンクリーニングの洗浄範囲
当店は、洗浄中にエアコンが故障しないように、時間をかけて基盤部周辺のあらゆる隙間を塞いで徹底養生しています。故障するリスクがなくなれば、洗浄範囲を制限する必要もありませんよね。だからこそ、エアコン上部・背面パネルにも大量の洗剤・高圧の洗浄水(お湯)で、バシャバシャと丸洗い洗浄できるのです。
▼背面パネル|洗浄前・後
しかし、背面の洗浄には弊害もあります。エアコンの機種・設置条件によっては、背面壁側から洗浄水が漏れてしまいます。
「お部屋が汚れないようにしっかりと養生しているため、壁が汚れることはありません」などと謳っている業者も多くいますが、そんなことは不可能。しっかりとエアコンを徹底洗浄すると、壁側の水漏れを防ぐことはできません。そのため当店では、常に床が汚れないようにマスカーテープで養生しています。
壁に水が漏れないと宣伝しているのは、エアコンの上部・背面は洗浄しないと宣言しているのと同じ。前回の業者の作業範囲もそうだったのですね。ご覧のように、エアコン背面は汚れたままでした。
▼吹き出し口|洗浄前・後
吹き出し口は、カビ取り剤を使用して浸け置き洗浄していますので、目視できない「ファン裏」「ドレンパン裏」もスッキリと殺菌洗浄が可能。高圧洗浄機でのすすぎ作業後に、タオルで汚れを拭き取る必要はありません。油汚れに強いメイン洗剤を使用していますので、クロスフローファンもスッキリです。
▼洗浄後のエアコン全景
当店の徹底洗浄なら、熱交換器のアルミフィンもこんなにキレイになります。油脂汚れだってヤニ汚れだって、しっかりと落とすことが可能。高圧洗浄機で隅々まで広範囲に何度も洗浄を繰り返しますので、アルミフィンの目詰まりも解消できていますね。汚れ・臭い・洗剤成分は残しません。
業者がエコ洗剤を推奨する理由
洗浄力の弱い「エコ洗剤」を、推奨する業者が多いのは何故でしょうか?
一番の理由は洗浄方法にあります。一般的にエアコンクリーニングに使用されている「強アルカリ洗剤」は、性質上アルミを腐食させてしまいます。腐食を防ぐためには中和剤が有効ですが、噴霧された「強アルカリ洗剤」は様々な角度で飛び散ってしまいますので、中和剤も全く同じように飛び散らすことは難しいですよね。結果、大量の洗浄水を使用して、洗剤成分を洗い流す必要があります。しかし、この作業が一番大変。スキルがないとエアコンを故障させてしまうため、誰でもできる作業ではないのです。
しかし「エコ洗剤」であれば話は別。熱交換器のアルミフィンを痛めないため、少ない洗浄水でのエアコンクリーニングが可能なのです。大袈裟にいうと、すすぎ作業をしなくてもアルミフィンが腐食することはありません。「エコ洗剤」は、エアコン内部の徹底洗浄ができない業者にとっては「魔法の洗剤」なのです。「エコ洗剤」なら、昨日今日始めた人でもエアコンクリーニングが行えるのですから・・・。しかも、お客様への「耳あたり」は抜群です。簡易清掃業者が「エコ洗剤」を推奨しない理由はありませんよね。沢山の業者を囲い込みたい「口コミサイト」も、同じような理由で推奨しているのでしょう。
そんな業者が行ったエアコンクリーニングには、当然弊害が残ります。洗浄力が弱いため汚れが残ってしまうだけでなく、「エコ洗剤」の洗剤成分がエアコン内部に残ってしまい、その洗剤成分と残った汚れが新たな汚れとともに腐食していくのです。
▼洗浄後の汚水
上記の画像のが、本日の汚水です。結構汚れていましたね。これもまた、簡易清掃業者の後始末。しっかりと適正な洗剤を使用しているので、これだけの汚れを浮かして落とすことができたのです。全く同じ洗浄方法で、使用する洗剤を「エコ洗剤」に変更したとしたら、ここまで汚れを除去することはできません。
何にだって向き不向きがありますよね。別に「エコ洗剤」を全否定しているわけではありません。日々のお掃除であれば、お客様が身体への負担や環境のことを考え「エコ洗剤」を使用することは、本当に良いことだと思います。しかし、1年間も掃除をしていない箇所の掃除に「エコ洗剤」は不向きですよね。汚れが蓄積してしまい、日常清掃レベルの汚れではなくなっているからです。それと同じで、エアコンクリーニングにも「エコ洗剤」は不向きなのです。シーズン中に、毎週のようにエアコンクリーニングをする人はいないですよね。蓄積してしまった汚れには「エコ洗剤」では歯が立たないのです。
今回のエアコンクリーニングには、30ℓ位の洗浄水(お湯)を使用しました。室内に残るバケツの3倍位の洗浄水が室外にも排水されています。当店なら、洗浄力の強い「強アルカリ洗剤」を使用していても、大量の洗浄水を使用してエアコン内部をすすぐことが可能です。洗浄後のエアコン内部には、洗剤成分が残ることはありません。だからこそ、エアコンクリーニングの「エコ洗剤」を否定することもできるのです。アレルギーがある方も強い洗剤に不安のある方も、ご安心して当店にお任せください。
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