品川区東五反田で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、ダイキンルームエアコンと
三菱ルームエアコンの各1台です。
ドレンパンの洗浄
(訪問日:2019年11月20日)
本日は、品川区東五反田でエアコンクリーニングをしてきました。築6年の賃貸マンションには、異なるメーカーのエアコンが1台ずつ設置されています。
当店では、ドレンパンを分解してから内部洗浄を行うこともあります。この2台のエアコンはドレンパンの分解難易度が異なるため、2パターンの洗浄方法でエアコンを徹底洗浄してきました。ドレンパン分解なし・分解ありの洗浄方法の違いをご覧ください。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|ダイキンルームエアコン|F22PTES-W|2013年製/三菱ルームエアコン|MSZ-GV563S-W|2013年製
ドレンパンは各メーカーにより、分解難易度が異なります。比較的簡単に分解ができるメーカーは、三菱・三菱重工・日立・パナソニック。この4メーカーのスタンダードエアコンの場合は、ドレンパンを分解してから内部洗浄を行うこともあります。
※ドレンパンの分解は、エアコンの設置条件や汚れ具合などを考慮の上、担当者が現場で判断しています。お客様のご要望によってドレンパンを分解することはありませんので、予めご了承ください。
それでは、ダイキンのスタンダードタイプのエアコンから内部洗浄を始めましょう。
ダイキンルームエアコン(ドレンパン分解なし)
▼ドレンパンを分解しない洗浄例
ストリーマ搭載ではありませんが、このエアコンには隙間を埋めるための無駄なパーツが付いていました。当店では、外せるパーツは全て取り外してから内部洗浄をしています。ご覧のように、無意味なパーツやリモコン受光部基盤などもしっかりと分解してから、エアコンの内部洗浄をしました。
しっかりとメイン基盤やファンモーター部を養生したら、ドレンパン内部にカビ取り洗剤をたっぷりと噴霧します。その後は、冷媒パイプ部を養生してからマスカーテープで再養生。エアコンクリーニングが原因でエアコンが故障しないように、養生作業には万全を期します。ここまでしっかりと養生してしまえば、故障のリスクはありません。大量の洗剤と洗浄水で、内部をバシャバシャと丸洗い洗浄することが可能となります。
背面パネル・吹き出し口周辺(ドレンパン裏・ファン裏)にもカビ取り洗剤を噴霧したら、ドレンパン内部にもう一度カビ取り洗剤を追い噴霧。その後は、エアコン全体の細部に到るまで、メイン洗剤をたっぷりと噴霧・重ね噴きしていきます。
※メイン洗剤には、次亜塩素酸ナトリウムも追加配合していますので、エアコン内部の隅々やドレンパンの奥までも、殺菌洗浄可能となります。
洗剤成分がしっかりと浸透・作用してきたら、大量の洗浄水(お湯)を使用して、洗剤成分と浮いてきた汚れを徹底的に落としていきます。大量に噴射した洗浄水(お湯)は、室内のバケツに残るだけではありません。エアコン内部の汚れ・洗剤成分とともに、室外にも排水されているのです。
▼洗浄後の汚水|ドレンパン分解なし
そして、エアコン上部から漏れた汚れとエアコン下部の汚れが、室内のバケツには残りました。バケツ内には8ℓ位の汚水しか残っていませんが、この3倍以上の汚水もドレンパン・ドレンホースを通って、室外に大量に排水されています。
当店では、エアコンを徹底洗浄するために、洗浄力の強い洗剤も積極的に使用しています。しかし洗浄力の強い洗剤は、エアコン内部のアルミフィンを痛めることも・・・。アルミフィンの腐食を防ぐためには、しっかりと洗剤成分をすすぐことが必須です。ただ、この徹底したすすぎ作業は経験やスキルがないとできません。エアコンが故障しないように、基盤部などを徹底養生することができなければ、徹底した洗浄・すすぎ作業はできないのです。
次は、三菱のスタンダードタイプのエアコンです。
三菱ルームエアコン(ドレンパン分解あり)
▼ドレンパンを分解した洗浄例
両者の違いは、簡単に言えばドレンパンを「分解する」or「分解しない」だけ。当店のエアコンクリーニングは二人作業のため、分解したドレンパンは女性スタッフがお風呂場で洗浄をしています。パーツ洗浄の負担は増えますが、エアコン内部洗浄の負担が増えることはありません。
ご覧のように、ドレンパンがないことでクロスフローファンの露出度がアップしますよね。ファンを回すのも楽になり、広範囲で洗浄できるため作業時間の短縮・洗剤の使用量も軽減できるのです。
同じように洗浄水の量も軽減することが可能。ドレンパンがついた状態での洗浄では、熱交換器のアルミフィンの汚れはドレンパンに溜まってしまいます。クロスフローファンの汚れの一部も、ドレンパンには溜まってしまうことも・・・。高圧洗浄でファンのゴミが吹き飛んだり、回転するためゴミが巻き上がったりするのです。この溜まった汚れは、自然に全てが流れでることはありません。
熱交換器・クロスフローファンを洗浄水で重ね噴射する毎に、何度も交互にドレンパンにも直接噴射して洗浄しなくてはいけません。この徹底したすすぎ作業には、大量の洗浄水が必要。しかし、ドレンパンがなければその煩わしさはありません。ダイレクトに汚れが落ちてくるため、作業時間・洗浄水とも短縮ができるのです。
▼洗浄後の汚水|ドレンパンを分解あり
上記の画像が、このエアコンの汚水です。ドレンホースに直接流した以外の、全ての洗剤・洗浄水がこのバケツ内に収まっています。一見するとこちらのエアコンの方が汚れているように感じますが、それは正しくありません。汚れ具合でいうと、同等もしくは、ダイキンエアコンの方が汚れていました。室内に残るバケツの汚水量と、エアコンの実際の汚れ具合は決して比例しません。このエアコンに使用した洗浄水は20ℓですが、ダイキンエアコンには30ℓ位の洗浄水を使用しているのです。ドレンパンを分解していますが、こちらのエアコン洗浄の方が作業時間は短縮。しかも洗剤の使用量も軽減できているため、コストも削減できたのです。
ドレンパン分解は必要?
重複してしまいますが、当店では作業効率を考慮してドレンパンの分解を判断しています。今回のケースでは、ドレンパンを分解することが当店のメリットになりました。当然ではありますが、ドレンパンの分解作業に追加料金をいただくこともありません。
ドレンパンの分解をしないと「汚れや臭いがとれない」と謳っている業者も見受けられますが、果たして本当なのでしょうか? ドレンパン内が軽度に汚れているくらいなら、その汚れが原因でエアコンが悪臭を放つことはないと、当店では考えています。そもそもドレンパン内には、お部屋の浮遊物を含んだ結露水が溜まります。冷房メインの夏のシーズン中は、ドレンパンから水分が乾くことはないでしょう。塩素を含んでいる水道水でも、1〜2週間も放置していれば腐ってしまいます。ドレンパン内に溜まった雑菌を含んだ結露水なら、数日で腐ってしまうでしょうね。しかし、新品のエアコンが直ぐに臭うことはありませんよね。ある程度の汚れであれば、ドレンパンの汚れはエアコンの悪臭の原因にはならないのです。
しかし、ドレンパン内にスライム状に汚れが溜まっていれば話は別。水漏れなどの原因にもなりますが、ドレンパン内部で厚みを持って腐臭しているため、クロスフローファンが嫌な臭いを巻き込むことで悪臭の原因にもなるのです。長年エアコンクリーニングをしないことでも起こりますが、下手なエアコンクリーニングがきっかけになることも・・・。
「エアコンクリーニングをしたのに、臭いがきつくなる?」そんな不思議なことが、この業界では普通に起こっています。それはエアコンクリーニング業者の洗浄不足が原因。スキルの低い業者が、気づかずにドレンパン内部に汚れや洗剤成分を残してしまうのです。見えるファンの掃除しかしない簡易清掃業者に多くある失敗ですが、問題は当人が全く気づいていないこと。ファンに付着していた汚れを気持ちよく吹き飛ばして、ドレンパン内部やアルミフィン裏に貼りつけてしまうので、ドレンパンの分解が必要だと唱えているのです。そもそも、しっかりと洗浄する方法があるのに、その方法をオプション設定していることにも理解ができません。オプション料金を払わない客のエアコンは、汚れていても構わない!というスタンスなのでしょうか?
しっかりと洗浄をしていれば、そのような事故は絶対に起こりません。ドレンパンを分解しないで洗浄するより、分解して洗浄した方がいいのは間違いありません。しかし、しっかりとエアコン内部の洗浄をしていれば、その必然性はありません。そもそもドレンパン内部は、すぐに汚れてしまいますので・・・。
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