江戸川区東葛西で
エアコンを徹底洗浄!
今回のエアコンは、パナソニックルームエアコン1台です。
エアコンからの水漏れ
(訪問日:2019年11月4日)
本日は、江戸川区東葛西でエアコンクリーニングをしてきました。戸建住宅の2階リビングに設置されているお掃除機能付きエアコンが、水漏れを起こしているそうです。お家の駐車場に車を停められましたので、荷物の移動が楽で助かります。
エアコンクリーニング(徹底洗浄)|パナソニックルームエアコン|CS-XS564C2-W|2014年製
本日のエアコンは、パナソニックのお掃除機能付きエアコンです。予約時に水漏れの相談を受け、汚れが起因の水漏れであれば改善可能とお伝えしてあります。しかし、このエアコンは分解難易度もMAX。お掃除ユニットの分解を断念して、そのままエアコンクリーニングをしてしまう業者も多いでしょう。
ご安心くださいね、当店はしっかり分解してから、内部を徹底洗浄していきます。それではエアコンをチェックしてみましょう。
▼お掃除機能付きエアコン|分解前
キッチン隣接のエアコンなので、油汚れが目立っていますね。その油汚れにホコリが付着しているため、フィルターのゴミは取れずについたままです。念の為に確認しておきますが、このエアコンはお掃除機能付きエアコンの筈ですよね。ただこのエアコンには、ゴミを溜め置くためのダストボックスはついていません。このダストボックスがない・・・というのが曲者。遠慮なく言わせていただくと、このエアコンは欠陥品です。購入時こそ、外にホコリを排出していたかも知れませんが、このように油汚れが付着しているエアコンなら、1年もしないで排出不全に陥ります。机上の空論ですね。永遠にゴミを排出するなんてことができるわけありません。油汚れがないとしても、湿気や静電気でホコリは吸着しますので、排出用のホースは詰まってしまいます。10年お掃除要らずなどと謳っていますが、エアコンに最適な環境下でも5年が限界でしょうね。
お掃除ユニットの分解
▼メイン基盤横の端子台
このエアコンですが、お掃除ユニットの分解には手間がかかります。熱交換器をむき出しにするためには、メイン基盤も全て取り外さないといけません。その為には、端子台も分解する必要があるのです。果たしてこのエアコンのお掃除ユニットを分解できる業者は、どれくらいの割合で存在しているのでしょうか? 業者にてエアコンクリーニングをしたことがあると言われても、ユニットを分解した形跡のあるこのタイプのエアコンには、未だ出会ったことがありません。
エアコン内部の汚れを確認
▼お掃除機能付きエアコン|分解後
ご覧のように、熱交換器も配線も剥き出しの状態になりましたね。これで隅々まで洗浄することが可能です。ここまで分解してしまえばドレンパンの分解も容易なのですが、今回はエアコンの水漏れも課題。じっくりとドレンホース内も洗浄したいので、分解はせずに内部洗浄をすることにしました。
熱交換器・ドレンパンにもホコリが詰まっていますね。たっぷりの洗剤が必要でしょう。ドレンパンにはカビ取り剤をたっぷりと噴霧・浸け置き洗浄。その後、次亜塩素酸ナトリウムを直接流し込んでから、もう一度カビ取り剤を噴霧します。このパターンで洗浄をすると、ドレン詰まりの原因であるゴミやスライムなどの汚れも融解できますね。この後は、たっぷりとメイン洗剤をエアコン上部に噴霧。まだメイン洗剤がドレンパンから溢れるようであれば、ドレンホースを吸引して詰まりを解消させますが、今回はその必要はありませんでした。
▼吹き出し口|洗浄前
やはり吹き出し口も汚れていますね。このような油脂汚れの場合は「エコ洗剤」などでは歯が立ちません。今回のメイン洗剤は「ホワイトクリーナー」に「次亜塩素酸ナトリウム」を追加配合しました。油汚れが多いため「ゴールドZ(プラス強化版)」という選択肢もあったのですが、水漏れ解消が目的のため、しっかりとドレンパン内部を浸け置き洗浄をする必要があります。長時間の浸け置きはアルミフィンの負担も多いため、アルミ腐食剤入りの「ホワイトクリーナー」をメイン洗剤として使用することにしました。
ファン裏・ドレンパン裏には、カビ取り剤を噴霧してから浸け置き洗浄。クロスフローファンには、メイン洗剤を噴霧後に、厨房用アルカリ洗剤を追加噴霧し、繭玉のような状態で浸け置き洗浄しました。当店は、エアコンの汚れ具合や洗浄方法によって、その場で最適な洗剤を選択し使い分けています。
エアコン内部の汚れは一掃
▼洗浄後のエアコン
たっぷりと時間をかけて洗剤を噴霧し、しっかりと洗剤成分が浸透・作用してきたら、高圧洗浄機を使用して、すすぎ作業です。たっぷりのお湯を使用して、バシャバシャと丸洗い洗浄していますので、洗浄後のエアコンに洗剤成分が残ることはありません。勢いよく噴射される大量の洗浄水が、勢いよくドレンパン・ドレンホースを通って室外にも排水されています。これで完全に水漏れの原因は解消されましたね。
▼吹き出し口|洗浄後
クロスフローファンも、ご覧の通りキレイに洗浄できました。汚れの目立たない黒いファンではありますが、追加噴霧した「厨房用アルカリ洗剤」の洗浄力で、目視できない細部の汚れまでもしっかりと洗浄できている筈です。
▼洗浄後の汚水
室内に残るバケツの汚水は、吹き出し口などのエアコン下部の汚れが大半です。厨房用アルカリ洗剤には界面活性剤が入っているので、表面は泡立っていますね。今回はメイン洗剤を大量に3ℓも使用しました。室外には、エアコン上部の「熱交換器」「ドレンパン」の汚れと一緒に、この5倍位の洗浄水が汚水となって排水されています。
エアコン水漏れの考察
当店の徹底洗浄で、エアコンの水漏れは解消することができました。エアコンの損傷が原因ではなかったので良かったですね。また、当店にエアコンクリーニングを依頼されたこともラッキーでした。当店はしっかり分解してから作業をするため、たっぷりの洗剤や大量の洗浄水を使用することが可能。中途半場な洗浄をすると、ドレンパン内やドレンホース内にゴミが余計に詰まることもあるのです。また、ドレンホースの吸引のみで詰まりを解消させるのは、その場しのぎでしかありません。水漏れが解消したと喜んでいても、ドレンパン内にはゴミが残ったまま。残ったゴミが結露水と一緒に移動しながら、短期間でドレンホース内で詰まってしまいます。根本的な問題を解決しない限り、定期的に水漏れが起きることも。
簡易清掃業者なら
汚れ起因によるエアコン水漏れの場合は、エアコン下部の吹き出し口をどんなに洗浄しても効果はありません。しっかりとドレンパン内・ドレンホース内を洗浄する必要があります。見える部分を専門で洗浄する、簡易清掃業者では絶対に不可能な作業。また、お掃除ユニットの上から洗浄するチャレンジャーもいたりしますが、これでは前述している通り余計にゴミが溜まってしまいます。運良くエアコンが壊れなかったとしても、水漏れの原因を追加しているだけですね。皆さん、業者の選択は慎重に行いましょう。
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