世田谷区新町で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、パナソニックルームエアコン1台です。
設置上に問題がある「お掃除機能付きエアコン」
(訪問日:2019年11月25日)
本日は、世田谷区新町でエアコンクリーニングをしてきました。子供部屋の2段ベットの上には、お掃除機能付きエアコンが設置されています。予約時にベッドは動かせないとの報告を受けたため、ベッド上での作業をご了承いたいてから、本日の訪問となりました。来客用の駐車スペースがあるとのお話でしたが、当日は引っ越し用のトラックが使用していたため、最寄りのコインパーキングに車を停めてからお客様宅に訪問です。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|パナソニックルームエアコン|CS-X403C2-W|2013年製
本日のエアコンクリーニングは、お掃除機能付きエアコン2台。お客様からのご要望がない場合は、こちらで作業の順番を決めさせていただいております。使用頻度が高いリビング設置のエアコンから作業を始めることにしました。こちらのエアコンの方が、分解難易度も高い機種で時間がかかりそうです。ただこの段階では、子供部屋のエアコンは、位置関係をパッと確認しただけでした・・・。
機能不全を起こしているお掃除機能
▼カバーなどパーツの分解
まずは、カバーなどのパーツを分解しましょう。ご覧のように、フィルターには油汚れが付着しているため変色しています。またこのエアコンは、熱交換器前にメイン基盤があるタイプ。お掃除ユニットの分解にも時間がかかってしまいますね。
▼お掃除ユニット|洗浄前・後
お掃除ユニットを本体から取り外しました。裏の方まで油汚れでホコリまみれですね。時間はかかってしまいますが、バラバラにしてから洗浄することにしました。すでに機能不全(排出ホースの詰まり)を起こしていますので、ここまで頑張ってキレイに洗浄しても、一定時間が経てば自動フィルター掃除はできなくなってしまいます。
▼熱交換器|洗浄前・後
お掃除ユニットが機能不全を起こしていますので、熱交換器にも油やホコリがギッシリと詰まっていますね。メイン洗剤「ゴールドZ(強化版)」+「次亜塩素酸ナトリウム配合」を3ℓ位噴霧して、エアコン内部を徹底洗浄しました。ご覧の通り、熱交換器はキレイなアルミ色に復元されましたね。ここまで洗浄できていれば、エアコン内部に油臭は一切残りません。
▼吹き出し口|洗浄前・後
吹き出し口周辺は、熱交換器と比較すれば汚れていないのかも知れません。しかし、油汚れは付着しています。いつものようにカビ取り剤を噴霧・浸け置きしてから、メイン洗剤をたっぷりと噴霧。その後、クロスフローファンには厨房用アルカリ洗剤を追加で噴霧、繭玉のような状態で浸け置き洗浄しました。
▼洗浄後の汚水
たっぷりと噴霧した洗剤の成分が浸透・作用してきたら、大量の洗浄水(お湯)でエアコン内部で浮いた汚れや洗剤は、バシャバシャと丸洗いしていきます。汚れが落ちてこなくなるまで徹底的なすすぎ作業をしていますので、今回は40ℓ位の洗浄水を使用することになりました。
バケツに残っている汚水は約12ℓ位でしょうか。この3倍近くの汚水が室外にも排水されています。たっぷりの洗剤とたっぷりの洗浄水を使用することで、エアコン内部はスッキリと洗浄できました。
お客様には、このエアコンの状態(機能不全)を説明し、エアコンが汚れないためには「ご自分で定期的にフィルター掃除をする必要がある」とご案内しておきました。このままお掃除ユニットを使用していると、フィルターから掃除したゴミの行き場がないため、また熱交換器がホコリだらけになってしまうのです。
このエアコンの作業開始から終了までには、約4時間近くもかかってしまいました。想定時間より1時間以上の超過です。それでは、急いで子供部屋のエアコンに移動しましょう。
エアコンと壁の隙間が1ミリもない
2段ベットの上には、シャープのお掃除機能付きエアコンが設置されています。先ほどの機種に比べれば、分解難易度は引くいタイプ。このエアコンで超過した時間を短縮させましょう。と、勇んで準備を始めました。
まずはエアコンの動作確認。リモコンでエアコンを運転させたら、ベッド上の布団やマットを移動して防水シートでスノコ面を養生します。マスカーテープで2段ベッドの周囲も養生。ベット側面の床にも防水シートを敷いておきます。これで後はエアコンを分解するだけ。パネルを開けてフィルター・ダストボックスを外しましょう。
▼子供部屋のお掃除機能付きエアコン
本当に申し訳ありません。訪問時に確認すべきことなのですが・・・前面パネルを開けるのも大変な状態でした。なんと、エアコン右側と壁の隙間が殆どありません。前面パネルですら、壁を引きずりながらやっとで開く状態です。お客様もパネルを開けたことはなく、ダストボックスの掃除もしてはいません。ここで暫し、この後のエアコンクリーニングの作業工程を考えてみました。
メイン基盤は右側にあるため、このままの状態ではお掃除ユニットの分解は難しい。ただ、基盤を前に引っ張り出すことが可能なタイプ。よし大丈夫だ・・・と、思ってから・・・あれ?。右側のカバーはどうやって外す? そうなんです、お掃除ユニットを分解する前の段階である、右側のカバーを取り外す術がないのです。この機種は、右側のカバーの下に2本の爪が噛んでいます。カバーを取り外すときは真っ直ぐに抜くのではなく、若干右にズラしながら抜いていきます。しかしカチッと壁に挟まっていますので、そのようなスペースは全くありません。
それでは、エアコンを壁から降ろしてからカバーを分解しよう・・・と考えました。しかし、立ち位置が悪いため力が入りません。そして降ろしたエアコンを置くスペースもないのです。今からこの2段ベットを移動することは、時間的に不可能。ここでお客様にご相談をしました。このエアコンを徹底洗浄するためには、エアコンを壁から降ろす完全分解しかありません。しかし、料金は3万円以上かかるでしょう。当店で簡易清掃(6,000円)することは可能ですが、それではエアコン上部の洗浄はできません。ご覧の通り、熱交換器のアルミフィンはホコリで目詰まりしています。エアコン上部の洗浄をしないのであれば、エアコンクリーニングをする意味はありませんね。
エアコンの設置位置を移動させてから、再度訪問して欲しいとのご要望もありましたが、移設工事費とエアコンクリーニング料金を考えるとメリットがあるとは思えません。子供部屋は約6畳位。新しいスタンダードタイプのエアコンであれば、5万円もあれば工事費込みでも設置できそうです。このエアコンの年式は2011年ですから、保証期間はあと1〜2年しかありません。新しいエアコンに交換することが一番お得だとご説明し、今回はエアコンクリーニングをしないことにしました。
今回のように、エアコンの設置状況によってはエアコンクリーニングができないこともあります。今回のエアコンはお掃除機能付きでしたが、この形状のエアコンカバーででは、スタンダードタイプでも内部の徹底洗浄はできません。他業者であれば、何事もなかったように簡易清掃で済ませることもあることでしょう。しかし当店では、そのような行為はいたしません。正直に事情をご説明し、その場でできる最善の洗浄方法をご提案いたします。当然ではありますが、徹底洗浄から簡易清掃に変更する際には、料金も変更。作業内容に伴わない料金を請求することはありませんので、ご安心ください。
記事一覧