江戸川区南篠崎町で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、日立ルームエアコン1台です。
簡易清掃業者の後始末
(訪問日:2019年12月15日)
本日は、江戸川区南篠崎町でエアコンクリーニングをしてきました。戸建て2階のリビングには日立のお掃除機能付きエアコンが設置されています。住宅の駐車場横に車を停められましたので、道具の移動が楽で助かりました。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|日立ルームエアコン|RAS-S63C2(W)|2013年製
本日のエアコンは、リビング設置の日立お掃除機付きエアコンです。一年位前に他業者にて洗浄をしているが、エアコンからは悪臭がしているとのこと。1年で臭いが気になる程、エアコンが汚れてしまったのでしょうか?
お掃除ユニットの分解した形跡なし
mailでのご予約は奥様でした。昨年のエアコンクリーニングも奥様が対応されとのことで、旦那様はそれほどの情報を持っていないようです。ただこの日立のお掃除機能付きエアコンは若干分解難易度が高いタイプ。フィルターを取り外せば、洗浄できそうな隙間もあります。ユニット分解しないで作業する、簡易清掃業者も多いですね。
▼日立お掃除機付きエアコン
前面パネル・フィルターを取り外して、エアコンの汚れをチェック。他の業者にて昨年エアコンクリーニングをしているので、外観はそれほど汚れていません。しかし、お掃除屋さんは見える場所の掃除は上手。エアコンを分解してから、見えない箇所もチェックしましょう。
▼お掃除ユニット分解後
上記の画像は、お掃除ユニットを取り外した剥き出し状態のエアコンです。熱交換器が斑らに汚れているのが確認できますか? このような状態になる原因は、簡易清掃業者がお掃除ユニットの隙間から洗浄したから。その適当な洗浄方法によって、熱交換器のアルミフィンが斑ら模様に汚れてしまうのです。これでは、お掃除機能付きエアコンの割高な料金を徴収するだけの「悪徳業者」ですね。ユニットを分解していない証しは他にもあります。
▼ノータッチの証し
①は、ドレンパン前にある基盤です。コードがキレイに纏められていますね。この状態はエアコン出荷時のまま。一度分解をしていまうと、ここまでキレイに配線を戻すことはないですね。②は、①のケースカバーです。シールがついたままですよね。これは基盤ケースを外したことがないということ。ケースを外さなければ、コネクタの取り外しは不可能ですので、お掃除ユニットを分解することはできません。③は、右側面下の配線コードです。こちらもシールがついたまま。完全にこのユニットは分解していませんね。ホコリも付着したままです。
簡易易清掃の弊害
簡易清掃業者は、見えるところの掃除や雰囲気を醸し出すのは上手なのかも知れませんね。無事にエアコンを壊すことなく、お客様にバレることなく隙間から掃除した振りをしても、エアコンがキレイになることはありません。チャレンジャーな業者が、隙間から洗剤を噴霧しても、その洗剤を洗い流すこともできません。掃除したはずのエアコン内部には、逆に弊害が残ってしまうのです。
▼簡易清掃の弊害
厄介なのは、その弊害が見えないところにあるということ。下記はその一例です。
①は、普段は隠れているフィルターのネジ。洗剤で腐食していますよね。②は、お掃除ユニットの裏側です。洗剤付着後1年なので、まだそれほど汚れてはいませんが、簡易清掃業者がつけた洗剤がゴミと一緒にカビになっていますよね。③は、熱交換器の左側面です。昨年の洗剤噴霧がなけければ、このようなカビの生え方はしていないでしょう。全てが簡易清掃業者によるエアコンクリーニングが原因です。
▼吹き出し口の洗浄
吹き出し口周辺は汚れていませんでしたが、目視できない「ファン裏」「ドレンパン裏」にカビ取り剤を噴霧するとこの通り。やはり見えるところしか掃除していませんね。汚れがどんどん浮き上がってきます。
▼洗浄後のエアコン全景
熱交換器の斑ら模様もキレイになりましたね。アルミフィンの目詰まりも解消されています。しっかりと隅々まで洗浄できていますので、熱交換器が原因の油脂臭や生活臭は改善されました。
▼洗浄後の吹き出し口
パッと見はキレイなクロスフローファンでしたが、メイン洗剤を噴霧していると汚れがどんどんと浮き上がってきました。前回使用しているのは「エコ洗剤」かも知れませんね。弱い洗剤を使用しているため、昨年落ちなかった汚れが浮き上がってきたのでしょう。「抗菌コート」を施工されてしまった可能性もあります。よくある簡易清掃業者のセット販売は、人と環境に優しい「エコ洗剤」と、1年間はカビを抑制できる「抗菌コート」ですからね。当店に言わせると、両方とも無用の長物ですが・・・。
クロスフローファンは、厨房用アルカリ洗剤で繭玉のような状態で浸け置き洗浄をしましたので、ファンの羽一片一片、裏側までもしっかりと洗浄できています。
▼洗浄後の汚水
エアコン上部の熱交換器・ドレンパンがメインの洗浄になりましたので、バケツに残る汚水は少なめです。バケツが泡立っているのは、界面活性剤。洗剤の洗浄力で、汚れをグイグイと浮かして落としていきます。エアコンのすすぎには、20ℓ位の洗浄水(お湯)を使用しました、このバケツの3倍以上の汚水が室外にも排水されているのですよ。適正な洗剤をしっかりと使用したら、徹底的なすすぎ作業を行います。洗浄後のキレイなエアコンには、洗剤成分が残ることはありませんのでご安心ください。
▼洗浄後の動作確認
しっかり内部洗浄が終わったら、お掃除ユニットを組み立ててからエアコンの動作確認。この後は、乾燥作業→カバーを組み立て→乾燥運転で、本日の作業は終了となります。
剥がしたテープの代用として、基盤カバーは養生テープで止めておきました。
記事一覧