練馬区大泉学園町で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、パナソニックルームエアコン2台です。
パナソニックお掃除機能付きエアコン
(訪問日:2019年11月16日)
本日は、練馬区大泉学園町でエアコンクリーニングをしてきました。7月と10月にお伺いしたリピーター様ではありますが、1年未満のためリピーター割は対象外となってしまいます。初回のエアコンクリーニング(お掃除機能付き)が好評だったため、3度目の訪問となりました。車はお家の駐車場に停められますので、荷物の移動が楽で助かります。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|パナソニックルームエアコン|CS-EX225C-W|2015年製
こちらのお宅には、すべてのお部屋にパナソニックのお掃除機能付きエアコンが設置されています。7月訪問時は、リビングに設置されていたCS-HX405C2。分解難易度が高いタイプで、キッチン隣接のため油汚れが凄いことに・・・。作業時間が4時間位かかってしまいました。10月には、設置条件の悪いエアコンの洗浄をしています。そして今日が残った2台のエアコン。これで全てのエアコンがキレイになりますね。
ダストボックスがないタイプ
パナソニックお掃除機能付きエアコンの特徴としましては、フィルター清掃した後のゴミを受け取るダストボックスがありません。ユニットがフィルターに付着したホコリなどのゴミを吸い上げて、室外に排気していく・・・という設定にはなっています。10年間お掃除要らず・・・こんなフレーズとともに購入されたお客様も多いことでしょうね。しかしこの機能、絶対に10年も持ちません。キッチン隣接のリビングに設置したエアコンなら、5年が限界でしょう。エアコンの使用環境が悪ければ3年も持たないかも知れません。
ゴミを吸引するためのホースの直径は約3cm、長さは80cm位もあります。吸引されたゴミは狭いファンの中を通ってから、排気用のホースに吐き出します。排気用のホースの直系も約3cm位しかありません。(ホースの長さは、エアコンの設置条件により異なる)直系10cmにも満たない小さなファンの吸引力・吐出力のみで、その狭いホース内を通って室外にゴミを排気させながら排出するというのが基本構造です。またゴミの吸引口も、フィルターの高さ×横幅3cm位で、奥行きは5mm位しかありません。
乾燥したホコリは、静電気でも様々なところに付着してしまいます。逆にホコリに湿気があったとしても、吸着力があがり貼り付いてしまいますよね。ホコリに油分があればなおさらです。そもそも油がフィルターに吸着して目詰まりしてしまうと、そのホコリを吸引・除去することは絶対にできません。過度に汚れていれば、中性洗剤などでは歯が立ちませんので、アルカリ系の洗剤を使用して洗浄する必要があります。空気中に油分などの不純物がなく、湿度のない乾燥した状況で、且つ静電気も発生しない・・・そのような製薬会社の研究室みたいな設置条件が10年続けば、10年お掃除要らずかも知れません。しかし、そのような室内環境は一般家庭ではありえません。そもそもそんな環境であればホコリもないでしょう。完全に机上の空論ですね。日本の優秀な技術者が、本当に一生懸命考えた構造なのだろうか・・・と、このエアコンを分解する毎に疑問を感じます。
と、パナソニックお掃除機能付きエアコンの構造の話はここまでにして、エアコンを分解していきましょう。
お掃除ユニットの分解
▼パナソニックお掃除機能付きエアコン
上記の画像が今回のお掃除機能付きエアコンです。子供部屋なので油れはありません。ただ、エアコンからは悪臭が漂っています。エアコン内部には、カビ汚れも目立っていました。ベッドの上のエアコンが、布団の綿ぼこりを吸い込んでしまうのでしょうね。お部屋の換気は忘れがちだと思います、その結果、カビが定着しやすく、臭いも溜まってしまうのでしょう。
▼カバー・フィルター・ルーバー分解後
カバー・フィルター・ルーバーを取り外しました。エアコン上部には隙間が多くあるため、この状態で内部洗浄をする業者もいるようです。しかし、この状態では細部までの洗浄は絶対にできません。故障のリスクも高まりますので、当店では必ず分解してから内部洗浄をしています。
▼お掃除ユニット分解後
お掃除ユニットを取り外したら、エアコンは丸裸の剥き出し状態になりました。熱交換器のアルミフィンにはホコリが付着し、若干目詰まりしていますね。少し変色もしているようです。分解が終わったら「基盤部などの徹底養生+エアコン周囲の養生」をして、内部洗浄の準備です。
このお掃除機能付きエアコンは、端子台までの分解は必要ありません。パナソニックの中では分解難易度が低いタイプなので、ここまでの作業もスムーズでした。この後は、エアコン内部をバシャバシャと丸洗いするだけですね。
▼吹き出し口|洗浄中
メイン洗剤を噴霧したら、高圧洗浄機で浮いた汚れをすすいでいきます。クロスフローファンが予想以上に汚れていたので、もう一度カビ取り剤で浸け置きすることにしました。
▼吹き出し口|洗浄前・後
次亜塩素酸ナトリウムの洗浄力で、吹き出し口周辺の汚れも殺菌洗浄。当店で徹底洗浄をしたエアコンは、目視できない細部までもキレイに洗浄されています。
▼洗浄後のエアコン
アルミフィンの目詰まりや変色も改善しましたね。これで熱交換器に蓄積されていた生活臭も一層されています。
▼洗浄後の汚水
上記のバケツの汚水が、約4年使用したお掃除機能付きエアコンの汚れです。室内のバケツに残った汚水は、殆どがエアコン下部の吹き出し口周辺のもの。この3倍位の洗浄水が、エアコン上部の汚れと洗剤成分を乗せて、室外にも排水されています。この徹底洗浄で、エアコン上部の熱交換器やドレンパンの汚れ・臭いもシャットアウトされましたね。
▼乾燥運転中
エアコン内部の徹底洗浄が終わったら、しっかりとエアコンを組み立てます。余分な水分をしっかりと拭き取りながらの乾燥作業。その後は、動作確認をしながらエアコンを暖房運転させます。キレイなエアコンからは、キレイな風しか吹きませんね。
お掃除機能付きエアコンの設置条件
今回の1台目のエアコンは、右側面と壁の隙間が3cm位しかありませんでした。このエアコンのメイン基盤は右側です。ユニットを分解するには、隙間に手を入れてコネクタを外さないといけません。しかし、手を入れて抜き差しをするスペースなどはありません。手間がかかってしまいますが、基盤を引っ張り出して対処することになりました。
2台目のエアコンは、逆に左側面と壁の隙間がありません。このエアコンは、左側にも基盤がついているのです。メイン基盤ほどではありませんが、やはり手間がかかってしまいますね。
このような設置条件の場合、業者のスキルによってはお掃除ユニットを分解できないことも考えられます。当店では、お掃除ユニットが分解できない場合は、エアコンクリーニングを一旦中止し、お客様の判断に委ねます。ユニットの隙間から洗剤を噴霧したり、高圧洗浄をするようなチャレンジャーな行為は、絶対にいたしません。お客様に経緯の説明をし、簡易清掃でも良いとの許可をいただけば、簡易清掃料金での作業に変更することは可能です。
業者によっては、当店の簡易清掃レベルにも至らないエアコンクリーニングなのに、平気でお掃除機能付きエアコンの割増料金を請求する業者も存在しています。また掃除もできていないのに、オプションの抗菌コートの施工までして、単価アップさせることもありますので、ご注意くださいね。
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